真藤宏大

Last-modified: 2015-07-15 (水) 20:11:16

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『大正・二十七の匣篇』

15/04/24(金)21:17:07 No.11717864
■はたななのはこ■
真藤 宏大(まとう こうだい)
真藤時計店の店主を勤める青年、二十四歳。
無愛想だが楽天家。物事をドライな目で見ているが、そこから目を背けられない激情さもある。
お座敷からくりの技師だった父親を持ち、非常に手先が器用。
宏大もからくり技師を目指していたが、時代と共に需要が無くなり時計店を開くに至った。
だが、しかし、手先は器用だが商才はからっきしなため、開店して数年で莫大な借金を背負ってしまう。
資金繰りに悩んでいたときに、新聞に掲載された広告で二十七の匣を知り、小絹島行きの船へと乗る。
自衛の手段として、小刀と自らが組み上げた銃「村田外式四号銃」を用いる。

 

『昭和・東京外殻篇』

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15/07/03(金)22:33:24 No.11949968
■はたななのはこ『昭和・東京外殻篇』■
真藤 宏大(まとう こうだい)
かつて、「匣」に挑み、失い、敗れた男。四十九歳。
ぼさぼさに伸びきった髪、丸眼鏡の奥で、闇を見つめる暗い火を灯す。
右腕の肘から先を失っており、時折、幻痛に苛まれている。
「匣」から帰還後、数年間の活動は不明。各地の共産主義者の団体や非合法のカルト組織を転々としていたとされる。
十一年前に密造銃の製造容疑で逮捕されるが、彼が単独で制作したと思われる密造銃約三百挺の所在は未だに不明であり、何の為に製造したのかも口を割ろうとはしていない。ただ一言、「王を狩る為だ」。それだけである。
現在は小菅刑務所に収監。
東京外殻隆起後、その混乱に乗じて収監されていた受刑者数十人を率い、小菅刑務所の占拠に成功する。