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|ページ内リンク|[[''画像''>#u44d708b]]|[[''スペック''>#g6b1cb65]]|[[''解説''>#ce4a997e]]|[[''史実'' >#pea709c9]]|[[''コメント''>#w5bddaa5]]|h
*Tier7 [[ソ連]] [[重戦車]] (読み方: カーヴェートゥリー)[#u44d708b]
&attachref(./KV-3_0-min.PNG,75%);
↑ T-220 + 85 mm F-30
初期状態。延長された車体以外はほとんど[[T-150]]そのまま。
T-150から107mm砲が引き継げるのでこの状態を見かけることはほぼない。
#br
&attachref(./KV-3_1-min.PNG,75%);
↑ KV-3 + 122 mm D-25T
最終状態。
砲塔がプリンめいた形状に変わり、見分けが簡単につく。HD化によってやや横に広くなった。
#region(v0.9.12まで)
&attachref(./shot_145.jpg,75%);
#br
&attachref(./shot_144.jpg,75%);
#endregion
*スペック(v1.13.0) [#g6b1cb65]
''車体''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~耐久値|1,300⇒1,400|
|~車体装甲厚(mm)|120/90/90|
|~最高速度(前/後)(km/h)|32/10|
|~重量(初期/最終)(t)|64.88/68.2|
|~実用出力重量比(hp/t)|11.00|
|~本体価格(Cr)|1,390,000|
|~修理費(Cr)|約8,700|
|~超信地旋回|不可|
|~ロール|攻撃的重戦車|
#br
''武装''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|発射速度(rpm)|弾種|平均貫通力(mm)|平均攻撃力|AP弾DPM|精度(m)|照準時間(s)|弾速(m/s)|総弾数|弾薬費(Cr)|重量(kg)|俯仰角|h
|~85 mm F-30|11.76|AP&br;APCR&br;HE|120&br;161&br;43|160&br;160&br;280|1,882|0.42|3.4|792&br;990&br;792|110&br;⇒95|109&br;2,800&br;98|1,550|-7°/+20°&br;⇒&br;-7°/+24°|
|~85 mm S-31|11.76|AP&br;APCR&br;HE|119&br;159&br;43|160&br;160&br;280|1,882|0.42|3.4|800&br;1,000&br;800|91&br;⇒79|109&br;2,800&br;98|1,500|~|
|~107 mm ZiS-6|6.19|AP&br;APCR&br;HE|167&br;219&br;54|300&br;300&br;360|1,856|0.45|3.4|830&br;1,038&br;830|61&br;⇒55|270&br;4,400&br;280|2,400|~|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~100 mm D10T|6.45|AP&br;APCR&br;HE|175&br;235&br;50|250&br;250&br;330|1,613|0.42|2.9|895&br;1,119&br;895|47|252&br;4,400&br;252|2,257|-7°/+24°|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~122 mm D-2-5T|4.08|AP&br;APCR&br;HE|175&br;217&br;61|390&br;390&br;530|1,592|0.46|3.4|780&br;975&br;780|38|1,025&br;4,800&br;608|2,600|~|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~122 mm D-25T|4.88|AP&br;APCR&br;HE|175&br;217&br;61|390&br;390&br;530|1,902|0.44|3.1|780&br;975&br;780|38|1,025&br;4,800&br;608|2,590|~|
#br
''砲塔''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|装甲厚(mm)|旋回速度(°/s)|視界範囲(m)|重量(kg)|h
|~T-220|100/100/100|24|330|10,000|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~KV-3|155/130/130|22|340|12,300|
#br
''エンジン''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|馬力(hp)|引火確率(%)|重量(kg)|h
|~V-5|640|15|750|
|~V-2IS|600|15|750|
|~V-2SN|750|15|750|
#br
''履帯''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|積載量(t)|旋回速度(°/s)|重量(kg)|h
|~KV-3|68.25|16|14,200|
|~KV-3 Bis|71.8|18|14,200|
#br
''無線機''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|通信範囲(m)|重量(kg)|h
|~10R|360|100|
|~10RK|440|100|
|~12RT|625|110|
|~R-113|730|80|
#br
''乗員''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|~1|Commander|~2|Gunner|~3|Driver|~4|Radio Operator|~5|Loader|~6|Loader|
#br
''拡張パーツ''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~&ref(拡張パーツ/Ventilation.png,nolink,改良型換気装置);|Class2|~&ref(拡張パーツ/Rammer.png,nolink,装填棒);|Class2|~&ref(拡張パーツ/Stabilizer.png,nolink,砲垂直安定装置);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/improved_rotation_mechanism.png,nolink,4
|~&ref(拡張パーツ/improved_radio_set.png,nolink,43x43,改良型無線機);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/comanders_vision_system.png,nolink,43x43,車長用視覚システム);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/improvedConfiguration.png,nolink,改良型モジュール構造
#br
''隠蔽性''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|~ |~非発砲|~発砲時|
|SIZE(11):|SIZE(11):RIGHT:|SIZE(11):RIGHT:|c
|~静止時|6.04%⇒5.87%|1.11%|
|~移動時|3.02%⇒2.93%|0.56%|
#br
''派生車両''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~派生元|''[[T-150]]''(HT/34,000)|
|~派生先|''[[KV-4]]''(HT/53,000) / ''[[IS-2-II]]''(HT/51,300)|
#br
''開発ツリー''
#region(クリックで表示)
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|c
|BGCOLOR(#FFDDDD):85 mm F-30&br;(初期/41,000)|┳&br;┃|BGCOLOR(#FFDDDD):107 mm ZiS-6&br;(14,400/68,290)|┳&br;┃|BGCOLOR(#EEDDFF):KV-3&br;(7,120/21,930)|┳&br;┃|BGCOLOR(#FFDDDD):122 mm D-2-5T&br;(17,000/84,980)|━|BGCOLOR(#FFDDDD):122 mm D-25T&br
|>|>|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#EEDDFF):T-220&br;(初期/10,630)|┃&br;┗|BGCOLOR(#FFDDDD):85 mm S-31&br;(4,350/42,200)|┃&br;┗|BGCOLOR(#DDDDDD):KV-4&br;(53,000/2,430,000)|┃&br;┗|BGCOLOR(#FFDDDD):100 mm D10T&br;(16,500/78,180)|━|BGCOLOR(#DDDDDD):IS-2-II&br;(51,300/2,
|>|>|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#DDEEFF):10R&br;(初期/3,660)|━|BGCOLOR(#DDEEFF):10RK&br;(3,100/18,600)|━|BGCOLOR(#DDEEFF):12RT&br;(5,600/33,600)|━|BGCOLOR(#DDEEFF):R-113&br;(8,700/52,200)|>||
|>|>|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#FFDDBB):V-5&br;(初期/27,860)|━|BGCOLOR(#FFDDBB):V-2IS&br;(11,000/36,000)|━|BGCOLOR(#FFDDBB):V-2SN&br;(12,000/17,000)|>|>|>||
|>|>|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#DDF8DD):KV-3&br;(初期/10,720)|━|BGCOLOR(#DDF8DD):KV-3 Bis&br;(6,320/18,200)|>|>|>|>|>||
#endregion
#br
''車両に関する変更履歴''
#region(クリックで表示)
|SIZE(11):|SIZE(11):|c
|BGCOLOR(#DDEEFF):v0.9.13|HDモデル化|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.7.1|派生先に[[IS-2-II]]を追加|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.9.0|T-220砲塔時の85 mm F-30の総弾数を79発から95発に変更&br;KV-3砲塔時の85 mm F-30の総弾数を91発から110発に変更|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.10.0|改良砲塔の正面装甲厚を130mmから155mmに変更&br;122 mm D-25Tの着弾分布を0.46mから0.44mに変更&br;122 mm D-25Tの照準時間を3.4秒から3.1秒に変更|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.13.0|エンジンV-5の出力を600馬力から640馬力に変更|
#endregion
*解説 [#ce4a997e]
-''概要''
Tier7の[[ソ連]][[重戦車]]。
大戦初期、ドイツ戦車に対する過大評価によって開発された試作重戦車である。
v0.7.3で[[T-150]]と置き換えられ自身はTier6からTier7へと格上げされた。
#br
[[IS]]などのような傾斜装甲を多用した戦車ではなく、純粋に装甲厚だけで徹甲弾に耐えるドイツ戦車に近いタイプ。車体形状はKV-1を前後に延長しただけといった形である。
#br
-''火力''
全般にソ連重戦車らしい絞りの遅さや精度の劣悪さであり、近距離戦闘において真価を発揮する。
俯角が7度と[[IS]]より1度優れているのもポイント。
[[搭載砲>主砲#dcbfd8d8]]は[[T-150]]からの持ち越しと[[IS]]と共通する火砲で非常に充実している。
逆に、先にKV-3で砲を開発してからISツリーを進めるのも良いだろう。共用性が高い100ミリ砲や122ミリ砲二種を開発できるので、あちらで楽が出来る。
[[KV-4]]までの開発必須項目もなく必要経験値が53,000と破格に少ない為、いきなり開発を飛ばしてしまう事も可能だが、122mm D-2-5Tと122mm D-25Tを開発していないとKV-4の開発ツリーの途中で足止めされるため注意が必要。
#br
--''107 mm ZiS-6''
T-150からの引継ぎ砲である107mm砲。
照準性能と通常弾貫通力には多少難があるものの、単発火力は他のTier7重戦車と比べても遜色ないため、金弾を多めに使用すれば十分戦える。
初期砲塔でも搭載可能なので乗り出しは楽な部類である。
ただし、繰り返すが、通常弾貫通力は同格重戦車の正面を抜くにはまるで足りない。この砲を使う間は、重戦車相手にはフル金弾で戦う覚悟をしておこう。
公開スペックでは分からないが、実は砲塔旋回時の照準拡散もT-150の同砲から大幅に改善されている。
#br
--''100 mm D10T''
[[IS]]や[[T-44]]、[[Object 416]]等と互換性のある100mm砲。
KV-3で搭載可能な砲の中では金弾貫通力と照準性能が若干高性能で、キューポラ等への弱点狙撃が必須な相手とは少しだけ戦いやすい。
とは言え、単発火力とDPMを犠牲にして積むほどの魅力があるとは言いがたく、あえて本車輌で研究する必要性は薄い。
#br
--''122 mm D-2-5T''
ISと互換性のある122mm砲だが、下記の''D-25T''と比べるとかなり発射速度が遅いのが難点。
最終砲までの繋ぎとして使用するかはお好みで。
#br
--''122 mm D-25T''
ISと互換性のある122mm砲。390という高い単発火力が最大の魅力で、DPMもそれほど低くない。榴弾の火力も、同格重戦車に正面からダメージが通る程度には高い。
ただし中距離以遠の戦闘となると、ソ連らしい絞りの遅さや精度の劣悪さに泣かされることも多い。
APの貫通力がTier7HTとしては低めであり、近距離戦でも弱点への狙撃はシビアな狙いが要求される。APCRも頼れる性能とは言い難いが、格上に対抗するためには必須。
総弾数が少なめだが、幸いISよりは多いため、榴弾と金弾は多めに携行しておきたい。
#br
-''装甲''
--''砲塔''
初期砲塔は[[T-150]]そのままであり、繰り上がったTierの分脆い印象が強いが、それでも硬い部分は正面からの同格の砲撃を防ぎうる。
改良砲塔は防楯が180mm、前部が155mm、側背面が130mmに強化され、[[IS]]と比べるとかなり安定した防御力を発揮する。v1.10.0にて増厚され、以前のように貫通力140mm程度でもあっさり防楯を抜かれてしまう、ということはなくなった。
初期砲塔との大きな違いとして、弱点のキューポラが小型化され、狙撃される心配が減っている。ハルダウンの適性はT-150よりも高いと言えるだろう。
--''車体''
[[T-150]]から正面装甲が30mm追加されたが、Tier的に十分な装甲厚とは言い難い。
側面は変わらず90mm。敵の貫通力が上がった分、昼飯の角度でも側面を撃ち抜かれやすくなっており、また、車体が長くなった為に横から撃たれた際の危険度が増している。
豚飯では、T-150よりも若干急角度でも車体正面を隠したまま砲撃が可能。実装甲厚は190mm~220mm程度にはなる為、豚が可能な地形ならハルダウンが無理でも十分に前線を担うことができる。
なお、KVシリーズ共通の弱点として燃料タンクが車体側面の半分ほどを占めている点に注意が必要。タンクの損傷を放置していると1戦中に何度も火災に見舞われる事も珍しくないため、早めに修理キットで直そう。
--''天板''
車体は全域40mm、改良砲塔は50mmあり、同格HTでは[[O-Ni]]に次いで厚い天板をもつ。自走砲の榴弾に貫通される可能性は非常に低い。
#br
-''機動性''
出力重量比、最高速度ともにT-150よりも一回り鈍重。戦況をよく見ることを心がけ、戦線に取り残されたり救援に間に合わないといった事態にならないように気を配ろう。
旋回性も劣悪で、[[T-150]]からさらに悪化している。
なおエンジンはT-150と互換性はなく、新規で開発する必要がある。ちなみに中間エンジンは初期エンジンと比べモジュールHPが高いだけで馬力では劣るため、載せ替える必要性は薄い。
#br
-''その他''
--''引継ぎ・及び開発''
初期砲塔で107mm砲を搭載できるので最低限の火力は確保できる。
初期履帯でも改良砲塔を搭載可能だが、拡張パーツの重量によっては積載量がオーバーする点に注意。
[[IS]]の開発を進めていれば最終砲を砲塔交換だけで装備できるが、初期履帯では重量ギリギリで、拡張パーツがほとんど載せられなくなる。
--''視認範囲・隠蔽性''
視認範囲はこれまで同様に狭く、Tier7重戦車としては[[IS-2S>IS-2 shielded]]と並び最下位タイ。
とはいえ隠蔽性も低く、搭乗員のカモフラージュスキルではほとんど伸びないため、強化するなら視界の方だろう。
#br
-''総論''
足を犠牲にした重装甲が売りのKV-3だが、全体的に多少増厚されたが周囲の貫通力の上昇の方が大きく、ハルダウンや豚飯といった防御テクニックを意識しないと貫通されてしまうことが多くなってくる。特に、車体正面をまともに晒してしまうと、通常弾でも容易に
同じ重装甲型の[[Black Prince]]や[[O-Ni]]と違って特筆して厚い場所は無い代わり、車体側面が満遍なく硬く豚飯防御の適性は高い。[[T29]]ほど極端ではないが、ハルダウンの適性も高い。
もっとも、この車両の最大の売りは高い単発によるダメージ交換にあるので、防弾に気をとられて孤立するくらいなら、味方随伴車両が健在なうちに積極的にHPを使って敵に出血を強いた方が戦果は上げやすい。
ただし、遮蔽物のないところで捕捉されたり、至近距離で巴戦に持ち込まれると為す術無く撃破される事が多いので、孤立せず味方と連携することを意識し、ターン制の接近戦が無理な場面では敵戦車、特に上位中戦車とは距離を置くことを心がけたい。
*史実 [#pea709c9]
#region(詳細)
&attachref(./КВ-3_1.jpg,600x0);
↑実物大モックアップと思われる写真 &size(9){画像は [[Wikimedia commons>https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%D0%9A%D0%92-3_1.jpg]] より};
#br
1940年春に行われた、ナチスドイツによるフランス・低地諸国攻撃とそれらの迅速な占領は、その年の初頭にフィンランド相手に大打撃を受け、スターリンの粛清による戦闘能力低下を痛感していたソ連に大きなショックを与えた。
こうした状況下で、ドイツ軍が重装甲の[[ルノーB1>B1]]を保有するフランス軍相手に勝利できたのはそれ以上の重装甲、高火力を有する戦車を保有しているためであるという観測に基づき、当時量産が軌道に乗りつつあった[[KV-1>KV]]重戦車の改良が開始された。計
この改良は最大90mmへの装甲増厚、司令塔をもつ新型砲塔、エンジン馬力の向上、武装の76mm ZiS-5への強化などを含み、1941年春に制式化されてKV-3となり、KV-1にかわって生産される予定であったが、ドイツの侵攻により置き換えは中止された。しかしKV-3で計画
このとき試作されたKV-3は実戦に投入されたようである。
#br
ところが同時期、もう一つのKV-3が開発されつつあった。
当時赤軍中央砲兵局総監のI.クリーク元帥は断片的な情報をもとにドイツ戦車の武装と装甲をさらに過大評価し、ドイツ戦車の武装が100mm以上の口径を持つ主砲に換装され、装甲も当時開発中だった57mm Zis-2(57mm Zis-4の原型)や76mm F-32では貫通不可能なレベル
そしてそのようなドイツ戦車に対抗するためには、より高威力な107mm ZiS-6の開発を最優先で進め、装甲も強化した新型戦車を開発するべきだと主張したのである。
彼のこのような主張に対し、さらなる新型火砲の優先開発はいたずらに開発・生産現場の混乱を招き、次第に雲行きが怪しくなっていたドイツとの戦争に備えることができなくなる、現状の火砲より強力なものが必要ならば既存の高射砲を改造する85mm砲で十分である
#br
Object-220(あるいはKV-220)と呼ばれたこの戦車は、KV-2の大型砲塔を縦に縮め、キューポラを取り付けたような砲塔に、107mm ZiS-6を搭載することを予定していた。装甲は最大100mmで、62.7tに達した重量を支える850馬力のエンジンを搭載するために車体はKVか
さらに砲塔をより傾斜したものに変更したObject-223と呼ばれる案も検討された。このObject-223をKV-3と呼ぶ場合もあり、ゲームに登場する改良型砲塔はこちらである。
このほか、独ソ戦前にはこれを上回る陸上戦艦のような超重戦車([[KV-5]]など)もいくつか計画されていた。しかし、ドイツの侵攻により彼らの戦車が喧伝されていたようなものでないことも判明し、Object-220とObject-223の開発は中止された。85mm F-30を搭載
#br
107mm ZiS-6やKV-3を含む超重戦車の開発作業を他のものより優先させるという決定は、生産がまだ十分軌道に乗っておらず、量産・運用により判明した不具合を改良していく必要があったKV-1や[[T-34]]の生産と改良、さらにそれらに搭載される予定の57mm Zis-2や7
そしてその遅延は、ドイツによる侵攻時に重大な問題となって赤軍戦車隊にのしかかった。まず戦車の生産量自体が十分ではなく、加えて予備部品や弾薬の備蓄も不十分で、一説によれば開戦時、76.2mm砲用の弾薬は必要量の12%程度しか存在しなかったという。その
#br
しかし一方で、長砲身85mm砲を搭載し、車体・砲塔とも100mmの装甲厚、砲塔にはキューポラ付きという性能は、翌年秋に戦場に登場する[[ティーガーI>Pz.Kpfw. VI Tiger]]とほぼ同等であり、同時期のドイツ軍がVK3001(H)やVK3001(P)を開発していたのと比較すれば
#br
参考資料
『KV1&KV-2重戦車 1939-1945』スティーヴン・ザロガ、ジム・キニア 大日本絵画
『大祖国戦争のソ連戦車』古是三春 ストライク アンド タクティカル マガジン2011年1月号別冊
『ソビエト・ロシア戦闘車両大系(上)』古是三春 グランドパワー2003年10月号別冊
//http://homepage2.nifty.com/kaba-maru/kv/type/exp.htm(リンク切れにてコメントアウト)
#br
//各種図面
//・Object-220の車体にKV-1の砲塔を搭載した車両
//http://ww2drawings.jexiste.fr/Files/1-Vehicles/Allies/2-USSR/04-HeavyTanks/KV-1/KV-3%2876%29.htm
//・Object-220
//http://ww2drawings.jexiste.fr/Files/1-Vehicles/Allies/2-USSR/04-HeavyTanks/KV-1/KV-220.htm
//ただし防循形状については異議が挟まれている
//(参考:http://homepage2.nifty.com/kaba-maru/kv/article/kv220-t.htm )
//・Object-223
//http://ww2drawings.jexiste.fr/Files/1-Vehicles/Allies/2-USSR/04-HeavyTanks/KV-1/KV-3%28107%29.htm
//・各種ペーパープランと図面
//http://www.worldofwars.cz/index.php/topic/3081-historie-v%C3%BDvoje-dal%C5%A1%C3%ADch-model%C5%AF-tanku-kv/
//(リンク切れにてコメントアウト)
#endregion
*情報提供 [#w5bddaa5]
''&color(Red){愚痴や日記など生産性のない話題};は[[外部総合掲示板>雑談用]]をご利用ください。''
''&color(Red){マスター(M)バッジ報告};''は[[''専用スレ''>雑談用#f3d606e4]]ができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、&color(Red){アーカイブ};、&color(Red){スペック};、&color(Red){解説};に表記されています。
↓&color(Red){アーカイブ};に''重複内容''が無いか確認し、''考えて''から書き込みをしましょう。
[[アーカイブ1>./コメント]],[[アーカイブ2>./コメント2]]
コメントの際、当該wikiの''&color(Red){モラル};''を尊重した行動をお願いします。
#br
#region(上記を理解した上でコメントを書き込みます)
#pcomment(./コメント2,reply,10)
#endregion
//&color(Red){※注意};
//&color(Red){煽りや誹謗中傷、無関係なコメントに反応しないようお願いします。};
//※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は[[外部掲示板>雑談用]]を利用してください。
終了行:
|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(13):|c
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*Tier7 [[ソ連]] [[重戦車]] (読み方: カーヴェートゥリー)[#u44d708b]
&attachref(./KV-3_0-min.PNG,75%);
↑ T-220 + 85 mm F-30
初期状態。延長された車体以外はほとんど[[T-150]]そのまま。
T-150から107mm砲が引き継げるのでこの状態を見かけることはほぼない。
#br
&attachref(./KV-3_1-min.PNG,75%);
↑ KV-3 + 122 mm D-25T
最終状態。
砲塔がプリンめいた形状に変わり、見分けが簡単につく。HD化によってやや横に広くなった。
#region(v0.9.12まで)
&attachref(./shot_145.jpg,75%);
#br
&attachref(./shot_144.jpg,75%);
#endregion
*スペック(v1.13.0) [#g6b1cb65]
''車体''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~耐久値|1,300⇒1,400|
|~車体装甲厚(mm)|120/90/90|
|~最高速度(前/後)(km/h)|32/10|
|~重量(初期/最終)(t)|64.88/68.2|
|~実用出力重量比(hp/t)|11.00|
|~本体価格(Cr)|1,390,000|
|~修理費(Cr)|約8,700|
|~超信地旋回|不可|
|~ロール|攻撃的重戦車|
#br
''武装''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|発射速度(rpm)|弾種|平均貫通力(mm)|平均攻撃力|AP弾DPM|精度(m)|照準時間(s)|弾速(m/s)|総弾数|弾薬費(Cr)|重量(kg)|俯仰角|h
|~85 mm F-30|11.76|AP&br;APCR&br;HE|120&br;161&br;43|160&br;160&br;280|1,882|0.42|3.4|792&br;990&br;792|110&br;⇒95|109&br;2,800&br;98|1,550|-7°/+20°&br;⇒&br;-7°/+24°|
|~85 mm S-31|11.76|AP&br;APCR&br;HE|119&br;159&br;43|160&br;160&br;280|1,882|0.42|3.4|800&br;1,000&br;800|91&br;⇒79|109&br;2,800&br;98|1,500|~|
|~107 mm ZiS-6|6.19|AP&br;APCR&br;HE|167&br;219&br;54|300&br;300&br;360|1,856|0.45|3.4|830&br;1,038&br;830|61&br;⇒55|270&br;4,400&br;280|2,400|~|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~100 mm D10T|6.45|AP&br;APCR&br;HE|175&br;235&br;50|250&br;250&br;330|1,613|0.42|2.9|895&br;1,119&br;895|47|252&br;4,400&br;252|2,257|-7°/+24°|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~122 mm D-2-5T|4.08|AP&br;APCR&br;HE|175&br;217&br;61|390&br;390&br;530|1,592|0.46|3.4|780&br;975&br;780|38|1,025&br;4,800&br;608|2,600|~|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~122 mm D-25T|4.88|AP&br;APCR&br;HE|175&br;217&br;61|390&br;390&br;530|1,902|0.44|3.1|780&br;975&br;780|38|1,025&br;4,800&br;608|2,590|~|
#br
''砲塔''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|装甲厚(mm)|旋回速度(°/s)|視界範囲(m)|重量(kg)|h
|~T-220|100/100/100|24|330|10,000|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~KV-3|155/130/130|22|340|12,300|
#br
''エンジン''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|馬力(hp)|引火確率(%)|重量(kg)|h
|~V-5|640|15|750|
|~V-2IS|600|15|750|
|~V-2SN|750|15|750|
#br
''履帯''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|積載量(t)|旋回速度(°/s)|重量(kg)|h
|~KV-3|68.25|16|14,200|
|~KV-3 Bis|71.8|18|14,200|
#br
''無線機''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|通信範囲(m)|重量(kg)|h
|~10R|360|100|
|~10RK|440|100|
|~12RT|625|110|
|~R-113|730|80|
#br
''乗員''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|~1|Commander|~2|Gunner|~3|Driver|~4|Radio Operator|~5|Loader|~6|Loader|
#br
''拡張パーツ''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~&ref(拡張パーツ/Ventilation.png,nolink,改良型換気装置);|Class2|~&ref(拡張パーツ/Rammer.png,nolink,装填棒);|Class2|~&ref(拡張パーツ/Stabilizer.png,nolink,砲垂直安定装置);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/improved_rotation_mechanism.png,nolink,4
|~&ref(拡張パーツ/improved_radio_set.png,nolink,43x43,改良型無線機);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/comanders_vision_system.png,nolink,43x43,車長用視覚システム);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/improvedConfiguration.png,nolink,改良型モジュール構造
#br
''隠蔽性''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|~ |~非発砲|~発砲時|
|SIZE(11):|SIZE(11):RIGHT:|SIZE(11):RIGHT:|c
|~静止時|6.04%⇒5.87%|1.11%|
|~移動時|3.02%⇒2.93%|0.56%|
#br
''派生車両''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~派生元|''[[T-150]]''(HT/34,000)|
|~派生先|''[[KV-4]]''(HT/53,000) / ''[[IS-2-II]]''(HT/51,300)|
#br
''開発ツリー''
#region(クリックで表示)
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|c
|BGCOLOR(#FFDDDD):85 mm F-30&br;(初期/41,000)|┳&br;┃|BGCOLOR(#FFDDDD):107 mm ZiS-6&br;(14,400/68,290)|┳&br;┃|BGCOLOR(#EEDDFF):KV-3&br;(7,120/21,930)|┳&br;┃|BGCOLOR(#FFDDDD):122 mm D-2-5T&br;(17,000/84,980)|━|BGCOLOR(#FFDDDD):122 mm D-25T&br
|>|>|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#EEDDFF):T-220&br;(初期/10,630)|┃&br;┗|BGCOLOR(#FFDDDD):85 mm S-31&br;(4,350/42,200)|┃&br;┗|BGCOLOR(#DDDDDD):KV-4&br;(53,000/2,430,000)|┃&br;┗|BGCOLOR(#FFDDDD):100 mm D10T&br;(16,500/78,180)|━|BGCOLOR(#DDDDDD):IS-2-II&br;(51,300/2,
|>|>|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#DDEEFF):10R&br;(初期/3,660)|━|BGCOLOR(#DDEEFF):10RK&br;(3,100/18,600)|━|BGCOLOR(#DDEEFF):12RT&br;(5,600/33,600)|━|BGCOLOR(#DDEEFF):R-113&br;(8,700/52,200)|>||
|>|>|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#FFDDBB):V-5&br;(初期/27,860)|━|BGCOLOR(#FFDDBB):V-2IS&br;(11,000/36,000)|━|BGCOLOR(#FFDDBB):V-2SN&br;(12,000/17,000)|>|>|>||
|>|>|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#DDF8DD):KV-3&br;(初期/10,720)|━|BGCOLOR(#DDF8DD):KV-3 Bis&br;(6,320/18,200)|>|>|>|>|>||
#endregion
#br
''車両に関する変更履歴''
#region(クリックで表示)
|SIZE(11):|SIZE(11):|c
|BGCOLOR(#DDEEFF):v0.9.13|HDモデル化|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.7.1|派生先に[[IS-2-II]]を追加|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.9.0|T-220砲塔時の85 mm F-30の総弾数を79発から95発に変更&br;KV-3砲塔時の85 mm F-30の総弾数を91発から110発に変更|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.10.0|改良砲塔の正面装甲厚を130mmから155mmに変更&br;122 mm D-25Tの着弾分布を0.46mから0.44mに変更&br;122 mm D-25Tの照準時間を3.4秒から3.1秒に変更|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.13.0|エンジンV-5の出力を600馬力から640馬力に変更|
#endregion
*解説 [#ce4a997e]
-''概要''
Tier7の[[ソ連]][[重戦車]]。
大戦初期、ドイツ戦車に対する過大評価によって開発された試作重戦車である。
v0.7.3で[[T-150]]と置き換えられ自身はTier6からTier7へと格上げされた。
#br
[[IS]]などのような傾斜装甲を多用した戦車ではなく、純粋に装甲厚だけで徹甲弾に耐えるドイツ戦車に近いタイプ。車体形状はKV-1を前後に延長しただけといった形である。
#br
-''火力''
全般にソ連重戦車らしい絞りの遅さや精度の劣悪さであり、近距離戦闘において真価を発揮する。
俯角が7度と[[IS]]より1度優れているのもポイント。
[[搭載砲>主砲#dcbfd8d8]]は[[T-150]]からの持ち越しと[[IS]]と共通する火砲で非常に充実している。
逆に、先にKV-3で砲を開発してからISツリーを進めるのも良いだろう。共用性が高い100ミリ砲や122ミリ砲二種を開発できるので、あちらで楽が出来る。
[[KV-4]]までの開発必須項目もなく必要経験値が53,000と破格に少ない為、いきなり開発を飛ばしてしまう事も可能だが、122mm D-2-5Tと122mm D-25Tを開発していないとKV-4の開発ツリーの途中で足止めされるため注意が必要。
#br
--''107 mm ZiS-6''
T-150からの引継ぎ砲である107mm砲。
照準性能と通常弾貫通力には多少難があるものの、単発火力は他のTier7重戦車と比べても遜色ないため、金弾を多めに使用すれば十分戦える。
初期砲塔でも搭載可能なので乗り出しは楽な部類である。
ただし、繰り返すが、通常弾貫通力は同格重戦車の正面を抜くにはまるで足りない。この砲を使う間は、重戦車相手にはフル金弾で戦う覚悟をしておこう。
公開スペックでは分からないが、実は砲塔旋回時の照準拡散もT-150の同砲から大幅に改善されている。
#br
--''100 mm D10T''
[[IS]]や[[T-44]]、[[Object 416]]等と互換性のある100mm砲。
KV-3で搭載可能な砲の中では金弾貫通力と照準性能が若干高性能で、キューポラ等への弱点狙撃が必須な相手とは少しだけ戦いやすい。
とは言え、単発火力とDPMを犠牲にして積むほどの魅力があるとは言いがたく、あえて本車輌で研究する必要性は薄い。
#br
--''122 mm D-2-5T''
ISと互換性のある122mm砲だが、下記の''D-25T''と比べるとかなり発射速度が遅いのが難点。
最終砲までの繋ぎとして使用するかはお好みで。
#br
--''122 mm D-25T''
ISと互換性のある122mm砲。390という高い単発火力が最大の魅力で、DPMもそれほど低くない。榴弾の火力も、同格重戦車に正面からダメージが通る程度には高い。
ただし中距離以遠の戦闘となると、ソ連らしい絞りの遅さや精度の劣悪さに泣かされることも多い。
APの貫通力がTier7HTとしては低めであり、近距離戦でも弱点への狙撃はシビアな狙いが要求される。APCRも頼れる性能とは言い難いが、格上に対抗するためには必須。
総弾数が少なめだが、幸いISよりは多いため、榴弾と金弾は多めに携行しておきたい。
#br
-''装甲''
--''砲塔''
初期砲塔は[[T-150]]そのままであり、繰り上がったTierの分脆い印象が強いが、それでも硬い部分は正面からの同格の砲撃を防ぎうる。
改良砲塔は防楯が180mm、前部が155mm、側背面が130mmに強化され、[[IS]]と比べるとかなり安定した防御力を発揮する。v1.10.0にて増厚され、以前のように貫通力140mm程度でもあっさり防楯を抜かれてしまう、ということはなくなった。
初期砲塔との大きな違いとして、弱点のキューポラが小型化され、狙撃される心配が減っている。ハルダウンの適性はT-150よりも高いと言えるだろう。
--''車体''
[[T-150]]から正面装甲が30mm追加されたが、Tier的に十分な装甲厚とは言い難い。
側面は変わらず90mm。敵の貫通力が上がった分、昼飯の角度でも側面を撃ち抜かれやすくなっており、また、車体が長くなった為に横から撃たれた際の危険度が増している。
豚飯では、T-150よりも若干急角度でも車体正面を隠したまま砲撃が可能。実装甲厚は190mm~220mm程度にはなる為、豚が可能な地形ならハルダウンが無理でも十分に前線を担うことができる。
なお、KVシリーズ共通の弱点として燃料タンクが車体側面の半分ほどを占めている点に注意が必要。タンクの損傷を放置していると1戦中に何度も火災に見舞われる事も珍しくないため、早めに修理キットで直そう。
--''天板''
車体は全域40mm、改良砲塔は50mmあり、同格HTでは[[O-Ni]]に次いで厚い天板をもつ。自走砲の榴弾に貫通される可能性は非常に低い。
#br
-''機動性''
出力重量比、最高速度ともにT-150よりも一回り鈍重。戦況をよく見ることを心がけ、戦線に取り残されたり救援に間に合わないといった事態にならないように気を配ろう。
旋回性も劣悪で、[[T-150]]からさらに悪化している。
なおエンジンはT-150と互換性はなく、新規で開発する必要がある。ちなみに中間エンジンは初期エンジンと比べモジュールHPが高いだけで馬力では劣るため、載せ替える必要性は薄い。
#br
-''その他''
--''引継ぎ・及び開発''
初期砲塔で107mm砲を搭載できるので最低限の火力は確保できる。
初期履帯でも改良砲塔を搭載可能だが、拡張パーツの重量によっては積載量がオーバーする点に注意。
[[IS]]の開発を進めていれば最終砲を砲塔交換だけで装備できるが、初期履帯では重量ギリギリで、拡張パーツがほとんど載せられなくなる。
--''視認範囲・隠蔽性''
視認範囲はこれまで同様に狭く、Tier7重戦車としては[[IS-2S>IS-2 shielded]]と並び最下位タイ。
とはいえ隠蔽性も低く、搭乗員のカモフラージュスキルではほとんど伸びないため、強化するなら視界の方だろう。
#br
-''総論''
足を犠牲にした重装甲が売りのKV-3だが、全体的に多少増厚されたが周囲の貫通力の上昇の方が大きく、ハルダウンや豚飯といった防御テクニックを意識しないと貫通されてしまうことが多くなってくる。特に、車体正面をまともに晒してしまうと、通常弾でも容易に
同じ重装甲型の[[Black Prince]]や[[O-Ni]]と違って特筆して厚い場所は無い代わり、車体側面が満遍なく硬く豚飯防御の適性は高い。[[T29]]ほど極端ではないが、ハルダウンの適性も高い。
もっとも、この車両の最大の売りは高い単発によるダメージ交換にあるので、防弾に気をとられて孤立するくらいなら、味方随伴車両が健在なうちに積極的にHPを使って敵に出血を強いた方が戦果は上げやすい。
ただし、遮蔽物のないところで捕捉されたり、至近距離で巴戦に持ち込まれると為す術無く撃破される事が多いので、孤立せず味方と連携することを意識し、ターン制の接近戦が無理な場面では敵戦車、特に上位中戦車とは距離を置くことを心がけたい。
*史実 [#pea709c9]
#region(詳細)
&attachref(./КВ-3_1.jpg,600x0);
↑実物大モックアップと思われる写真 &size(9){画像は [[Wikimedia commons>https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%D0%9A%D0%92-3_1.jpg]] より};
#br
1940年春に行われた、ナチスドイツによるフランス・低地諸国攻撃とそれらの迅速な占領は、その年の初頭にフィンランド相手に大打撃を受け、スターリンの粛清による戦闘能力低下を痛感していたソ連に大きなショックを与えた。
こうした状況下で、ドイツ軍が重装甲の[[ルノーB1>B1]]を保有するフランス軍相手に勝利できたのはそれ以上の重装甲、高火力を有する戦車を保有しているためであるという観測に基づき、当時量産が軌道に乗りつつあった[[KV-1>KV]]重戦車の改良が開始された。計
この改良は最大90mmへの装甲増厚、司令塔をもつ新型砲塔、エンジン馬力の向上、武装の76mm ZiS-5への強化などを含み、1941年春に制式化されてKV-3となり、KV-1にかわって生産される予定であったが、ドイツの侵攻により置き換えは中止された。しかしKV-3で計画
このとき試作されたKV-3は実戦に投入されたようである。
#br
ところが同時期、もう一つのKV-3が開発されつつあった。
当時赤軍中央砲兵局総監のI.クリーク元帥は断片的な情報をもとにドイツ戦車の武装と装甲をさらに過大評価し、ドイツ戦車の武装が100mm以上の口径を持つ主砲に換装され、装甲も当時開発中だった57mm Zis-2(57mm Zis-4の原型)や76mm F-32では貫通不可能なレベル
そしてそのようなドイツ戦車に対抗するためには、より高威力な107mm ZiS-6の開発を最優先で進め、装甲も強化した新型戦車を開発するべきだと主張したのである。
彼のこのような主張に対し、さらなる新型火砲の優先開発はいたずらに開発・生産現場の混乱を招き、次第に雲行きが怪しくなっていたドイツとの戦争に備えることができなくなる、現状の火砲より強力なものが必要ならば既存の高射砲を改造する85mm砲で十分である
#br
Object-220(あるいはKV-220)と呼ばれたこの戦車は、KV-2の大型砲塔を縦に縮め、キューポラを取り付けたような砲塔に、107mm ZiS-6を搭載することを予定していた。装甲は最大100mmで、62.7tに達した重量を支える850馬力のエンジンを搭載するために車体はKVか
さらに砲塔をより傾斜したものに変更したObject-223と呼ばれる案も検討された。このObject-223をKV-3と呼ぶ場合もあり、ゲームに登場する改良型砲塔はこちらである。
このほか、独ソ戦前にはこれを上回る陸上戦艦のような超重戦車([[KV-5]]など)もいくつか計画されていた。しかし、ドイツの侵攻により彼らの戦車が喧伝されていたようなものでないことも判明し、Object-220とObject-223の開発は中止された。85mm F-30を搭載
#br
107mm ZiS-6やKV-3を含む超重戦車の開発作業を他のものより優先させるという決定は、生産がまだ十分軌道に乗っておらず、量産・運用により判明した不具合を改良していく必要があったKV-1や[[T-34]]の生産と改良、さらにそれらに搭載される予定の57mm Zis-2や7
そしてその遅延は、ドイツによる侵攻時に重大な問題となって赤軍戦車隊にのしかかった。まず戦車の生産量自体が十分ではなく、加えて予備部品や弾薬の備蓄も不十分で、一説によれば開戦時、76.2mm砲用の弾薬は必要量の12%程度しか存在しなかったという。その
#br
しかし一方で、長砲身85mm砲を搭載し、車体・砲塔とも100mmの装甲厚、砲塔にはキューポラ付きという性能は、翌年秋に戦場に登場する[[ティーガーI>Pz.Kpfw. VI Tiger]]とほぼ同等であり、同時期のドイツ軍がVK3001(H)やVK3001(P)を開発していたのと比較すれば
#br
参考資料
『KV1&KV-2重戦車 1939-1945』スティーヴン・ザロガ、ジム・キニア 大日本絵画
『大祖国戦争のソ連戦車』古是三春 ストライク アンド タクティカル マガジン2011年1月号別冊
『ソビエト・ロシア戦闘車両大系(上)』古是三春 グランドパワー2003年10月号別冊
//http://homepage2.nifty.com/kaba-maru/kv/type/exp.htm(リンク切れにてコメントアウト)
#br
//各種図面
//・Object-220の車体にKV-1の砲塔を搭載した車両
//http://ww2drawings.jexiste.fr/Files/1-Vehicles/Allies/2-USSR/04-HeavyTanks/KV-1/KV-3%2876%29.htm
//・Object-220
//http://ww2drawings.jexiste.fr/Files/1-Vehicles/Allies/2-USSR/04-HeavyTanks/KV-1/KV-220.htm
//ただし防循形状については異議が挟まれている
//(参考:http://homepage2.nifty.com/kaba-maru/kv/article/kv220-t.htm )
//・Object-223
//http://ww2drawings.jexiste.fr/Files/1-Vehicles/Allies/2-USSR/04-HeavyTanks/KV-1/KV-3%28107%29.htm
//・各種ペーパープランと図面
//http://www.worldofwars.cz/index.php/topic/3081-historie-v%C3%BDvoje-dal%C5%A1%C3%ADch-model%C5%AF-tanku-kv/
//(リンク切れにてコメントアウト)
#endregion
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