【ツール】

Last-modified: 2024-04-23 (火) 22:08:06

SF2

【クヴェル】を模して造られた、術を使うための道具。
サンダイル暦800年ころに南大陸で発明され、現在は広く使用されている。
切ることを目的としたツールは、刃物の形をしているなど、用途に応じた形で造られているのが一般的。
【未加工ツール】は、そのままで作用するものの耐久性が低いなど、ツールのデキは、アニマを引き出せる回数に反映される。
こうしたことから、無限のアニマを供給するクヴェルは完璧なツールであると考えられている。
 
もともと【ハン帝国】時代までは、術といえばクヴェルの力を発現するだけのものであった。
しかし帝国崩壊の頃、東大陸から南大陸への移住者が持ち込んだ大量のクヴェルの中には、本来人間が扱えるクヴェルではありえない、一部の者しか使いこなせない現象がみられた。
特に大きなきっかけが【偽造クヴェル】の流入である。
このことを研究した結果、術はクヴェルがなくても扱える結論にたどり着き、同時に術は【アニマ】を制御する原理になっていることを突き止める。
この原理をもとにして作り出されたのがツールであり、自然物を加工して各種道具の形に仕上げる。その際、使用できるアニマをイメージしやすいよう【感応石】を埋め込むなどの工夫が見られる。
ツールの加工においては、加工すればするほどアニマが失われていくため、道具として実用的なレベルへ仕上げつつもアニマの磨耗を少なくする加工技術は難しく、作成には専門の職人が重宝される。
また、アニマを引き出す元となるのがツールであるという考えから、加工されていない自然物も「未加工ツール」という呼ばれ方をする。
【テンポラリ・ツール】とは異なり自然から切り離してしまったが故に耐久度がごく少量となってしまっているようで主に【アクセサリー】として使用されている。
ツールが破損する前であれば、【ツール修理屋】で修理が可能であるが、破損した場合は【チップ】と化してしまい、チップは【夜の町】にあるようなツール製作工場に運ばれ再利用される。