雪まつり興行

―事務所―
今回のシナリオは「雪女」の視点で語られています。

雪女：

うわー、このオフィスも久しぶりだなぁ……

ナイトメア 東女
私たちがここを出て、まだ１年と経ってない
はずだけど……随分懐かしい感じがする。

東京女子プロレス 正規軍 フラワリングフラッフィ
社務 さわり：

あ……雪女さん、いらっしゃい。
待ってました。今回、案内役を
つとめます、社務さわりです。

今度の興行、雪女さんも
参戦するんですよね？

雪女：

挨拶だけのつもり
だったんだけどね～。

今年に入ってすぐ……

私たちナイトメアは、
ＦＷＷＷの正規軍と全面戦争をした。

どちらがＦＷＷＷの覇権を握るのか、
チームとして、存在意義を賭けた大戦争。

その戦いに……私たちは、勝った。

完膚無きまでに勝った。正規軍との戦いに
完全なる勝利を収め……私たちナイトメアは、
ＦＷＷＷの覇者となった。

本来の流れなら、ここから敗者である
ＦＷＷＷ正規軍の逆襲が始まるのかも
知れないけれど……

あまりにも完璧に勝ちすぎて、そんな雰囲気では無い
……というのが今のＦＷＷＷの現状だ。

ＦＷＷＷ 悪役軍 ナイトメア
ヴァンプ鈴森：

時は来たわ！

ＦＷＷＷを制圧した今、
次なる目標は……私たちを追い出した
東京女子プロレスに対する復讐よっ！

……と、いうわけで……

ユキちゃん、
そのための準備
お願いねっ！

雪女：

ちょっ！？

ホント、偵察というか……
挨拶だけのつもりだったんだけどなぁ。

社務 さわり：

何か？

雪女：

いえ、こっちのことよ。

社務 さわり：

それじゃ、会場まで案内しますね。
今日の相手は、私のチームメイトです。

東京女子プロレス 正規軍 フラワリングフラッフィ
佐和 むつみ：

おおっ、チミかね！
今日の私の対戦相手というのは。

（ふぅん。咲川ちゃんの子分かぁ。
　それも、下の方の子分……
　舐めてくれるじゃない）

試合前

ささ、かかってくるがいい

勝利時
佐和 むつみ：

くっそー、やられたーっ！
いけると思ったのにー！

社務 さわり：

さすがに……雪女さん相手は
まだ無理だよ。

雪女：

当たり前じゃない。
勝負になると思った？

佐和 むつみ：

くっそー……

雪女：

（正直、結構強くなってて
　驚いた。
　この子確か、ウチの鈴木と
　どっこいどっこいくらいの
　はずだったのに……）

そういえば咲川ちゃんは？
あなたたち、咲川ちゃんの
トコの子だったわよね？

社務 さわり：

あー……
少々事情がありまして……

私、今は一ノ瀬さん
預かりなんですよ。

雪女：

一ノ瀬さんの？

社務 さわり：

ええ、身の安全の
ためというか？

雪女：

（……？
　良く分からないけど、
　私たちが東女を離れて
　いる間に、色々あった
　みたいだ……）

（今の東女は、いったい
　どうなっているん
　だろう……）

リザルト

あのおっぱい……いたずらしたかった！

敗北時

あっれー？　これがナイトメアのナンバー２なんでしゅかー？

―控え室―

社務 さわり：

おはようございますー。

雪女：

おはよ。
今日の対戦相手は誰？

社務 さわり：

えっと……
なめこぐるみさんです。

雪女：

えっ！？

なめこって……あのなめこ？
んふんふ言ってる？
あの、弱っちぃの？

社務 さわり：

はい、そのなめこさんです。

雪女：

さすがにアレ当ててくるの
ひどくない？　今の私の立場、
ＦＷＷＷ主力のナンバー２よ？

社務 さわり：

それはそうなんですけど……

ほら。いきなり重鎮とか、
凶獣のメンバーと当たると
そのまま東女とＦＷＷＷの
抗争勃発になってしまい
かねないじゃないですか
……だから、その。
今回はご勘弁ください。

ほらほら……
雪女さんの強さをお披露目する
興行だと思えば……

雪女：

うーん……

東京女子プロレス 正規軍 ディスティニー
なめこぐるみ：

さっきから話を
聞いてれば……
失礼極まりないのです！

雪女：

あら、いたの？

なめこぐるみ：

東女を出ていた雪女さんは
知らないかもですが、
今やなめこも派閥のリーダー。

今のなめこは
昔のなめこでは
無いのです。ご覧ください、
我がチームの精鋭たちを！

東京女子プロレス 正規軍 ディスティニー
リトル・ラナ：

あれ、雪女さんだ―！

麗 雫：

東女に、戻って……きたの？

雪女：

あなたたちが……
なめこのチーム？

（正直、少し驚いた。
　この２人は、私が東女に
　いたときから実力は
　認められていた）

（しかし、性格に難が
　あるため、どこのチーム
　にも属していなかったはず）

なめこぐるみ：

んふんふ……
なめこを以前のなめこと
思わない方が良いですよ。

雪女：

なるほど……

この２人を従える
・・
実力を身につけた
ということね……

なめこぐるみ：

……え？

雪女：

昨日の佐和さんも、
驚くほどに成長していた。
わかったわ。それ相応の
覚悟を持って試合に挑むと
しましょう。

なめこぐるみ：

あ……いや……その……

　
試合前

なめこ本人の実力は……ですね……

勝利時
なめこぐるみ：

うぅ……
ボッコボコなのです……

社務 さわり：

あの……立てます？

なめこぐるみ：

足腰もガッタガタなのです。
あと、顔面も格ゲーの敗北顔
みたいになってるので、
顔を上げたくないのです。

雪女：

驚くほど
進歩してなかったわね……

なめこぐるみ：

うう、アイドルの顔面を
ここまでボコるとは……
さすが妖怪、血も涙も
無いのです。

雪女：

（そう、この子は大して
　強くなってはいなかった）

リトル・ラナ：

よくもリーダーを！
次はラナが相手だよ！

麗 雫：

雪女さん……
やりすぎましたね。

雪女：

（けれど……私の
　知ってる麗とラナは、
　誰かのために、こんな顔を
　するような子じゃなかった）

なめこぐるみ：

うぅ……今晩は寝れるかどうか
不安なのです……

社務 さわり：

痛み止め、いります？

雪女：

（やっぱり、東女は
　変わってきている……）

リザルト

全身麻酔……してほしいのです……

敗北時

んふ……んふんふっ！　強くなったのですよっ！！　んふんふっ！！

―控え室―
社務 さわり：

おはようございますー。

雪女：

おはよー。
今日の対戦相手は誰かしら？

社務 さわり：

えっと……
今日は、Ｄ＆Ｄのムー成田さんですね。

雪女：

えー？　成田ぁ？

Ｄ＆Ｄは、私たちナイトメアが東女にいたときに
よく抗争していたチームだ……

リーダーのマーズ野々村は「天才」と称される
レスラーで、私たちもよく翻弄されたけれど……

ムー成田はそのＤ＆Ｄの下っ端で、
逆に何度も翻弄し、蹴散らしてやっていた。
いわゆる、雑魚だ。

正直、私とシングルをやれる格では無い。
普通に考えれば、昨日のなめこと
同じ展開になってしまうと思うのだけど……

東京女子プロレス 正規軍 Ｄ＆Ｄ
ムー成田：

不満そうですね、
雪女さん。

雪女：

あれ……あなた、成田？

ムー成田：

他の誰に見えるというのです？
大して外見も変わっていないと
思いますが……

雪女：

あ、そうね。
うん。あまり変わってない
ようには見えるけど……

試合前

ですが……中身は変わりましたよ？

勝利時
ムー成田：

むう……やはり雪女さんは強い。
今の私では歯が立たないか……

しかし、前よりは粘れたと思う。

雪女：

ええ、そうね。

（正直、驚いた……この子も、
　ちょっと前までは
　雑魚だったのに……
　格段に、強くなっている）

マーズ野々村：

雪女、来てるんだってー？

雪女：

あ、野々村……

マーズ野々村：

どうよ、ウチの成田は。
強くなったでしょ？
びびったでしょー？

雪女：

そうね、まだ荒削り
だけど……格段に強く
なっていて驚いたわ。

マーズ野々村：

でしょ。なんたって
私たち（Ｄ＆Ｄ）は……

今年は頂点（テッペン）。
狙っていくから。

リザルト

頂点を獲る力となる。ムーの末裔の誇りに賭けて

敗北時

どうしました雪女さん……随分……弱くなりましたね？

―控え室―
東京女子プロレス 正規軍 チーム星屑
星空 こがね：

Ｄ＆Ｄが東女の頂点（テッペン）を獲る？
そんなことはないない！
ないねっ！！

何故なら、Ｄ＆Ｄ（野々村さん）は……

私たちチーム星屑が
ブッ潰すからさぁっ！

社務 さわり：

……というわけで、
今日の対戦相手の
星空こがねさんです。

星空 こがね：

雪女さん、おひさーっ！
おひさ、おひさっ！！

雪女：

相変わらずやかましい子ね……

星空 こがね：

えー、久々の再開を
喜んでいるだけだよー。
テンションあげあげでっ！
ひゃっほーい！！

雪女：

感情表現っていうのはね、
度を超すと持て余される
ものなのよ。

この子……星空こがねは、若手のホープだ。
明るくて、華があって、お調子者で、騒がしくて……

……鈴森さんに似たウザさがある。
（この場合のうざいはほめ言葉よ？）

こういうタイプは、伸びる。
将来的には、トップ争いにも加われる器
……なのだろうけど。

それはあくまで将来の話。今の彼女は、
まだ新人を抜けたばかりの若手に過ぎない。

（だけど……
　昨日までの流れがある。
　油断は禁物。）

どれだけ力をつけたか……
少し本気で、
いかせてもらうわよ？

星空 こがね：

少し？
少しでいいのかな？

今の私は、
おっきい本気でないと
倒せないよっ！？

雪女：

えっと……

星空 こがね：

いえむしろ、
全力でも倒せないかも！

試合が終わったとき、
倒されているのは
雪女さんさぁっ！

雪女：

あ、うん。
今ちょっとイラッと
来たからブッ倒すね。

試合前

星空こがね、いっきまーす！

勝利時
星空 こがね：

くはー……
勢いで押し切れると
思ったんだけどなあ。

雪女：

それで押し切られたら、
私の立場が無いわよ。

（でも、この子も……
　格段に強くなっていた）

昨日まで戦った若手の子たち……
約一名を除いて、全員が、驚くほどに強くなっていた。

その約一名も、試合とは別の何かを
身につけていたような……

星空 こがね：

どしたの雪女さん？
何か怖い顔しちゃって……

雪女：

（比べて、私たち（ナイトメア）は
　どうだろう？）

星空 こがね：

ほらー！
勝ったんだからもっと
景気いい顔してよっ！

雪女：

（私たちも成長してない
　わけじゃない。
　若手が強くなってない
　わけじゃない）

星空 こがね：

あ、それとも私の技が
今頃聞いてきた？
三年殺しならぬ、
三十分殺しってやつ？

社務 さわり：

間隔みじかっ！

雪女：

そこまで考えて、私は理解した。

ああ、東女は……私たち（ナイトメア）の抜けた穴を、
こうもあっさりと埋めたのだ、と。

リザルト

必殺技に加えようかな……三十分殺し……

敗北時

ほらほら！　星空こがねは、嘘をつかないんだよっ！！

―控え室―
東京女子プロレス 正規軍 滝沢組
石狩 みな：

昨日はバカ（こがね）の相手をしたそうで……
お疲れ様でした。

本日は私が、雪女さんの胸を
お借りしたいと思います。

胸を……っ！？

　［雪女立ち絵］

　［雪女立ち絵 胸部アップ］

石狩 みな：

…………

社務 さわり：

…………

石狩 みな：

成長したからといって、
いい気にならないで
もらいたい！

雪女：

え？　何いきなり？

社務 さわり：

わー。
気持ちが分かっちゃった
自分が悲しーい。

試合前

この戦い、負けるわけにはっ

勝利時
石狩 みな：

くそ……
私だってまだ
成長期なのだ……

社務 さわり：

ファイトですよ、みなさん。
お互い頑張りましょ！

石狩 みな：

そ、そうだな。がんばろう。

社務 さわり：

ええ！

雪女：

（この子（石狩みな）も、もちろん強くは
　なっていた。でも……
　それだけじゃない）

（何といえばいいのだろう？
　自信がついた……
　というべきか。この子は
　試合に負けた後に、
　このような余裕を持てる
　性格の子だったろうか？）

この子は、プロレスラーは強くあるべき、が信条の
ストイックな性格で……東女でも技術派の、
滝沢組に所属している。

若手であるにも関わらず……いや、若手であるから
こその無鉄砲さで抗争につっこんでいく、
滝沢組の鉄砲玉的ポジションだ。

故に、彼女は『切り込み隊長』と呼ばれている。

ただ、昔の彼女はもっとこう……危うかったような。
切れ味は鋭いけれど、その分衝撃には脆い刃物……
みたいな印象があった。

そういえば……
さわりちゃん。

社務 さわり：

はい、何でしょう？

雪女：

今あなた、一ノ瀬さん預かりって
言ってたわよね？

社務 さわり：

ええ、一時的な
ものですけど。

雪女：

そのあなたが案内役と
言う事は……今回の私の
対戦相手も、一ノ瀬さんが？

社務 さわり：

あー……多分、そうです。

雪女さんが来るって
聞いて「せっかく
だから試合やって
もらいましょう」って
フロントに言ってましたから。

雪女：

そう……

（しかし、これで
　納得がいった）

（これは、一ノ瀬さんからの
　メッセージだ）

（私は、今の東女を……見せつけられているのだ）

リザルト

牛乳に……相談するべきだろうか……

敗北時

大きさが強さでは無いと言う事を、証明したぞ！

レスラー名：
　(セリフ)

試合前
　(セリフ)

勝利時
　(セリフ)

リザルト
　(セリフ)

敗北時
　(セリフ)

レスラー名：
　(セリフ)

試合前
　(セリフ)

勝利時
　(セリフ)

リザルト
　(セリフ)

敗北時
　(セリフ)