「マナの杖」WEAPON STORY

Last-modified: 2021-08-30 (月) 20:39:40
DORAG-ON DRAGOON 2

DORAG-ON DRAGOON 2

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WEAPON STORY
今から十八年前……。少女は暗い森の中で佇んでいた…。母に捨てられた少女。母への想いは次第に歪み、狂気へと変貌する…。“神”は彼女の狂気に魅入り、媒介として世を制することを託した。そして…暗闇の中で赤く灯る瞳…。
赤き瞳の少女は世界に混乱を招く。崩れゆく世界に心を癒される少女。しかし、その至福の時も、ある“男”の剣によって奪われる。世は治まり…男は少女を連れ贖罪の旅に出る。己の罪に背を背ける少女……だが男はそれを許さなかった。
ある日、男は突然に空を見上げた。男の瞳には激しい憎悪があった。いったい何があったのだろう…。少女にはわからなかったが、隙を見せた男に隠し持っていた短剣を突き刺した。咄嗟に払われる幼き身体。次の瞬間少女は谷底へと消えていった……。
数年後…彼女は“赤い記憶”を失い、とある貧しい村で暮らしていた。そこで彼女は、人々を苦しめ続ける封印騎士団の存在を知る。そして…皮肉にも嘗て世界を混乱に陥れた少女は世界を救うために杖を握る…。再び……封印崩壊のために……。
DORAG-ON DRAGOON 3

DORAG-ON DRAGOON 3

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WEAPON STORY
私が知っているのは喪失だけ。
大きく何かが欠落している、虚ろの体。
埋めるように救済を与えては、こみ上げる空虚から目を逸らす。
私が知らないのはかつての私。
首を傾げ問いかけてくるのは、何も知らない真っ白な小さな子供。
「天使はうたう?」
私を駆り立てるのは恐怖だけ。
逃げても追い付かれる暗闇が、逃れられない業が。
飲み込まれてしまってはいけない、いけない、と叫んでいる。
私に残るのは、記憶だけ。
若く未熟で迷いながらも進む強い眼差し。
あの眼差しに、いつか再び、見える事を糧としながら。