【犬の臭いがする。子ばかりたくさん作っている犬の子供の臭いだ】

Last-modified: 2023-10-24 (火) 08:07:32

SF2

シナリオ【カンタールの死】における【チャールズ】の台詞。
チャールズは【カンタール】の9番目の子供であった【ヌヴィエム】と遭遇した際、わざと彼女に聞こえるようにこう呟いた。
下半身と相続管理のだらしなさは間違いなくカンタール最大の汚点であり、実際に彼の没後のオートは侯爵家の内部分裂で弱体化してしまっている。
親の代からオートと対立してきたヤーデ伯爵家のチャールズからすれば、政敵の子孫をこのように口汚く罵倒したくなるのも当然のことではあった。
しかし、当時思春期の少女であったヌヴィエムに、明確な事実とは言え実父と性に関するデリケートな問題をこのように揶揄されるのは耐えがたきことであり、政敵の嫌味と聞き流す余裕があるはずもなかった。
 
後にヌヴィエムはヤーデへの憎悪を原動力に諸侯を唆して新たな戦乱を起こし、【後継者戦争】の泥沼化や【偽ギュスターヴ】の台頭といった社会混乱の原因を作り出してしまう。
そしてチャールズは【ハン・ノヴァの戦い】において偽ギュスターヴに討ち取られ、遠回しではあるが自身の失言の報いを受けることになった。
なお、ヌヴィエムの方も後に【プルミエール】に自身の行いを咎められることとなる。
【お義母様がなさった事で何が変わりました? ヤーデ伯憎しで世界中を駆け回って何が残りました? 争いだけです】