聖霊石と神霊兵器/リュウ

Last-modified: 2024-01-03 (水) 11:00:05
  • 会話1
    • ナレーション「リュウ。己より強い格闘家との闘いを求め、世界を渡り歩く孤高の求道者。武者修行のため故郷の日本に戻ってきていたところ、日本各地に次元の歪みが発生する。異変解決のために動く一人の聖女との出会いにより、リュウの運命が動き始める。」
    • リュウ「俺にはこの現象が何の予兆かは分からない。だが予感はする。強者との闘いの予感が・・・!」
  • 会話2
    • リュウ「・・・?光る石・・・か。宝石でもないようだが・・・何だこれは?」
    • リュウが見つけたのは聖霊石だった。
    • 神依「そこの者、待て。その手に持っている石をこちらに渡してもらおう。」
    • リュウ「刀に手を掛けた状態でその要求か。穏やかでは無いな・・・何者だ?」
    • 神依「詳しくは語れぬ。だがその石は一般人の手には余る代物・・・お前が持っていても災いの元にしかならぬ。」
    • リュウ「それならば返すが、一つ条件がある。俺と闘ってくれ。君も相当の使い手と見た。」
    • 神依「私闘は禁じられている身ではあるが・・・その双眸に宿りし闘志・・・そのようなものを突き付けられては引く訳にもいくまい。千年守・朱鷺宮神依・・・相手になろう。」
  • 会話3
    • リュウ「見えない刃による剣術か・・・珍しい技だったな。それでは最初の約束通り、この石は君に返そう。」
    • 神依「・・・いや、その石・・・聖霊石はお前が持っていてくれ。私はこの次元の歪みにある機関が関わっていると読み、計画の阻止に必要な聖霊石を回収していたのだが、先程の闘いで足を痛めてしまった。少し休めば回復はするが、この状態では聖霊石を奪いに来るような輩から守ることは難しい。素手で私の剣と渡り合えたほどの強さを持つお前に、聖霊石を一時預かってもらいたい。」
    • リュウ「ケガをさせたのも俺が言いだした闘いのせいだからな。そういう事なら俺が持っておくことにしよう。足が治ったら引き取りに来てくれ」
  • 会話4
    • あかね「あーっ!見つけたーっ!赤いハチマキに道着姿の人!さぁさぁ、いざ尋常に私と勝負っ!」
    • リュウ「・・・・・・?いきなり喧嘩を売られるようなことはした覚えがないが・・・」
    • あかね「とぼけないで!千年守様を倒した凄腕の格闘家って、アンタのことでしょ?」
    • リュウ「千年守・・・神依のことか。あぁ、確かに手合わせをしたが、倒したとまでは・・・?」
    • あかね「細かいことはどうでもいーのっ!事情はともかく千年守様に勝ったアンタの強さに私がワクワク!闘う理由をありがとう!いざ、勝負!」
  • 会話5
    • リュウ「ふう、素早いな。その動きは忍術がベースか?捉えるのに苦労したよ」
    • あかね「ちぇー。ま、今日は調子が悪かったか・・・。」
    • リュウ「神依も今の子と同じような力を操っていたな。もしかしたらこの聖霊石に引かれているのだろうか?」
    • ???「・・・・・・・・・」
    • リュウ「・・・!?一瞬だが何者かの気配が・・・かなりの使い手のようだったが・・・」
  • 会話6
    • ケン「よう、リュウ!こんな所で会えるなんて奇遇だな!」
    • リュウ「ケンか、久しぶりだな。・・・どうやら見たところ、お前もあらゆる所で試合を挑まれているようだな。」
    • ケン「あぁ、なぜか今日はケンカをよく売られるんだ。この石を拾ってからな。」
    • リュウ「聖霊石・・・やはり持っていたか。お前はこの石が何か知っているのか?」
    • ケン「いいや、全然。でも挑まれた闘いからは逃げるわけには行かない。それがストリートファイトの掟だからな」
    • リュウ「・・・・・・ケン」
    • ケン「皆まで言うなよ、リュウ。こうしてこの戦いを呼ぶ石を持っちまった者同士が出会ったら、やる事はひとつ。」
    • リュウ「・・・ああ、そうだな。では、ケン・・・」
    • ケン「おう、リュウ!」
    • リュウ&ケン「「お互いの聖霊石を賭けて、俺と勝負だ!!」」
  • 会話7
    • ケン「くっ、負けちまったな。だがお前との闘いは何度やっても後が清々しいな、リュウ。」
    • リュウ「勝負は僅差だった。油断していれば、倒れていたのは俺の方だったよ。」
    • ケン「言ってくれるぜ、油断なんか一瞬たりとも無かったクセによ。・・・まぁ、とにかく勝ったのはお前だ。俺の聖霊石も持って行ってくれ」
    • リュウ「いいのか?俺が持っていても」
    • ケン「俺は今の闘いでしばらくグロッキーだ。全力を出し尽くしてしまったんでな。・・・それに石を狙いに来ている奴もまだいるようだしな」
    • リュウ「お前も気付いていたか。・・・今は気配を殺して監視しているようだがな。」
    • ???「・・・目標、交戦終了。聖霊石の原石を交戦相手より回収した模様・・・・・・引き続き時機を伺うため監視を続行する・・・・・・」
  • 会話8
    • リュウはヴァイスと出会う。
    • ヴァイス「民間人、警告する。違う‥‥‥そこの貴方、お願いです。作戦行動の阻害は強制排除、いえ、私の邪魔をしないでください‥‥‥?」
    • ヴァイスはリュウに警告してきた。
    • ヴァイス「‥‥‥一般的な日常会話は失敗率が高い‥‥‥その聖霊石の原石における所有権を放棄、原石を置いて、撤退。立ち去ってほしい」
    • リュウ「さっきから俺をつけていたのは君か。これは神依から預かっているものだ。俺が勝手に譲れるようなものじゃない」
    • ヴァイス「交渉の余地無しと判断、無力化し、奪取…ではなく‥‥‥こちらの要求に応じないのならば手荒く譲ってもらいたい‥‥‥できた!」
  • 会話9
    • ヴァイス「‥‥‥よし!殺さないように手加減できた!もう私は機関の戦処女ではない‥‥‥もう敵を殺す必要もない、殺さなくていい」
    • リュウ「どんな殺人技も研磨すれば活人技になる。お前も修練を積めば、人を殺める心配をしなくてもよくなるだろう。」
    • ヴァイスは何か呟いていた。
    • ヴァイス「民間人の所有する・・・貴方の持っていた聖霊石の原石は譲ってもらった。私は次の任務に向かう」
    • ヴァイスは立ち去った。
    • リュウ「・・・やられたな。このままではまずいな。・・・追うか。」
  • 会話10
    • リュウはヴァイスを追って種子島に来た。ヴァイスはある人物と出会っていた。
    • ヴァイス「シャルラッハロート、ここにいたのか。消息を絶ったのは機関の最後の計画を阻止する為だと予測していたが」
    • シャルラッハロート「そう、神霊兵器の起動を阻止する。ソフィー、貴女のいる世界を護るために。私と、貴女の、世界を護るために」
    • ヴァイス「何故、単独で動いた?私とふたりで作戦にあたれば、速やかに解決でき」
    • シャルラッハロート「私は貴女のためにひとりで行動した!それなのに貴女は追いかけてくれない!私の為に、動かない!私の為に!」
    • するとシャルラッハロートはヴァイスを拘束し、聖霊石の原石を全て奪った。
    • ヴァイス「シャル‥‥‥ラッハ‥‥‥ロート‥‥‥放せ‥‥‥どうした‥‥‥?聖霊石の原石を‥‥‥どうする気だ‥‥‥?」
    • シャルラッハロート「このまま貴女を殺して私も死ねば、私たち、ずっとずぅっと、一緒でしょ?貴女は私のもの、私は貴女のもの‥‥‥それなのに」
    • シャルラッハロートはリュウを見る。
    • シャルラッハロート「邪魔する奴がいる‥‥‥ソフィー、待っててね。先に殺さなきゃいけない奴がいるから」
    • ヴァイス「‥‥‥何を言ってる?私たちは機関から解放された。もう誰も殺す必要もない!」
    • リュウ「あの赤い髪の彼女を見ていると、封じ込めたはずのあの殺意の波動が疼く・・・おそらく彼女もかつての俺と同様に、制御できぬ殺意に操られているのだろう。すぐに目を覚まさせてやる!」
  • 会話11
    • シャルラッハロートはリュウに敗れた。
    • リュウ「自分の心を取り戻せ。お前の本心は人殺しを望んではいないはずだ」
    • シャルラッハロート「あはは‥‥‥ふふふ‥‥‥どうして邪魔するの‥‥‥?どうして私とソフィーの邪魔するの?死ねばいいのに。みんな死ねばいいのに。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねうふふ‥‥‥あはははははははは!!」
    • 聖霊石の原石は全て何処かに飛んで行く。
    • リュウ「しまった!聖霊石が飛んで行った!一体どこに・・・何だ?あれは?」
  • 会話12
    • シャルラッハロートによって起動した神霊兵器がリュウの目の前に見えていた。
    • リュウ「これが神霊兵器か・・・目の前にしているだけで凄いプレッシャーだ・・・!」
    • 「聖霊エネルギー供給源、聖霊核接続。1番、2番、3番、4番、5番、接続完了。聖霊エネルギー補給開始」
    • 神霊兵器の各部が機動し始める。
    • 「特殊聖霊貫通弾「グングニル」起動。推進用聖霊エネルギー充慎開始。弾頭聖霊コーディング起動。8連聖霊クラスターロケット「スレイプニル」起動。推進用聖霊エネルギー充慎開始。」
    • 神霊兵器は富士山火山の方角を見る。
    • 「日本列島沈没作戦攻撃座標指定、FJ35-2139YM138-4339、富士山火口設定完了。」
    • 神霊兵器は起動する。
    • 「神霊兵器「ラグナロク」設定完了。グングニル充慎完了までカウント30。スレイプニル充慎完了までカウント60。ラグナロク射出までカウント70。‥‥‥69‥‥‥68‥‥‥67‥‥‥66‥‥‥65‥‥‥64‥‥‥63‥‥‥62‥‥‥61‥‥‥」
    • リュウ「この場で闘えるのは・・・俺だけだ!俺の力がどこまでこの化け物に通じるかは分からないが、全力を尽くし挑むまで!!」
  • 戦闘後
    • 「聖霊エネルギー補給源、喪失。聖霊エネルギー補給不能。防衛システム沈黙。」
    • リュウに聖霊石の原石を破壊された神霊兵器は崩れ始める。
    • 「オーディン、スレイプニル、グングニル、聖霊エネルギー充填シークエンス停止。神霊兵器「ラグナロク」射出シークエンス、実行不能、緊急停止」
    • リュウ「蟻の一穴も堤を崩す・・・いかに強大な相手と言えど防げぬ弱点がある。それを攻め崩すのが格闘技の極意だ!」
  • クリア後
    • 数日後
    • リュウ「済まない、神依。君から預かった聖霊石を破壊してしまった。」
    • 神依「何を謝ることがある。貴方は神霊兵器を打ち倒し、ドレクスラー機関が遺した野望を潰えさせた。できるものなら、我が役目の心残りだった故、この手で片を付けたかったがな・・・」
    • リュウ「・・・俺は大したことはしていない。ただ目の前の強敵に挑み、闘っただけさ。」
    • 神依「フッ、貴方のような者がこの世界に多く居れば、私も己の役目を終えられるかもしれぬな・・・」
    • リュウ「役目?」
    • 神依「何、気にするな。ただの独り言だ。・・・それよりリュウ、時間はあるか?もしよければ、日本聖霊庁から今回の労をねぎらいたいと言伝があるが・・・」
    • リュウ「いや、それは君が代わりに受けてくれ。俺はしゃしゃり出た部外者に過ぎない。それに・・・世界には俺の知らない能力を使う強い者たちが沢山いる事を今回の一件で思い知らされた。また世界を周って修行のやり直しに行きたいんだ。」
    • 神依「それならば辞退の旨をこちらから伝えておくとしよう。・・・リュウ、またいつか会えるといいな。」
    • リュウ「俺はいつでも待っている。あの時の闘いの続きがやりたいなら、いつでも来てくれ!」
    • ナレーション「日本各地で発生した次元の歪みの発生、そしてドレクスラー機関による神霊兵器の騒動は一人の格闘家により解決した。
      そしてリュウは日本を後にし、また世界各地を修行を行いつつ渡り歩く。己を超える強者との闘いを求めて・・・」