凶桜来華 -ロシアより愛を込めて-

桐咲 愛音：

今週は、凶獣サイドの
サポートにまわって
欲しいとの事です。

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
アントラー山口：

悪いね。色々と人手が
足りなくてさ……

桐咲 愛音：

いえ、むしろ力に
なれてホッとして
います。最近の
凶獣は近寄りがたかったので。

アントラー山口：

ははは……

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
南城 蛍：

まあ、仕方ありませんね。

先代の党首と違って、
今回の党首は
今ひとつ頼りない
ですから。

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
スパイダー菊池：

あァ？
誰が頼りないって！？

南城 蛍：

おや、聞こえませんでしたか？
それとも、この程度の文脈も
読み取れないほどに
馬鹿なのですか？

スパイダー菊池：

聞こえてるし、
読み取った上で
聞いてンだよ！！

桐咲 真梨：

はわわわわわ……
ふ、二人とも
穏便に……

アントラー山口：

あー、大丈夫大丈夫。
単にじゃれてるだけだから。

桐咲 真梨：

じゃれ……

アントラー山口：

ま……お菊が党首になりたての頃は、
あそこからよくガチバトルに
発展してたけどねー。

（どがっ！）

（べきっ！）

桐咲 真梨：

………………

アントラー山口：

今では、お互い一発入れ合う程度で
終わらす程度には、仲良くなったよ。

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
グレイ綾野：

ヒールは、リング上では
野蛮だけれど……
リングを降りたら
紳士……

そんなふうに考えていた
時期が私にもありました。

なんですか凶獣って！
リングの上も下も、
修羅の国がオープン
２４時間じゃないですか！！

桐咲 真梨：

あ、凶獣の新しい人？

アントラー山口：

うん、ウチの編入組。
軽くスパーして
揉んでやってよ。

試合前
“異星からの使者”
グレイ綾野

ブラック企業を超えるブラックさが……ここに……

勝利時
グレイ綾野：

ふひー……
疲れた……

アントラー山口：

おつかれー。

桐咲 愛音：

凶獣も新体制でうまく
まわるように
なりましたよね。

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
恵比寿 さとり：

何だかんだで……
前党首の井上さんが、
すぱっと退いたのが
大きいと思うよ。

アントラー山口：

そうだな……

恵比寿 さとり：

もし、井上さんが
少しでも前に出ていたら……
井上さんに近かった私たちは、
絶対菊池さんの下に行こうと
思わなかったはず。

桐咲 真梨：

その井上さんは？
最近、会場でも
会社でも
見かけないんだけど……

アントラー山口：

あれ、知らなかった？
井上さんなら……
ソチだよ。

桐咲 真梨：

ソチ！？

アントラー山口：

うん……何でもロシアに
知り合いがいるらしくって……

オリンピックと
パラリンピック
見てくるついでに
会ってくるんだって。

リザルト

私も行きたかったなあ……

敗北時

勝っても勝っても……特訓は、終わらないんですよね……

恵比寿 さとり：

～～♪

スパイダー菊池：

…………

何だよ。
後ついてくんなよ。

恵比寿 さとり：

えー、なんで？
ついてこられると、
何か都合悪い？

桐咲 愛音：

恵比寿さんは、
菊池さんと
仲良くやってる
みたいですね。

アントラー山口：

いや……
一番ダメなのが、 あの二人だよ。

知ってるでしょ、
さとりの事。

アイツは……本当にこっちがドキっとするほど、
心を読んでくるからね。

超能力を信じてない私でも、さとりを前にすると……
そういうのが、本当にあるんじゃないかって
思えるほどさ。

お菊は……肉体的にも精神的にも強い。
心に一本、芯が通っているから……以前だったら、
アイツが側にいても気にしなかったと思う。

でも、今のお菊にはプレッシャーだよ。
軍団を預かる立場で……団体の頂点として
振る舞わなくてはならない状態で、アイツがいるのは。

だから、あんまり
お菊をいじめないで
やっておくれよ。

恵比寿 さとり：

別に、いじめてなんかないよ。

私は前と同じ。
「党首」の側にいるだけ……

井上さんは、
私が側にいる事を
受け入れてくれたよ？

アントラー山口：

誰もが簡単に
井上さんになれるわけじゃないよ。

恵比寿 さとり：

山口さんもさー……

そんなに(・・・・) 怒ってるなら、

顔に出した方がいいよ？

笑顔
貼り付けてたって、
気持ち悪いだけだもん♪

アントラー山口：

……………………

おっと、
マジ爆発十秒前だ。
脱出ー！
ねぇ、スパーしよ、スパー♪

試合前
“深き瞳”
恵比寿 さとり

さ、いくよー？

勝利時
恵比寿 さとり：

別に、いじめてるつもりなんか
無いんだけどな～。

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
シャドゥ細野：

うん……心……
読まれても……
平気になれば
いいだけ……

恵比寿 さとり：

ねー。

アントラー山口：

それが、普通の人には
難しいんだよ。
正直なとこ……

シャドゥ細野：

それは……
やらしいこと……
考えてるから？

アントラー山口：

違う。違うぞ―、細野。

シャドゥ細野：

……山口さん……
えっち？

アントラー山口：

だから違うぞー。

恵比寿 さとり：

そうだよー、
どっちかっていうと…
なるみの方がよく
エロい事考えてるよね？

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
友野 なるみ：

ちょっ！？

アントラー山口：

ほう……

グレイ綾野：

へぇー。

友野 なるみ：

な、何ですか、
このとばっちり感はっ！？

リザルト

ま、山口さんに比べれば……だけどね～♪

敗北時

うん、体もついてきた……と

友野 なるみ：

はー……

桐咲 真梨：

どうしたの？
疲れた顔して……

友野 なるみ：

いやね。
昨日先輩にエロいと
言われてから……

シャドゥ細野：

おはよう……
えろ……み？

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
カーボン乗杉：

よっす、エロみ。

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
ハロウィン園原：

えろみ先輩、ちゅっす！

うわぁ……

友野 なるみ：

このザマですよ。
あーもー、ここは小学校かっての！！

試合前
“ヤングドラゴン”
友野 なるみ

スパーでウサ晴らしますよ！

勝利時
恵比寿 さとり：

なるみ、何を悩んでるの？

友野 なるみ：

私が何を悩んでるか、
今さら言う必要
ありますかー？

恵比寿 さとり：

まあまあ、大丈夫だから。

友野 なるみ：

何が大丈夫なんですか……

このままじゃ、そのうち
キャッチフレーズも
ヤングドラゴンから
エロドラゴンに
変えられそうな
勢いですよ！

恵比寿 さとり：

だから大丈夫だって。
上には上がいる。

なるみのエロさは、
凶獣では４番目。

友野 なるみ：

その話、詳しく！

アントラー山口：

つくづく……
井上さんって、
あの子らよく
従えてたよねー。

スパイダー菊池：

まったくだ。

アントラー山口：

厄介と思ってる？

スパイダー菊池：

思ってンに決まってるだろ？

アントラー山口：

……排除したいとかは？

スパイダー菊池：

思ってねぇ。

アイツラ従えられなくて
先代を超えられるかよ。
それに……

アントラー山口：

……それに？

スパイダー菊池：

さとり
アイツが心を読める
ってなら……分かるはずだ……

アントラー山口：

そっかー。

恵比寿 さとり：

仲間と思って
くれてる……
んだもんね～。

友野 なるみ：

え、何ですかいきなり？
それより上の３人というのを……

（プルルルル）

アントラー山口：

ん、電話……井上さんからだ。

「はい、もしもし。山口です」

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
ブラッディ井上：

おう、山口……
明日、日本に着くからよ。
迎え、頼めるか？

連れが１人いるんだが……

？？？

リザルト

で……一体、誰なんです？

敗北時

さて、この状況からどう脱しようか……

―国際空港―

ブラッディ井上：

ふー、長旅は
疲れるな……

？？？：

ここが……日本か……

ブラッディ井上：

ああ、日本だ。

？？？：

随分と暑いのだな……
日本は……

アントラー山口：

井上さん、
こっちこっちー！

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
ロイド・ガッシュ：

迎えに来たよー。

オリンピックと
パラリンピック、
どうでしたー？

ブラッディ井上：

事情が変わってな、
観戦どころじゃ
なくなったよ。

ロイド・ガッシュ：

そういえば、
誰かを連れ帰るって
聞きましたけど……

ブラッディ井上：

ああ、こいつだ。

アントラー山口：

かわいい子ですねー。

井上さんとは
どういう関係で……

？？？：

端的に言うと……

娘だ。

ブラッディ井上：

馬鹿野郎。
私のじゃねぇよ、
友人の娘だ。

ロイド・ガッシュ：

でーすーよーねー！

アントラー山口：

正直、心臓止まるかと
思いましたよ。

？？？：

まさか、真に受けられるとは
思わなかった……

軽い、ロシアン
ジョークのつもり
だったのだが……

ブラッディ井上：

お前は冗談に向いてねぇなァ。

ま、繰り返すが……
こいつは友人の娘だ。
日露のハーフだよ。

ソーニャ・冬崎：

ソーニャ・冬崎という。
よろしく頼む。

ブラッディ井上：

ロシアに嫁いだ
アイツのとこ尋ねたら…
ちょっとな……
預かる事になってよ。

桐咲 愛音：

預かるって、
レスラーとして
……ですか？

ブラッディ井上：

ああ。

ソーニャ・冬崎：

任せろ。これでも、
軍人であった父に
色々と仕込まれている。
足手まといにはならない。

何ならば、
そこのリングで
証明してみせよう。
誰か、相手をしてくれ。

桐咲 真梨：

着いたばかりでそんな……

試合前
“一人日露連合軍”
冬崎 ヤマト

ふむ……これが……プロレスのリングか

勝利時
冬崎 ヤマト：

この場で実力を
示そうと思ったが……

すまない。
結果を伴えなかった……

ブラッディ井上：

いや、いきなりで
あれだけ動けりゃ上等だよ。

桐咲 愛音：

事情は分かりました。
それでは、手続きして
おきますが……
所属は、凶獣ですか？

ブラッディ井上：

ああ、そうしたい
ところではあるが……

菊池、凶獣に入れても
いいか？

スパイダー菊池：

何で、私に尋ねるんです？

ブラッディ井上：

そりゃ、お前が
凶獣の党首だからだよ。

スパイダー菊池：

冬崎
そいつは井上さんが
預かるんだろ？

ブラッディ井上：

ああ。

スパイダー菊池：

だったら聞くまでもない。
他のどこにもやらねーよ。

冬崎 ヤマト：

すまない。
世話になる。

スパイダー菊池：

そんかわし、
井上さん縁の
娘だからって
贔屓はしねぇぜ？

冬崎 ヤマト：

望む所だ。
そのような扱い、
こちらから願い下げる。

スパイダー菊池：

口だけなら何とでも言える。
泣いて故郷に帰る
ザマにはなんなよ？

リザルト

もちろんだ。それに……帰る家など、すでにない

敗北時

どうだ？ 父仕込みの格闘術は？

（バキッ！）

（ベキぃ！）

ハロウィン園原：

菊池さんと蛍さん、
またやってるよ。

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
十六夜 半月：

いつもいつも……
音からして痛そうなんだよ。

ハロウィン園原：

でも、南城さんには
感謝だよなあ……

あのガス抜き無かったら、
あの分も私らに
菊池さんのシゴキきてるぜ。

十六夜 半月：

なむなむ。
神様仏様
南城様なんだよ。

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
南城 ざくろ：

ざくろの事を呼びましたの？

ハロウィン園原：

いや、ダメな方の
南城じゃなく……

南城 ざくろ：

だっ……！？

た、確かにざくろは
少々ダメな所がある
かもしれませんけど……

ヘタレロリにダメ
呼ばわりされるほど、
落ちぶれてない
ですの！

ハロウィン園原：

よーしブッコロ。
お前ブッコロ。

南城 ざくろ：

ブッコロって……
人間、出来る事だけ
口にした方がいいと
思いますのよ？
それとも、ロリは
やっぱり人間じゃないですの？

ハロウィン園原：

人の事ロリとか
言えるほど育ってンの
かよお前！
だいたいなぁ、
素で「ですの」とか
喋りやがって……
すっげーイタいんだよ！！

南城 ざくろ：

上品と言って欲しいですの、
この猫いらず
ならぬブラいらず！

ハロウィン園原：

上手く言ったつもりか
性悪ロリが！
上品の意味を辞書で
ひいてこい！！

アントラー山口：

はいはーい。
ケンカはそこまでー。

南城 ざくろ：

ケンカを売ってきたのは、
そっちの凶悪ロリ
ですの！

アントラー山口：

勝ったら立場は同じだよ―。
売り手と買い手、
どっちが上ってことはないからねー。

それにざくろは、
そろそろスパーリングの
時間だろ。

南城 ざくろ：

うー……

アントラー山口：

それから、今のケンカに
ついては……後で、
２人の保護者から
それぞれ「お話」があると
思うから。

南城 ざくろ：

……え？

南城 蛍：

保護者その１です。

スパイダー菊池：

じゃ、私がその２だな。

試合前
“闇果実”
南城 ざくろ

うう、ここでいいところ見せておかなくてはですのっ

勝利時
南城 ざくろ：

はう……力、
及びませんでしたの……

あ、あの……
蛍お姉様、
これは……

南城 蛍：

…………

南城 ざくろ：

あ、あのあのっ……

南城 蛍：

…………

南城 ざくろ：

つ、次はがんばります
ので……

南城 蛍：

…………

南城 ざくろ：

お姉さ……

……はぅぅ……

ロイド・ガッシュ：

ああいうとき、
何も反応されないって
キツいよねぇ……

恵比寿 さとり：

さすが南城さん。

ハロウィン園原：

まあ、あれだ……
元気出せ……

私も今晩……
菊池さんと
個人レッスンだって
サー……

南城 ざくろ：

今は素直に、
ご冥福をお祈り
いたしますの……

リザルト

墓石にお花は供えてあげますの

敗北時

やった！ 勝ちましたの！ 見ててくれましたかですのーっ！！

冬崎 ヤマト：

井上、色々と欲しいものが
あるのだが……
特に、日用品の類が……

いい店を、教えては
くれないだろうか。

ブラッディ井上：

ああ、いいぞ。
練習の後に連れて行ってやる。

いきなりの１人暮らし
だしな。他に、
困ったことは無いか？

冬崎 ヤマト：

いや、特には……
強いて言うなら、
チーズやテーブルビートを
安く売ってるところが
知りたいというか……

ブラッディ井上：

分かった。
それも一緒に探してやるよ。

冬崎 ヤマト：

すまない。手間をかける。

シャドゥ細野：

ぐぬぬ……

南城 蛍：

どうしました、
細野。不機嫌な
顔をして……

シャドゥ細野：

……あの子……

南城 蛍：

ああ、冬崎ですか。
彼女が何か？

シャドゥ細野：

井上さんに……
べったり……

私も……練習帰りに……
井上さんと
ちくわとか……
買いたい……

南城 蛍：

くだらない事
言ってないで、
練習に身を入れなさい。

シャドゥ細野：

くだらなくないのに……
蛍……いじわる……

試合前
“夜の一人歩き”
シャドゥ細野

スーパーの安売り……調べたのに……

勝利時
シャドゥ細野：

うう……スパーも
負けた……
井上さんも
とられた……

……これは……
悲しい気持ち……？

南城 蛍：

細野……あなたが
井上さんを慕っているのは
理解しているつもりですが……

冬崎も慣れぬ異国で、
頼る者も他にいないのです。
同じ凶獣の仲間として、
理解してあげなさい。

シャドゥ細野：

理解は……してる……

南城 蛍：

なら……

シャドゥ細野：

でも……
理性と感情は……
別腹……

南城 蛍：

ふぅ……

ならば細野。
あなたが冬崎を
助けておあげなさい。

シャドゥ細野：

私……が？

南城 蛍：

そう。先ほども言ったとおり、
冬崎には井上さんしか
頼る相手がいないのです。

故に、井上さんの手を
煩わせる事が多くなる。
あなたが冬崎の手助けを
することで、井上さんの負担も
減るでしょう。

井上さんを慕うのは
細野  冬崎
あなたも彼女も同じ。
つまり……

彼女は、あなたの
妹のようなものです。

シャドゥ細野：

妹！？

……私……お姉ちゃん？

南城 蛍：

そう言っても
過言ではありません。
いえ……

むしろ、あなた以外に
彼女の姉など
務まらないでしょう。
姉として、
温かい目で見てあげなさい。

シャドゥ細野：

……お姉ちゃんかあ……

冬崎 ヤマト：

あの、何の話を？

恵比寿 さとり：

姉妹爆誕……の話かな？

リザルト

……たよって……いいんだよ？

敗北時

……近所のスーパーも……安い……

東京女子プロレス 正規軍 ソニックファミリー
ソニックキャット：

井上さん、
ごよーじってなーにー？

ブラッディ井上：

呼び出してすまないな。
ちょっと聞きたいことが
あってよ。

ソニックキャット：

もしかして、ロシアから
連れ帰ったって子のこと？

ブラッディ井上：

ああ、結城、お前も昔……ブラジルから
ディアナを連れ帰ったことがあっただろう。
それで……色々な。ちょっと時間、とってくれねぇか？

ソニックキャット：

いいぉ♪
今晩でいい？

ブラッディ井上：

ああ、頼むわ。

ああ、それと……

さっき、神崎がイカれた格好で
会社ン中うろついてたが……

あれ、お前の仕業だろ？

ソニックキャット：

決めつけはよくないの。
仕掛け人は、フラフラの
むつみちゃんなのさね。

それに、便乗はさせて
もらったけど♪

守るって約束しちゃったから……
レーコちゃんがサンモニに
近づいたら、なおさら
簡単に手を出せないの。

ブラッディ井上：

……ただの酔狂じゃない
ってか。

ソニックキャット：

相談に乗るかわりに、
井上さんにも手伝って
欲しいかも♪

アントラー山口：

ああやって、井上さんと
話してるソニ見てると……

何だかんだで東女の
柱の一本って
感じがするなー。

スパイダー菊池：

まあ、バカだが客は呼べるしな。
バカだが。

アントラー山口：

バカだけど、
実力は確かだしね。

スパイダー菊池：

実力は確かだが、バカだ。

それに、いくら実力が
あっても……あいつが
ソニックキャットとして
戦う間は、
私の敵じゃねぇ。

だよねー。でも、会社としては
まだまだソニックで
居続けてもらわないと……

そして、そのためには……

ライバルキャラに、
もっと頑張って
もらわないと。なあ、御嶋。

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
ソニックナイト：

う、ウスっ！

試合前
“常闇の猫”
ソニックナイト

正直、キッツイ役だよなぁ

勝利時
ソニックナイト：

ふー、ソニックキャット
のライバルかぁ……

正直、
荷が重いんだよなあ……

ソニックキャット：

そんなこと言わずに、
頑張って欲しいのー。
春奈ちゃんには、
才能あるほうだと思うのさね！

将来、ライバルが
手を取り合って
巨悪に立ち向かう
展開になるまで
ドンドコ成長して欲しいのっ。

ソニックナイト：

あ、そういう展開……
やりたいんですね。

スパイダー菊池：

その巨悪ってのは誰だ？
私か？

ソニックキャット：

あ、それもいいのー。

正義に目覚めた
ソニックナイト
春奈ちゃんが、
お菊ちゃんと山ちゃん
に立ち向かうって展開、
どうかな？

ソニックナイト：

ちょっ……
勘弁してくださいよ！

アントラー山口：

なんだよ、つれないな。
ダメだぞ、レスラーたるもの……
そういう展開をおいしいと
思わなきゃ。

スパイダー菊池：

そうだぞ。
私に刃向かう
ホネのあるヤツが
南城一人ってのも、
あんまりな話だろ？

ソニックナイト：

まだ早いですってー！

ソニックキャット：

・・
まだって言ったぉ。

アントラー山口：

なんだ、野心はあるんじゃん。

スパイダー菊池：

ほほぅ。

ソニックナイト：

ｿﾆｯｸ
結城さん、恨みますよーっ！

スパイダー菊池：

あのな……
多少茶化しちゃいるが……
私は、ガチで言ってるんだぜ？

私が凶獣の党首となった以上、
凶獣は凶獣として、
もっと強くしていきてぇ。
そのためには、
内部での圧力も必要なんだ。

次の対戦相手は……おそらく、滝沢だろう。

だがな……滝沢を蹴散らした後は、
正規軍からじゃねぇ。凶獣内から挑戦者を
出したいんだ。

たとえば……
お前とか、
その筆頭候補なんだぜ？
山口。

アントラー山口：

おやおや、随分と
面白そうな話になったね。

ソニックナイト：

き、菊池さん？

ソニックキャット：

おや……

これはこれは……
何かいいところに
立ち会った感じがするの♪

リザルト

ソニックさん……楽しがり過ぎです

敗北時

でも、ま……弱音を吐いちゃいらんねっと