聖霊石と神霊兵器/リョウ・サカザキ

Last-modified: 2024-01-13 (土) 23:51:20
  • 会話1
    • ナレーション「リョウ・サカザキ。「無敵の龍」と呼ばれるほどの強さを持ち、父の興した極限流空手を世界に広めるために戦う青年空手家。
      とある格闘大会への参加の為に日本を訪れていたところ、日本各地に次元の歪みが発生する。異変解決のために動く一人の聖女との出会いにより、リョウの運命が動き始める。」
    • リョウ「やれやれ、また妙な事に巻き込まれそうだな。だがこれも鍛錬だと思えば何ということは無い。押ぅ忍っ!」
  • 会話2
    • リョウ「・・・?何かが光っている・・・これは、石か?」
    • リョウが見つけたのは聖霊石だった。
    • ドロシー「そこのお兄さん!ここは立ち入り禁止区域となっています!すぐにここから離れて・・・・・・あぁ!それは聖霊石の原石!」
    • リョウ「ん?聖霊石とは・・・この石のことか?」
    • ドロシー「その石をこっちに渡してください!それを集めるのがボクの仕事なんです!」
    • リョウ「・・・そんなことを言って、この石をどこかで売るために俺を騙しているんじゃないだろうな?仮面もつけているし、どうも怪しい奴だ。」
    • ドロシー「あぁもう、そんな理由じゃないんですって!・・・こうなったら腕づくでも!」
    • リョウ「なんだ小僧、やる気か?」
    • ドロシー「魔術師ドロシーのアルカナマジックショー、開幕!聖霊石の原石をあなたの手元から消してご覧に入れますよ!」
  • 会話3
    • リョウ「手品とは見る者の精神的な虚を突く術。心の鍛錬を積んでいる空手家には通じん!」
    • ドロシー「しまった!今の闘いで仮面が壊れちゃった・・・このままじゃリィナお姉ちゃんに顔を見られちゃうよ・・・!」
    • リョウ「済まないなボウズ。得体の知れない技を見たもので、つい力が入り過ぎてしまった。顔を隠したいのなら、これをやろう。」
    • ドロシー「ボクは坊主じゃなくて、女ですよ。・・・って、何ですか、この面・・・」
    • リョウ「それは天狗の面だ。うちの親父は、これを被ってMr.カラテとして俺たちの前に出てくることもある。」
    • ドロシー「なんだか恥ずかしいけど、無いよりはマシか・・・話を元に戻しますが、その聖霊石は今回の次元の歪みの異変を解決するために、西欧聖霊庁ローゼンベルク支部からの依頼で集めているんです。一般人の貴方が持っていても意味が無いものですし、ボクにその聖霊石を譲ってくれませんか?」
    • リョウ「いや、それならば俺が代わりに残りの聖霊石を集めて来てやる。子供に任せてじっとしているなど性に合わん。」
    • ドロシー「えぇ~!!どうしてそうなるんですか~!!?」
  • 会話4
    • エルザ「そこの貴方、ちょっといいかい?私は西欧聖霊庁ローゼンベルク支部のエルザ・ラ・コンティという者だ。」
    • リョウ「西欧聖霊庁・・・聖霊石を集めているという連中か。」
    • エルザ「ドロシーから話は聞いている。協力を申し出てくれたことは嬉しいけど、聖霊石を集めるのは私たちの仕事。一般人はこの辺りで手を引いてくれないかな?」
    • リョウ「言っていることは分かるが、俺をただの一般人と下に見るその言い方が気にいらん。あんた達の手伝いになるかただの邪魔者か、俺の実力を見て判断してもらおう!」
    • エルザ「仕方ないな・・・ケガをしても恨まないでおくれよ?」
  • 会話5
    • リョウ「どうした・・・俺を仇敵と思うぐらいの気力を込めて本気で来い!」
    • エルザ「それは無理だな。私が憎み、全力で祓うのは魔族の者だけ。人間を相手に本気では闘えないさ。・・・分かったよ、降参だ。その聖霊石は君が持っておくといい。ただし、今後の君の行動は西欧聖霊庁によりマークさせてもらうよ。」
  • 会話6
    • リョウはMr.ビッグと出会う。Mr.ビッグは精霊石を持っていた。
    • ビッグ「タクマの倅か。サウスタウンを離れたこんな所で遭うとはついてないぜ。」
    • リョウ「お前はMr.ビッグ!なぜ日本に!?」
    • ビッグ「ちょっとしたビジネスだ。まぁそっちの用は済んだんだが、珍しい石ころを部下が見つけてきてな。ブラックマーケットにでも持ちこもうとしたんだが、妙なシスター女が絡んできやがった。今しがたそいつをぶちのめした所だ。」
    • Mr.ビッグの足元ではエルザが倒れていた。
    • リョウ「エルザ!!・・・てめぇ、Mr.ビッグ!彼女は俺とも闘ってまだダメージが残っていたはずだ!それをここまで痛めつけやがって・・・格闘家として恥ずかしくないのか!」
    • ビッグ「へっ、貴様ら甘ちゃんの戯言に付き合ってられるか。戦場ではやるかやられるかだ。相手がケガ人だろうと歯向かうなら潰す。それがこのビッグ様のやり方なんだよ、ベイビー。」
    • リョウ「何年経っても、腐った性根は直らんようだな。お前が卑劣なやり方を通すというなら、俺は正々堂々、真正面から極限流空手にてお前を打ち砕いてやる!」
  • 会話7
    • リョウ「エルザ!大丈夫か!」
    • エルザ「あぁ、大したケガじゃない。・・・しかし格好悪いところを見せてしまったね。どうも相手が魔族じゃない人間だと、手加減してしまって上手く闘えないんだ。」
    • リョウ「実力はあるのに惜しい話だ。・・・そうだ!エルザ、極限流空手を学んでみないか?空手の技術を身に付ければ自分の実力を上手く引き出すことができるぞ!」
    • エルザ「え!?・・・えぇと、私は普段の仕事が忙しいから、また機会があれば考えてみるよ。・・・それより、これで聖霊石を2つ回収できたね。」
    • 2人の元にドロシーが現れる。
    • ドロシー「大変ですエルザさん!・・・と、お兄さんもいたんですね。丁度良かった!」
    • エルザ「どうしたんだい、ドロシー?」
    • ドロシー「種子島に異常に高い聖霊力が検出されたそうなんです!おそらく大量の聖霊石がそこに集まっているらしいんです!」
    • エルザ「よし、すぐに向かおう・・・うっ!」
    • リョウ「エルザ、お前はMr.ビッグにやられた傷がまだ治っていないだろう。俺が行く。ドロシー、その聖霊石が集まっているところまで案内してくれ!」
  • 会話8
    • 同行するドロシーが感じる強い聖霊力を辿り、リョウは種子島に来た。
    • ドロシー「みんな向かってるって聞いたけど、あれ?ボクたちだけ?ペトラさんの情報だと、ここに何かある・・・・・・」
    • リョウ「待て!前方に強烈な殺気を感じる・・・誰だ!出てこい!」
    • シャルラッハロート「ここには、ドレクスラー機関が完成させた神霊兵器が格納されている。‥‥‥日本を沈没させるためのね」
    • リョウ「神霊兵器・・・なんだそれは?ここに武器工場でもあるとでも言うのか?」
    • そこには3つの聖霊石を持っている少女が居た。
    • シャルラッハロート「私が持ってる聖霊石の原石は3個、あなた達は2個、合わせて5個もあれば神霊兵器の起動エネルギーは足りる。」
    • ドロシー「つまり、ドレクスラー機関は神霊兵器を動かすために聖霊石の原石が必要で、それを集めるために次元の歪みを作ったの?」
    • シャルラッハロート「‥‥‥私はきっと、機関に操られている。理由なんかない。ただ聖霊石の原石を集めてくることだけを考えていた。けど、それでいいじゃない。それで。ソフィーが私を追いかけてきてくれれば。ソフィーが私を止めてくれれば。それなのにソフィーは来ない!ソフィーじゃない!あなた達、何なの!?死にたいの!?殺されたいの!?」
    • シャルラッハロートはリョウとドロシーに問いかけた。
    • シャルラッハロート「ソフィーがいない世界なんて滅んじゃえ。滅んで壊れてみんな死んじゃえ。それって最高!あははははははははは!」
    • リョウ「この馬鹿野郎!人の命がてめぇのワガママで奪われてたまるか!その歪んだ根性を叩き直してやる!」
  • 会話9
    • シャルラッハロートはリョウに敗れた。
    • リョウ「さぁ、神霊兵器とやらを隠している武器倉庫まで案内してもらうぞ!」
    • シャルラッハロート「ドレクスラー機関が某大戦から数十年かけて復活させ、完成された神霊兵器‥‥‥もう止められないんじゃないのかなぁ?」
    • 聖霊石の原石は全て何処かに飛んで行く。
    • ドロシー「あっ!聖霊石の原石が飛んでいくよ?なんで?どうして?どんなトリック?」
    • シャルラッハロート「死んじゃえ死んじゃえ。みんな死んじゃえ。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね私も死んじゃえ‥‥‥あはははははははは!!」
  • 会話10
    • シャルラッハロートによって起動した神霊兵器がリョウ・ドロシーの目の前に見えていた。
    • リョウ「なっ、何だこれは!戦車か?空母か?さすがにこんなモノを隠しているとは思わなかったぞ!」
    • 「聖霊エネルギー供給源、聖霊核接続。1番、2番、3番、4番、5番、接続完了。聖霊エネルギー補給開始」
    • 神霊兵器の各部が機動し始める。
    • 「特殊聖霊貫通弾「グングニル」起動。推進用聖霊エネルギー充慎開始。弾頭聖霊コーディング起動。8連聖霊クラスターロケット「スレイプニル」起動。推進用聖霊エネルギー充慎開始」
    • 神霊兵器は富士山火山の方角を見る。
    • 「日本列島沈没作戦攻撃座標指定、FJ35-2139YM138-4339、富士山火口設定完了」
    • 神霊兵器は起動する。
    • 「神霊兵器「ラグナロク」設定完了。グングニル充慎完了までカウント30。スレイプニル充慎完了までカウント60。ラグナロク射出までカウント70。‥‥‥69‥‥‥68‥‥‥67‥‥‥66‥‥‥65‥‥‥64‥‥‥63‥‥‥62‥‥‥61‥‥‥」
    • リョウ「極限流空手の前では、ビール瓶も巨大ロボットも同じだ!この拳で、叩き割ってやるぜ!」
  • 戦闘後
    • 「聖霊エネルギー補給源、喪失。聖霊エネルギー補給不能。防衛システム沈黙。」
    • リョウに聖霊石の原石を破壊された神霊兵器は崩れ始める。
    • 「オーディン、スレイプニル、グングニル、聖霊エネルギー充填シークエンス停止。神霊兵器「ラグナロク」射出シークエンス、実行不能、緊急停止」
    • ドロシー「神霊兵器が止まった・・・?一体どんなトリックを使えば、こんな奇跡が・・・!?」
    • リョウ「奇跡でもトリックでも無い!あらゆる敵に、どんな状況でも対応する・・・それが極限流空手だ!」
  • クリア後
    • 数日後
    • ドロシー「レディース・アンド・ジェントルメン!お待たせしました!魔術師ドロシーのステージ、始まります!本日はゲストの助手を呼んでいます。サウスタウンの極限流空手のマスター、リョウ・サカザキさんです!」
    • リョウ「押ぉ忍ッ!リョウ・サカザキだ!今日は皆に極限流空手の素晴らしさと魅力を十分に伝えるつもりだ。じっくり見ていってくれ!」
    • リョウは神霊兵器の騒動により日本での格闘大会が中止となったため、ドロシーの提案により彼女のマジックショーにゲスト助手として参加していた。
    • ドロシー「魔術師ドロシーと鏡の世界の聖霊、更にミラクルパワーの極限流カラテが織りなす、一夜限りのスペシャルイリュージョン!どうか、見逃さないでくださいね!では、最初のマジックは・・・行きますよリョウお兄さん!」
    • リョウ「何の!暫烈拳!オラオラオラオラァ!」
    • ドロシーは光のトランプをリョウに向けて連続で放つが、リョウは拳の連打でそれを全て叩き落とす。
    • ドロシー「お見事!それではお次は・・・何も無いところから~はいっ!大きな氷柱が出てきました!そしてこの巨大な氷を・・・」
    • リョウ「チェストォ!これが極限流・雷神刹だっ!」
    • リョウの手刀により氷が粉砕され、周囲に美しい氷の輝きが舞う。
    • ドロシー「皆さん、拍手をお願いします!さぁさぁ、ますますスケールアップするステージ!どうぞ、最後までご期待下さい!」
    • リョウ「ようやく体があったまってきたところだ!次は何をやればいいんだ?何でもかかって来い!」
    • ナレーション「日本各地で発生した次元の歪みの発生、そしてドレクスラー機関による神霊兵器の騒動は聖女と一人の空手家の協力により解決した。
      ドロシー・オルブライトとリョウ・サカザキのスペシャルステージは大盛況の内に終わったが、その後サウスタウンの極限流空手の道場に門下生が増えたかは・・・定かではない。」