聖霊石と神霊兵器/草薙京

Last-modified: 2024-01-15 (月) 15:17:12
  • 会話1
    • ナレーション「草薙京。炎を操り、かつてヤマタノオロチを祓った『草薙流古武術』の若き継承者。本人は役目に束縛されることを嫌い、自由奔放に日々を過ごしている。
      平穏な毎日に暇を持て余していたところ、日本各地に次元の歪みが発生する。『祓う者』としての本能か、はたまた只の暇潰しのためか・・・草薙京の足は自然と異変の起こる方へと向いていた。」
    • 京「KOFより面白い退屈しのぎになればいいけどな。せいぜいオレを燃えさせてくれよ?」
  • 会話2
    • 京「ふぅん、空が歪んでやがる。何故かは知らねぇが、この場所に居るとやけに体が疼くな・・・」
    • 舞織「それはこの場所に満ちる、聖霊力の影響でしょう。」
    • 京「・・・誰だ?アンタら。街中で巫女さんの格好して歩いている時点で、普通じゃない連中ってのは分かるけどな」
    • 舞織「我々は政府より密命を受けて動く者たち、とでも申しましょうか。この場所は一般人は立ち入り禁止の指示が出ております。ただちにご退去願います。」
    • 京「・・・もし、『それは嫌だ』と拒否したら?」
    • 舞織「民間人の避難および安全の確保という名目で、少し手荒くなりますがここから連れ出させていただく形となります。」
    • 京「面白ぇな。やってみろよ。」
  • 会話3
    • 京「ま、こんなもんだな。・・・何だ?空の歪みから石ころが落ちてきやがった。」
    • 舞織「それは聖霊石の原石・・・!お願いです、それをこちらに渡して下さい!その石を狙っている組織から守るのが、我々の使命なのです!」
    • 京「たかが民間人と見下して相手の力量も見誤るようなてめぇらじゃ、どうせ持っててもその組織とやらからは守れねぇだろ?これは俺が預かっておいてやるよ。」
    • 舞織「そんな勝手な真似を認める訳には行きません!待ってください!」
    • 京「文句があるなら腕ずくで取り返しに来な。次は4人と言わず、もっと大人数で掛かってきても構わねえぜ?」
  • 会話4
    • はぁと「あっ!いたーっ!あなたでしょ!まおりんをいじめたの!すっごい探したんだよ!」
    • 京「・・・まおりん?・・・さっきの連中のことを言ってんのか?」
    • はぁと「それにその聖霊石!それすっごく危ないものなんだよ!持ってるだけで危ないって噂もあるんだから!さぁ、今すぐ聖霊石をこっちに返して!まおりんにも謝ってもらうんだからね!」
    • 京「女の子同士の友情ごっこってか・・・生憎、青臭ぇのは性に合わねぇんだよ。俺に言う事聞かしたけりゃ実力でねじ伏せてみな!」
  • 会話5
    • はぁと「・・・ごめんね、まおりん。私の愛のぱわーが足りなかったよ・・・」
    • 京「愛?そんなヌルい力で俺の炎に勝てるかよ。今時詩を書くときにも使えねぇ陳腐な言葉だぜ、愛なんてフレーズはよ。」
  • 会話6
    • 草薙京は八神庵が暴れている所に遭遇する。庵は聖霊石を持っていた。
    • 暴走庵「ウオオォオォアアアァ!!!オォオォォォオオオォ!!!!」
    • 京「あれは八神・・・!?あの様子だと、また血の暴走か!しかしオロチの連中も居やがらないのに、なぜだ・・・?」
    • 舞織「おそらく、あの状態も彼が持つ聖霊石の影響でしょう。」
    • 京「あんたは・・・まおりん、だったか?」
    • 舞織「私の名は春日舞織です。・・・貴方、はぁとちゃんとも闘ったんですね?」
    • 京「はぁとってのはあのピンク髪か。あれは売られたケンカを買っただけだ。それより、あいつの暴走が聖霊石の影響ってのはマジかよ?」
    • 舞織「聖霊石の原石は聖霊界のエネルギーを凝縮した高純度の物質。推測にはなりますが、貴方がたの持つ異能の力と何らかの共鳴を起こし、あの人にとっては悪い方向に力が作用しているのでしょう。聖霊石を彼から取り上げれば、あるいは元に戻るかも・・・」
    • 京「成程。つまりは八神をブッ倒して石を奪えば問題ないってことか。シンプルな解決法で良かったぜ。」
    • 舞織「貴方が戦うつもりですか?・・・聖霊石により引き起こされた事態であれば、収拾するのは我々の役目です。」
    • 京「引っ込んでな。八神の奴に起こった問題なら、この俺のやる事だ。オロチだろうと聖霊だろうと、これ以上俺たちの事情に横槍は入れさせねぇよ」
    • 暴走庵「!!・・・キョ、キョォォオオオ・・・キョオオオオオオ!!!!」
  • 会話7
    • 京は庵を倒し、聖霊石を彼から奪い取った。
    • 庵「ぐっ、ぐはァッ!・・・貴様、京・・・!何故俺の目の前にいる・・・?」
    • 京「・・・どうやら正気に戻ったようだな、八神。手間かけさせやがって・・・性懲りもなく暴走してやがったのを元に戻してやったんだ。礼ぐらい言えよ」
    • 庵「黙れ!貴様に借りを作るぐらいなら死んだ方がマシだ!・・・覚えていろ、草薙京・・・次に会った時が貴様の最後だ!!」
    • 庵は素早くその場を立ち去った。
    • 京「ったく、相変わらずムカつく野郎だ。ま、あの調子なら大したケガでも無いだろうし、放っておくか。」
    • 舞織「・・・お話は終わりましたか?ならば改めてお願いします。その2つの聖霊石を、我々にお引渡しください。貴方のご友人の姿を見て分かったでしょう。この聖霊石は専門家の下で管理しなければ危険な物なのです。」
    • 京「ヤダね。ここまで関わったんなら最後まで俺の手でケリをつけないと気が済まねぇ。八神にちょっかい出した件の落とし前もつける必要があるしな。・・・俺は行くぜ。」
    • 舞織「行くって・・・場所に心当たりでもあるのですか?」
    • 京「この俺の炎の昂りを頼りに探してみるさ。聖霊力って奴に反応しているんだろ?・・・じゃあな。成り行きとは言え、子供相手にマジになって闘ってしまった点については、詫びといてやるよ。はぁとって子にもな。」
  • 会話8
    • 聖霊力の高まっている場所を辿り、京は種子島に来た。
    • 京「種子島宇宙センターか・・・何かを隠すにはおあつらえ向きの広さだな。」
    • シャルラッハロート「ここには、ドレクスラー機関が完成させた神霊兵器が格納されている。‥‥‥日本を沈没させるためのね」
    • 京「あんたが組織・・・いや、そのドレクスラー機関って奴のメンバーか。って、またガキじゃねぇか。日本沈没なんて、子供の遊びにしちゃ悪さが過ぎるぜ。」
    • そこには3つの聖霊石を持っている少女が居た。
    • シャルラッハロート「私が持ってる聖霊石の原石は3個、貴方は2個、合わせて5個もあれば神霊兵器の起動エネルギーは足りる。」
    • 京「チッ、こっちから探しているつもりが逆に運搬役として使われていたってことか。やられたな。」
    • シャルラッハロート「‥‥‥私はきっと、機関に操られている。理由なんかない。ただ聖霊石の原石を集めてくることだけを考えていた。けど、それでいいじゃない。それで。ソフィーが私を追いかけてきてくれれば。ソフィーが私を止めてくれれば。それなのにソフィーは来ない!ソフィーじゃない!貴方、何なの!?死にたいの!?殺されたいの!?」
    • シャルラッハロートは京に問いかけた。
    • シャルラッハロート「ソフィーがいない世界なんて滅んじゃえ。滅んで壊れてみんな死んじゃえ。それって最高!あははははははははは!」
    • 京「てめぇの事情なんて知るかよ。俺はまんまとハメられて機嫌が悪いんだ・・・軽い火傷で済むと思うなよ!」
  • 会話9
    • シャルラッハロートは京に敗れた。
    • 京「ネスツの改造人間みたいにとんでもないガキだな。まぁ前例があっただけに手こずりはしなかったがよ・・・おい、お遊びの時間は終わりだ。さっさとその神霊兵器とやらを止めな!」
    • シャルラッハロート「ドレクスラー機関が某大戦から数十年かけて復活させ、完成された神霊兵器‥‥‥もう止められないんじゃないのかなぁ?」」
    • 聖霊石の原石は全て何処かに飛んで行く。
    • 京「うおっ!?聖霊石が・・・!あれを吸い込んでやがるのが・・・神霊兵器!」
    • シャルラッハロート「死んじゃえ死んじゃえ。みんな死んじゃえ。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね私も死んじゃえ‥‥‥あはははははははは!!」
  • 会話10
    • シャルラッハロートによって起動した神霊兵器が京の目の前に見えていた。
    • 京「チッ、めんどくせぇな・・・最後にこんなとんでもないヤツが控えていたなんてよ!」
    • 「聖霊エネルギー供給源、聖霊核接続。1番、2番、3番、4番、5番、接続完了。聖霊エネルギー補給開始」
    • 神霊兵器の各部が機動し始める。
    • 「特殊聖霊貫通弾「グングニル」起動。推進用聖霊エネルギー充慎開始。弾頭聖霊コーディング起動。8連聖霊クラスターロケット「スレイプニル」起動。推進用聖霊エネルギー充慎開始」
    • 神霊兵器は富士山火山の方角を見る。
    • 「日本列島沈没作戦攻撃座標指定、FJ35-2139YM138-4339、富士山火口設定完了」
    • 神霊兵器は起動する。
    • 「神霊兵器「ラグナロク」設定完了。グングニル充慎完了までカウント30。スレイプニル充慎完了までカウント60。ラグナロク射出までカウント70。‥‥‥69‥‥‥68‥‥‥67‥‥‥66‥‥‥65‥‥‥64‥‥‥63‥‥‥62‥‥‥61‥‥‥」
    • 京「巨大ロボット相手なんて試したことはねぇが、俺一人でやるしかねぇな・・・・・・ん?」
    • 攻撃待機中の神霊兵器が、突如青色の炎に包まれる。
    • 京「この炎は・・・八神!てめぇも来てやがったのか!」
    • 庵「余所見をするな愚か者が!俺に構う暇があるなら、さっさとそのガラクタを処分してみせろ!」
    • 京「あぁ。俺の炎は今最高に燃え盛っているからな・・・一瞬で消し炭にしてやるぜ!」
  • 会話11
    • 「聖霊エネルギー補給源、喪失。聖霊エネルギー補給不能。防衛システム沈黙。」
    • 京に聖霊石の原石を破壊された神霊兵器は崩れ始める。
    • 「オーディン、スレイプニル、グングニル、聖霊エネルギー充填シークエンス停止。神霊兵器「ラグナロク」射出シークエンス、実行不能、緊急停止」
    • 京「某大戦からの兵器か何だか知らねぇが、草薙流とは歴史が違うんだよ。」
  • クリア後
    • 庵「・・・フン!これであの時の借りは無しだ。いいか京、貴様を助けたなどと勘違いはするなよ?」
    • 京「もとよりお前に仲良しごっこなんて期待しねぇよ。ま、俺は誰かさんと違って頼まれれば礼の言葉ぐらいなら言ってもいいけどな。」
    • 庵「戯言はその辺にしておけ。・・・俺がお前の前に現れる理由は、本来一つしか無いということを忘れたわけではあるまい?」
    • 京「やれやれ、お前に関わると最後はいつもこれだ。たまには穏やかに終われねぇものかよ。俺もあちこち歩き回って疲れたぜ・・・」
    • 庵「休みたいのならこれからたっぷりと休ませてやるぞ!貴様の墓の下でな!」
    • 京「お前こそ、さっき俺にやられた傷は大丈夫か?入院して病院のベッドで休んだほうがいいんじゃないか?」
    • 庵「遺言はそれで終わりか?・・・ならば、死ね!京!」
    • 京「ケリをつけてやるぜ、八神!食らいやがれ!」
    • 赤と青、二つの炎が激しくぶつかる。少し離れたところでは・・・
    • 舞織「民間人に任せるのは不安なので後をつけて来てみたら・・・何をやっているのですか?あの人たちは・・・神霊兵器が破壊された状態なので、おそらく解決はしているのでしょうが・・・」
    • はぁと「あーっ、あの人、またケンカしてるよ!駄目だよ、みんな仲良くしないと!」
    • ナレーション「日本各地で発生した次元の歪みの発生、そしてドレクスラー機関による神霊兵器の騒動は「三種の神器」の力を受け継いだ者たちの手により解決した。
      だが日本沈没が懸かった今回の異変も、草薙京と八神庵・・・この2人にとっては、お互いの因縁に決着を着ける事に比べれば些細な出来事に過ぎなかったのであった。」