社会科学特論

Last-modified: 2008-03-23 (日) 22:43:02

講義科目?

06(来年度の開講はキャンセルされました)

社会科学特論【春学期】

【主題】〈学的生産の技法〉を習得しよう。

目的 何をするにもルールがあります。ルールは破ってこそ、「ルール」なのですが、そのためには、そもそもルールを習得しておく必要があります。

さて、この授業の目的は、「学問する」ことの基本的なルールの一つを参加者のみなさんが身につけていくことです。ここで扱うルールとは、「ある対象に関して、学問的に、ある事柄を表現した」と解釈されるような、プレゼンテーションの仕方を規制(構築)するものです。たとえば、同じ日本語で書かれた書物が、一方では、小説や記事やノンフィクション、他方では、学術書や卒業論文として分類されるのは、どうしてなのでしょうか。章立て、注の入れ方、参考文献の入れ方、引用の仕方、用語法・・・・・・、ただ喋るのではなく、それがゼミや学会での報告とされるには、何か特別な話し方、あるいはレポートやレジュメの独特の書き方があるのでしょうか。あるとすれば何故でしょうか。そして、本当に、それらは必要なのでしょうか。

【内容】 上記の目的をめざして、参加者に「プレゼン」をしてもらいます。「どのように」プレゼンすることで「学問的」と呼ばれるようになるのか、この点に留意しつつ、繰り返し、トレーニングしましょう。最大のポイントは、体で覚えること、とくに「声」を出すことです。「プレゼン」が単なる知識の伝達ではなく、身体表現であること、そこに留意しましょう。ただしプレゼンにはテーマが必要です。個々の学問の基礎を習得する前段階にいるみなさんには、自由にプレゼンのテーマを選ぶとしても、決断までには時間がかかると思います。そこで、対象や素材、プレゼンの課題などは僕が用意します。だから主に、プレゼン主題は僕の関心に引きずられてしまうかもしれません。ちなみに僕の専門分野は、公には、感情社会学、差別・社会的不平等論、ボランティア論となっています。

【形式】 毎回の授業は、ゼミナール形式で、報告者のプレゼンと全員による質疑応答で構成されます。ただし、複数回のプレゼンをそれぞれの参加者がこなすには、物理的な制約からいって、参加人数として、15人程度が適当でしょう。そのため場合によっては、申し訳ありませんが、なにかしらの選抜を行うかもしれません。

【評価】 「平常点」で評価します(期末試験は行わず、追試も設定しません。また、みなさんが「単位を棄てる」評点と考えている「*」をつけることもできません)。プレゼンテーション(60%)、質疑への参加(20%)、出席態度(20%)を総合して採点します。

02

特論(通年)過去担当者

00 平野

01 平野

02 岡原

03 長尾

04 浜

05 浜

06 浜