へー、有名な会社なんだ。 | |
うん。それで、この事故が発生したのは2009年6月1日。ブラジルのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港を出発して、フランスのシャルル・ド・ゴール国際空港へと向う16時間のフライトだったんだ。 | |
機長はマーク・デュボア、58歳。副操縦士はピエール・セドリック・ボナン、32歳。交代副操縦士*2はデイビット・ロベール、37歳。 | |
経験豊富そうだね。 | |
うん。機長はかなり経験豊富だよ。 | |
で、事が起きたのは巡航中。ボナン副操縦士とロベール抗体副操縦士がコックピットに居る時*3、機体のピトー管に着氷したんだ。 | |
ぴとーかん? | |
ピトー管は、(対気)速度を図るための装置だよ。 |
エアバスA380のピトー管。
David Monniaux - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2293582による
大雑把に説明すると、この管の中に入った空気の圧の差で計測する装置だよ*4。 | |
ここに氷が入ってしまうと、空気が入らないので速度がわかんなくなってしまうんだ。 | |
それは大変だね。でもそれだけでは墜落しないでしょ? | |
うん。これは一因に過ぎない。 | |
そうなんだ。 | |
そうだね。速度がわかんなくなったので、自動操縦が解除された。 | |
そこで操縦を担当したのはボナン副操縦士。 | |
さてここで、ボナン副操縦士は不可解な行動をとった。 | |
何したの? | |
機首を上げた。 | |
なんで? | |
さあ。事故調査で二人が混乱していた事がわかっているから、なんとかして高度をあげようと思ったのかも知れない。 | |
それで、彼はどんどん機首を上げていったので失速しだした*5。 | |
失速? | |
失速とはなにか、下に説明を置くよ |
失速とは、翼の表面の空気が剥離することです。
これだとよくわからないと思いますので、順を追って説明します。
まず、飛んでる間、翼の表面には一定の空気の流れがあります。
翼の迎え角が大きくなると、段々その翼面上を通る空気の量が少なくなります。
そして境界層剥離という現象*6)が起き、翼上面に沿って空気が流れなくなってしまいます。
これが失速です。
失速が起きると、揚力不足になり、速度が急激に低下し、大体の場合急速な降下を招きます。
回復操作は一般的に機首を下げ、エンジン出力を上げて空気の流れを正常に戻す操作です。
ガチャ
...やべえ事故だったな
エールフランス447便墜落事故
メーデー!:航空機事故の真実と真相 第10シーズン第13話「AIR FRANCE 447:VANISHED」
最終事故調査報告書完全版(英語)
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