地殻変動−リング再編−

東京 1:石狩 みな
桐咲 愛音：

と、いうわけで……
新団体の様子を見てこいと、
私たち他、何人かの
軍団、レスラーに
命令が下されました。

立場的には私たちの
ライバルとなる団体ですが……
社長的には、同じ業界の
仲間程度の感覚のようです。
すでに先方には
話が通っているとのことで。

先方も、
出稽古は歓迎だそうで……

正規軍 滝沢組
石狩 みな：

ふっ……
要は殴り込んで、
我々の力を見せつけてこいと
言うことなのだろう？

桐咲 愛音：

さあ……社長もそこまでは。

石狩 みな：

そうに決まっている。
なにせ、私も出稽古の
メンバーに選ばれたからな。

私が選ばれた以上は、
そういう事なのだろう。
何せ、私の二つ名は
"切り込み隊長"だからな。
ああ、"切り込み隊長"だからな。

桐咲 真梨：

（切り込み隊長って
 二回言ったよ？）

桐咲 愛音：

（嬉しいんでしょう
 こういう空気が）

石狩 みな：

では、先方に行く前に。
我々で軽く
汗を流しておこうじゃないか。

試合前
“切り込み隊長”
石狩 みな：

さあ、いくぞ！

勝利時
石狩 みな：

相変わらずだな。
ふふ、頼もしい。

桐咲 真梨：

（ねぇ、お姉ちゃん。
 本当に、みなさんの
 言うとおりに殴り込みの
 意図があるのかなあ？）

桐咲 愛音：

（どうかしら……むしろ
 「そのまま新団体に合流してもいいぞ」
 くらいの気持ちかもしれないわね）

（ナイトメアが移籍したとは
 言え、団体としての
 地力の差は明らか。
 ウチのライバルとなって
 もらうには、もう少し戦力が
 欲しいでしょ？）

桐咲 真梨：

（え……
 まさかそこまで……）

桐咲 愛音：

（分からないわよ。
 ウチの社長だもの……）

リザルト

殴り込み、楽しみだな……

敗北時

どうした。もっと気合いを入れろ！

東京 2:石狩 みな
石狩 みな：

そろそろ出発の時だな。

歯ブラシは持ったか？
着替えやタオルは大丈夫か？

桐咲 真梨：

みなさん……
本当に浮かれちゃって……

正規軍 滝沢組
幌多 みのり：

お、みなたん。
こんなところにいたか。

石狩 みな：

誰がみなたんだ！

幌多 みのり：

じゃ、みなぽん。

石狩 みな：

ぽんでもない！

幌多 みのり：

呼ばれ方で怒るのは、
自分で支度できるように
なってからにしようなー。

はい、着替えと
タオルと……
お泊りセット。
カバンに詰めてきたよ。

石狩 みな：

………………っ！

幌多 みのり：

何か言うことは？

石狩 みな：

か、感謝する……

さ、さあ！
行く前にもう一汗流そうか!!

試合前
“切り込み隊長”
石狩 みな：

さぁさぁさぁ！

勝利時
幌多 みのり：

そいじゃ、
頑張ってきなよー。

石狩 みな：

ああ。

幌多 みのり：

あと、下着もーちょい
バリエーション増やしなよ。
無地のしかないじゃん。

石狩 みな：

それは余計なお世話だ！

幌多 みのり：

これだから女子力が
足りないとか
言われるんだよ！

石狩 みな：

レスラーに女子力は
関係ない！
って……そんなこと
言われてるのか！
人に言われると傷つくぞ!!

幌多 みのり：

すれてお尻の部分とか
肌が透けかけてるパンツ、
早く捨てなよ!!

石狩 みな：

今ここで言う必要あるのか、
それはっ!?

試合後

あ、あいつはいつも余計なことばかり言うんだ！

敗北時

さぁさぁさぁさぁっ、さぁっ！

東京 3:ラヴ・オニキス
ラヴ・オニキス：

あ……お待ちしていました。

あの……当団体で
皆様の案内役を務める
ラヴ・オニキスといいます。
よろしく、お願いします。

石狩 みな：

随分と気弱なやつだな。

ラヴ・オニキス：

ひぅ……
ご、ごめんなさいっ、
ごめんなさいっ!!

石狩 みな：

いや、別に責めている
わけでは……

そういう態度では、こう
意気込んで乗り込んだ
私の気持ちがだな……

ラヴ・オニキス：

ご……
ごめんなさい……

新団体 ラヴ・ジュエリーズ
ラヴ・アクアマリン：

ホント、どうしちゃったの？
ちょっと前まで
こんなやつじゃなかったのに。

ラヴ・スフィーン：

前は持っとこう……（註：原文のまま）
油断ならなくて、
ヤなヤツだったよねぇ？

ラヴ・オニキス：

ご、ごめんね。
私ヤなヤツだったよね。
ごめんね？
ごめんね……

新団体 ラヴ・ジェリーズ
ラヴ・アメシスト：

えっと、
何か気持ち悪いけど……
とりあえず、
コイツが相手するから。

試合前
“翻弄トラベラー”
ラヴ・オニキス：

よ、よろしくお願いします

勝利時
ラヴ・オニキス：

ううっ。
やっぱり負けた。

世の中、広いよ……
やっぱり広いよ。

リザルト

私なんて、今はこんなものなんだ……

敗北時

ご、ごめんなさい。半端に強くてごめんなさい……

東京 4:ラヴ・オニキス
ラヴ・オニキス：

あ、あの……
またお相手お願いします。

ラヴ・アメシスト：

本当にどうしちゃったの？
前は私たちを利用して
のし上がってやるって
言ってたのに……

ラヴ・オニキス：

やめてよぉ……
……やめてよぉ……
昔の私は何も知らなくて、
いきがってただけなんだよ……

試合前
“翻弄トラベラー”
ラヴ・オニキス：

私は……自分を知っただけなんだ……

勝利時
ラヴ・オニキス：

前の私は……
本当に井の中の蛙だったよ。

ちょっと強くて、
頭がいいとか言って
うぬぼれてて……

ラヴ・スフィーン：

まあまあ。大丈夫よ、オニキス。
それでもあんたは、
私たちの中では
一番強いんだから。

ラヴ・アメシスト：

そうそう。それに……
前のアンタはいつか後から
刺してやろうかってくらい
嫌いだったけど……
今のアンタは嫌いじゃないよ。

ラヴ・アクアマリン：

うん。
最近のオニキスは
気配りできるし……
泣き虫だけど優しくなったし。

前より、ずっといいよ。

だから……悩んでることが
あったら言ってね。
私たち、仲間じゃない。

ラヴ・オニキス：

みんな……

みんな……うっ……
……ありがとう……

リザルト

私、まだがんばるよ……

敗北時

世の中って、広いんですよ。本当に

大阪 1:電撃エレナ
ラヴ・オニキス：

えっと……
こちらで、電撃カールズの （註：原文のまま）
皆さんが待っています。

新団体 電撃ガールズ
ライトニング未来
電撃エレナ
サンダーフェニックス

電撃エレナ：

はぁい、お久しぶりっ♪
あっちの切り込み隊長は
未来に任せるとして……
あなたは、私がお相手するよ!!

電撃オンラインからデビューした
私たち電撃ガールズだけど……
いつまでもその看板に
甘えているわけには
いかないですからね！

今こそ１人のレスラーとしても、
存在感を示すとき！
つまり正念場！
この団体、意外と濃い人多いですし。

新団体 健駄羅（ガンダーラ）
ラヴ・トパーズ：

あ～……
久しぶりの日本だぁ♪

スジャータ：

私、日本はハジメテ。
ドキドキしてまス。

孫 月星：

天竺（インド）もいいけど、
やっぱ生まれ故郷は
格別だな～！

電撃エレナ：

…………………………

濃い人多いしっ！

試合前
“戦うチアリーダ”
電撃エレナ：

私も、濃縮還元しないと！

勝利時
電撃エレナ：

ふーっ。
ありがとうございましたーっ。

個性もそうだけど、
実力も磨かないとなあ。

ラヴ・オニキス：

エレナさんは、
十分個性的だと思いますよ。

電撃エレナ：

え、ホント？
どんなところ？

ラヴ・オニキス：

えっと……
…………………
……おっぱいとか？

電撃エレナ：

…………………………

ラヴ・オニキス：

あ、あれっ？
私、変なこと
言いましたっ!?

電撃エレナ：

…………………………
…………………………
…………

ラヴ・オニキス：

ほんとですよぉ!?
本当にセールスポイントに
なりますって!!

リザルト

こらーっ！

敗北時

濃縮還元電撃１００パーセント！

大阪 2:電撃エレナ
電撃エレナ：

んもー。
さっきみたいなこと
言ったら駄目だからね！

ラヴ・オニキス：

すみません。

電撃エレナ：

そりゃ、チアやってたから
プロポーションの大切さも
分かっているけど……
やっぱり、レスラーとしては
プロレスで評価してほしいもの。

ライトニング未来：

しかし、
ラヴ・オニキスの言うことにも
一理あります。

せっかくある資産。
ならば、
有効活用しないと……

電撃エレナ：

資産とか言うなーっ！

試合前
“戦うチアリーダ”
電撃エレナ：

もー、みんなしてっ！

勝利時
電撃エレナ：

うん……
負けたけれど、今はよし……

後は……
濃い個性の人に
埋もれないようにしないと……

（どんっ）

新団体 正規軍
サクリファイ子：

あ……失礼しました。
十字架が
つかえてしまったもので

電撃エレナ：

あ、いえ……
って十字架!?
なんで十字架!?

サクリファイ子：

……生き様です。

（……ず……
  ……ずず……）

電撃エレナ：

埋もれないようにしないとねっ！
ホントにっ、がんばらないとっ！

リザルト

が、がんばるぞぉーっ！

敗北時

資産運用……かぁ……

大阪 3:ラヴ・トパーズ
ラヴ・オニキス：

えっと、
さっきすれ違ったけど……
次の相手はあちらにいる、
ラヴ・トパーズです。

ラヴ・トパーズ：

あら、オニキス。
あなたもこっちの
団体に来たの？

ラヴ・オニキス

う、うん……
トパーズはインドに
いってたんだよね？

ラヴ・トパーズ：

ええ、愛の国（ガンダーラ）帰りよ。

…………………………

ラヴ・オニキス：

な、なに？
じっと見つめたり
して……

ラヴ・トパーズ：

あなた、随分と
魂の形が変わったのね。
今の私には分かるわ。

歪んだ魂が
矯正されているけれど……
まだ不安定で、
脆く儚い状態。

何か強烈な体験をしたのね……

ラヴ・オニキス

う、うぅ……

ラヴ・トパーズ：

大丈夫よ。
こわくない……
こわくない……

ラヴ・オニキス：

 ………………
 …………

ラヴ・トパーズ：

私は味方よ、オニキス。
ほぉら、こわくない……

トパーズぅ！

      オニキス！

   （ひしっ）

桐咲 真梨：

…………………………
………………

（なんだこれ？）

試合前
"純愛ランナー"
ラヴ・トパーズ：

さあ、愛の力を見せるね！

勝利時
ラヴ・トパーズ：

あーん。
やられちゃった……

オニキスは……
積もる話もあるけど、
まだお仕事なのよね？

ラヴ・オニキス：

うん、この人たちを
案内させてもらってるの

トパーズ、ごめんね
昔の私は、
嫌なやつだったでしょ。

ラヴ・トパーズ：

ううん、私こそ。
自分の至らなさを
棚に上げるような事を
していたわ……

負けた原因を
他の３人のせいにして。
不意をついて血祭りにあげたり……

その後、ロッカーの中に
逆さにつるしたり、
パイプ椅子を垂直に振り下ろしたり、
お仕置きと称して傷口に
ラー油を垂らしたりしてたの……

本当。愛の戦士、
失格だったよね。私。

ラヴ・オニキス：

うん……
ごめん……それ聞いて
今ちょっとひいた……

リザルト

やっぱり、引かれる？

敗北時

これこそ、愛の力！

大阪 4:ラヴ・トパーズ
ラヴ・トパーズ：

さっきはやられたけど……
私だって愛の国帰り。

将来、七色に輝く宝石と
なるためにも、
今ここで頑張らなきゃ。
うんっ！

そしてリングを、
愛で満たすんだ。
くすくすくすくすくすくすくす……

試合前
"純愛ランナー"
ラヴ・トパーズ：

くすくすくすくすくすくす……

勝利時

あれぇ？
おかしいなあ……

インドでパワーアップ
したはずなのに。

まだパワーアップが
足りないのかなあ？
インドの力が足りないのかなあ？
あれぇ？

もっと、愛の力を手に入れなきゃ
……もっと……

もっともっともっともっと
もっともっともっと……

もっともっともっともっと
もっともっともっともっと
もっともっともっともっともっと
もっともっともっともっともっともっと
もっともっともっともっと
もっともっともっともっともっともっともっと
もっともっともっともっともっともっともっともっと
もっともっともっともっともっともっともっともっともっと
もっともっともっともっともっともっともっともっともっと
（註：実際には画面外に溢れてます）

孫 月星：

おいぃ……
アイツの性格、
矯正したんじゃないの？
すっげぇ不安定だぞ。

スジャータ：

こんな短期間では
無理ですよ。
もっと時間をかけて
整えていかないト……

ラヴ・トパーズ：

あはははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははは
（註：実際には画面外に溢れてます）

ラヴ・オニキス：

こ、こわい……
トパーズが前にも増して
怖くなってるよぉ。

リザルト

あはははははははははははははははははははは！！

敗北時

あははははははははは！ 勝った！ 勝ったよ！！

京都 1:孫 月星
孫 月星：

次はオレの番だな。
よろしく！
オレの名前は孫月星。
かの斉天大聖・孫悟空の
子孫にあたるんだ。

ラヴ・オニキス：

と、いうギミックの
人です。
横浜出身で……

孫 月星：

注釈かますなよ！
いいだろ！
そういうことにしとけよ！

ラヴ・オニキス：

本名は袖月ゆゆなさん。
去年まで「ゆゆゆ」の
愛称で活躍していた
アイドルレスラーで……

孫 月星：

やめろーっ！
黒歴史を
掘り起こすなーっ！

ラヴ・オニキス：

ご、ごめんなさいっ！

孫 月星：

ああそうさっ！
勝手にアイドルレスラー
として売り出されて、
恥ずかしいふりふりの衣装とか
着せられるのが嫌で、
インドに高飛びしたのさ！

ゆゆゆはガンジス川の
風となった！
もうこの世にはいない!!

今、ここにいるのは
天竺（インド）で生まれ変わった
斉天大聖の末裔……
孫月星だっ！

試合前
"斉天大聖の子孫"
孫 月星：

石猿の力、見せてやるっ！

勝利時
孫 月星：

ふー。
くそ、やっぱ大手のやつらは
強ぇなぁ……

ラヴ・オニキス：

いや……そのサイズで
これだけやれれば、
大したものかと。

孫 月星：

サイズの事は言うな。

ラヴ・オニキス：

資産が無くても
これだけやれるんだっ
ていう……

孫 月星：

資産って何だよ!?

リザルト

エレナか？ エレナみたいなのが資産なのか！？

敗北時

いっちょ、あがりぃっ！

京都 2:孫 月星
孫 月星：

さーて、リベンジ戦だ。
ご先祖様なら
強い相手に出会ったとき……

「オラ、わくわくしてきたぞ！」
とか言うんだろうけど。
オレは正直、
そんなゆとりはないからな。

ラヴ・オニキス：

月星さん！
それご先祖様じゃ
ないですから！
別の悟空さんですから！

孫 月星：

わ、わかってるよ。
マジになるなよ。

ラヴ・オニキス：

今のはいいですけど、（註：原文のまま）
興行ではそのネタ
やめてくださいね。
危ないから。

孫 月星：

そ、そぉ？
危ないの？
わ、わかった……

試合前
"斉天大聖の子孫"
孫 月星：

危ないネタの境界線ってムズいなぁ

勝利時
孫 月星：

くはー。
おまえたち、強ぇな。

あ、そうだ。
なんなら、お前も
ここに移っちゃえよ。
お前ならこの団体でも
いいとこいけるぜ？

石狩 みな：

おお……
どうだおまえたち。
ここの特訓は。

孫 月星：

お？

石狩 みな：

いやあ、ここはいいな。
やはり敵地はいいな。
身が引き締まる！

ラヴ・アクアマリン：

あのー東女さん。
もうちょっとこの人に
自重するように言って
もらえませんでしょうか？

桐咲 愛音：

は……はぁ？

ラヴ・アクアマリン：

休み無くスパー
仕掛けてくるもので、
私たち、結構ボロボロ
なんですけど……

桐咲 愛音：

す、すみません……

どうもテンションが
高くなって落ち着かなく
なっているようで。

ラヴ・アクアマリン：

子供か！

試合後

マジ移っちゃえよ

敗北時

今なら「気」も放てそうだ！

京都 3:スジャータ
スジャータ：

次のお相手はワタシですネ。
まだ日本の気候に
慣れていませんが……
よろしくお願いしまス。

ラヴ・オニキス：

この人はプロレスラーじゃ
ないんですよね。
これからレスラーに
なる人というか。

スジャータ：

ハイ。
リングでは皆さんが
先輩となりまス。
勉強させてもらいますね。

孫 月星：

つっても強ぇぞー。
レスラーでもないのに、
すでにオレらと
互角以上だからな。

ラヴ・トパーズ：

超（スーパー）インド人よね。
手足が伸びたり
火を吐いたりはしないけど。

スジャータ：

我が名と提婆達多（ダイバダッタ）の力の元に
……お相手、お願いしまス

試合前
"インドの秘宝"
スジャータ：

今回は日輪の力……

勝利時
スジャータ：

参りました。
やはり、プロレスは難しいですネ。

桐咲 真梨：

あの～

スジャータ：

ハイ。

桐咲 真梨：

なんでスジャータさんは
日本に？
プロレスラーに
なったんですか？

スジャータ。

災厄を野放しには
出来ませんかラ。

ラヴ・トパーズ：

災厄だって。
何か怖い響きだねぇ。

孫 月星：

おー、こえーこえー。
すぐ側にいそうでこえー。

リザルト

目を離すと、大変なことになりそうデ……

敗北時

ありがとうございましタ

京都 4:スジャータ
スジャータ：

そういえば、
レスラーの皆さんはリングネームと
いうのを持っているんですよね。

孫 月星の本当の名前は
ゆゆなですシ。
ワタシもリングネーム、
作るべきでしょうカ？

桐咲 真梨：

いい響きじゃ
ないですか、スジャータ。
確か……名前に
意味があるんですよね？

スジャータ：

はい。
良い生い立ち、
高貴な生まれといった
意味を持ちまス。

ですが、日本に来てから
というもの……
何故か
「コーヒーは好きですか？」とか
「褐色の恋人はいますか？」と
ばかり聞かれて……

桐咲 真梨：

そ、そんなに
言われたんですか？

スジャータ：

ええ、このわずかな
間だけで何十万回と。
そろそろ呪ってしまいそうでス。

桐咲 真梨：

へ、へぇ～。

（言う前に聞いて良かったぁ）

試合前
"インドの秘宝"
スジャータ：

コーヒーにミルクは入れない派でス！

勝利時
スジャータ：

ありがとうございましタ。
まだまだリングついて （註：原文のまま）
学ぶことが必要そうですネ。

あ、一つだけ……

桐咲 真梨：

はい？

スジャータ：

ワタシ、褐色でも褐色でなくても、
恋人がいた試しありませんから。
年齢イコール彼氏いない歴でス。

ですからこの国では……
ちょっとだけ。
そういうの、期待してまス。

桐咲 真梨：

（あれ？
 神秘の人かと思ったら、
 結構俗なおちゃめさん？）

リザルト

運命が引き合えばいいナ、なんて

敗北時

試合後の一杯、素敵ですネ

京都 5:プリーステス聖光院
ラヴ・オニキス：

えーと、次は……
聖光院さんですね。
先に、あなたの所の
石狩さんがスパーを
していたはずです。

新団体 正規軍
プリーステス聖光院：

待っていました、
迷える子羊よ。
私が、私こそが
プリーステス聖光院です。

ラヴ・オニキス：

あれ、石狩さんは？

プリーステス聖光院：

勝負にも
なりませんでした。

今頃はきっと、
医務室のベッドの
上でしょう。

桐咲 真梨：

（え……
 うそ、あの石狩さんが？）

プリーステス聖光院：

あなたとは……
まともな勝負に
なりますでしょうか？

試合前
“ホーリーライト”
プリーステス聖光院：

おてなみ、拝見します

勝利時
プリーステス聖光院：

はぁ……
ちょっと神の加護が
足りなかったみたいですね。

ラヴ・オニキス

いや、ナイスファイト
でしたよ。
石狩選手も倒して
いるなら上出来です。

プリーステス聖光院：

…………は？

何を言って
いるのです？
私は石狩選手を
倒してなどいませんよ？

ラヴ・オニキス：

……え？

だって、さっき勝負にも
ならなかったって。

プリーステス聖光院：

ええ、勝負にも
なりませんでした。

私とやる前にジュエリーズと
スパーしすぎて、
疲れて倒れてしまったので。

急に目の前で倒れるから、
私びっくりしましたよ！
よく観察したら……
あの方……寝息を……

限界まで遊ぶ子供ですか！

いきなり倒れるから、
死んだかと思いましたよ！
あーびっくりした！
もーびっくりしたん
だからぁっ!!

リザルト

ちゃんと、叱っておいて下さいね！

敗北時

結構なお点前で……え、使い所が違う？

京都 6:プリーステス聖光院
プリーステス聖光院：

先ほどは取り乱した所を
お見せして
申し訳ありませんでした。

改めて、
迷える子羊たちを
歓迎します。

ラヴ・オニキス：

あ、この人のシスターも
ギミックですから。
本性は結構、乱暴ですよ。

プリーステス聖光院：

よけいなこと
言わないっ！

でもまあ、同じ業界の人に
隠しても
しょうがありませんね。
ええ。
聖光院は本名でして。

「名前がそれっぽい」
という理由で
こういうキャラに
されました。

桐咲 真梨：
（そういうノリ、
 ウチの社長だけじゃ
 ないんだ……）

試合前
“ホーリーライト”
プリーステス聖光院：

このコス、まだ慣れきって無くて……

勝利時
プリーステス聖光院：

あれれー。
二度やって二度
押されるとか。
私もまだまだですね……

まぁまだまだな私も、
このギミックのおかげで
「エースの側近」って
位置づけに
いれるんですけど

レスラーとしては、
目立てる位置に立てれば
オッケーですよね。
それにウチのエースは、
"勇者"は本当に凄いですから。

それでは、ここから先は……
私が、
このプリーテス聖光院が、
この団体をご案内します。

道に迷わぬよう、
しっかりついてきて
下さいね。

第一部・終

リザルト

その前に、ひとまず休憩です

敗北時

これも、神のご加護のおかげです……なんちゃって

神奈川 1:ソニックナイト
桐咲 愛音：

さて、これから
どうしましょう？

プリーテス聖光院：

石狩さんの回復を
待ちます？

？？？：

その必要はねーよ。

ヒール軍"凶獣"
ソニックナイト：

こっから先は、
私らが同行する！

正規軍 ソニックファミリー
赤津 ちか：

やっほー。
やっほやっほー！

桐咲 真梨：

あれ、夜猫さんにちかさん。
なんでここに？

ソニックナイト：

石狩のことだから、
途中でアレになるかもって
滝沢がソニックに
相談してたからよー

赤津 ちか：

私たち、
代打要員だってーっ！

桐咲 真梨：

さすが滝沢さん。
お弟子さんのこと、
よくご存じで……

ん？
……ちょっとまって？
ソニックさんに相談したなら、
同じソニックファミリーの
ちかさんが来る分かるけど…… （註：原文のまま）
なんで夜猫さんが？

赤津 ちか：

えっと、それはねー

ソニックナイト：

そんなの、
どうでもいいだろう！

とりあえず、
急いで駆けつけてきたんだ。
ちょっと体ならすの、手伝えよ。
おい赤津。
おめーは、そっちのシスターな。

赤津 ちか：

はーいっ！
あほほほほほほっ♪

プリーステス聖光院：

えっ、ちょっ……
私、またやるんですかっ？

試合前
“常闇の猫”
ソニックナイト：

おら行くぞ！

勝利時
ソニックナイト：

ふん、
先発を任せられるだけの
ことはあるってことか。
結構、やるじゃねぇか。

赤津 ちか：

プリーステスさんも、
けっこー強いねっ！
あははははははははっ！
たーのしっ♪

プリーステス聖光院：

ぜはー……
  ぜはー……
な、何このゾンビタフネス……
っていうか、
体暖めるなら同じ団体の
二人でやればよかったんじゃ……

ソニックナイト：

それにしても……
ここが新団体か
ふん……
設備は結構ととのってる、と。
まあ、合格だな……

桐咲 真梨：

合格？

ソニックナイト：

なんでもねーよ！

リザルト

おら、さっさと先行くぞ！

敗北時

どうした？ もうへばってたのか？

神奈川 2:ソニックナイト
桐咲 真梨：

それで、やっぱり
気になるんだけど
何で凶獣の
夜猫さんが？

ソニックナイト：

あぁ？
話を蒸し返すなよ。

赤津 ちか：

えっとねー。
ナイトメアの人たちが
心配なんだってーっ！
だから一緒に来たの!!

新しい団体に
馴染めてるかとかっ！
自分の目で確かめ
たいんだって！

ソニックナイト：

ばっ、おまっ、バカ津っ！
んなことねーし！
んなこと言ってねーし！

赤津 ちか：

でもソニ先輩は
そう言ってたもん！

ソニックナイト：

あいつの言う事を
真にうけんなよ！

赤津 ちか：

え、じゃあ心配じゃないの？
裏切り者には死？
いいわけは
地獄で聞く？
一族郎党皆殺し？

ソニックナイト：

ばっ……ちげっ……

………………っ

私の動機なんかどうでも
いいだろ！
ばーか！ ばーか!!

試合前
“常闇の猫”
ソニックナイト：

おらスパーだスパー！

勝利時

あー、畜生。赤津のヤツが
余計なこと言うから、
試合とは別にヤな汗かいたぜ。

プリーステス聖光院：

ぜはー……
  ぜはー……
わ、私も赤津さんに意味も
なくもう一試合付き合わされて、
まだ呼吸が戻りませんけどねっ。

赤津 ちか：

じゃー、みんなで
お風呂はいってから次いこーっ！
さっき見たよーっ！
ここのお風呂きれいだよーっ！
ジャグジーと泡風呂あったーっ！

ソニックナイト：

風呂……か。
うん、そっちもみとくか
……汚れてたら
覚悟しとけよ

プリーステス聖光院：

あ、ちょっ……
何この自由な人たちっ！

リザルト

突撃隣の大浴場！

敗北時

あー、くそ。変なテンションになっちまった

神奈川 3:小早川 ぽひ
プリーステス聖光院：

えー……
お風呂に入って
お肌も潤った所で。
ナイトメアの方々は、
こちらにいます。

まぁ、皆さんの方が
詳しいですよね。
私、まだほとんどお話し
したことないので……

新団体ヒール軍
ナイトメア
(党首以下11名集合。副党首雪女は不在)

ヴァンプ鈴森：

あら？
私たち、夜の眷属を
追い出した東女の走狗が
何の用？

桐咲 真梨：

あれ、雪女さんは？

ヴァンプ鈴森：

あ、ユキちゃんには
色々手続きして
もらってるの。
何か難しいこと多くて。

……コホン……
忌まわしき聖職者も
連れてきて……
私たちに対する嫌がらせ？

プリーステス聖光院：

あ、すみません。
不快でした？
会社からこういう方向で
対決路線作れって……

ヴァンプ鈴森：

あ、分かってるの。
分かってるの。
責めてるんじゃないからっ。
雰囲気作り、雰囲気作りっ！

あー、もー！
やりずらいなぁ……
ちょっとは察してよ！

っていっても、まぁ。
追い出されわだかまりも、 （註：原文のまま）
ホントのところ
あるんだからね。

戦争になったら、
容赦しないんだから。

ソニックナイト：

ほぉ、そりゃ楽しみだ。

それはそれとして……
新しい環境は大丈夫か？
何か困ったことねぇか？

雇用条件が
悪化したとか、
パワハラされてるとか、
ご近所様と馴染めない
とかないか？

ヴァンプ鈴森：

なんでよりにもよって
コイツつれてきたのーっ!?

私、いま団体ヒールの
トップなんだからね。
もうちょっとこぉ……
畏れなさいよっ！

とにかくっ！
ヤりにきたんなら……
一番のしたっぱが相手を
するからっ！
ぽひちゃん、出番っ！

小早川 ぽひ：

ふぇっ！
わ、私ですかぁっ！

試合前
“さすらい幽霊”
小早川 ぽひ：

と、とりゃー

勝利時
小早川 ぽひ：

鈴森さん、
やられましたぁっ！

ヴァンプ鈴森：

ああもぅ、弱いっ！

プリーステス聖光院：

あの子……
本当にレスラーですか？
めっちゃ弱かったですけど。

赤津 ちか：

あれでも、
デビュー時の3倍は
強くなってるよ。

プリーステス聖光院：

３倍であれ!?

リザルト

１００倍になってからが勝負って言われました

敗北時

あれ……うそ？

神奈川 4:小早川 ぽひ
小早川 ぽひ：

え、こっちでの暮らしですか？
大丈夫ですよ、
心配しないで下さい。

えっと、ごはんは毎日
暖かいのがでてきますし……
砂とかまじってないし、
くさってもないし……

お部屋は
壁も天井もありますし。
洗濯機も自動で、
機械が勝手にやってくれて、
しかもタダですしっ。

あ、でも賞味期限切れのもの
食べようとすると
止められるのがちょっと
哀しいかなーって。
こないだも、賞味期限を
２週間しか過ぎてないジャムパン、
「そんなの食べちゃダメ」
って怒られて……

プリーステス聖光院：

………………
あの子、
どういう生い立ち？

赤津 ちか：

そう言うのは
聞かないのがウチの
マナーなんだ。

試合前
“さすらい幽霊”
小早川 ぽひ：

一ヶ月まではいけますよね？

勝利時

えへへへへ。
やっぱり、強いなあ。
私も、ちょっとは強くなった
つもりだったのに……

心配しなくても
大丈夫ですよ。
私、こっちの団体で
やれるところまで、やりますから。

リザルト

安心してくださいね

敗北時

そんな……ばかな……

北海道 1:赤鬼 ふたば
新団体ヒール軍
青鬼 ひとみ：

ふふふ……
ぽひを倒したくらいで
いい気になってるんじゃ
ないわよ

新団体ヒール軍
赤鬼 ふたば：

ヤツはナイトメアの
中でも最弱
ナイトメアの面汚しよ

小早川 ぽひ：

うぅっ……
すみませぇん……

青鬼 ひとみ：

ああっ！
本気で受け取らないでっ！

ソニックナイト：

おいこらテメェら！
立場弱いの
いじめてんじゃねェ!!
殺すぞ!!

赤鬼 ふたば：

ごめんなさいっ！
こういうネタっ！
こういうネタなんよーっ!!
一度言ってみたかったんよーっ！

試合前
“熱き獄卒”
赤鬼 ふたば：

言ってみたいセリフってあるでしょー！？

勝利時
赤鬼 ふたば：

やられたー……

しかし、私はこんなもんでは
ないんよ！
変身してさらに強くなるしっ！
しかも、その変身をあと２回
残してるんよーっ！

赤津 ちか：

え、ホント！
すごいすごーい！
みせてーっ！

赤鬼 ふたば：

え、いや……

赤津 ちか：

本物の変身見るの
初めて！
どうやったら
変身できるの？
とっくんしたら
変身できる!?

赤鬼 ふたば：

ご、ごめん……
これもネタなんよ。
変身なんか出来ないんよ。

赤津 ちか：

えー、がっかりー！

ヴァンプ鈴森：

がっかりよねぇ。

青鬼 ひとみ：

そうですよね！
ふたばには
がっかりですよね！

ソニックナイト：

がっかりデビルだな。

プリーステス聖光院：

私も……
少し期待してしまいました。

赤鬼 ふたば：

これ……
私がいじめられてるんよ!?
泣いた赤鬼!?

リザルト

しかも青鬼がいじめに加わってるんよ！？

敗北時

これがナイトメアの実力なんよ！

北海道 2:赤鬼 ふたば
ソニックナイト：

で、マジに
こっちどうよ？
不満ねぇ？

赤鬼 ふたば：

待遇的には
いい感じなんよ。
でも……

ソニックナイト：

でも？

赤鬼 ふたば：

こっちだと、
東女より結果を
求められる感じ？

東女では何だかんだで
モンスターってギミックで
試合してれば良かったけど…

こっちでは、完全に正規軍の
対抗勢力になるんよ。
と、なると賑やかしだけでは
すまないっていうか。
身が引き締まるっていうか？
ちょいマジにならないと。

ソニックナイト：

ったりめーだろ。
そんな
ぬるま湯感覚だから
追い出されるんだよ。

赤鬼 ふたば：

返す言葉もないんよー。

試合前
“熱き獄卒”
赤鬼 ふたば：

責任ある立場は厳しいんよー

勝利時
青鬼 ひとみ：

ふたばがやられたわ。

新団体ヒール軍
キョンシーＹｕｉ：

クフフ……
ヤツも所詮はそのテイド……
ナイトメアの……ツラヨゴシ……

赤鬼 ふたば：

うぅっ、
これ言われる立場に
なるとキツいっ！

ぽひちゃん、
ごめんなんよー。

小早川 ぽひ：

いやまぁ……
私が弱いのは本当ですし。

よ……弱い者同士、
がんばりましょう！

赤鬼 ふたば：

はぅんっ！
なぐさめられてる
はずなのに
言葉が痛いんよっ！

リザルト

優しさで凍えそうなんよ……

敗北時

こうやって結果を出していかないとっ！

北海道 3:青鬼 ひとみ
幌多 みのり：

組長ー。
みなりん、向こうで
目をさましたみたいですよ。

正規軍滝沢組 組長
滝沢 泉：

そうか……
あいつにも困ったもんだ。

幌多 みのり：

つっても、
見知らぬ団体に物怖じせず
突っ込んでいける強心臓、
若手じゃ他になかなか
いないですし。

滝沢 泉：

まあ、だからこその
アイツなんだがな。

で、状況は？

幌多 みのり：

状況は時間で変わってますけど。
５月２日の昼調べ時点で、
ウチとＦＷＷＷの勢力比は
ほぼ６対４。
かなーり、迫られてますねー。

青鬼 ひとみ：

じゃ、次は私ね。

赤鬼 ふたば：

ひとみー、がんばるんよー。

青鬼 ひとみ：

もち。
頑張らないと、
時期的にガミラス星人に
食われちゃうし。 （註：宇宙戦艦ヤマト2199TV放送中）

なにより、鈴森さんの前で
みっともないとこ
見せられないって。

試合前
“冷たき門番”
青鬼 ひとみ：

見てて下さい鈴森さんっ！

勝利時
青鬼 ひとみ：

ちょはー……
やられたー。

赤鬼 ふたば：

ひとみもやられたんよー。

キョンシーＹｕｉ：

クフフ……
ヤツも所詮は……

青鬼 ひとみ：

もうそのネタいいからっ！

滝沢 泉：

ふむ……ほぼ６対４ね。
なかなかやるな。

幌多 みのり：

やるな、じゃないですよ。
これ、下手したら
ウチ越えられますよ？
最初の下馬評じゃ７：３、
ヘタすりゃ８：２で
ウチだったんですから。

滝沢 泉：

いいじゃないか……

これまで、
敵がいなさすぎたんだ。
だから団体にあぐらをかいた
やつらも出てきた。

面白くなってきたな。

幌多 みのり：

（組長も、何だかんだ言って
 戦闘種族だよなあ）

リザルト

同じネタは2回までっ！

敗北時

見ててくれましたか鈴森さんっ！

北海道 4:青鬼 ひとみ
青鬼 ひとみ：

よーし、
もういっちょいこうかっ！

ヴァンプ鈴森：

ひとみー、
そろそろイイトコ
みせなさいよー！

青鬼 ひとみ：

あっ、ひゃっ……
ひゃい鈴森さんっ！

やーん、もうっ！
鈴森さんに応援されちゃった！

これってプロポーズ？
もう結婚するしかない？
新婚旅行は地獄巡り!?

赤鬼 ふたば：

鈴森さんは不用意に
ひとみに触れたら
ダメなんよ。
すぐ壊れちゃうから。

ヴァンプ鈴森：

忘れてた……ごめん。

試合前
“冷たき門番”
青鬼 ひとみ：

ま、負けられないーっ！

勝利時
青鬼 ひとみ：

うぅぅ……
期待に応えられませんでした。
どんなお咎めでも受けますぅ……

ヴァンプ鈴森：

いいのよ……うん、いいの。
よくやったわ。

青鬼 ひとみ：

そんな事言わず、
もっと叱って下さい
罵って下さいっ！

負けやがってこのクズとか
言ってください！

この役立たずの
ダメ鬼って
虐げて下さいっ！

ヴァンプ鈴森：

あー、もーっ！
近い近いっ！
このおバカーっ！

赤鬼 ふたば：

…………

（夏のオマケ本は、
 吸血鬼×青鬼を
 描くべきなんかよ？）

リザルト

えへへへ。バカって言われちゃった♪

敗北時

すすす鈴森さんっ！ 式場はどこにすればっ！？

東京 1:キョンシーＹｕｉ
新団体 暫定エース
ブレイブ勇子：

鈴森さん、ちょっといい？

ヴァンプ鈴森：

あら、勇者じゃない。
何かご用？

ブレイブ勇子：

ちょっと打ち合わせて
おきたい事が
あったんだけど……
お客さん？

ヴァンプ鈴森：

ああ、いいのいいの。
こいつらなら。
気にしないで……

じゃ、私はちょっと
党首会談してくるから……
次はユイ、行きなさい。

キョンシーＹｕｉ：

了解ィ。

試合前
“死出の花いちもんめ”
キョンシーＹｕｉ：

噛み殺ス

勝利時
キョンシーＹｕｉ：

く……

青鬼 ひとみ：

いい倒され方したねー。
大丈夫？

キョンシーＹｕｉ：

……ダメ。

ひとみが優しく
抱きしめてくれたら、
すぐ回復するんダケド？

青鬼 ひとみ：

きも。

女同士で
何言ってんの？
この変態。

赤鬼 ふたば：

いつも思うけど、
どの口が言うんよー。

（三角関係本って手もあるんよ？）

リザルト

ふふふふふふ

敗北時

ぺっ……しょっぱ……

東京 2:キョンシーＹｕｉ
プリーステス聖光院：

あのー、旧交を
温めるのもいいんですが……
そろそろ次にですね。

ソニックナイト：

まあ、そりゃそうだ。
ナイトメアとばかりやってたら、
ここに来た意味あんまねーしな。

キョンシーＹｕｉ：

とはいえ……
やれれっぱなしで行かれたら

青鬼 ひとみ：

後で鈴森さんに
失望されちゃう。

キョンシーＹｕｉ：

ダカラ、もう一回。
つきあってもらうワヨ？

試合前
“死出の花いちもんめ”
キョンシーＹｕｉ：

今度こそ……噛み殺シテあげる

勝利時
キョンシーＹｕｉ：

ごめん、負けちゃった。

青鬼 ひとみ：

ばか！
後で鈴森さんに
何て言えば……

キョンシーＹｕｉ：

ソンナ怒らないでよ。
鈴森さんに怒られる役、
譲ってあげるから

青鬼 ひとみ：

え？ そう？
それなら……

ソニックナイト：

お前らさぁ……

追い出されるべくして
追い出されたんじゃ
ねーの？

赤鬼 ふたば：

返す言葉もないんよ。

リザルト

そして怒られるひとみを見学しながら一杯……フフフ

敗北時

ぺっ、ぺっ……うがい、してこよ

東京 3:アルセナ・シュベルトライト
プリーステス聖光院：

次は、ウチの版権レスラーを
紹介しますね。

ソニックナイト：

版権？ こっちでいう
「なめこ」とか、
「桜姫」みたいなやつか？

プリーステス聖光院：

そうです、それです。

旗揚げに関わった
企業絡みで、
そっち方面から
参加してもらってるんですよ。

新団体 英雄クロニクル
アルセナ・シュベルトライト：

初めまして。
アルセナと申します。
本名は……
ここで言うのは無粋ですね。

新団体 英雄クロニクル
キリングドール・アンジェ：

魔法少女まじかる☆アンジェ！
現在、旗揚げに向けて
キャラを習得中なのデス！

ソニックナイト：

すげえとこから持ってきたな
……おい……

キリングドール・アンジェ：

大人の都合は
強いのデス。
それに角のぶんだけ
ナイトの方が
イロモノっぽいデスよ？

ソニックナイト：

（ぴきっ）

プリーステス聖光院：

ま、まぁまぁ。
こう見えて、
この人たちも実力は
しっかりしてるんですよ？

アルセナ・シュベルトライト：

そうですね。
私もアンジェもまだ
調整中ですけれど……
期待に応えられるように
頑張ってます！

その調整のお手伝い、
していただけませんか？

試合前
“名門騎士”
アルセナ・シュベルトライト：

お相手、お願いしますっ！

勝利時
アルセナ・シュベルトライト：

さすがですね！
私がまだまだだって分かりました！

ソニックナイト：

はぁ……はぁ……
お前、やるな……

キリングドール・アンジェ：

ナイトこそ……
デッドウェイトチェストの
くせに速いのデス。
さすが
音速ヒロインなのデス……

ソニックナイト：

いや、私ゃ
音速ヒロインじゃ
ねーって。

－今日はオフの某レスラー宅－

あかり：

なんだかライバル
出現の予感っ！

マジョラム吉井：

ええっ!?
またなのあかりちゃん!!

リザルト

もう一本、お願いします。

敗北時

スパーリング、ありがとうございましたっ！

東京 4:アルセナ・シュベルトライト
ソニックナイト：

それにしても、
結構強ぇなお前ら。

アルセナ・シュベルトライト：

ふふ。
ありがとうございます。

ソニックナイト：

お前らの力なら、
ギミックつけなくても
いけんじゃね？

アルセナ・シュベルトライト：

やっぱり、
注目されるって
大事ですから。

私、ここの前は本当に
小さな団体にいたんです。
気持ちでは負けないぞって
思って頑張って
いたんですけど
……なかなか、あはは……

……はぁ。

一人でいるときとか、あー……
「今、自分はアルセナさんなんだー」
って思ってにやついたり。
ふふ。

キリングドール・アンジェ：

いいからとっとと
もう一本やるのデス。

ソニックナイト：

おー。ＯＫＯＫ、
今度こそ
泣かせてやらぁ！

試合前
“名門騎士”
アルセナ・シュベルトライト：

それじゃ、私たちもやりましょう！

勝利時
アルセナ・シュベルトライト：

ふはー、
どうもありがとうございましたっ！

ソニックナイト：

ったく……こいつ
……しぶてぇっ！

キリングドール・アンジェ：

フッフッフ。旗揚げをしたら、
ナイトとは決着を
つけてやるデス。
音速ヒロインの座を
かけて勝負デス！

ソニックナイト：

いやだから、
音速ヒロインは
私じゃ……

赤津 ちか：

いいなー、楽しそう。

桐咲 真梨：

何か、私たち
こっちの団体の
調整に使われている気が……

アルセナ・シュベルトライト：

近いうちにもう一人、
同じゲームから
レスラーを用意する予定なんです。

そうしたら、
チームとして皆さんに
会いに行きますから！

リザルト

その時は、またやりましょう！

敗北時

うん、良い感じに仕上がりそうです！

東京 5:ブル・THE・ブロディア
プリーステス聖光院：

以上で、
ウチの案内は終わりです。

最後にウチのエースから
ご挨拶を……
と思ったんですけど、
まだ戻って来てない
みたいですね。
じゃあ、今回はこれで……

？？？：

まったまったーっ！

新団体 正規軍？
ブル・THE・ブロディア：

もう帰るのか！ もっと遊んでけよ！
アタシと遊んでけよーっ！

プリーステス聖光院：

ブ、ブロディア！

ソニックナイト：

うわ！ 鉄球危ねぇっ！

プリーステス聖光院：

気をつけて下さい。
この子、ギミックじゃなくて
ガチでああいう子
ですからっ！

ブル・THE・ブロディア：

ぎゃははははははーっ！

プリーステス聖光院：

海外で暴れてた
ところを、スカウトが
見つけてきたんです。
かなりマジモンの
野生児でっ……あぶっ
……あぶなっ……!!

赤津 ちか：

野生児って、
やーのやーのの
魔法の妖精みたいな？

桐咲 愛音：

私には……
ボクシング漫画の
ハリマオみたいに
見えますが……

ブル・THE・ブロディア：

なあなあオマエ、
この国で一番強い
団体のヤツなんだろ！

やろーぜーっ！
アタシとやろーぜーっ!!
遊ぼうぜーっ！

試合前
“超獣娘”
ブル・THE・ブロディア：

いっくぞーっ

勝利時
ブル・THE・ブロディア：

ギャハハハハハ！
強いなーっ！
オマエ強いなーっ！

じゃ、次に遊ぶの
オマエなーっ！

ソニックナイト：

げっ、私かよ！

桐咲 真梨：

今、スパーリング
おわったばかり
なのに……

プリーステス聖光院：

すんごい体力の
持ち主なんですよ。

ブル・THE・ブロディア：

その次オマエなーっ！

赤津 ちか：

うんいいよーっ！

プリーステス聖光院：

まあ、満足するまで
遊んだら帰りますから。

桐咲 真梨：

子供みたいだね－。
まあ、こっちも
体力オバケ連れてきたから
なんとかなるかな？

プリーステス聖光院：

そちらの団体の
最初のお子様は、
帰りもせずにその場で
倒れましたけどね。

桐咲 真梨：

…………………………
（みなさん、あの子以下かー）

リザルト

どんどんいくぞーっ！

敗北時

なんだオマエ弱いのか？ ガッカリだぞーっ！

東京 6:ブル・THE・ブロディア
ブル・THE・ブロディア：

やるぞーっ！
もっかいやるぞー！

プリーステス聖光院：

はいはい、試合をするときは
鉄球おきましょうね！
危ないですからねっ！

ブル・THE・ブロディア：

おーっ。
これがあると動きが
鈍くなるからな！
オモリ無しで暴れられるのは
気持ちが良いぞ！

桐咲 真梨：

あの鉄球……
凶器じゃ無くて
重しなの？

プリーステス聖光院：

ああしてないと、
疲れが足りなくて
夜寝れないらしくて……

試合前
“超獣娘”
ブル・THE・ブロディア：

ギャハハハハ！

勝利時
プリーステス聖光院：

ふはー……
お疲れ様でした。
今度こそ、
案内はおしまいです。

桐咲 真梨：

ウチも濃い面子
多いと思ってたけど。
なんていうか、
別方向に濃いね……
こっち。

プリーステス聖光院：

はははは……

桐咲 愛音：

それでは、
お邪魔しました。

ブル・THE・ブロディア

えっ？
もう帰っちゃうのか？
もっと遊んでけよー。
なーなー！

プリーステス聖光院：

こら。
わがまま言ったら
ご迷惑ですよ。

ブル・THE・ブロディア：

やだーっ！
もっとあそぶーっ！

プリーステス聖光院：

すみません。
普段はウチのエースが
この子の体力尽きるまで
相手してるんですけど……
今日は忙しいらしくて。

ブル・THE・ブロディア：

帰ったらやだーっ！

だって今日はなんでか
みんな遊んで
くれないんだもんーっ！

桐咲 真梨：

あの……
もしかして……

プリーステス聖光院：

石狩さんをはじめ、
皆さんのお相手を
していたら、
さすがにこの子までは
手も回らなく……

ブル・THE・ブロディア：

ぎゃーーーーーー
 ーーーーーーっ！

ソニックナイト：

………………
………………
………

……分かったよ。
泣く子にゃ勝てねぇ……
このまま帰ったら
寝覚めがわりぃしな。

赤津 ちか：

ちかも大丈夫だよーっ。
まだまだ体力ゲージは
たくさんありまーす！

桐咲 愛音：

そちらがご迷惑で
なければ……

プリーステス聖光院：

こ、こちらとしては
願ったり叶ったり
ですが……

赤津 ちか：

よーし、じゃあ！
とことんあそぼーっ！

ブル・THE・ブロディア：

ほんとかっ！

赤津 ちか：

ほんとほんとーっ！

ブル・THE・ブロディア：

やったぁーっ！

     ゴングならせーっ！

    おーっ！

  今夜は朝までスパーリングだーっ！

          いやまてそれは死ぬっ！

 ええーい、
 体力あまってそうなやつ連れてこいっ！

       こうなりゃ全員巻き込んでやるっ！

 おーーーーっ！

第二部・終

リザルト

おーるないとだーっ！

敗北時

今度はアタシの勝ちだなーっ！

姉：

現在もプロレス界は激動中です。

妹：

激動過ぎて、私ついてけてないんだけどっ！

姉：

そうね。軽く状況を整理してみましょうか……

妹：

うん。そうして……お願い。

姉：

まず、大きな流れとして。新しいプロレス団体が近いうちに旗揚げされるって事かしら。

妹：

近いうちってどれくらい？

姉：

そうね。現状だと……早ければ６月。遅くても夏の間中くらいかしら。はと言われているわ。(註：原文のまま)

妹：

プロレス団体ってたくさんあるのに、今回の旗揚げに限って騒がれてるのは？

姉：

規模が大きいからかしら。現状、国内の女子プロレス界はほぼウチの一強だったのだけれど……その団体は、状況によってはウチのライバルとなり得るだろうと。

妹：

うちからも選手が抜けて、合流するっていうのも影響してる？

姉：

ええ、ウチの人気勢力「ナイトメア」もまるっと移籍する形になっているのは大きい。

姉：

そういう流れから……今、業界全体がウチと新団体。どっちを支持するかで二分されているわ。

妹：

へぇー……

姉：

特に新団体が旗揚げするときの情勢は……ここ２週間くらいの、業界全体の動きで決まるでしょうね。

妹：

ここ２週間かぁ……

姉：

現在、ＦＷＷＷにお邪魔している形です。新団体の案内……顔見せ……という状況なのかしら？

妹：

ところで……ウチ、よくナイトメアの移籍を許したよね。

妹：

人気勢力なのに。会社的にはよかったの？

姉：

そこは考え方次第かしら。

妹：

考え方次第では……いいの？

姉：

人気というものは、不変のものじゃないのは分かるわね？　ＲＰＧなら、レベルをあげればあがりっぱなしだけど、人気はそうではない。

妹：

うん。まあ、ちょっとしたことで上がったり下がったりするね。

姉：

そして、プロレス団体にはキャパシティがある。興行形式がメインである以上、どうしても活躍できる人数は限られる。

妹：

うん。

姉：

そこで、考え方の分岐が出てくるの。冒険をするかしないか。

妹：

冒険？

姉：

ええ。人気商売である以上、人気は大切。一番安定するのは、人気あるレスラーを中心に売り出すこと。

妹：

それが……普通だよね？

姉：

でもね、それだと上が詰まりやすい。上が詰まると、新しい人気レスラーが育ちにくいし状況が停滞する。停滞は……緩やかな死に繋がる。

妹：

う、うん……わかる。

姉：

となると、冒険をする必要が出てくるというわけ。

妹：

つまり……詰まってる部分を……削る？

姉：

そう。もちろん「次の人気レスラーを育てる」自信があればこそだけど。

妹：

ウチにはその自信があったと。

姉：

そうなるわね。あとは……なんでナイトメアなのかというと……プロレスである以上、強さの象徴は外せないからかしら

妹：

強さの象徴……神崎さんかあ。

姉：

そう。強さは柱。いくらなんでも柱をすげ替えるわけにはいかない。逆を言えば、強さの象徴以外では冒険をしていい。そういうことよ。

妹：

うーん。なるほど……理屈では分かるけど……冒険しすぎじゃない？　鈴森さんって、結構神崎さんに認められてたよね？

姉：

そこには……同意するわ。

姉：

新しい団体の匂いがします。

妹：

新品の設備、いいなー

姉：

そこについては……純粋に羨ましいわね。

妹：

事務所もキレイだったし。

姉：

そうねぇ。

妹：

くぅ……何か、納得いかない。

姉：

何が？

妹：

鈴森さんとか、移籍したレスラーは……どっちかっていう被害者だからいいんだけどさー。ウチを裏切ったスタッフもこっちに移ったんでしょ？（註：原文のまま）

姉：

裏切……ええ、そう聞いてるわね。

妹：

ある意味、鈴森さんとか泣かせた真犯人でしょ。そいつらが新しい事務所でぬくぬくしてるかと思うと……なんか悔しい。

姉：

ぬくぬく……はしてないんじゃないかしら？

妹：

何で？

姉：

だってほら。旗揚げに対して、ウチがこうして友好的に尋ねてきてるじゃない。

妹：

うん。

姉：

ナイトメアの移籍も、社長が後追いだけど承認したし。起訴とかのどろどろした関係にはなっていない。

妹：

なって……ないね。

姉：

それどころか、将来の交流をエサに……ウチの社長はこっちの会社と仲良くやってるみたいよ。色々アドバイスしてるみたいだし……レスラーの売り出し方とか。つまりね。

妹：

つまり？

姉：

ここの団体も、選手同士はともかく……会社としてのウチとは仲良くしたい状況になってるということ。そうなると、ウチを裏切ったフロントをあまり優遇できない。

裏切った人たちからすれば、当てが外れた形でしょうね。東女とFWWWが緊張関係にあればこそ、優遇されるはずだったんだから。

妹：

ほほー……

姉：

分かった？

妹：

んにゃ！　よくわかんない！

エリアクリア後
姉：

とりあえず、一区切りね

妹：

はひー、ちかれたー

姉：

まだ、このあたりに留まりますか？

妹：

早く先に行きたいような……先に行くのが怖いような……

姉：

早いものでもう5月。

妹：

世間では黄金週間なんてものもあるらしいねー。

姉：

プロレス業界に黄金週間はあるわよ。稼ぎ時という意味で。

妹：

たふー……壮大なるデスマーチ週間という意味かー。

姉：

そして黄金週間を過ぎれば……一気に暖かくなる。

妹：

５月くらいの陽気が一番いいんだけどなー。

姉：

そうね。日々で上下はするけれど、一番過ごしやすい季節……

妹：

こたつもいらない、エアコンもいらない。いい季節だー。

姉：

そうね。

妹：

これを超えると……くる……地獄の夏が来る……

姉：

リングで戦う選手たちより、楽よ。温度的な意味でも。

妹：

あー、暑いもんね。リングの上。暑いってゆーより、ライトで熱いっていうか……

妹：

そういえばここの団体、あちこち見て回ってるけど……

姉：

どうしたの？

妹：

なんか最初に聞いていたのより……レスラー少なくない？

姉：

そうかしら？

妹：

そうだよ。だってここで見かけたのって、ジュエリーズでしょ？　あと電撃ガールズに、ナイトメア……

プリーステスさんや勇者の人、あと何人かは見かけたけど……

姉：

普通は、それだけでも十分多いのだけれどね。

妹：

あー……えっと……ほら、あの人足りないんだよ。

姉：

どの人？

妹：

蓮根！

ほら、すっごいコンテストでインパクトあったマスクマン（？）いたじゃない。

姉：

あぁ……

妹：

あの人とか、その他にコンテストで受賞した人たち、どこいったんだろ？

姉：

多分だけれど……全員、こちらの団体に入るとは思うわ。

ただ、「入ってください」「はい今すぐに」っていく人ばかりではないはずだから。順次、集まってくるんじゃないかしら。憶測だけど……

妹：

あー、そっかぁ。蓮根の収穫時期って、８月くらいからだもんねぇ。

姉：

……収穫時期は関係ないと思うわ。

妹：

そういえば、今ある勢力ってどういう感じなの？

姉：

勢力？

妹：

ほら、一ノ瀬さんとか滝沢組の人とかが調べてたじゃない。

姉：

ああ、あれ……

姉：

あれは「所属レスラー」「企業力」「ファンの期待値」をすべての勢いを数値化したデータ？　かしら。（註：原文のまま）

ちなみに、手元にあるのが５月２日午後１５時現在の資料なのだけれど……東女５８、ＦＷＷＷ４２くらい……

妹：

東女、やっぱり強いねー。

姉：

規模の大小で言えば、東女が勝っているという言い方が出来るけれど……東女は現在業界一位だから……

妹：

うん、知ってる。

姉：

つまり、このままいくと「旗揚げ段階ですでに東女の７割くらいの力を持った団体が登場する」という流れになるわ。

妹：

へぇ……そう聞くと、結構な団体が出てきたって事なんだねー。

姉：

ええ。あと、これは重要なデータってものではないけれど……

妹：

けれど？

姉：

全体的には、やはり東女の支持者の方が多いし、力があると出ている感じ。

妹：

だろうねー。

姉：

でも、本当に上位の極一部に限っていうなら、ＦＷＷＷの方が力を持っている。そんな状況かしら。

妹：

へぇー。

それって、どういうこと？

姉：

さぁ。

妹：

さぁって。

エリアクリア後
姉

ここが、終着点ね。

妹

はひー、ちかれたー

姉

疲れたら、一休みして下さいね。

妹

おやつ用意するとかっ