Bulgaria-Sever/Zizaj Nane

Last-modified: 2015-01-14 (水) 21:30:53

Zizaj Nane ~ Sever, Bulgaria
ジーザイ・ナーネ ~セベル、ブルガリア

 

 この踊りは、舞台用にアレンジされたダイチョボの踊りで、もともとはブルガリア北部地方で踊られていたものである。

 

[Rhythm]  9/16 ダイチョボ Dajcovo (ct 1,2,3,4

 

[Formation]  ナ・レッサのシングル・ライン。

 

[Figure]
meas   Basic Na mjasto
1  正面を向いて左足ホップすると同時に、右足ひざを前に高く上げる(ct 1)右足から3歩その場にステップ(ct 2,3,4
2  meas 1 を左右逆に行う。

 

  Part 1 Cukni nane, cukam cukam
1  左斜め前を向いて上体をやや前傾させ、右足で4回スタンプ(ct 1,2,3,4
2  Basic の meas 1 を行う。
3-4  meas 1-2 を左右逆に行う。
5-8  meas 1-4 を繰り返す。

 

  Part 2 Cetiri napred, cetiri cukni
1  左足を前にヒールでステップ(ct 1)左足を右足ヒールの後ろにステップ(ct 2)右足を左足ヒールの後ろにボールでステップ(ct 3)左足を前にステップ(ct 4
2-4  meas 1 を3回(計4回)繰り返す。
5-12  Part 1 の meas 1-8 を行う。
13  左足ホップすると同時に、右足をリバース・バイシクル・モーションで回し、ひざを右斜め前に上げる(ct 1)右足を左足の後ろにステップ(ct 2)ct 1-2 を左右逆に行う(ct 3-4
14-16  meas 13 を3回(計4回)繰り返す。

 

  Part 3 Lulaj nane, lulam lulam
1  左足ホップすると同時に、右足ひざを前に高く上げる(ct 1)右足を左斜め前にステップ(ct 2)左足クローズ・ステップ(ct 3)右足を左斜め前にステップ(ct 4
2  meas 1 を左右逆に行う。
3  左足ホップすると同時に、右足ひざを前に高く上げる(ct 1)右足を右斜め後ろにステップ(ct 2)左足クローズ・ステップ(ct 3)右足を右斜め後ろにステップ(ct 4
4  meas 3 を左右逆に行う。
5-8  meas 1-4 を繰り返す。
9-12  meas 1-2 を2回行う。
13  左足ホップすると同時に、右足をナチュラル・バイシクル・モーションで回し、ひざを右斜め前に上げる(ct 1)右足を左足の前にステップ(ct 2)ct 1-2 を左右逆に行う(ct 3-4
14  meas 13 を繰り返す。
15-16  Part 2 の meas 13-14 を行う。

 

  Part 4 Zizaj nane, zizam zizam
1  左斜め前を向き、右足ボール・スタンプ(ct 1-2)正面を向き、右足を後ろから前にブラッシュ(ct 3-4
2  Basic の meas 1 を行う。
3-4  meas 1-2 を左右逆に行う。
5-8  meas 1-4 を繰り返す。

 

  Part 5 S desna noga, pod koleno
1  右足ひざを左足の前に上げ、左足ひざの前に右足かかとを持ってくる(ct 1-2)右足ひざを右に向けるが、かかとの位置は変えない(ct 3-4
2  meas 1 を繰り返す。
3-4  Basic の meas 1-2 を行う。
5-8  meas 1-4 を繰り返す。

 

  Part 6 S desna noga, zad koleno
1  右足ひざを左足の前に上げ、左足ひざの後ろに右足の甲を持ってくる(ct 1-2)右足ひざを右に向けるが、足の甲の位置は変えない(ct 3-4
2  meas 1 を繰り返す。
3-4  Basic の meas 1-2 を行う。
5-8  meas 1-4 を繰り返す。

 

[Sequence]  前奏4小節→リーダー・コールにしたがって Part 1-6 を適当に行う。リーダー・コールは次のパートに入る4小節前から2小節を使ってかけ、その後の2小節で他のメンバーが「A sega de, ajde nace」と答える。Part 1-6 のフィギュアを行っていないときは常に Basic を行う(リーダー・コール中も含めて)。なお、Basic は必ず偶数小節行うこと(つまり、リーダー・コールは奇数小節目からかけ始めることになる)。例えば、以下のような構成が考えられる。
 前奏4小節→Basic×2→Basic×4 を前置きとして、Part 1-6 を順に行う(つまり、Part 1 の前でのみ Basic×6 を前置きとする)。→同様にして、Part 2-4 を順に行う。

 

[Note] ・リーダー・コール、及びメンバーの返答の読み方は以下の通り(・は1呼間ごとの区切り)。リーダー・コール「チュク・ニー・ナー・ネー、チュッ・カム・チュッ・カム」「チェティ・リー・ナプ・レー、チェティ・リー・チュク・ニー」「ルー・ライ・ナー・ネー、ルー・ラム・ルー・ラム」「ズィー・ザイ・ナー・ネー、ズィー・ザム・ズィー・ザム」「デス・ナー・ノー・ガー、ポッ・コー・レー・ノー」「デス・ナー・ノー・ガー、ザッ・コー・レー・ノー」返答「アッ・セー・ガー・デー、アイ・デー・ナー・チェー」
・なお、上記のリーダー・コールの綴り、読み方には誤りが含まれている可能性がある。Lulaj, Lulam は Ljuljaj(リュー・リャイ), Ljuljam(リュー・リャム)かもしれないし、Zizaj, Zizam も Zizaj(ジー・ザイ), Zizam(ジー・ザム)の可能性がある。

 

[Reference]
・1977年6,7月付資料「Dajcovo Horo」
・1986年10月付24期指導部長作成資料「Zizaj Nane」
・作成者等不明資料「Zizaj Nane」

 
© 1999 東京大学民族舞踊研究会