松尾芭蕉の俳句

Last-modified: 2008-10-15 (水) 08:42:36

挑戦可能順に

・古池や かはづ飛こむ 水のおと(ふるいけや/かわずとびこむ みずのおと)
・野ざらしを 心に風の しむ身哉(のざらしを こころにかぜの しむみかな)
・草の戸も 住替る代ぞ ひなの家(くさのとも すみかわるよぞ/ひなのいえ)
・あらたうと 青葉若葉の 日の光(あらたうと あおばわかばの ひのひかり)
・暫時は 滝に籠るや 夏の初(しばらくは たきにこもるや/げのはじめ)
・夏山に 下駄を拝む 首途哉(なつやまに あしだをおがむ かどでかな)
・木啄も 庵はやぶらず 夏木立(きつつきも いおはやぶらず/なつこだち)
・野を横に 馬牽むけよ ほととぎす(のをよこに うまひきむけよ/ほととぎす)
・田一枚 植て立去る 柳かな(たいちまい うえてたちさる やなぎかな)
・風流の 初やおくの 田植うた(ふうりゅうの はじめや/おくの たうえうた)
・世の人の 見付ぬ花や 軒の栗(よのひとの みつけぬはなや/のきのくり)
・早苗とる 手もとや昔 しのぶ摺(さなえとる てもとや/むかし しのぶずり)
・笠島は いづこさ月の ぬかり道(かさしまは いずこさ/つきの ぬかりみち)
・夏草や 兵どもが 夢の跡(なつくさや/つわものどもが ゆめのあと)
・五月雨の 降のこしてや 光堂(さみだれの ふりのこしてや/ひかりどう)
・涼しさを 我宿にして ねまる也(すずしさを わがやどにして ねまるなり)
・這出よ かひやが下の ひきの声(はいいでよ/かいやがしたの ひきのこえ)
・閑さや 岩にしみ入 蝉の声(しずかさや/いわにしみいる せみのこえ)
・五月雨を あつめて早し 最上川(さみだれを あつめてはやし もがみがわ)
・有難や 雪をかほらす 南谷(ありがたや/ゆきをかおらす みなみだに)
・あつみ山や 吹浦かけて 夕すずみ(あつみやまや/ふくうらかけて ゆうすずみ)
・暑き日を 海に入れたり 最上川(あつきひを うみにいれたり/もがみがわ)
・象潟や 雨に西施が ねぶの花(きさかたや/あめにせいしが ねぶのはな)
・汐越や 鶴はぎぬれて 海凉し(しおこしや/つるはぎぬれて うみすずし)
・文月や 六日も常の 夜には似ず(ふみつきや/むいかもつねの よにはにず)
・荒海や 佐渡によこたふ 天河(あらうみや/さどによこたう あまのがわ)
・一家に 遊女もねたり 萩と月(ひとつやに ゆうじょもねたり/はぎとつき)
・わせの香や 分入右は 有磯海(わせのかや/わけいるみぎは ありそうみ)
・塚も動け 我泣声は 秋の風(つかもうごけ/わがなくこえは あきのかぜ)
・秋涼し 手毎にむけや 瓜茄子(あきすずし てごとにむけや/うりなすび)
・しほらしき 名や小松吹 萩すすき(しおらしき なや/こまつふく はぎすすき)
・むざんやな 甲の下の きりぎりす(むざんやな/かぶとのしたの きりぎりす)
・石山の 石より白し 秋の風(いしやまの いしよりしろし あきのかぜ)
・山中や 菊はたおらぬ 湯の匂(やまなかや/きくはたおらぬ ゆのにおい)
・今日よりや 書付消さん 笠の露(きょうよりや/かきつけけさん かさのつゆ)
・庭掃て 出ばや寺に 散柳(にわはきて いでばや/てらに ちるやなぎ)
・物書て 扇引きさく 余波哉(ものかきて おうぎひきさく なごりかな)
・月清し 遊行のもてる 砂の上(つききよし ゆぎょうのもてる すなのうえ)
・名月や 北国日より 定なき(めいげつや/ほっこくびより さだめなき)
・寂しさや 須磨にかちたる 浜の秋(さびしさや/すまにかちたる はまのあき)
・衰や 歯に喰あてし 海苔の砂(おとろいや/はにくいあてし のりのすな)
・年どしや 猿に着せたる 猿の面(としどしや/さるにきせたる さるのめん)
・盗人に 逢ふたよも有 年のくれ(ぬすびとに おうたよもあり としのくれ)
・蕎麦はまだ 花でもてなす 山路かな(そばはまだ はなでもてなす やまじかな)
・此道や 行人なしに 秋の暮(このみちや/ゆくひとなしに あきのくれ)
・此秋は 何で年よる 雲に鳥(このあきは なんでとしよる くもにとり)
・秋深き 隣は何を する人ぞ(あきふかき となりはなにを するひとぞ)
・旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る(たびにやんで ゆめはかれのを かけめぐる)

読みがな中の/は区切れを表します。