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|CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|c
|ページ内リンク|[[''画像''>#c25b69be]]|[[''スペック''>#c5509c4c]]|[[''解説''>#l8e0d3a7]]|[[''史実'' >#y3dbff18]]|[[''情報提供''>#haa4d39a]]|h
*Tier 3 [[イギリス]] [[軽戦車]] / 日本語表記:バレンタイン[#c25b69be]
&attachref(./Valentine_02-min.PNG,100%);
↑ Valentine Mk. I + QF 2-pdr Mk. X
初期状態。
&attachref(./Valentine_03-min.PNG,100%);
↑ Valentine Mk. XI + QF 6-pdr Gun Mk. V early
最終状態。
#region(v1.8.0以前)
&attachref(./Valentine_2-min.PNG,100%);
↑ Valentine Mk. I + QF 2-pdr Mk. X
&attachref(./Valentine_3-min.PNG,100%);
↑ Valentine Mk. XI + 75 mm Gun Mk. V
v1.9.0で削除された75mm砲。
#endregion
#region(v0.9.20以前)
&attachref(./Valentine_0-min.PNG,100%);
#br
&attachref(./Valentine_1-min.PNG,100%);
#endregion
*スペック(v1.23.1) [#c5509c4c]
''車体''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~耐久値|370⇒390|
|~車体装甲厚(mm)|60/43/60|
|~最高速度(前/後)(km/h)|24/10|
|~重量(初期/最終)(t)|16.26/18.55|
|~実用出力重量比(hp/t)|8.9|
|~本体価格(Cr)|40,000|
|~修理費(Cr)||
|~超信地旋回|不可|
#br
''武装''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|発射速度(rpm)|弾種|平均貫通力(mm)|平均攻撃力|AP弾DPM|精度(m)|照準時間(s)|弾速(m/s)|総弾数|弾薬費(Cr)|重量(kg)|俯仰角|h
|~QF 2-pdr Mk. X|18.75&br;⇒19.35|AP&br;APCR&br;HE|78&br;121&br;23|50&br;50&br;60|937&br;⇒968|0.38|1.7|792&br;990&br;792|200|30&br;1,200&br;15|130|-15°/+20°&br;⇒&br;-8°/+17°|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~QF 6-pdr Mk. III early|12|AP&br;APCR&br;HE|70&br;105&br;30|75&br;75&br;100|900|0.45|2.7|821&br;1,026&br;821|130|45&br;2,400&br;32|400|-8°/+17°|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~QF 6-pdr Gun Mk. V early|12|AP&br;APCR&br;HE|75&br;110&br;30|75&br;75&br;100|900|0.43|2.7|892&br;1,115&br;892|130|45&br;2,400&br;32|450|~|
#br
''砲塔''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|装甲厚(mm)|旋回速度(°/s)|視界範囲(m)|重量(kg)|h
|~Valentine Mk. I|65/65/65|36|310|2,750|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~Valentine Mk. XI|65/65/65|38|320|4,530|
#br
''エンジン''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|馬力(hp)|引火確率(%)|重量(kg)|h
|~AEC A189|135|20|800|
|BGCOLOR(#CCCCCC):~AEC A190|145|15|800|
|BGCOLOR(#CCCCCC):~GMC 6004 6-71S|155|15|991|
|BGCOLOR(#CCCCCC):~GMC 6004 6-71A|165|15|991|
#br
''履帯''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|積載量(t)|旋回速度(°/s)|重量(kg)|h
|~Valentine Mk. I|18.6|38|3,200|
|~Valentine Mk. VI|20|40|3,200|
#br
''無線機''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|名称|通信範囲(m)|重量(kg)|h
|~WS No. 11|350|40|
|~WS No. 9|375|40|
#br
''乗員''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|~1|Commander(Gunner/Radio Operator)|~2|Driver|~3|Loader|
#br
''拡張パーツ''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~&ref(拡張パーツ/Ventilation.png,nolink,改良型換気装置);|Class3|~&ref(拡張パーツ/Rammer.png,nolink,装填棒);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/Stabilizer.png,nolink,砲垂直安定装置);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/improved_rotation_mechanism.png,noli
|~&ref(拡張パーツ/improved_radio_set.png,nolink,43x43,改良型無線機);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/comanders_vision_system.png,nolink,43x43,車長用視覚システム);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/improvedConfiguration.png,nolink,改良型モジュール構造
#br
''隠蔽性''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|~ |~非発砲|~発砲時|
|SIZE(11):|SIZE(11):RIGHT:|SIZE(11):RIGHT:|c
|~静止時|17.84%|4.75%|
|~移動時|13.4%|3.56%|
#br
''派生車両''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~派生元|''[[Cruiser Mk. II]]''(LT/1,500)|
|~派生先|''[[Matilda]]''(MT/3,900) / ''[[Valentine AT]]''(TD/3,700)|
#br
''開発ツリー''
#region(クリックで表示)
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|c
|BGCOLOR(#FFDDDD):QF 2-pdr Mk. X&br;(初期/3,000)|>||┏&br;┃|BGCOLOR(#DDDDDD):Matilda&br;(3,900/140,000)|>||
|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#EEDDFF):Valentine Mk. I&br;(初期/940)|━|BGCOLOR(#EEDDFF):Valentine Mk. XI&br;(400/2,250)|╋&br;┃|BGCOLOR(#FFDDDD):QF 6-pdr Gun Mk. V early&br;(3,700/35,000)|>||
|>|>|>|>|>|>||
|>|>||┃&br;┗|BGCOLOR(#FFDDDD):QF 6-pdr Mk. III early&br;(1,500/27,000)|>||
|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#DDEEFF):WS No. 11&br;(初期/600)|━|BGCOLOR(#DDEEFF):WS No. 9&br;(610/3,600)|>|>|>||
|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#FFDDBB):AEC A189&br;(初期/2,150)|━|BGCOLOR(#FFDDBB):AEC A190&br;(150/2,500)|━|BGCOLOR(#FFDDBB):GMC 6004 6-71S&br;(350/9,000)|━|BGCOLOR(#FFDDBB):GMC 6004 6-71A&br;(400/11,000)|
|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#DDF8DD):Valentine Mk. I&br;(初期/710)|━|BGCOLOR(#DDF8DD):Valentine Mk. VI&br;(320/2,350)|━|BGCOLOR(#DDDDDD):Valentine AT&br;(3,700/134,000)|>||
#endregion
#br
''車両に関する変更履歴''
#region(クリックで表示)
|SIZE(11):|SIZE(11):|c
|BGCOLOR(#DDEEFF):v0.8.1|実装|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v0.9.20.1|HDモデル化&br;初期・改良砲塔装甲厚(mm)を65/60/65から65/65/65に変更&br;車体装甲厚(mm)を60/60/60から60/20/60に変更((実際にはHD化以前と同様大部分が60mm厚。同時にHD化されたソ連版は60mm表記のまま。))|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.0.1|車体装甲厚(mm)を60/20/60から60/60/60に変更((v0.9.20.1同様表記上の修正であり、実際の装甲に変化はないものと思われる。パッチノートにも記載はない。))|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.9.0|車輌Tierを4から3に変更&br;75 mm Gun Mk. V(総弾数: 44発)を削除&br;QF 6-pdr Mk. III(総弾数: 44発)をQF 6-pdr Mk. III early(総弾数: 130発)に換装&br;QF 6-pdr Gun Mk. V(総弾数: 44発)をQF 6-pdr Gun Mk. V early(総
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.23.1|AEC A190エンジンの出力が131馬力から145馬力に変更されました。&br;GMC 6004 6-71Sエンジンの出力を138馬力から155馬力に変更しました。&br;車体装甲を弱体化させました。(車体下部60mm→40mm、車体前底部20mm→15mm、側面60mm→43
#endregion
*解説 [#l8e0d3a7]
-''概要''
v0.8.1で追加されたTier3の[[イギリス]][[軽戦車]]。
v1.9.0でTier4からTier3に格下げされた。
大戦初期、ヴィッカース・アームストロング社が開発・量産した歩兵戦車である。
#br
軽戦車ではあるが、乗り味は砲が弱い重戦車である。
本車実装以前に"Valentine"の名称を使っていたのは、現在のTier4ソ連軽戦車[[Valentine II]]である。
#br
-''火力''
初期砲塔時は俯角-15°と驚異的。改良砲塔になると-8°になってしまうが、それなりの値は維持する。
いずれも後方だと-3~4°までの制限がかかるので注意。
--''QF 2-pdr Mk. X''
初期砲。発射速度・精度・照準時間が優秀で扱いやすく、更に本車の砲では最もDPMが高い。
v1.9.0で下記の2砲が別の砲に置き換えられたが、本砲は照準や精度に下方修正が入っただけであるため、結果的に貫通力も最も高くなった。
また、課金弾APCRの平均貫通力は121mmと優秀な割に1,200Crと安価。Tier4までのマッチングとなったとはいえ通常弾だと厳しい相手もいるので多めに携行しておこう。幸い総弾数にも余裕がある。
唯一初期砲塔で搭載できる砲でもあり、改良砲塔で俯角が減少する事を考えると本砲を初期砲塔で運用するのも選択肢の一つ。
注意点はHPが下がるためダメージ負けのリスクが高まる事と、視認範囲が短くなる事の二つ。機動力が絶望的な本車にはどちらも少々無視できない低下なので覚えておこう。
#br
--''QF 6-pdr Mk. III early'' / ''QF 6-pdr Gun Mk. V early''
中間砲および最終砲。改良砲塔専用の6ポンド砲。
初期砲から単発火力は向上するが、貫通力や精度、照準時間は悪化してしまう。
とはいえ、機動力のない本車にとっては一発の威力が高い方が有利に働く場面もあるので、初期砲とどちらが自分に合っているかで選択して良いだろう。
#br
-''装甲''
低速・軽装甲の微妙な感じの軽戦車が続いてきたが、ここにきて装甲が大幅に強化される。
v1.9.0にてTier4時代の装甲そのままにTier3に格下げされたため、相対的に以前より重装甲になったと言える。
車高が低く、物陰に隠れるのが容易なので、こちらも併せて装甲を上手く活用していきたい。
耐久値はTier3軽戦車としては低めで、榴弾には弱い。
--''砲塔''
初期砲塔・改良砲塔ともに全周65mmの円筒形。
改良砲塔では正面向き時に傾斜が加わる形状に改良され、ほぼ全域が90mm相当の防御力を得る。ただし頑丈そうな防楯は65mmの垂直装甲であり弱点となりうる。
--''車体''
正面装甲上部は垂直60mmや傾斜30mm(実装甲厚50mm弱)であり優秀な防御力を持つ。
下部は40mm程度で弱点。
v1.23.1で側面装甲が60mmから43mmへ弱体化されたため、昼飯でもあまり大きな角度はつけられなくなった。34°程の傾けで正面とほぼ同じ68mm(対AP)となる。とは言え弱点である正面下部を建物などに隠しながら戦う豚飯には十分と言える。
なお、車体背面は一見傾斜で堅そうに見えるが大半が17mm厚しかなく非常に脆弱なので、後ろから撃たれないように気をつけよう。
#br
-''機動性''
重装甲の割にエンジンが非力であり、最高速度は僅か24km/h。これまでの車輌以上に鈍足である。
最高速度自体は比較的容易に到達するが、戦闘開始直後に味方と足並みを揃えるのはまず不可能であり、マップによっては無理について行くよりも優秀な隠蔽率を生かして待ち伏せに徹する事も選択肢に入れておこう。
旋回性能はそれほど劣悪ではなく、接近戦への対応力はそれなり。
#br
-''総論''
重装甲はそのままにTier3となった事で、同格以下には鉄壁ともいえる硬さを誇る強力な車輌となった。
鈍足で戦場を選ぶのは変わらないが、フランスの[[AMX 38]]よりも貫通力が高いため、格上に出会ってもある程度通用する。
弱点としてはHPもDPMも低いうえ逃げられる足も無いこと。このため、こちらの装甲を貫通できる相手には押し負ける可能性が高く、そういった相手には障害物を上手く使って戦いたい。
主砲は選択肢となっておりそれぞれ癖があるため、まずは自分の扱いやすいのを選ぶのが先決であろう。
また、隠蔽率が高いために意外に発見される距離が短い。待ち伏せに有効な事は勿論、交戦距離の調整もし易い。装甲と共に上手く活用していこう。
#br
*史実 [#y3dbff18]
#region(格納)
&attachref(./6_0.jpg);
歩兵戦車 Mk.III バレンタインは、第二次世界大戦時のイギリスにおいて、もっとも大量に製造された戦車である。バレンタイン歩兵戦車は、A10巡航戦車を元に開発された。
ヴィッカース・アームストロング社が私案として設計し(このため"A"コードは付加されていない)、英陸軍省により1938年2月に承認された。開発チームは、巡航戦車(A10の車台部品が流用された)の重量と歩兵戦車の装甲を組み合わせることを試みたが、これは機
マチルダ戦車よりは装甲が薄く動力も弱く、同程度の速度であったが、低コストで、かつ大量生産に適していた。
陸軍省は当初、砲塔と乗務員コンパートメントの小ささから、この設計を制止した。しかしながら、ヨーロッパ戦線の戦況から、最終的に1939年4月に設計が承認された。
1940年5月には試験が開始されたが、この時期はダンケルクの撤退によるイギリス軍装備の損失と重なっていた。
試験は成功し、この車輌は「歩兵戦車 Mk.III バレンタイン」としてすぐに量産に移された。
バレンタインという名前が付けられた経緯については、いくつかの説が存在する。もっともポピュラーなものは、陸軍省に設計が提出されたのがバレンタインデー(2月14日)だったというものだが、いくつかのソースは提出日が2月10日だったと主張している。
他の説では、A10戦車やその他のヴィッカース製戦車の開発に尽力したジョン・バレンタイン・カーデン卿 Sir John Valentine Carden から取られたというものがある。
この他に、Valentine は Vickers-Armstrong Ltd Elswick & Newcastle-upon-Tyne. の頭文字を取ったものだという説がある。
バレンタイン歩兵戦車は1944年4月まで生産され続け、歩兵戦車だけでなく戦車としても、イギリスでもっとも量産されたものとなった。
その数は、イギリス国内で6,855輌(ヴィッカース、MCCW (Metropolitan-Cammell Carriage and Wagon), BRC&W (Birmingham Railway Carriage and Wagon) )、カナダ国内で1,420輌である。
これらのうち相当数が、主力輸出品として、ソビエト軍にレンドリースの形で輸出された。
内訳は、イギリス製の2,394輌とカナダ製の1,388輌(残りの32輌は訓練用に保存)である。
この戦車の最初の戦歴はクルセーダー作戦である。
この作戦が、マチルダI歩兵戦車からの置き換えの契機となった。
その後も北アフリカ戦線における作戦で広く運用され、初期から防御力と信頼性が評価された。
しかし英軍戦車が共通に抱える弱点も持っていた。
搭載している2ポンド砲は当時、マチルダII歩兵戦車同様榴弾が用意されていなかったため、敵歩兵や対戦車砲に対する攻撃力、すなわち着弾時における爆発力を欠き、対戦車砲型とともに時代遅れの装備となっていた(大戦後半には榴弾が開発されている)。
車体幅の狭さからくる小さいターレット・リングと砲塔が、より威力のある砲への換装を困難にしていたため、6ポンド砲やOQF 75mm砲搭載型が開発されたが、既により高性能の戦車が戦場に到着していた。
もう一つの弱点は、小さい乗員コンパートメントと、2人用の砲塔である。装填手が搭乗できるよう砲を前方に移動しスペースをとった3人用砲塔型が開発されたが、砲を大型のものに換装したバージョンでは、再び装填手のスペースが削られた。
1944年のヨーロッパ作戦戦域(ETO)では、前線の戦車型のバレンタインは完全にチャーチル歩兵戦車、またはアメリカ製のM4中戦車シャーマンに置き換えられていた。太平洋戦線においては、限られた数のバレンタインが1945年5月まで残された。
バレンタインはレンドリース用として、II~V、VII、IX、Xの各型合計3,332輌がソ連軍に対し引き渡された。
モスクワ攻防戦の最中である1941年11月25日から参戦、最後は満州侵攻にも参加するなど、終戦まで使われ続けた。
他のレンドリース車輌同様、独ソ戦の前期には主に南部地域において用いられたが、これはイラン方面から送り込まれるペルシャ補給線があったためである。
特に、カフカス方面ではこれら外国製戦車が戦力の7割以上を占めていたという。
また雪中でも小型軽量であることから良好に機動し、氷結した路面で履帯にアダプターを付ける必要があると指摘された程度で、問題なく運用できた。
東部戦線では履帯の連結強度の弱さと、ボギー式サスペンションの被弾に対する弱さ、主砲に榴弾が用意されていないことが問題として報告されていた。
砲に関しては、ソ連製の45mm戦車砲に換装する実験も行われたが、非常時にそこまで手間をかけて改造する余裕も無かったため、結局実施されなかった。
本車はその小さいサイズと機械的信頼性、装甲の強度によりソ連兵には好まれ、装備されたMk.4ペリスコープも大戦中期以降のソ連軍戦車にコピーされて使われている。
2014年、ポーランドのヴィエルニにおいて、ヴァルタ川の川底からヴァレンタインIX(1943年製)が発見され、引き揚げられた。
#endregion
*情報提供 [#haa4d39a]
''&color(Red){愚痴や日記など生産性のない話題};は[[外部総合掲示板>雑談用]]をご利用ください。''
''&color(Red){マスター(M)バッジ報告};''は[[''専用スレ''>雑談用#f3d606e4]]ができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、&color(Red){アーカイブ};、&color(Red){スペック};、&color(Red){解説};に表記されています。
//↓&color(Red){アーカイブ};に''重複内容''が無いか確認し、''考えて''から書き込みをしましょう。
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//#br
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//#pcomment(./コメント,reply,10)
//#endregion
※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は[[外部掲示板>雑談用]]を利用してください。
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*Tier 3 [[イギリス]] [[軽戦車]] / 日本語表記:バレンタイン[#c25b69be]
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↑ Valentine Mk. I + QF 2-pdr Mk. X
初期状態。
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↑ Valentine Mk. XI + QF 6-pdr Gun Mk. V early
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#region(v1.8.0以前)
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↑ Valentine Mk. I + QF 2-pdr Mk. X
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↑ Valentine Mk. XI + 75 mm Gun Mk. V
v1.9.0で削除された75mm砲。
#endregion
#region(v0.9.20以前)
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#endregion
*スペック(v1.23.1) [#c5509c4c]
''車体''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~耐久値|370⇒390|
|~車体装甲厚(mm)|60/43/60|
|~最高速度(前/後)(km/h)|24/10|
|~重量(初期/最終)(t)|16.26/18.55|
|~実用出力重量比(hp/t)|8.9|
|~本体価格(Cr)|40,000|
|~修理費(Cr)||
|~超信地旋回|不可|
#br
''武装''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
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''砲塔''
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''エンジン''
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''乗員''
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''拡張パーツ''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~&ref(拡張パーツ/Ventilation.png,nolink,改良型換気装置);|Class3|~&ref(拡張パーツ/Rammer.png,nolink,装填棒);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/Stabilizer.png,nolink,砲垂直安定装置);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/improved_rotation_mechanism.png,noli
|~&ref(拡張パーツ/improved_radio_set.png,nolink,43x43,改良型無線機);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/comanders_vision_system.png,nolink,43x43,車長用視覚システム);|SIZE(18):×|~&ref(拡張パーツ/improvedConfiguration.png,nolink,改良型モジュール構造
#br
''隠蔽性''
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(11):|c
|~ |~非発砲|~発砲時|
|SIZE(11):|SIZE(11):RIGHT:|SIZE(11):RIGHT:|c
|~静止時|17.84%|4.75%|
|~移動時|13.4%|3.56%|
#br
''派生車両''
|CENTER:|CENTER:SIZE(11):|c
|~派生元|''[[Cruiser Mk. II]]''(LT/1,500)|
|~派生先|''[[Matilda]]''(MT/3,900) / ''[[Valentine AT]]''(TD/3,700)|
#br
''開発ツリー''
#region(クリックで表示)
|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|CENTER:SIZE(13):|CENTER:SIZE(11):|c
|BGCOLOR(#FFDDDD):QF 2-pdr Mk. X&br;(初期/3,000)|>||┏&br;┃|BGCOLOR(#DDDDDD):Matilda&br;(3,900/140,000)|>||
|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#EEDDFF):Valentine Mk. I&br;(初期/940)|━|BGCOLOR(#EEDDFF):Valentine Mk. XI&br;(400/2,250)|╋&br;┃|BGCOLOR(#FFDDDD):QF 6-pdr Gun Mk. V early&br;(3,700/35,000)|>||
|>|>|>|>|>|>||
|>|>||┃&br;┗|BGCOLOR(#FFDDDD):QF 6-pdr Mk. III early&br;(1,500/27,000)|>||
|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#DDEEFF):WS No. 11&br;(初期/600)|━|BGCOLOR(#DDEEFF):WS No. 9&br;(610/3,600)|>|>|>||
|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#FFDDBB):AEC A189&br;(初期/2,150)|━|BGCOLOR(#FFDDBB):AEC A190&br;(150/2,500)|━|BGCOLOR(#FFDDBB):GMC 6004 6-71S&br;(350/9,000)|━|BGCOLOR(#FFDDBB):GMC 6004 6-71A&br;(400/11,000)|
|>|>|>|>|>|>||
|BGCOLOR(#DDF8DD):Valentine Mk. I&br;(初期/710)|━|BGCOLOR(#DDF8DD):Valentine Mk. VI&br;(320/2,350)|━|BGCOLOR(#DDDDDD):Valentine AT&br;(3,700/134,000)|>||
#endregion
#br
''車両に関する変更履歴''
#region(クリックで表示)
|SIZE(11):|SIZE(11):|c
|BGCOLOR(#DDEEFF):v0.8.1|実装|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v0.9.20.1|HDモデル化&br;初期・改良砲塔装甲厚(mm)を65/60/65から65/65/65に変更&br;車体装甲厚(mm)を60/60/60から60/20/60に変更((実際にはHD化以前と同様大部分が60mm厚。同時にHD化されたソ連版は60mm表記のまま。))|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.0.1|車体装甲厚(mm)を60/20/60から60/60/60に変更((v0.9.20.1同様表記上の修正であり、実際の装甲に変化はないものと思われる。パッチノートにも記載はない。))|
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.9.0|車輌Tierを4から3に変更&br;75 mm Gun Mk. V(総弾数: 44発)を削除&br;QF 6-pdr Mk. III(総弾数: 44発)をQF 6-pdr Mk. III early(総弾数: 130発)に換装&br;QF 6-pdr Gun Mk. V(総弾数: 44発)をQF 6-pdr Gun Mk. V early(総
|BGCOLOR(#DDEEFF):v1.23.1|AEC A190エンジンの出力が131馬力から145馬力に変更されました。&br;GMC 6004 6-71Sエンジンの出力を138馬力から155馬力に変更しました。&br;車体装甲を弱体化させました。(車体下部60mm→40mm、車体前底部20mm→15mm、側面60mm→43
#endregion
*解説 [#l8e0d3a7]
-''概要''
v0.8.1で追加されたTier3の[[イギリス]][[軽戦車]]。
v1.9.0でTier4からTier3に格下げされた。
大戦初期、ヴィッカース・アームストロング社が開発・量産した歩兵戦車である。
#br
軽戦車ではあるが、乗り味は砲が弱い重戦車である。
本車実装以前に"Valentine"の名称を使っていたのは、現在のTier4ソ連軽戦車[[Valentine II]]である。
#br
-''火力''
初期砲塔時は俯角-15°と驚異的。改良砲塔になると-8°になってしまうが、それなりの値は維持する。
いずれも後方だと-3~4°までの制限がかかるので注意。
--''QF 2-pdr Mk. X''
初期砲。発射速度・精度・照準時間が優秀で扱いやすく、更に本車の砲では最もDPMが高い。
v1.9.0で下記の2砲が別の砲に置き換えられたが、本砲は照準や精度に下方修正が入っただけであるため、結果的に貫通力も最も高くなった。
また、課金弾APCRの平均貫通力は121mmと優秀な割に1,200Crと安価。Tier4までのマッチングとなったとはいえ通常弾だと厳しい相手もいるので多めに携行しておこう。幸い総弾数にも余裕がある。
唯一初期砲塔で搭載できる砲でもあり、改良砲塔で俯角が減少する事を考えると本砲を初期砲塔で運用するのも選択肢の一つ。
注意点はHPが下がるためダメージ負けのリスクが高まる事と、視認範囲が短くなる事の二つ。機動力が絶望的な本車にはどちらも少々無視できない低下なので覚えておこう。
#br
--''QF 6-pdr Mk. III early'' / ''QF 6-pdr Gun Mk. V early''
中間砲および最終砲。改良砲塔専用の6ポンド砲。
初期砲から単発火力は向上するが、貫通力や精度、照準時間は悪化してしまう。
とはいえ、機動力のない本車にとっては一発の威力が高い方が有利に働く場面もあるので、初期砲とどちらが自分に合っているかで選択して良いだろう。
#br
-''装甲''
低速・軽装甲の微妙な感じの軽戦車が続いてきたが、ここにきて装甲が大幅に強化される。
v1.9.0にてTier4時代の装甲そのままにTier3に格下げされたため、相対的に以前より重装甲になったと言える。
車高が低く、物陰に隠れるのが容易なので、こちらも併せて装甲を上手く活用していきたい。
耐久値はTier3軽戦車としては低めで、榴弾には弱い。
--''砲塔''
初期砲塔・改良砲塔ともに全周65mmの円筒形。
改良砲塔では正面向き時に傾斜が加わる形状に改良され、ほぼ全域が90mm相当の防御力を得る。ただし頑丈そうな防楯は65mmの垂直装甲であり弱点となりうる。
--''車体''
正面装甲上部は垂直60mmや傾斜30mm(実装甲厚50mm弱)であり優秀な防御力を持つ。
下部は40mm程度で弱点。
v1.23.1で側面装甲が60mmから43mmへ弱体化されたため、昼飯でもあまり大きな角度はつけられなくなった。34°程の傾けで正面とほぼ同じ68mm(対AP)となる。とは言え弱点である正面下部を建物などに隠しながら戦う豚飯には十分と言える。
なお、車体背面は一見傾斜で堅そうに見えるが大半が17mm厚しかなく非常に脆弱なので、後ろから撃たれないように気をつけよう。
#br
-''機動性''
重装甲の割にエンジンが非力であり、最高速度は僅か24km/h。これまでの車輌以上に鈍足である。
最高速度自体は比較的容易に到達するが、戦闘開始直後に味方と足並みを揃えるのはまず不可能であり、マップによっては無理について行くよりも優秀な隠蔽率を生かして待ち伏せに徹する事も選択肢に入れておこう。
旋回性能はそれほど劣悪ではなく、接近戦への対応力はそれなり。
#br
-''総論''
重装甲はそのままにTier3となった事で、同格以下には鉄壁ともいえる硬さを誇る強力な車輌となった。
鈍足で戦場を選ぶのは変わらないが、フランスの[[AMX 38]]よりも貫通力が高いため、格上に出会ってもある程度通用する。
弱点としてはHPもDPMも低いうえ逃げられる足も無いこと。このため、こちらの装甲を貫通できる相手には押し負ける可能性が高く、そういった相手には障害物を上手く使って戦いたい。
主砲は選択肢となっておりそれぞれ癖があるため、まずは自分の扱いやすいのを選ぶのが先決であろう。
また、隠蔽率が高いために意外に発見される距離が短い。待ち伏せに有効な事は勿論、交戦距離の調整もし易い。装甲と共に上手く活用していこう。
#br
*史実 [#y3dbff18]
#region(格納)
&attachref(./6_0.jpg);
歩兵戦車 Mk.III バレンタインは、第二次世界大戦時のイギリスにおいて、もっとも大量に製造された戦車である。バレンタイン歩兵戦車は、A10巡航戦車を元に開発された。
ヴィッカース・アームストロング社が私案として設計し(このため"A"コードは付加されていない)、英陸軍省により1938年2月に承認された。開発チームは、巡航戦車(A10の車台部品が流用された)の重量と歩兵戦車の装甲を組み合わせることを試みたが、これは機
マチルダ戦車よりは装甲が薄く動力も弱く、同程度の速度であったが、低コストで、かつ大量生産に適していた。
陸軍省は当初、砲塔と乗務員コンパートメントの小ささから、この設計を制止した。しかしながら、ヨーロッパ戦線の戦況から、最終的に1939年4月に設計が承認された。
1940年5月には試験が開始されたが、この時期はダンケルクの撤退によるイギリス軍装備の損失と重なっていた。
試験は成功し、この車輌は「歩兵戦車 Mk.III バレンタイン」としてすぐに量産に移された。
バレンタインという名前が付けられた経緯については、いくつかの説が存在する。もっともポピュラーなものは、陸軍省に設計が提出されたのがバレンタインデー(2月14日)だったというものだが、いくつかのソースは提出日が2月10日だったと主張している。
他の説では、A10戦車やその他のヴィッカース製戦車の開発に尽力したジョン・バレンタイン・カーデン卿 Sir John Valentine Carden から取られたというものがある。
この他に、Valentine は Vickers-Armstrong Ltd Elswick & Newcastle-upon-Tyne. の頭文字を取ったものだという説がある。
バレンタイン歩兵戦車は1944年4月まで生産され続け、歩兵戦車だけでなく戦車としても、イギリスでもっとも量産されたものとなった。
その数は、イギリス国内で6,855輌(ヴィッカース、MCCW (Metropolitan-Cammell Carriage and Wagon), BRC&W (Birmingham Railway Carriage and Wagon) )、カナダ国内で1,420輌である。
これらのうち相当数が、主力輸出品として、ソビエト軍にレンドリースの形で輸出された。
内訳は、イギリス製の2,394輌とカナダ製の1,388輌(残りの32輌は訓練用に保存)である。
この戦車の最初の戦歴はクルセーダー作戦である。
この作戦が、マチルダI歩兵戦車からの置き換えの契機となった。
その後も北アフリカ戦線における作戦で広く運用され、初期から防御力と信頼性が評価された。
しかし英軍戦車が共通に抱える弱点も持っていた。
搭載している2ポンド砲は当時、マチルダII歩兵戦車同様榴弾が用意されていなかったため、敵歩兵や対戦車砲に対する攻撃力、すなわち着弾時における爆発力を欠き、対戦車砲型とともに時代遅れの装備となっていた(大戦後半には榴弾が開発されている)。
車体幅の狭さからくる小さいターレット・リングと砲塔が、より威力のある砲への換装を困難にしていたため、6ポンド砲やOQF 75mm砲搭載型が開発されたが、既により高性能の戦車が戦場に到着していた。
もう一つの弱点は、小さい乗員コンパートメントと、2人用の砲塔である。装填手が搭乗できるよう砲を前方に移動しスペースをとった3人用砲塔型が開発されたが、砲を大型のものに換装したバージョンでは、再び装填手のスペースが削られた。
1944年のヨーロッパ作戦戦域(ETO)では、前線の戦車型のバレンタインは完全にチャーチル歩兵戦車、またはアメリカ製のM4中戦車シャーマンに置き換えられていた。太平洋戦線においては、限られた数のバレンタインが1945年5月まで残された。
バレンタインはレンドリース用として、II~V、VII、IX、Xの各型合計3,332輌がソ連軍に対し引き渡された。
モスクワ攻防戦の最中である1941年11月25日から参戦、最後は満州侵攻にも参加するなど、終戦まで使われ続けた。
他のレンドリース車輌同様、独ソ戦の前期には主に南部地域において用いられたが、これはイラン方面から送り込まれるペルシャ補給線があったためである。
特に、カフカス方面ではこれら外国製戦車が戦力の7割以上を占めていたという。
また雪中でも小型軽量であることから良好に機動し、氷結した路面で履帯にアダプターを付ける必要があると指摘された程度で、問題なく運用できた。
東部戦線では履帯の連結強度の弱さと、ボギー式サスペンションの被弾に対する弱さ、主砲に榴弾が用意されていないことが問題として報告されていた。
砲に関しては、ソ連製の45mm戦車砲に換装する実験も行われたが、非常時にそこまで手間をかけて改造する余裕も無かったため、結局実施されなかった。
本車はその小さいサイズと機械的信頼性、装甲の強度によりソ連兵には好まれ、装備されたMk.4ペリスコープも大戦中期以降のソ連軍戦車にコピーされて使われている。
2014年、ポーランドのヴィエルニにおいて、ヴァルタ川の川底からヴァレンタインIX(1943年製)が発見され、引き揚げられた。
#endregion
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