Albania/Sota

Last-modified: 2019-06-05 (水) 20:40:30

Šota (Albanska Svatbena Igra)
ショタ(アルバンスカ・スバドベナ・イグラ)

~ Albania
~アルバニア


 この踊りは、アルバニア人の婚礼の踊りである。モンテネグロ(ツルナ・ゴーラ)のアルバニア人に伝わっているものであるため、曲名はセルビア語になっている。スバドベナ・イグラとは「婚礼の踊り」という意味である。この踊りは女性舞踊であるが、同じショタという名の踊りの中には、カップルで踊られるものもある。
[Rhythm]  4/4 (ct 1,2,3,4)
[Formation]  女子のみのクローズド・シングル・サークル。


[Figure]

  Part 1
1  LODを向き、左足ホップ(ct 1)右足を前にステップ(ct 2)左足クローズ・ステップ(ct 3)右足を前にステップ(ct 4)
2  meas 1 を左右逆に行う。
3-8  meas 1-2 を3回(計4回)繰り返す。
※このパートの間、手と顔は以下のように動かす。
1  両手を顔の前に置いた状態から、左手を前に、右手を右にそれぞれ滑らかに伸ばす(ct 1-2)両手を顔の前(身体の正面方向)に滑らかに戻すが、手は軽く握り、手のひらを顔の方に向ける。(ct 3-4)この小節の間、顔は常に右手の方に向ける。
2  meas 1 を左右逆に行う。
3-8  meas 1-2 を3回(計4回)繰り返す。


  Part 2
1  LODを向き左足ホップ(ct 1)右足から小さく後ろに3歩ステップ(ct 2.3.4)
2  meas 1 を左右逆に行う。
3-4  meas 1-2 を繰り返す。
※このパートの間、手は以下のように動かす。
1  左手を左耳のそばに持っていき、右手は腰の高さで後ろに伸ばす。このとき、顔は右手の方に向ける。
2  meas 1 を左右逆に行う。
3-4  meas 1-2 を繰り返す。


  Part 3
1  円内を向き、右足を右斜め前にステップ(ct 1-2)左足クローズ・ステップ(ct 3)右足をその場にステップ(ct 4)
2  meas 1 を左右逆に行う。
3  meas 1 を行う。
4  左足から3歩後退(ct 1-2, 3, 4)
※手はWポジション。円が狭くなったら隣の人と自然に手を合わせる。


  Part 4
1-2  Part 3 の meas 1-2 を行う。
3  逆LODを向き、Part 3 の meas 1を行う。
4 Part 3 の meas 4を行い、円内をむく。
5-8  meas 1-4 を繰り返す。
※このパートの間、手は以下のように動かす。
1  両手を右腰の前に持ってきて、手のひらを下にしてきわめて軽く握る。両手を前(やや下)に滑らかに少し動かす(ct 1)両手を滑らかに元に戻す(ct 2)ct 1-2 を繰り返す(ct 3-4)
2  meas 1 を左右逆に行う。
3-4  両手を頭上やや前に伸ばす。波線(3往復半)を描きながら、両手を左右斜め下に「ハ」の字形に下ろしていく。最後に、両手を腰の高さで左右に伸ばした姿勢になる。
5-8  meas 1-4 を繰り返す。


  Part 5
1  円内をむく。左足をバウンスしながら右足を横にトー・タッチ(ct 1-2)右足を軸足にひきつけ、左足でバウンス2回(ct 3,4)
2-3  meas 1 を2回(計3回)繰り返す。
4  meas 1 の ct 1-2 を行う。右足ステップ(ct3-4)
5-8  meas 1-4 を左右逆に行う。
※このパートの間、手は以下のように動かす。
1  両手を腰の前で手のひらを下にして水平に広げる(指の間は閉じる)。右手を前から右に持っていくようにして、CWに小さな円を1回描く。左手も右手と左右対称に動かす(前小節の ct 4)腰の前で両手をきわめて軽く握り、洗濯物をもみ洗いするような感じで(ただし、左右対称に)動かす(ct 1-3)
2-8  meas 1 を7回(計8回)繰り返す。


  Part 6
1  逆LODを向き、右足を右にトー・タッチ(ct 1-2)右足を軸足にひきつけ、左足でバウンスを2回行う(ct 3-4)
2-3  meas 1 を2回(計3回)繰り返す。
4  meas 1 (ct 1-2) を行い、右足クローズ・ステップ(ct 3-4)このステップでCWに半回転しLOD 方向を向く。
5-8  meas 1-4 を左右逆に行う。ただし、LODと逆LODも入れ替える。
9-15  meas 1-7 を行う。
16  左足を左にトー・タッチ(ct 1-2)左足クローズ・ステップ(ct 3-4)
※このパートの間、手と顔は以下のように動かす。
1  右手を右斜め下に、左手を左斜め上に滑らかに伸ばし、両腕が一直線になるようにする。顔は右手の方に向ける(ct 1-2)両手を顔の前(身体の正面方向)に滑らかに戻すが、手は軽く握り、手のひらを顔の方に向ける。顔は左手の方に向ける(ct 3-4)
2-4  meas 1 を3回(計4回)繰り返す。
5-8  meas 1-4 を左右逆に行う。
9-16  meas 1-8 を繰り返す。


  Part 6' Ending
1-15  Part 6 の meas 1-15 を行う。
16  左足を左にトー・タッチ(ct 1-2)左足クローズ(ct 3-4)
17  円内を向き、左足を地面につけたまま、CCWに回すように前から後ろに持っていく。
18  左足を地面につけて、右ひざを立てた姿勢になる(ct 1)ホールド(ct 2-4)
※このパートの間、手と顔は以下のように動かす。
1-16  Part 6 の meas 1-16 を行う。
17  右手を右から前に、左手を左から後ろに、それぞれCCWに回すように持っていく。顔は次第にうつむかせる。
18  右手を顔の前に、左手を腰の後ろにおき、顔は下に向ける。


[Sequence]  前奏8小節→Part 1×2→Part 2→Part 3×3→Part 4×2→Part 5×2→Part 6→Part 1→Part 3×2→Part 4-5→Part 6'
[Note]
・構成がとても複雑なので注意すること。
・スタイリングが非常に難しいので、よく研究すること。特に腕の動かし方には十分に気をつける必要がある。また、指先にまで神経を行き届かせて踊ること。
・Part 5 はPart 4 の最後の小節から Part 5 の動作を始める。また、Part 5 の最後の小節のはホールドとなり、Part 6 の動作に滑らかに移る。
・Part 3 の腕の形は、Wポジションと説明したが、実際には腕の曲げ方がWポジションよりやや緩やかである。
・2019/5/24一部訂正

[Reference]
・1992年度春合宿資料集(pp.9-12、30期副指導部長 作成)
・1983年春合宿付 百瀬氏作成資料「ショタ」
・1992年度夏合宿ビデオ
・2013,2017年千葉工FDC夏合宿コール書
・2017年講習会ビデオ

© 1999 東京大学民族舞踊研究会