「DORAG-ON DRAGOON」
![]() | 【WEAPON STORY】 |
| 帝国軍の牢獄にある処刑台で使われていた斧。 この斧で幾千もの首がはねられた。初めは処刑に 使われていた、ただの疎むべき存在であった。 | |
| 製作者自らがこの斧に倒れたことをきっかけに、 斧がただの斧でなくなった。斧は何かを求めるよ うに、小枝を落とすように次々と首を狩っていく。 | |
| 民からの人望も厚い王国の将軍も断頭台に頭を乗 せられ、民衆が見つめる中、その血を流していく。 処刑者に善悪はなく、あるのは首の無い骸だけ。 | |
| 幾百年の時を経て、斧はさまざまな首を狩り続け る。数十の王国の処刑を執行し更なる受刑者を 求め、歴史の中を彷徨う。 |
「DORAG-ON DRAGOON 2」
![]() | 【WEAPON STORY】 |
| “斧”は考えていた……。「私は…幾人の首を刎ねただろう」 悪人、反逆者、革命家、政治家……中には全く罪のない人間もいた…。 もう何も覚えていない。 ただ一人、あの男……いや、男というには早い、あの少年を除いて…。 | |
| その少年は、断頭台に頭を置いても全く動じる気配がなかった。 どんな屈強な男でも卑劣な悪人でも死を目前にすると、 わずかな希望や行き場のない絶望が精神を支配する。 それは刎ねる瞬間、わが刀身から直接伝わってくるのだ。 | |
| しかし!彼は他の誰とも違った!彼の精神はただ希望が溢れていた。 それは狂信的に心酔する者の持つ偽りの希望ではなく、 彼自身が望み、悟り、己が意志でこの場にいるということ! 彼の、その清らかな精神は物言わぬこの私が叫びたくなる程であった。 | |
| 彼の刑は執行された……。 処刑を見に来た多くの群衆の中に、隠れながら涙する若者達がいた。 その涙の意味は、私にはわからぬ。 ただ、彼の希望と、そして未来は、若者の涙と共に語り継がれる……。 それだけは私にも確実にわかった。 |
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