「没落した王家の剣」WEAPON STORY

Last-modified: 2021-10-07 (木) 22:13:11
DORAG-ON DRAGOON

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WEAPON STORY
邪悪な竜により国を滅ぼされた王族の剣。
その栄華を誇る派手な装飾とは裏腹に、刀身には
滅ぼされた王族の怨念が込められているという。
王族の怨念は持つ者を呪い、
この剣を振るった者は毎夜、悪夢にうなされ続け、
最後には必ず不幸な死を迎える。
ある小国の王も剣の美しさに心を奪われ、悪夢に
うなされ続けながらも常に身に着けていたが、
同じように悪しき竜によって国を滅ぼされた。
この呪いから開放されるには、この剣を使い王家
の血筋を絶った悪しき竜の命を奪うことらしいの
だが、未だかつて呪縛から逃れた者はいない…。
DORAG-ON DRAGOON 2

DORAG-ON DRAGOON 2

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WEAPON STORY
あたたかな、春の頃でした。
邪悪な竜が、気まぐれに人の国を襲いました。
竜は王族をみな殺しにしました。
竜がお城でひと寝入りしていると、
剣を持った女の子が入ってきました。
女の子は竜をゆり起こして言いました。
「わたしが殺そうとしていた王様はどこ?」
竜は少しきょとんとして言いました。
「もう食べてしまったぞ?」
すると、女の子はていねいに竜におじぎをしました。
そして、「ありがとう!」と元気いっぱいに竜に言いました。
竜は聞きました。
「お嬢ちゃん、どうしてお礼をするのかな?」
女の子は言いました。
「あなたが食べた王様は偽物なの。
私のパパからお城を盗んだって、死んだママに教わったの。」
女の子は、この国の本当の王女さまだったのです。
「だから、わたしはあいつを殺してお城を取り戻さなきゃいけなかったの!」
少女は竜をまっすぐ見て言いました。
「あなたにお願いがあるの。パパを見殺しにした国のみんなを焼き殺して!」
竜は大笑いして、
「わかったよ、王女さま。わしの力をおまえの体と剣にやろう。」
王女は竜と心臓を交換して、竜の力が注がれた剣で国のみんなをざくざく、
ぐちゃぐちゃにやっつけたとさ。
めでたし、めでたし。