223-海で追いかけっこ

Last-modified: 2009-01-29 (木) 14:07:17

223 :それも名無しだ:2008/07/24(木) 07:25:38 ID:nBdjJbFv
アイビス「綺麗な夕日だね」
フェルナンド「ああ」
アイビス「……(ドキドキ)」

 

フェルナンド「待てよアイビス!」
アイビス「はははっ、ここまでおいでー!」
フェルナンド「言ったな!よーし……」
アイビス「え?きゃっ」
突然スピードを上げたフェルナンドは、そのままアイビスに突進し、彼女の体を捕らえた。
アイビスはバランスを崩し、フェルナンド共々砂の上に倒れ込む。
幸いフェルナンドが庇ってくれたおかげで、アイビスは然して痛い思いをしなかった。
アイビス「もう、いきなりスピード上げるなんて卑怯だよっ」
フェルナンド「煽ったのはどっちだ」
ぱっと目を開くと、そこにはフェルナンドの顔が。
瞬間、アイビスは息を呑んだ。
アイビス「(息、かかるっ……熱い……)」
心臓が破裂してしまいそうなほど高鳴っていく。
フェルナンドの紅い瞳が、まるで濡れているようだった。
そしてゆっくりと近づいてくる気配にアイビスは目を閉じた。
砂浜に倒れこんだ茜に染まる二つの影が、夕日の中で静かに重なって……。

 

ショウコ「と、気の利いたシナリオならそういったロマンスも期待出来るんですけどねぇ」カキカキ
ツグミ「あの二人にはロマンスの神様もどうしようもないのかもね」カキカキ

 

フェルナンド「くそっ!負けないぞアイビス!」
アイビス「私だって!!」
ヌォオオオオオオオオオッ
ウリャアアアアアアアアッ

 

ツグミ「何で競争になってるわけ?」カキカキ