聖霊石と神霊兵器/立花響

Last-modified: 2024-02-12 (月) 18:35:07
  • 会話1
    • ナレーション「立花響。超常災害対策機動部タスクフォース『S.O.N.G.』の隊員で、後天的にシンフォギア『ガングニール』適合者となった少女。巻き込まれる形でノイズとの闘いに身を投じるが、人を助けるという強い信念の下に成長を重ねる装者。ある日S.O.N.G.本部に保管されている並行世界を渡る力を持つ聖遺物『ギャラルホルン』よりアラートが発令され、並行世界の異変を解決するため、立花響・風鳴翼・雪音クリスの3人の装者が出動した。ギャラルホルンの力により3人の装者がたどり着いたのは、ノイズが存在しない代わりに、『聖霊力』という超常の力が存在する世界だった。」
    • 響「なんだろう?・・・錬金術とは違うんだけど、な~んか嫌な雰囲気があちらこちらに漂うような・・・何だか、むず痒いなぁ。」
  • 会話2
    • 響は翼・クリスと一旦別れ、各自異変の手掛かりを探し始めた。
    • 響「まずは、怪しい雰囲気のある所をしらみ潰しに探し回らないとね。あれ?これ何だろ?」
    • 響は足下に転がる聖霊石を手に取った。
    • 響「きれいな石・・・・・・結晶・・・・・・宝石?なんだかよく分からないけど、すごい力を感じるよ・・・!」
    • 冴姫「そこの貴女!こんな所で、何をしているの!?」
    • 響「うわぁ!?びっくりしたぁ!・・・えーと、ここの空が歪んでいるから、どうしてかな~って、調べに来たんだけど・・・あはは・・・」
    • 冴姫「(見た所、聖霊力は殆ど感じられない・・・ただの一般人のようね。)・・・その聖霊石は危ない物なんです。貴女の手に余りますから、私に譲ってもらえないでしょうか・・・?」
    • 響「え?そうなの?それなら猶更、私が保管しておかないと・・・」
    • 冴姫「それは聖霊力も無い貴女が持っていても意味が無い・・・そう言わないと、伝わらないでしょうか?私にはどうしても必要なんです・・・絶対に手放してもらいます!」
  • 会話3
    • 響「どういうこと?この石、確かに不思議な力を感じるけど・・・何か他に秘密があるのかな?・・・もしかしたら、集めたら願いが叶う~・・・・・・とか?」
    • 冴姫「・・・・・・!どうして、その事を!?」
    • 響「いやぁ、なんとなくそんな感じじゃないかな~って思っただけなんだけど・・・当たっちゃったみたい?」
    • 冴姫「・・・ただの当てずっぽうなんですか。・・・そうです。その聖霊石の原石を集めれば、何でも願いが叶うという噂が流れているんです。」
    • 響「・・・う~ん、これも私の予感なんだけど、その噂・・・・・・本当なのかな?・・・・・・ねぇ、もし貴女が叶えたいことがあるなら、私がお手伝いしようか?私、人助けが趣味で・・・・・・」
    • 冴姫「・・・聖霊のことも、私の事情も何も知らないくせに・・・・・・抜け抜けと『手伝う』なんて言わないで下さいッ!!!」
    • 響「うえぇっ!?確かにまだ何も知らないけど・・・だからこそ話してくれたら、力になれるんじゃないかなって・・・・・・」
    • 冴姫「・・・もういいっ!!聖霊石は一つじゃない・・・その一つぐらい無くても、何とかしてみせる!」
    • 響「・・・行っちゃった。怒らせるつもりなんて、無かったんだけどなぁ・・・・・・」
    • 立ち去る冴姫を眺める響を、離れた背後から何者かが見ていた。
    • ???「・・・・・・冴姫ちゃん・・・・・・・・・・・」
  • 会話4
    • 響「・・・・・・はぁ、お腹減ったなぁ~・・・この並行世界には、私の知っているお店は無いし・・・まいったなぁ・・・」
    • はぁと「・・・あの、もし良かったら、クッキー食べませんか?これ、私の手作りなんです。」
    • 響「・・・え?でも、見ず知らずの人にそんな・・・・・・」
    • 響のお腹の音が鳴る。
    • はぁと「貴女のお腹は、口よりも正直みたいですね。」
    • 響「・・・・・・・・・はい、ありがたくいただきます。・・・・・・・・・美味しいっ!!」
    • はぁと「良かった!うちの喫茶あいのでもお客さんに評判なんですよ、そのクッキー。」
    • 響「ありがとう!あちこち調べ回ってて、お腹ペコペコだったもので・・・・・・自己紹介が遅れたね。私は立花響!」
    • はぁと「私は愛乃はぁと。・・・・・・立花さん。私、貴女に聞きたいことがあって探していたんです。お腹が減った状態じゃ、ちゃんとした話はできないと思ったから・・・・・・」
    • 響「・・・・・・・・・ちゃんとした、話?」
    • はぁと「・・・貴女がこの前ケンカしていた、青い髪の女の子・・・冴姫ちゃんは、私の友達なんです。冴姫ちゃん、負けた後とても悔しそうな顔をして去っていくのを見ました。・・・・・・・・・立花さん、貴女冴姫ちゃんに何したの!?・・・もし、冴姫ちゃんを泣かせた原因が貴女の持っている聖霊石なら・・・・・・それも返してもらうよっ!!」
    • 響「そんな!誤解だよ!私はあの子とも、貴女とも争いたくないのに・・・・・・!」
  • 会話5
    • 響「生身でギアを纏った装者と渡り合うなんて・・・それがあの子の言っていた聖霊の力なのかな?」
    • はぁと「あいたた・・・負けちゃった・・・・・・でも、立花さん・・・ずっと私をケガさせないように気遣ってた・・・・・・」
    • 響「響でいいよ。・・・・・・これ以上隠してても、お互いに誤解は解けないよね。・・・今から言うこと、皆には内緒にしてくれるかな?」
    • 響ははぁとに、シンフォギア装者と並行世界について説明した。そして、はぁとからは聖霊と聖女についての説明を受けた。
    • はぁと「私たちの世界とは違う世界からやってきた歌って闘うヒーロー・・・すごいですね、響さんって!」
    • 響「私も驚いているよ。並行世界に聖霊・・・神様のような存在と協力して闘う聖女が居たなんて・・・!・・・でも、この聖霊石についてははぁとちゃん達もよく分かってないんだよね。冴姫ちゃんは、集めれば願いが叶うって言っていたけど・・・・・・」
    • はぁと「私は危ないものだと思うから、どこか安全な場所にでも捨てた方がいいと思うんですけど・・・・・・どうしましょう?」
    • 響「・・・まっ、私は難しいことはよく分からないから、とりあえずしっかりと持っておくよ。もし本当に危ないものなら、その時に改めて何とかするってことで!」
  • 会話6
    • フィオナ「・・・う、うぅ・・・・・・」
    • 響「・・・あっ、メイドさんが行き倒れてる!大丈夫ですか!?」
    • フィオナ「あな・・・た・・・私が、見える・・・んですか?・・・・・・お願い・・・します、その・・・石を、貸して・・・・・・下さい・・・」
    • 響「この聖霊石を?はぃっ、どうぞ!」
    • 響が差し出した聖霊石によりフィオナのエーテルが補給され、力を取り戻す。
    • フィオナ「・・・ふぅ、何とかエーテル欠乏から回復できました。ありがとうございます!」
    • 響「この石にそんな力があったんだ・・・あと、『私が見える』って、どういうこと?」
    • フィオナ「・・・私は、肉体の無いエーテル体なんです。普通の人間には見えないのですが、その聖霊石を持っている場合は、聖霊石が持つ聖霊力の影響で聖霊を感じ取れることもあるみたいです。エーテル体だと聖霊力が溢れている聖霊界でも生存できるのですが、逆に物質界・・・この世界だと長い時間居ることができず、さっきのようなエーテル欠乏症を起こして動けなくなります。聖霊石は私たちエーテル体が触れると、エーテルを補給することができるのです。」
    • 響「??・・・・・・とにかく、この石のおかげで貴女を見つけられて、助けられたってことだよね。良かった!」
    • 響とフィオナの前に、冴姫と犬若あかねが現れる。
    • 冴姫「犬若先輩、見つけましたよ!・・・・・・貴女、今度はフィオナにも手を出したの・・・?」
    • 響「・・・あっ、フィオナってこの子のこと?違うよ、私はこの子が倒れていたのを・・・・・・!」
    • 冴姫「・・・もう何も言わなくていいわ。私は、どうあっても貴女を許せそうにないから。」
    • あかね「はいはい、冴姫ちゃんの怒りも分かるけど・・・ここはあかねさんに譲ってくれるかな?」
    • 冴姫「犬若先輩、ですが・・・!」
    • あかね「貴女、一回あの人に負けたんでしょ?だったら可愛い後輩の仇を討つのは私の役目。・・・それに、私の妹・・・なずなもあの子の仲間に泣かされちゃってるのよね~・・・・・・・・・ねーちん、久しぶりにキレちった♪」
    • 響「何だか全然分からないけど、冴姫ちゃん以上にあの人が怒ってる・・・・・・なんで?どうして?・・・・・・・・・私、呪われてるかも。」
  • 会話7
    • 響「貴女と翼さんの間に何があったのかは知らないけど・・・もう止めようよ。こんな闘いを続ける理由なんて無いよ!」
    • あかね「理由はある!最初は風鳴翼の居場所を聞き出すつもりだったけど・・・今はあんたのその強さと歌に私がワクワクしてるのよ!こんなところでやめられないよ!」
    • 向かい合う響とあかねの間にはぁとが割って入る。
    • はぁと「すとぉーーーぷっ!!!!響さんもあかねーねもすとっぷ!ケンカもう終わりっ!!!」
    • 響&あかね「「はぁとちゃん!?」」
    • はぁと「もうっ!冴姫ちゃんもあかねーねも早とちりし過ぎっ!フィオぽんはエーテル不足で倒れていたところを響さんに介抱されてただけだし、あかねーねの探している風鳴翼って人は、今はかむかむ先輩たちと協力してるって聞いたんだよ!」
    • あかね「えっ!?そうなの?・・・じゃあ千年守様に聞けば、彼女には連絡取れるってことかぁ~・・・・・・ねーちんちょっとムキになって周り見えてなかったなぁ。」
    • 冴姫「もう、フィオナったら相変わらずドジなんだから・・・でも安心して、貴女は私が必ず人間に戻してみせる。聖霊石の原石を集めて、願いを叶えてもらえれば・・・・・・!」
    • フィオナ「・・・サキちゃん?聖霊石の原石はただの聖霊界の石ころだよ?確かにエーテル体の私はエーテルの補給ぐらいはできるけど・・・・・・願いを叶えるなんて、そんな力は無いよ?」
    • 冴姫「・・・・・・・・・!!そんな・・・・・・じゃあ、私は何のために・・・・・!!!」
    • はぁと「冴姫ちゃん・・・・・・じゃあ、冴姫ちゃんはフィオぽんを人間に戻すために聖霊石を集めていたの?」
    • あかね「・・・そう言えば、舞織ちゃんが言ってたなぁ~・・・聖霊石を集めるどれくすらー機関?とかいうヘンな組織があって、そいつらが効率良く集める為に周囲を噂を流しているかも・・・って。・・・・・・しまったなぁ、冴姫ちゃんが願いの為に石を探し回っているってことに気付いてたら、伝えられたかもしれないのに・・・・・・ねーちん、反省。」
    • 響「・・・・・・はぁとちゃん。フィオナちゃん。2人は冴姫ちゃんの傍にいてあげて。今冴姫ちゃんの心はショックですごく傷ついて、冷え切っている。心を温めてあげる陽だまりが近くにいてあげないと。・・・それは彼女の親友である、貴女たちしかできない事だよ。」
    • フィオナ「は・・・はい!話はよく分かりませんが、せっかくサキちゃんとまた会えたんです。短い時間だけど、大事に過ごしたいと思います!」
    • はぁと「冴姫ちゃんのことは、私たちに任せて下さい!・・・ところで、響さんはこれからどうするんですか?」
    • 響「・・・・・・私は、ドレクスラー機関という組織を・・・人の心を踏みにじるような企みを・・・・・・私のこの拳で、ぶち砕く!!!」
  • 会話8
    • 響はヴァイスと出会う。ヴァイスは聖霊石を持っていた。
    • ヴァイス「民間人、警告する。違う‥‥‥そこの貴女、お願いです。作戦行動の阻害は強制排除、いえ、私の邪魔をしないでください‥‥‥?」
    • ヴァイスは響に警告してきた。
    • ヴァイス「‥‥‥一般的な日常会話は失敗率が高い‥‥‥その聖霊石の原石における所有権を放棄、原石を置いて、撤退。立ち去ってほしい」
    • 響「・・・うん、いいよ。貴女が誰で、何のためにこの聖霊石を集めているのか・・・それを私に話してくれたら。」
    • ヴァイス「…その質問に対してはこちらの任務に関する秘匿情報となるため、回答を拒否…いえ、答えることはできません。……交渉決裂と判断し、無力化し、奪取……こちらの要求に応じないならば手荒く譲ってもらいたい。……できた!」
  • 会話9
    • 響「貴女も聖女だけど、戦い方は冴姫ちゃんやあかねちゃんとは違う・・・貴女、ドレクスラー機関って所から送られた人たち、なんだよね・・・」
    • ヴァイス「‥‥‥よし!殺さないように手加減できた!もう私は機関の戦処女ではない‥‥‥もう敵を殺す必要もない、殺さなくていい」
    • ヴァイスは何か呟いていた。
    • ヴァイス「民間人の所有する・・・貴女の持っていた聖霊石の原石は譲ってもらった。私は次の任務に向かう」
    • ヴァイスは立ち去った。
    • 響「・・・あれっ?・・・そんな、いつの間に・・・!!・・・私、そんなに注意力散漫だったかなぁ・・・・・・」
    • その時、通信機に翼からの通信が入る。
    • 翼「・・・立花!応答しろ!こちら種子島、現在雪音と共に何者かと交戦中だ・・・・・・くぅぅぅっ!!!」
    • 響「つ、翼さん!翼さぁぁん!!・・・・・・聖霊石を持ってっちゃったあの子のことは気になるけど・・・今は、2人を助けにいかないと・・・・・・最速で最短でまっすぐに・・・一直線に!!」
  • 会話10
    • 響は翼からの通信の発進位置を辿り、種子島に来た。ヴァイスも種子島に来ており、ある人物と出会っていた。
    • ヴァイス「シャルラッハロート、ここにいたのか。消息を絶ったのは機関の最後の計画を阻止する為だと予測していたが」
    • シャルラッハロート「そう、神霊兵器の起動を阻止する。ソフィー、貴女のいる世界を護るために。私と、貴女の、世界を護るために」
    • ヴァイス「何故、単独で動いた?私とふたりで作戦にあたれば、速やかに解決でき」
    • シャルラッハロート「私は貴女のためにひとりで行動した!それなのに貴女は追いかけてくれない!私の為に、動かない!私の為に!」
    • するとシャルラッハロートはヴァイスを拘束し、聖霊石の原石を全て奪った。
    • ヴァイス「シャル‥‥‥ラッハ‥‥‥ロート‥‥‥放せ‥‥‥どうした‥‥‥?聖霊石の原石を‥‥‥どうする気だ‥‥‥?」
    • シャルラッハロート「このまま貴女を殺して私も死ねば、私たち、ずっとずぅっと、一緒でしょ?貴女は私のもの、私は貴女のもの‥‥‥それなのに」
    • シャルラッハロートは響を見る。
    • シャルラッハロート「邪魔する奴がいる‥‥‥ソフィー、待っててね。先に殺さなきゃいけない奴がいるから」
    • ヴァイス「‥‥‥何を言ってる?私たちは機関から解放された。もう誰も殺す必要もない!」
    • ヴァイスを捕らえているシャルラッハロートの足元では、彼女に敗れた翼とクリスが倒れていた。
    • 響「・・・・・・ねぇ、そこの君。翼さんとクリスちゃんに何したの?・・・答えてよ。・・・・・・・・・答えろぉぉぉッ!!!」
  • 会話11
    • シャルラッハロートは響に敗れた。
    • 響「翼さん!クリスちゃん!しっかりして!!」
    • クリス「・・・・・・るせェなァ・・・そンなに叫ばなくてもちゃんと生きてンよ・・・バカ大声が。」
    • 翼「立花。赤い髪の少女・・・いや、人為聖女『戦処女(ウァルキュリア)』と呼ばれているあの娘、まるで自分の意思が無いようだった。魔眼で操られていた時の私に似ていたな。」
    • シャルラッハロート「あはは‥‥‥ふふふ‥‥‥どうして邪魔するの‥‥‥?どうして私とソフィーの邪魔するの?死ねばいいのに。みんな死ねばいいのに。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねうふふ‥‥‥あはははははははは!!」
    • 聖霊石の原石は全て何処かに飛んで行く。
    • 響「あぁっ!聖霊石が飛んでいく・・・!あの先にあるのが、もしかして・・・神霊兵器!?」
  • 会話12
    • シャルラッハロートによって起動した神霊兵器が響の目の前に見えていた。
    • 響「神霊兵器・・・こんなもののために、冴姫ちゃんや、みんなが振り回されていたなんて・・・・・・!」
    • 「聖霊エネルギー供給源、聖霊核接続。1番、2番、3番、4番、5番、接続完了。聖霊エネルギー補給開始」
    • 神霊兵器の各部が機動し始める。
    • 「特殊聖霊貫通弾「グングニル」起動。推進用聖霊エネルギー充慎開始。弾頭聖霊コーディング起動。8連聖霊クラスターロケット「スレイプニル」起動。推進用聖霊エネルギー充慎開始。」
    • 神霊兵器は富士山火山の方角を見る。
    • 「日本列島沈没作戦攻撃座標指定、FJ35-2139YM138-4339、富士山火口設定完了。」
    • 神霊兵器は起動する。
    • 「神霊兵器「ラグナロク」設定完了。グングニル充慎完了までカウント30。スレイプニル充慎完了までカウント60。ラグナロク射出までカウント70。‥‥‥69‥‥‥68‥‥‥67‥‥‥66‥‥‥65‥‥‥64‥‥‥63‥‥‥62‥‥‥61‥‥‥」
    • 響「日本沈没なんて絶対にさせない。止め方なんて分からないから・・・私のこの拳で、動かなくなるまでぶん殴る!!」
  • 戦闘後
    • 「聖霊エネルギー補給源、喪失。聖霊エネルギー補給不能。防衛システム沈黙。」
    • 響に聖霊石の原石を破壊された神霊兵器は崩れ始める。
    • 「オーディン、スレイプニル、グングニル、聖霊エネルギー充填シークエンス停止。神霊兵器「ラグナロク」射出シークエンス、実行不能、緊急停止」
    • 響「・・・『ガングニール』は、ただの破壊兵器なんかじゃない。想いを繋ぎ、誰かと手を繋ぐためのアームドギアなんだ・・・!」
  • クリア後
    • 数日後
    • ギャラルホルンのゲートが展開している公園に、響達装者とはぁと、冴姫が集まっていた。
    • 響「ところで、フィオナちゃんは来てないの?」
    • はぁと「・・・・・・フィオぽんは、聖霊界に帰っちゃったんです。次元の歪みが収まって、物質界に長く留まることができなくなったから・・・」
    • 響「そうなんだ。・・・そういうことなら、仕方ないよね。」
    • 冴姫「・・・・・・立花響さん。この前は、聖霊石を奪おうとしたり、フィオナを助けてくれた貴女に酷い言葉をかけてしまってごめんなさい。・・・・・・聖霊石を集めたら願いが叶うなんて、ちゃんと考えれば嘘の話なんだってことは分かることでした。・・・・・・それなのに、ドレクスラー機関って組織に踊らされて・・・・・・本当に、バカなことを・・・・・・」
    • 響「・・・・・・うっ、ううう・・・・・・・・!!!」
    • 冴姫「・・・!?ちょ、ちょっと・・・・・・どうして貴女のほうがそんなに泣いているんですか・・・?」
    • 響「・・・だって、私だって・・・よく知りもしない癖に・・・・・・助けになれるなんて・・・首を突っ込んじゃった・・・私の力じゃどうしようも無いことなのにッ・・・・・・!!」
    • クリス「・・・ったく、お前が何でも首突っ込んで人助けしたがるのはいつものことだろ?・・・確かに今回は、フィオナって奴を人間に戻すって点ではお前は何の助けにもならなかった。でも代わりにドレクスラー機関がやろうとしてたことについてはキッチリ片を付けて、日本が火の海になるのを防いだじゃねェか。・・・・・・誰でも向き不向きがあらァ。バカはバカなりに出来ることをやって人助けしてりゃそれでいーんだよ。」
    • 響「・・・ク、クリスちゃああん・・・・!!」
    • クリス「お、おいバカ!人前で、年下に見られてんだぞ!涙と鼻水垂れ流しながら抱き着いてくんじゃねぇ!!」
    • はぁと「あはは!スゴい愛情表現だね!さっきの冴姫ちゃんも、どどーんと私の胸に飛び込んで泣いてくれればよかったのに!」
    • 冴姫「・・・もう、はぁとったら、からかわないで。・・・立花さん。貴女は私とフィオナの事を聞いた時、すごく怒っているように感じました。どうして貴女がそこまで・・・」
    • 響「私も、私にとって陽だまりと言える存在の友だちを他の人に奪われかけたことがあったんだ。自分のことじゃないって分かってても、体が勝手に動いていた。親友と別れる苦しみを与えようとするなんて、許せないな・・・・・・って。」
    • 冴姫「・・・響さん・・・今回は空回りでしたけど、私も諦めません。何とかして他の方法を見つけてみます。フィオナを人間に戻す方法を・・・。」
    • クリス「・・・っと、そろそろ時間だな。異変が解決した以上、あたし達もこの世界には居られねぇ。ギャラルホルンで元の世界に帰らねぇとな。」
    • 響「そうだね。・・・・・・はぁとちゃん。冴姫ちゃん。お別れだね。できたら、はぁとちゃんのお家の喫茶店にも行ってみたかったけど・・・・・」
    • はぁと「そう言ってくれると思って・・・じゃじゃーん!愛乃はぁと特製・手作り焼き菓子セットを持ってきました!!是非持って帰って、みんなで食べて下さい!」
    • 響「うわぁ~!!あの時のクッキー本当に美味しかったから、もう一度食べたいなぁって思ってたんだよ!ありがとう!」
    • クリス「こいつは何でも美味い美味いっていうからなぁ。・・・おいバカ、独り占めすんなよ?本当に美味いかあたしも味見したいしな。」
    • 響「分かってるって!さっ、翼さんも呼んで早く帰らないと!じゃあねはぁとちゃん冴姫ちゃん!元気でねぇ~!フィオナちゃんにもよろしく!!」
    • ギャラルホルンのゲートが、3人の装者が通った後に閉じ、元の空間に戻った。
    • はぁと「世界は離れてても、愛の心で皆は繋がっている。人と人の手を繋ぐ、響さんの『ガングニール』のように・・・だから、いつかきっとまた会えるよね!」
    • ナレーション「並行世界に起こった次元の歪みの発生、およびドレクスラー機関による神霊兵器の異変はシンフォギア装者たちにより解決した。世界に未知の超常災害が続く限り、『S.O.N.G.』はこれからも歌の力による救済を続けていくだろう・・・!」