アグアド「ふぅ、さ、行こうぜ。」
志菜「警備隊に連絡しといたから。ちゃんと縛っといた?」
むと「厳重に縛っといたわ。」
盗賊親分「ば・・・化けモンだ・・・」
アグアド「失礼な、人間だ。」
そういう少年は、3秒で盗賊20人をなぎ倒していた。
むー「それより早いとこ行こうぜ。夜になっちまう。」
そんなこんなで、バンホールに到着。
バンホールは人口も少なく、規模としては小さい村だ。
村の中央には巨大な水車があり、その下には鉱山への入り口が穴を開けている。
志菜「とりあえず今日は宿に泊まりましょう。夜も遅いし・・・」
そう言って手近の宿をとる。
アグアド「はぁ・・・疲れたな・・・」
1人1部屋チェックインし、アグアドはベッドに倒れこんだ。
アグアド「・・・・・ん?」
鞄から、光が漏れている。
開けて見ると、鱗が凄まじく輝いていた。
アグアド(え・・・なんだこれ)
フェナリア『にいちゃん!来てくれたんだね!』
その鱗から、懐かしい声が聞こえた。
アグアド「フェナ?お前なのか?」
フェナリア『うん!例によって時間が無いから、手短に説明するね!よく聞いて!』
アグアド「おう・・・っと、ノートノート・・・OK!」
フェナリア『聞いたと思うけど、今のイリアには普通の方法では入れない。』
アグアド「あぁ・・・封印されてるんだっけか」
フェナリア『だから・・・"裏"からイリアへ潜入して。』
アグアド「"裏"?」
すると、アグアドの手にあった鱗が、形を変える。
長方形の黒い厚紙で出来た、栞のようなものへと変わった。
フェナリア『それをバリダンジョンの祭壇へ投げて、一番奥へ向かうんだ』
アグアド「これだな・・・わかったぜ!」
フェナリア『でも・・・ボクの力でも、運べるのは2人までなんだ・・・』
アグアド「他のやつの鱗もこの栞に出来ないのか?」
フェナリア『他の皆の鱗には、別々に違う魔法がかけてあるから・・・無理なんだ』
アグアド「・・・わかった。それで、これを使って、奥へ行けばいいんだな?」
フェナリア『うん。そこに雪蝶って人がいるから、その人に鱗を見せて。』
アグアド「雪蝶・・・ね・・・わかった。」
フェナリア『じゃあ・・・待ってるよ。イリアで・・・』
そして、通信は切れた。
アグアドは、早速4人を集める。
むー「そんなの決まってるじゃねぇか。お前らだろ」
むと「アグアドと志菜で行って来なよ。」
てりやき「俺たちはどうにか船でいけないか試してみるから・・・いってきな!」
アグアド「・・・ありがとな、みんな」
志菜「でも・・・大嵐なんでしょ?もし死んじゃったら・・・」
むと「大丈夫よ。ヤバイと思ったら引き返すから。」
アグアド「そう簡単に引き返せるのか・・・?」
むー「俺たちが今までいくつの死線をくぐりぬけて来たと思ってる。大丈夫だよ。」
その後3時間以上談義したが、むー達は折れる気配は無かった。
結局アグアドと志菜が"裏"から、むー達が船で行くことになった。
そして翌朝。
アグアド「じゃあ、本当に気をつけろよ。」
志菜「無理はしないでね・・・」
むー「おう・・・任せときナ。」
むと「イリアで会いましょ。」
てりやき「どっちが先に着くのか・・・競争だ!」
2組に別れ、アグアド達はイリアを目指す。
アグアド「よし・・・準備はいいな?」
志菜「うん!準備万端!」
南へ向かうむー達を見送って、アグアドはダンジョンへ向かう。
志菜も、その後に続く。
アグアド(アイツらなら・・・大丈夫だ。)
そう言い聞かせ、祭壇に栞を投げた。