火曜サスペンス[狙われたカボチャ]最終話
呆然としていたウサギ頭は、やがて力なく座り込み、シクシクと泣き出した。
故意ではないにせよ、許されない罪を犯したのだ。
涙が出るのも、致し方あるまい。
同情する気持ちが抑えきれず、なぐさめようとウサギ頭に近づくカボチャ頭。
肩を撫でようと近づいたその時!!
カボチャ頭はとんでもないものを見たのだ!
なんとウサギ頭は、転んで出来た膝の擦り傷をさすって泣いていたのだ!
ぽて:おま・・・・・同情した気持ち返せよ・・・
こちらをチラッと見たウサギ頭は、今度は腕をさすりながら泣いている。
腕も痛いのだ。
胸が傷だらけの男も、倒れた店主をずっと突きまくっている。
もはや…誰だかわからない姿に変わり果てている。
その突きは、どんどん激しくなりつつあり、何か叫んでいる様な気もする。
ケンシロウ:ほく…と…ひゃく…れつ…ん!
もう止められない。百回殴るまで止まらない。
その様子を、泣きながら見ていたウサギ頭は鼻水を飲み込みながら呟いた…
かづき:絆創膏ほしいビィ…
ぽて:あんた…身内か…
そう声を絞り出すのが精一杯だった…
何とも言えない悲しみの中…
おぉ~あたたたたたた…と雄叫びが、終わりなく聞こえていた。
終わり
出演…アレスのポックリ王こと「ビィ」さん(死体役)
いつもアナタを見ています「かづき」さん
友情出演…ケンシロウ