シーン8

Last-modified: 2008-05-23 (金) 23:40:32

盛大な拍手と共にゆっくりと幕が下りる。
部員達はみな笑顔で客席に手を振っている。

『ありがとうございましたっ!!』

礼と共に最後の挨拶をして初回公演は終幕となった。
幕が完全に下りると、緊張が途切れたのか脱力して座り込む人、感動して泣いている人、ほっとしている人……。
そこには色々な思いがあった。

湊「お疲れ様でしたっ。反省点はそれぞれあると思うけど、大きな失敗もなかったしよかったんじゃないかな」

そう言う湊の目にも、かすかに光るものがあった。
そこへ裏方を頑張ってくれていた四隣と能登川が走って来た。

四隣「先輩。セット元に戻しました」
能登川「音響、照明も戻しました」

演劇部の公演は、後夜祭を含めクレアール祭中毎日公演されることになっている。
その為、公演後はまた最初に戻しておかなければならない。
その作業を終えて報告に来たのだ。

湊「二人もお疲れ様。じゃぁ、明日も頑張ろうな!」
綺咲「はい。頑張りましょう」
一宮「後は思いっきり学祭を楽しもう」
湊「そうだね」

部員達は笑顔で楽屋に向かった。
向かう途中、湊が突然叫んだ。

湊「あぁ~!!すっごいこと忘れてたぁぁ」
一宮「えっ、何?」
湊「どうしよーホントすっかり忘れてた。いつも作ってるのに……パンフレット」
村河「あ…………」
桜井「今から作るか?」
湊「せっかくだからやっぱり欲しいよね……時間ある?クレ祭終わってからでもいいから出来たら配りたいなぁ」
天馬「それなら作りましょうか?」
湊「ホント?助かるよ」
綺咲「手伝えることがあったら言って下さい」
湊「よろしくね。でも、どうして誰も気づかなかったんだろう……これも子の悪戯か?」

こうして後日、部員達の手によりパンフレットは無事に配られることになる。


*入れるならここにスタッフロールかな*


【本番終了後】END


楽屋に戻った部員達。
早々に着替えを始める人、台詞の確認をする人、差し入れを食べる人……色んな姿があるようだ。


・誰に会いに行きますか?(R) →個人分岐
天馬に会ってみる
湊に会いに行く
黒羽に会いに行く
一宮に会いに行く
能登川に会いに行く
綺咲に会いに行く
四隣に会いに行く
桜井に会いに行く