「拷問部屋の肉塊」WEAPON STORY

Last-modified: 2021-10-08 (金) 00:01:13
DORAG-ON DRAGOON

DORAG-ON DRAGOON

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WEAPON STORY
最初のひと月でその鉄塊は
百人の男と女と老人と子供の両足を潰した。
次のひと月でその鉄塊は
百人の男と女と老人と子供の両腕を潰した。
次のひと月でその鉄塊は
百人の男と女と老人と子供の頭を潰した。
次のひと月ですべてが潰され
そこには肉塊だけが残り
血に染まった鉄塊とそれの区別はつかなかった。
DORAG-ON DRAGOON 2

DORAG-ON DRAGOON 2

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WEAPON STORY
その鉄棍は、拷問部屋の片隅に置かれていた。
命を奪わずに、最大の苦痛だけを与え続ける拷問において、
鉄棍の役目は最後にやってくる。
手足をもがれ目鼻をえぐられ、
最早苦痛に耐えきれずに死を望む罪人にとって、
鉄棍の一撃は焦がれる程に待ち遠しい。
彼らは血を吐きながら叫ぶ。
「その鉄棍で、はやく殺してくれ」
求められ欲せられ、鉄棍は重々しく振りかざされる。
一撃で罪人を肉塊へと変え、
鉄棍はまた、拷問部屋の片隅に置かれる。
そして、次の罪人の狂おしい求愛を、静かに待つ。
…血肉にまみれたそれは、肉塊そのものだった。