聖霊石と神霊兵器/フェイト・T・ハラオウン(Strikers)

Last-modified: 2024-05-14 (火) 21:57:28
  • 会話1
    • ナレーション「フェイト・T・ハラオウン。かつてプレシア・テスタロッサが自身の娘「アリシア・テスタロッサ」のクローンとして造り出した存在。後にハラオウン家の養子となり、現在は機動六課でライトニング分隊の隊長を務めている。ある日、任務で異変が起きている平行世界に向かう。そこは魔力とは異なる超常の力『聖霊力』が存在する世界だった。」
    • フェイト「空にある無数の歪みから力を感じる・・・此処で何が起きているの?」
  • 会話2
    • フェイト「不思議ね・・・さっきからさっきから何もしていないのに魔力が充実しているような感じがする」
    • フェイトは周囲を探索していると
    • フェイト「ん?これは・・・」
    • フェイトは何かを見つける。それは聖霊石だった。
    • フェイト「何だろう、これ・・・よく分からないけど、何か特別な物の様な気がする」
    • ゼニア「それは聖霊石の原石だ」
    • フェイト「!?貴女は誰?」
    • ゼニア「私はゼニア・ヴァロフ、傭兵だ。任務でその聖霊石の原石を捜している。こちらに渡してもらおうか」
    • フェイト「貴女、これが何か知ってるの?だったら貴女が知ってることを教えて!」
    • ゼニア「貴様に話す事は無い。応じないなら力ずくでもらう!」
  • 会話3
    • ゼニア「くっ・・・想定外の強さだ」
    • フェイト「私は貴女と敵対する気は無いわ。私もこの異変を解決しに来たの。だから教えて、貴女が知っている事を全て」
    • ゼニア「・・・良いだろう、放そう。現在、日本各地の上空に次元の歪みが発生し、その歪みから発生する聖霊力により、超常現象が起きている。西欧聖霊庁は何人かの専門家を雇い、この事態の解決を目指している。私もその雇われの一人だ」
    • フェイト「そうなの・・・そういえばさっきから魔力が充実しているような感じがするのは?」
    • ゼニア「それは貴様の力と聖霊力の波長が合い、エネルギーとして溜まっているのだろう」
    • フェイト「だからさっきから魔力が回復しているね」
    • ゼニア「これで説明は終わ・・・うっ!」
    • フェイト「どうしたの!?」
    • ゼニア「なんだ・・・・・・急に頭が・・・・・・何が頭の中に入りこんで・・・・・・そうだ・・・・・・私は『エルフリーデ・アッヒェンバッハ』・・・・・・」
    • ゼニアはその場に倒れた。
    • フェイト「どうしたの!?しっかりして!すぐに安全な場所に運ぶわ!」
  • 会話4
    • フェイトはゼニアを安全な場所で看護する。
    • リーゼロッテ「・・・・・・・」
    • 一人の少女が現れる。
    • フェイト「貴女は誰?どうして一人でこんな所に」
    • リーゼロッテ「・・・・・・・たの?」
    • フェイト「えっ?」
    • リーゼロッテ「ゼニア・ヴァロフを傷つけたの?」
    • フェイト「!?待って、私は!」
    • リーゼロッテ「・・・・・・・死んじゃえ」
  • 会話5
    • リーゼロッテ「うっ・・・」
    • フェイト「話を聞いて、私は彼女を傷つけたんじゃないの」
    • リーゼロッテ「・・・・・・えっ?」
    • フェイト「彼女とは戦闘になったけど、そんな傷つけあったわけじゃないの。急に頭を抱えて苦しんでそれで倒れたの・・・彼女は自分を『エルフリーデ・アッヒェンバッハ』と言っていたわ」
    • リーゼロッテ「!」
    • リーゼロッテは倒れているゼニアに近づく。
    • リーゼロッテ「・・・・・・・」
    • フェイト「貴女の名前は?」
    • リーゼロッテ「・・・リーゼロッテ・アッヒェンバッハ」
    • フェイト「ゼニアと同じ苗字・・・貴女達はもしかして?」
    • リーゼロッテ「・・・・・・・」
    • フェイト「でも聞いてる暇は無いわ。もうすぐ救急車が来るからお願い、付き添ってあげて」
    • フェイトはそう言って飛び去った。
  • 会話6
    • ペトラ「お初にお目にかかります。私は西欧聖霊庁ローゼンベルク支部の長を務める、ペトラ・ヨハンナ・ラーゲルクヴィストと申します。先程は、同志のゼニア・ヴァロフがお世話になりました。」
    • フェイト「聖霊庁・・・それがこの世界の組織なの?」
    • ペトラ「単刀直入に申し上げます。その聖霊石をここに置いて、去りなさい。そしてこの事件から手を引きなさい。抵抗の意思を示す場合は、実力行使により貴女の持つ聖霊石を頂きます。」
    • フェイト「待って!私もあなた達と目的は同じなの、だから!」
    • ペトラ「私が信じるのは法と規律。部外者のお節介を信じて待てる程、楽観主義者ではありません。・・・それでは参ります。お覚悟を!」
  • 会話7
    • ペトラ「これが時空管理局の魔導師の実力・・・この私を屈させるとは中々のものですわね。ゼニア・ヴァロフが敗れたというのも頷けます。」
    • フェイト「『ゼニア・ヴァロフ』。・・・『エルフリーデ・アッヒェンバッハ』の事よね」
    • ペトラ「・・・・・・・・・ッ!?」
    • フェイト「もしかして何かエルフリーデの秘密を知ってるの?」
    • ペトラ「・・・今回の騒動が解決し、裏付けが取れたら時期を見て本人には伝えるつもりでした。『ドレクスラー機関』と、その被害者であるアッヒェンバッハ姉妹のことについてを。」
    • フェイト「ドレクスラー機関?その組織がこの事件に絡んでいるの?」
    • ペトラ「私たちと闘った貴女も見た、聖霊と契約し行使する力・・・『聖霊力』は本来聖女が天性として持つ力です。ですが、その聖霊力を操るための方法を研究していた秘密結社が、ドレクスラー機関です。彼らは聖霊力を人為的に操作するために、数々の実験を行いました。一般人に改造手術を施し聖霊力を植え付ける『人為聖女計画』・・・その計画の過程で組織に提供され、被検体となったのがアッヒェンバッハ姉妹だったのです。」
    • フェイト「それって勝手な理由で実験体にされたってこと!?」
    • ペトラ「最近になって、組織の残党が不穏な動きを見せています。次元の歪みを作ることにより聖霊石の原石を発生させ、その聖霊石を用いた何らかの計画を企んでいるようです。」