第3話「バンホール」

Last-modified: 2011-08-17 (水) 21:55:57

アグアド「ふぅ、さ、行こうぜ。」

志菜「警備隊に連絡しといたから。ちゃんと縛っといた?」

むと「厳重に縛っといたわ。」

盗賊親分「ば・・・化けモンだ・・・」

アグアド「失礼な、人間だ。」

そういう少年は、3秒で盗賊20人をなぎ倒していた。

むー「それより早いとこ行こうぜ。夜になっちまう。」

そんなこんなで、バンホールに到着。

バンホールは人口も少なく、規模としては小さい村だ。

村の中央には巨大な水車があり、その下には鉱山への入り口が穴を開けている。

志菜「とりあえず今日は宿に泊まりましょう。夜も遅いし・・・」

そう言って手近の宿をとる。

アグアド「はぁ・・・疲れたな・・・」

1人1部屋チェックインし、アグアドはベッドに倒れこんだ。

アグアド「・・・・・ん?」

鞄から、光が漏れている。

開けて見ると、鱗が凄まじく輝いていた。

アグアド(え・・・なんだこれ)

フェナリア『にいちゃん!来てくれたんだね!』

その鱗から、懐かしい声が聞こえた。

アグアド「フェナ?お前なのか?」

フェナリア『うん!例によって時間が無いから、手短に説明するね!よく聞いて!』

アグアド「おう・・・っと、ノートノート・・・OK!」

フェナリア『聞いたと思うけど、今のイリアには普通の方法では入れない。』

アグアド「あぁ・・・封印されてるんだっけか」

フェナリア『だから・・・"裏"からイリアへ潜入して。』

アグアド「"裏"?」

すると、アグアドの手にあった鱗が、形を変える。

長方形の黒い厚紙で出来た、栞のようなものへと変わった。

フェナリア『それをバリダンジョンの祭壇へ投げて、一番奥へ向かうんだ』

アグアド「これだな・・・わかったぜ!」

フェナリア『でも・・・ボクの力でも、運べるのは2人までなんだ・・・』

アグアド「他のやつの鱗もこの栞に出来ないのか?」

フェナリア『他の皆の鱗には、別々に違う魔法がかけてあるから・・・無理なんだ』

アグアド「・・・わかった。それで、これを使って、奥へ行けばいいんだな?」

フェナリア『うん。そこに雪蝶って人がいるから、その人に鱗を見せて。』

アグアド「雪蝶・・・ね・・・わかった。」

フェナリア『じゃあ・・・待ってるよ。イリアで・・・』

そして、通信は切れた。

アグアドは、早速4人を集める。

むー「そんなの決まってるじゃねぇか。お前らだろ」

むと「アグアドと志菜で行って来なよ。」

てりやき「俺たちはどうにか船でいけないか試してみるから・・・いってきな!」

アグアド「・・・ありがとな、みんな」

志菜「でも・・・大嵐なんでしょ?もし死んじゃったら・・・」

むと「大丈夫よ。ヤバイと思ったら引き返すから。」

アグアド「そう簡単に引き返せるのか・・・?」

むー「俺たちが今までいくつの死線をくぐりぬけて来たと思ってる。大丈夫だよ。」

その後3時間以上談義したが、むー達は折れる気配は無かった。

結局アグアドと志菜が"裏"から、むー達が船で行くことになった。

そして翌朝。

アグアド「じゃあ、本当に気をつけろよ。」

志菜「無理はしないでね・・・」

むー「おう・・・任せときナ。」

むと「イリアで会いましょ。」

てりやき「どっちが先に着くのか・・・競争だ!」

2組に別れ、アグアド達はイリアを目指す。

アグアド「よし・・・準備はいいな?」

志菜「うん!準備万端!」

南へ向かうむー達を見送って、アグアドはダンジョンへ向かう。

志菜も、その後に続く。

アグアド(アイツらなら・・・大丈夫だ。)

そう言い聞かせ、祭壇に栞を投げた。