材料探し

Last-modified: 2008-10-19 (日) 23:27:28

ドーナッツシナリオ

 

(・・・ガヤガヤ・・・)

 

 あたりをキョロキョロ見渡しながら飾られた教室を見て回っていれば、気がつけば食堂の前に来ていた。
パンフレットで確認するとどうも調理部が使用しているようである。
客「ドーナッツかぁ・・・そういえばちょうど小腹がすいたかも」
 ドアの向こうからは、ドーナッツ特有の甘いにおいや香ばしい匂いが・・・・しない?
客「そういえば、なんかすごく静かだし・・・まだやっていないのかな?」
 とりあえず入ってみようとドアに手をかけた・・・
(ガラ!)
客「グエ!」
 もう少しでドアに手がかかるという所で、ドアが勢いよく開いたと思えば何かに首をつかまれ、
抵抗する間もなく強い力で引っ張られていった。
客(ああ、ドアがどんどん小さく・・・・)

 

 

 そのまましばらく引きずられ続け、やっと手が離れたと思えばいつの間にか○○(*1)まで着ていた。 
客「あぁ、苦しかった。ていうか、いきなりなんだったんだ」

B「ごめんぴょーん」
 まったく悪びれている様子のない声で男の子が立っている。
B「うへへ、いまちょっと人手が足りなくてにぇ。ちょうど君ヒマそうにしてたし…連れて来てしもたーっ!」

客「暇そうって、調理部に行こうとしていたんだけど・・・」
 そのせりふを聞いて顔が急に笑顔になった。
B「ほほぅ、お客様でございましたか。それはちょうどいい。手伝ってくだちーっ!」

客(何がちょうどいいんだろう・・・それにお客さんに手伝わせるって一体・・・もうどこから突っ込んでいいやら)
B「そうと決まればレッツゴー!」

客(まだ何もいってないー!!)

 自分の話をまったく聞かずその少年は先に進んでしまった。
こういう場合どうしたらいいんだろう?

→しょうがないので彼についていく
→なんだったんだと元いた場所に戻る

 

 

→なんだったんだと元いた場所に戻る

 

客「ふぅ、とんだ目にあったよ。ここからじゃ結構距離あるけど・・・しょうがないから戻るか」
 そういえば彼は一体何者だったんだろう? 会場についたら誰かに聞いてみよう

 

(最初の選択肢に戻る)

 

→しょうがないので彼についていく

 

客「ちょっとまって」

B「ほらほらほら!急ぎなはれ!銭と時間は待ってくれまへんで!」

客「何でそんなに急いでるの? それに何を手伝えば?」
 そういえば何も言ってないことに気づいた彼は立ち止まる。どうやら説明してくれるらしい。
B「君、ドーナツ作りにとって重要な材料って何だと思うかね?」

客(え? なんだろう、なんかいっぱいありそうな気がするけど・・・)
 答えられずにいたら、急に不機嫌になった様子でこちらを見ている。
B「だめじゃん、そんなことじゃ。 我々は究極のドーナッツを作ろうとしているのであるからそれくらいは常識ではないか!」

客「究極なんだ。(それも初耳なんだけどな)」

B「ドーナッツのドー、つまり生地に必要なのは小麦粉・水・砂糖・バター・卵。で、水・砂糖・バター・卵は最高級をそろえることができたんだけど、どうしても最後、小麦粉だけが手に入らなくて」

客「もしかして・・・小麦粉探し?」

B「うむ! 幻の小麦粉「チクゴイズミ」が○○(*2)に保管されいるらしいんでこれから取りにいくのである!」

客「なんでそんな所に・・・」

B「というわけで今からいくんだけど、君は本当に何も知らない様だから道中ドーナッツの勉強をしながら行こうではないか。あ、ちなみにドーナッツのナッツはそのまま「木の実」という意味である」

客「そうなんだ(自分は客だから、そういうの別に知らなくてもいいと思うけど)」

 

 

B「ということで第一問~ ドーナッツの起源はどこの国でしょう?」
客「いきなり?! ええと・・・
  →なんとなくオランダ
  →イメージぽいからアメリカ」

 

 

 →なんとなくオランダ

 

B「おぉう、まぐれだろうけど正解。ドーナッツの起源はoliebol [オリーボル]というオランダの揚げ菓子が定説になってるみたいだぁ~よぉ~」

 

→問2へ

 

 

→イメージぽいからアメリカ

 

B「ぽいけど、残念不正解。正解はオランダ。17世紀頃にはオランダで食べられていたらしい。メイフラワー号にのってアメリカに伝わったのは19世紀中ごろ、ずいぶん後なんだにゃ。」

 

→問2へ

 

 

B「では第二問。ドーナツの穴はなぜ開いていると思う? 」

客「うぅん・・・
  →子供のアイディア
  →特に意味はない」

 

 

→子供のアイディア

B「正解ー。
 これにはいろんな説があるんだけども、アメリカにドーナッツが伝わった時、穴が開いていないままだと中心部まで火が通らなかったので、子供がお母さんにお願いしたといういわくもあるんだにゃ。ちなみに子供の名前はグレゴリーというらしい」

→最終問題へ

 

 

→特に意味はない
B「残念。不正解。
  最近では空いていないドーナッツもあるからそう思えるかもしれないけれど、実はオランダのドーナッツの原型には真ん中にくるみが入っていて、アメリカでは手に入れることが難しく、しかたがないから空けて揚げたという説があるんだ」

→最終問題へ

 

 

B「ほいじゃぁ、最後の問題ー
  リング状のドーナッツを作るとき、真ん中を繰り抜いたものを揚げたドーナッツをなんていうでしょう?」

客「あ、なんか聞いた事がある。
  →ドーナツホールズ
  →Dーポップ」

 

 

→ドーナツホールズ

B「正解ー。 
 家庭で作る時は、一つしか出来ないから兄弟で喧嘩になるとかというほほえましいエピソードもアメリカではよく聞かれるらしいんだにゃ」

→次のシーンへ

 

 

→Dーポップ

B「残念。Dーポップはミスタードーナッツの商品名なんだ。ちなみにダンキンドーナツでは「マンチキンズ」、ティムホートンズでは「ティムビッツ」と呼ばれているですよ」

→次のシーンへ

 

 

客「へぇ、勉強になるなぁ」

B「それ以外のマメ情報としては、日本にドーナツチェーン店がやってきたのはダンキンドーナツとミスタードーナツが1971年。今はもうダンキンは日本から撤退してしまったんだけどにぇ。ちなみにミスド第一号店は大阪府箕面市らしいよ」

客「・・・本格的におなかがすいてきたかも」

B「そーいえば、ドーナッツにも大きく分けて3種類があって、ベーキングパウダーなどで膨らませるタイプの「ケーキドーナツ」、イーストを使って膨らませる「イーストドーナツ」、そいからシュー生地などの水分の多い生地を油の中に輪の形に絞り出して揚げたものを「クルーラー」というんだにゃ」

客「どれも美味しいから好きだな」

B「あ、あそこだ見えてきた」

 二人は○○の前まで来るが、そこには厳重そうに鍵のかけられた箱がおいてあった。

B「何々? 「幻の小麦粉が欲しかったら、これから出題する問題を5問答えてみろ。 ただし一つでも失敗すると最初からやり直しだ。」コレは大変!・・・てなわけで君よろしくねぃ」

客「え?! なんで?! 君のほうが詳しいじゃないか」

B「部下は上官の命令は聞くものなのである!・・・問題の答えはさっき勉強した事の中に必ず入っているから君なら大丈夫!」

客「部下って!いつの間にそんなことに!えぇぇ・・・しょうがないなぁ」

 

 

第一問 ドーナッツがアメリカにわたったのは何世紀か?

→17世紀→第一問に戻る
→18世紀→第一問に戻る
→19世紀→第二問へ

 

 

第二問 ドーナッツをアメリカに伝えた者が乗っていた船の名前は 

→メイフラワー号→第三問へ
→サンタ・マリア号→第一問に戻る
→サンフラワー号→第一問に戻る

 

 

第三問 ドーナッツの起源とも言われるoliebol (オリーボル。直訳すると油玉)は何語からきているか

→蘭語→第四問へ
→英語→第一問に戻る
→独語→第一問に戻る

 

 

第4問 ミスタードーナッツパイロットショップとして日本に初出展した都道府県はどこか

→東京都→第一問に戻る
→大阪府→最終問題へ
→愛知県→第一問に戻る

 

 

最終問題 沖縄「サーターアンダーギー」と同類とされるドーナッツはどれか

→ハニーディップ→第一問に戻る
→フレンチクルーラー→第一問に戻る
→オールドファッション→正解ページへ

 

 

正解ページ

(ガチャ)

 箱が開き中にはこれでもかと言うほどの小麦粉が敷き詰められていた

B「ありがとちゃーん!君のおかげで無事チクゴイズミを手に入れることが出来たよ!」

客「問題答えたおかげで、もうおなかぺこぺこです」

B「うんうんうん。これでやっとドーナッツが作れる。後夜祭には沢山用意しておくから君も是非食べにきてね!」

客「そりゃもう・・・・って後夜祭までお預けなの!?」

B「じゃ、そういうことで!また後でねーっ!とう☆」

客「最後まで人の話きいてなーい!」

 小麦粉が手に入りすっかり上機嫌な少年は重そうな小麦粉の入った箱を軽々と持ち上げ疾風のごとく去っていった。

客「いっちゃった・・・しょうがないから帰るか・・・おなかすいた・・・それにしても彼は一体何者だったんだろう?」

→スタート地点に戻る

 
 

補足

 

(*1、*2)の場所は特に指定しませんので、背景担当さんや他シナリオに合わせて設置してください。

 

幻の小麦粉

 

問題の解説

 

問1、正解 19世紀
19世紀、イギリスの清教徒たちがメイフラワー号でアメリカ新大陸へ渡る途中に,オランダに立ち寄りました。
彼らはそこでこの菓子の作り方を覚えたようです。アメリカへ渡ってからは,クルミが手に入らなかったため,それを使う代わりに真ん中に穴を開けて油で揚げたと伝えられています。

 

問2、正解 メイフラワー号
サンタ・マリア号はコロンブスの乗っていた船。アメリカを発見したのが15世紀なのでもっと以前の話
サンフラワー(さんふらわあ)号。日本のフェリーです(笑

 

問3、正解 蘭語

ドーナッツの起源がオランダなのでオランダ語から来ています。
蘭はオランダの意なので正解は蘭語。
ちなみに独語は「ドイツ語」の意味。

 

問4、正解 大阪府
1971年4月 ミスタードーナツ1号店をダイエー箕面店(大阪府箕面市)にパイロットショップとしてオープン。
ちなみに、パイロットショップとは商品の売れ筋動向を探るため、メーカーや問屋が直営する小売り店舗。アンテナショップ。らしいっすよ。

 

最終問題 正解 オールドファッション

サーターアンダーギーの原材料にベーキングパウダーを使用し、サクサクの食感を出しているのでオールドファッションと同じ「ケーキドーナッツ」に分類されます。
フレンチクルーラーは、クルーラーの中でもシュー生地を使ったものをいうそうです。
ハニーディップは「イースト・ドーナッツ」に分類。

 
 

ちょっと引っ掛けが多いかもしれませんが、
ポチポチ何度かやってるとクリアできると思うので問題ないんじゃないかと思います。

多分20分でいけるレベルだと思うけど、もしオーバーするようだったり、他シナリオとの兼ね合い、部長の台詞の変更等好きにいじってもらって大丈夫です。

っていうか、もう全部おまかせー(笑

 

怜ちゃんおつかれさまでしたーっ!横井なんだかかちこく見えるですね…フフフフフ。(*^◇^*)
ひとつだけ横井のセリフの都合でプレイヤーのセリフをいじったところがあります。
青字にしてる部分ですが不都合ありましたら変更してくだされ。