ソチオリンピック>男子1000m>予選 - 準々決勝 - 準決勝 - 決勝
4名中上位2名が準々決勝に進出する。
Q=準々決勝進出 q=3位だがタイム上位により準々決勝進出 ADV=救済措置により準々決勝進出
PEN=失格 OR=オリンピックレコード WR=ワールドレコード
Heat1
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 主要成績 | 1500m |
1 | Jon Eley | ジョン・イーリー | 29歳 | イギリス | 42位 | - | |
2 | Niels Kerstholt | ニール・ケルストホルト | 31歳 | オランダ | 3位 | 準決勝敗退 | |
3 | Chris Creveling | クリス・クレベリング | 27歳 | アメリカ | 22位 | 予選敗退 | |
4 | Charle Cournoyer | シャルル・コルノイエ | 22歳 | カナダ | 16位 | - |
結果
1着 | Charle Cournoyer | シャルル・コルノイエ | 22歳 | カナダ | 1.24.787 | Q |
2着 | Chris Creveling | クリス・クレベリング | 27歳 | アメリカ | 1.25.069 | Q |
3着 | Niels Kerstholt | ニール・ケルストホルト | 31歳 | オランダ | 1.25.695 | |
4着 | Jon Eley | ジョン・イーリー | 29歳 | イギリス | 1.25.748 |
世界ランクでは他を圧倒するケルストホルトが敗れたが、これは予想の範囲内だなあ。
ランクもちょっと上に出すぎた感ある上、1500mやヨーロッパ選手権の内容を見ても、
W杯の時より調子を落としているように思われる。
ただ、これだけ差をつけられたのは力というよりレース展開の差かな。
ケルストホルトは他3選手に比べ後手を踏み続けた。イーリーに一度交わされ4番手に落ちたところでゲームセット。
逆に良い展開から残り2周半で先頭に出たコルノイエは強かった。まだ奥がありそう。
Heat2
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 主要成績 | 1500m |
1 | Mackenzie Blackburn | マッケンジー・ブラックバーン | 21歳 | 台湾 | (41位) | - | |
2 | Olivier Jean | オリビエ・ジャン | 29歳 | カナダ | 6位 | - | |
3 | Bence Beres | ベンス・ベレス | 21歳 | ハンガリー | 24位 | 予選敗退 | |
4 | Sjinkie Knegt | シンキー・クネフト | 24歳 | オランダ | (14位) | 世界選手権銀 | 12位 |
結果
1着 | Olivier Jean | オリビエ・ジャン | 29歳 | カナダ | 1.26.089 | Q |
2着 | Sjinkie Knegt | シンキー・クネフト | 24歳 | オランダ | 1.26.091 | Q |
3着 | Mackenzie Blackburn | マッケンジー・ブラックバーン | 21歳 | 台湾 | 1.26.814 | |
4着 | Bence Beres | ベンス・ベレス | 21歳 | ハンガリー | 1.27.735 |
ここは大方の予想通り上位2名が抜けていた。
早めに2人が前に出てそのままペースを上げて決着。
最後は2番手のクネフトがインから先頭のジャンに迫って並んでゴール。
Heat3
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 主要成績 | 1500m |
1 | Richard Shoebridge | リチャード・シューブリッジ | 28歳 | イギリス | 27位 | - | |
2 | Han Tianyu | 韓 天宇 | 17歳 | 中国 | 5位 | 銀メダル | |
3 | Vladimir Grigorev | ウラジミール・グリゴレフ | 31歳 | ロシア | 10位 | 世界選手権8位 | - |
4 | Vladislav Bykanov | ウラジスラフ・ビカノフ | 24歳 | イスラエル | 29位 | 予選敗退 |
結果
1着 | Vladimir Grigorev | ウラジミール・グリゴレフ | 31歳 | ロシア | 1.26.422 | Q |
2着 | Han Tianyu | 韓 天宇 | 17歳 | 中国 | 1.26.530 | Q |
3着 | Vladislav Bykanov | ウラジスラフ・ビカノフ | 24歳 | イスラエル | 1.27.796 | |
4着 | Richard Shoebridge | リチャード・シューブリッジ | 28歳 | イギリス | 1.27.806 |
ここも2強が順当に抜けたとはいえ、1500m銀メダルで一躍注目株の韓天宇は苦戦した。
2番手から先頭への進出を渋っているうちに、後ろの2人に次々に抜かれるてしまう。
ここで危機感を持って一気に仕掛け、外から豪胆に2人抜いていったので力の差は見せたが
ちょっと慌ててしまった上手くないレースで、トップ通過も地元のグリゴレフに譲ることに。
場内は大歓声。
Heat4
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 主要成績 | 1500m |
1 | Viktor Knoch | ヴィクトール・ノヒ | 24歳 | ハンガリー | 33位 | 予選敗退 | |
2 | Sebastien Lepape | セバスチャン・ルパプ | 22歳 | フランス | 15位 | 8位 | |
3 | Wu Dajing | 武 大靖 | 19歳 | 中国 | 4位 | - | |
4 | Freek van der Wart | フリーク・ファン・デル・ヴァルト | 24歳 | オランダ | 20位 | - |
結果
1着 | Wu Dajing | 武 大靖 | 19歳 | 中国 | 1.24.950 | Q |
2着 | Viktor Knoch | ヴィクトール・ノヒ | 24歳 | ハンガリー | 1.25.426 | Q |
3着 | Sebastien Lepape | セバスチャン・ルパプ | 22歳 | フランス | 1.49.311 | Adv |
- | Freek van der Wart | フリーク・ファン・デル・ヴァルト | 24歳 | オランダ | PEN |
ルパプって体大きいけど何気レース上手い気がするw
上手く武とファンデルヴァルトの間に入りこみ2番手に付ける。
今度は残り5周半、コーナー入口でファンデルヴァルトが2番手を奪おうとしたが、
隙間がなく接触。ルパプ転倒、ファンデルヴァルトも遅れる。
結果としてルパプが救済でファンデルヴァルトが失格。
かなり早めのゲームセットではあるが、走力ではなく前を交わす技術の差で決着ということで
これはこれでショートトラックらしくて面白いレース。
Heat5
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 主要成績 | 1500m |
1 | Jack Whelbourne | ジャック・ウェルボーン | 23歳 | イギリス | 19位 | 7位 | |
2 | Liang Wenhao | 梁 文豪 | 21歳 | 中国 | 18位 | - | |
3 | Eduardo Alvarez | エドゥアルド・アルバレス | 24歳 | アメリカ | なし | 準決勝失格 | |
4 | Charles Hamelin | チャールズ・ハメリン | 29歳 | カナダ | 1位 | バンクーバー4位 | 金メダル |
結果
1着 | Charles Hamelin | チャールズ・ハメリン | 29歳 | カナダ | 1.25.742 | Q |
2着 | Eduardo Alvarez | エドゥアルド・アルバレス | 24歳 | アメリカ | 1.26.070 | Q |
3着 | Jack Whelbourne | ジャック・ウェルボーン | 23歳 | イギリス | 1.26.086 | |
4着 | Liang Wenhao | 梁 文豪 | 21歳 | 中国 | 1.28.065 |
1500m金メダル、2冠を目指すハメリンは4コーススタートなのでまずは最後尾。
しかしやはり積極的なレースが持ち味。すぐさま全員抜いて先頭へ。
しかし2番手の梁文豪は安全策で一度ハメリンを交わして先頭に立つ。
さらにその直後、ハメリンが抜き返してくることを読み切ってブロック。ここまでは梁が見事だった。
だが残り2周で再びハメリンが先頭に出ようとした時、梁のブロックが中途半端になり
失格を取らせられない程度の接触で自分が失速。最後尾となってしまった。
この瞬間2番手争いが熾烈となったが、アルバレスが一瞬の隙をついて
ウェルボーンをインから交わして2番手に上がる。
ウェルボーンも余力があり最後のストレートでアウトから突っ込むがわずかに及ばず。
ショートトラックの色々な面白さの要素が凝縮した良いレースだった。
Heat6
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 主要成績 | 1500m |
1 | Semion Elistratov | セメン・エリストラトフ | 23歳 | ロシア | 11位 | 世界選手権6位 | 11位 |
2 | J.R. Celski | J.R.セルスキー | 23歳 | アメリカ | 7位 | 4位 | |
3 | Ryosuke Sakazume | 坂爪 亮介 | 23歳 | 日本 | (34位) | 予選敗退 | |
4 | Maxime Chataignier | マキシム・シャタニエ | 25歳 | フランス | 25位 | 予選敗退 |
結果
1着 | J.R. Celski | J.R.セルスキー | 23歳 | アメリカ | 1.25.428 | Q |
2着 | Semion Elistratov | セメン・エリストラトフ | 23歳 | ロシア | 1.26.121 | Q |
3着 | Ryosuke Sakazume | 坂爪 亮介 | 23歳 | 日本 | 1.26.468 | |
4着 | Maxime Chataignier | マキシム・シャタニエ | 25歳 | フランス | 2.20.479 |
坂爪は1500mと同じくラスト勝負にかけるため最後尾から。
それ以外の3人によるポジション争いが序盤からかなり熾烈になる。
結果として残り5周でシャタニエが転倒をしてしまう。
その後は転倒の影響を受けない先頭のセルスキーが引き離す。
2番手のエリストラトフに坂爪も最後まで食らいつくも交わせず。
シャタニエの転倒シーンはエリストラトフに足を持たれているようにも見えなくもなかったので
フランスのコーチは抗議していたが失格救済はなし。まあ個人的にはそれで妥当かと。
Heat7
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 主要成績 | 1500m |
1 | Yuzo Takamido | 高御堂 雄三 | 26歳 | 日本 | 17位 | 世界選手権7位 | 予選失格 |
2 | Robert Seifert | ロベルト・ザイフェルト | 26歳 | ドイツ | 47位 | 予選敗退 | |
3 | Sin Da-Woon | シン・ダウン | 20歳 | 韓国 | 21位 | 世界選手権1位 | 10位 |
4 | Viktor Ahn | ヴィクトル・アン | 28歳 | ロシア | 2位 | トリノ五輪金メダル | 銅メダル |
結果
1着 | Viktor Ahn | ヴィクトル・アン | 28歳 | ロシア | 1.25.834 | Q |
2着 | Sin Da-Woon | シン・ダウン | 20歳 | 韓国 | 1.25.893 | Q |
3着 | Yuzo Takamido | 高御堂 雄三 | 26歳 | 日本 | 1.25.905 | |
4着 | Robert Seifert | ロベルト・ザイフェルト | 26歳 | ドイツ | 1.29.468 |
早い段階でアンが先頭に立ち、その後ろにシン・ダウンがつける。
高御堂選手はまずは最後尾からとなったが、途中でバランスを崩したザイフェルトを力を使わず交わす。
あとはチャンスを伺いながらついていき、最後のストレートで気迫でインに飛び込む!
…いいレースだったし、熱かった。昨年の世界チャンピオンを、本当に苦しめた。
結果だけが残念。わずかに届かなかった。しかし、本当に記憶に残るレースだった。
Heat8
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 主要成績 | 1500m |
1 | Thibaut Fauconnet | ティボー・フォーコネ | 26歳 | フランス | (12位) | 準決勝失格 | |
2 | Lee Han-Bin | イ・ハンビン | 25歳 | 韓国 | 8位 | 6位 | |
3 | Sandor Liu Shaolin | サンドル・リウ・シャオリン | 18歳 | ハンガリー | 31位 | 予選敗退 | |
4 | Yuri Confortola | ユーリ・コンフォルトラ | 27歳 | イタリア | 23位 | 欧州選手権4位 | 準決勝敗退 |
結果
1着 | Lee Han-Bin | イ・ハンビン | 25歳 | 韓国 | 1.26.502 | Q |
2着 | Yuri Confortola | ユーリ・コンフォルトラ | 27歳 | イタリア | 1.26.956 | Q |
3着 | Sandor Liu Shaolin | サンドル・リウ・シャオリン | 18歳 | ハンガリー | 1.35.935 | Adv |
4着 | Thibaut Fauconnet | ティボー・フォーコネ | 26歳 | フランス | 2.00.795 |
スタートで先頭を取ったフォーコネが最初の第2コーナーで転倒。リュウ・シャオリンも巻き込まれる。
再スタート圏内をわずかに過ぎた地点の転倒だったため、そのままレース続行というなんとも残念なことに。
にしてもフォーコネはバンクーバーといい今回といい、どんだけオリンピックでついてないんだw
逆ブラッドバリーだわ。