Armenia/Aghcheekneroo Par

Last-modified: 2009-03-13 (金) 22:31:03

Aghcheekneroo Par
アハチークネルー・パー

~ Armenia
~アルメニア

 この踊りは、「アハチーク」というアルメニア語が少女を意味することからも分かるようにアルメニアの女性舞踊で、大変しなやかな手の動きが特徴的である。
[Rhythm]  6/8 (ct 1-2,3,4,5-6)
[Formation]  女子のみのクローズド・シングル・サークル。


[Figure]
meas   Prelude
1-4  右腕を右斜め上に、左腕を左斜め下に伸ばして、両手のひらを右斜め下に向け、LODを向いて待つ。
  Part 1
1  右足を前にステップ(ct 1-4)左足を前にステップ(ct 5-6)
2  右足を前にロック(ct 1)左足に体重を戻してステップ(ct 2)右足クローズ・ステップ(ct 3-4)左足を前にステップ(ct 5-6)
3  meas 1 を行う。
4  meas 2 の ct 1-5 を行う(ct 1-5)右足カットすると同時に、左足を前にキック(ct 6)
5-6  左足を前にステップ(ct 1-2)右足カットすると同時に、左足を前にキック(ct 3)この3呼間で、両手を下から上へすくい上げるように動かす(両腕の位置はそのまま)。ct 1-3 を3回(計4回)繰り返す(ct 4-12)
7-8  CCWに半回転して逆LODを向き、左足から18歩シャッフリング・ステップで後退する。この動作の間中、両腕を胸の前に伸ばして左右交互に9往復上下に揺らす(ct 1-9)右足を地面に残したまま左足を後ろにステップ(ct 10-12)ct 10-12 を十分に使って、両腕を前から右上へ持っていく。


  Part 2
1-2  右足から8歩でCCWに小さな円を描きながら1回転し、逆LODを向く(ct 1-2,3,4,5-6,7-8,9,10,11-12)このとき両腕は、胸の前でステップする足の方向に流す。
3-4  meas 1-2 を繰り返すが、3/4回転して最後は円内を向く。
5  右足を左足の後ろにトー・タッチしつつ両足ひざを曲げ、ややLODを向く。このとき左腕はひじを曲げて、曲げたひじを胸の前に置き、手は顔の前に持ってくる(手の甲を円内に向ける)。右腕は腰の後ろに置き、手のひらを上に向ける(ct 1-3)右足を左足のそばにステップ(ct 4)左足から2歩その場にステップ(ct 5,6)ct 4-6で両腕を大きく動かし、右腕を前に、左腕を後ろに持っていく。それに合わせてやや逆LODを向く。
6  meas 5 を左右逆に行う。
7-8  meas 5-6 を繰り返す。


  Part 2' Ending
1-7  Part 2 の meas 1-7 を行う。
8  Part 2 の meas 8 ct 1-3 を行う(ct 1-3)左足をその場にステップし、右足を逆LODにトー・タッチする。逆LODを向いて上体を後ろに反らし、右腕は後ろ斜め上に、左腕は前に伸ばす(ct 4-6)
  Interlude
1  右足を左足の前に交差させてステップ(ct 1)両足ピボットでCCWに1回転する(ct 2-6)
2  右足ひざを地面につき、左足ひざを立てた姿勢になる。この小節の間に、両腕を胸の前から左にゆっくりと伸ばしていく。


  Part 3
1  両腕を胸の前で左から右へ流す(ct 1-3)ct 1-3 を左右逆に行う(ct 4-6)
2  両腕を左から右へ流すが、その途中、胸の前でCCWに大きく円を描く。
3-4  meas 1-2 を左右逆に行う。
5  両腕をひじを曲げて胸の前に出し(ひじから先の部分が平行になる)、ひじから先をフロント・バイシクル・モーションで回転させる(ct 1-3)右手を3呼間かけてゆっくり持ち上げる(ct 4-6)
6  meas 5 を左右逆に行う。
7-8  meas 5-6 を繰り返すが、meas 8 の ct 6 で両腕を胸の前に伸ばしつつ左足リカバーし、右足を左足の後ろにトー・タッチする。


  Part 4
1  両腕を胸の前に伸ばし、左右交互に3往復上下に揺らす(ct 1,ト,2,ト,3,ト)左腕を胸の前に伸ばしたまま、右腕をゆっくり持ち上げる(ct 4-6)
2  meas 1 を左右逆に行う。
3-4  meas 1-2 を繰り返すが、meas 4 の ct 6 でLODを向く。
5  右足を前にステップし、両腕を右斜め上に伸ばす(ct 1-4)左足を前にステップし、両腕を左斜め下に伸ばす(ct 5-6)
6-8  meas 5 を3回(計4回)行う。


[Sequence]  前奏4小節→(Part 1-2)×2→Interlude→Part 3-4→Part 1→Part 2'
[Note] ・非常に流動的な動きをするので、手の動きのカウントなどは目安程度のものである。流れるような動きを心がけること。また、手や視線の動きにも注意する。視線は多くの場合、指先に向けるとよい。
・この資料において、一般的に「腕」とは肩から先のことであり、「手」とはひじから先のことである。
・文字による解説だけではなかなか分かりにくい踊りである。できるだけ実際に踊っている人を見て参考にすると良い。
[Reference]
・1992年6月付29期衣装局長作成資料「アハチーク ネルー パー」

© 1999 東京大学民族舞踊研究会