電気情報系

Last-modified: 2014-09-22 (月) 12:37:42

院試対策
http://www.ecei.tohoku.ac.jp/ecei_2010/admission/exam_subject.html

基礎科目

以下の6題目から2題目を選択して解く
「電磁気学」「電気回路」「計算機学」「情報数学」「Newton力学」「線形代数学」

線形代数 
近年は単純な問題が出題されていたが、2013年、2014年は内容は標準的なものの、
計算量が多い問題が出題され、固有値や固有ベクトルの計算に手間取った者も多かったようだ。
簡単とされていた科目であるが、油断は禁物。しかし、選択者は多く、ワンパターンであるため、
合格点は十分取れるだろう。
キーワードは、固有ベクトル、対角化、基底、各種行列の定義(エルミート行列、ユニタリ行列、直交行列etc.)
(噂によると、なるべく電気回路+電磁気で受験させたいという教員側の目論見があるらしい。)

電磁気学
電気系なら電磁気学は手が付くものが多いだろう。範囲が広いのがネックだが、比較的簡単な年もある。

電気回路学
近年までは過渡現象は必ず出題されていたが、ここ数年は影を潜めている。
その他よく出題されるのは、交流計算・変圧器・共振・重ね合わせの理・2端子対・分布定数回路、など。
電磁気と同じく範囲の広さがネック。2014年度にはローパスフィルタ設計の問題が出題されているなど、
近年は問題の傾向が読みにくくなってきている。

Newton力学
選択者は少ない。比較的有名な問題ばかりが出題されているため、一通り演習書をやっていればまず解ける
解析力学の知識があれば楽なこともたまにあるので、是非とも解析力学を選択科目として取っておこう

専門科目

やはり7題目から2題目の選択である
応用数学(複素関数、フーリエ変換(※まれにラプラス変換も出題))
まずローラン展開はよく出題されているため、これは出来ないといけない
次に複素積分が出題されるが、これは留数定理の知識だけでなく、ジョルダンの補助定理、コーシーの積分定理をはじめ、教科書第4章の内容を満遍なくクリア出来なければならない
普通に講義を受けただけではまともな点数が取れないだろう。
しかしちゃんと勉強すれば、傾向はワンパターンなので、安定しやすい。

制御工学
これは問題も簡単で、範囲も狭い(現代制御が入らないので)・・・とされていたが、
2013年のボード線図の作図など、急に傾向を外す年もあったため、油断は禁物である。

量子力学
講義で言うところの量子力学Bまでは範囲に入るので、苦しむかもしれない。
(Bを選択していないとスピン演算子で詰まってしまう)

電子工学
増幅回路など、標準的な電子回路の問題が出題される年もあり、この場合は楽。しかし、
ダイオードやトランジスタにおける物理的な現象の説明を求められる年もあり、暗記が必要となる。
したがってこの科目を選ぶ場合、回路の計算だけを勉強していくのは危険。

TOEIC or TOEFL

東北大学電気情報系では英語の試験を廃止し、TOEIC or TOEFL を導入している
スコアの有効期限が二年間なので注意されたい
最後の(願書提出に間に合う)チャンスは5月だが、
一応6月実施分までは事前申請すれば願書締め切り後に別途提出して対応可能なようである。
しかしいずれにしても早期の受験が推奨される。

電磁気学

参考書に迷うことが多いと思われるので、以下に分類しておく

一周目(初学者)
・新しい電磁気学(太田)  大学指定
・電磁気学の考え方(砂川)
・新物理入門(山本)  分類は受験参考書
・理論物理への道しるべ 分類は受験参考書

二週目(マクスウェルの方程式を知っている前提)
・理論電磁気学(砂川)
・電磁気学(ファインマン)

出題は太田の新しい電磁気学に依るが、非常に広範囲の問題が出題される。
ヤマを張るのではなく全体的な理解が要求される。