「焔の簧」WEAPON STORY

Last-modified: 2021-10-07 (木) 22:49:30
DORAG-ON DRAGOON

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WEAPON STORY
「火炎」の意味を持つ剣。波状の刃は相手の傷口
を広げ致命傷を負わせる。元々、この剣はどこに
でもある普通の剣だったという。
太古の時代、竜との果たし合いに挑んだ者がいた。
灼熱の炎に溶かされ続ける刀身。戦士は最後の
力を振り絞り
竜の舌を引き抜き刀身に巻きつける。
刀身は瞬く間に炎に包まれ、竜の炎と互角の力を
持つようになる。しかし、その灼熱ゆえ最後には
竜も兵士も灰となり、この剣だけが残った。
以来、この剣には竜の炎の力と強力な魔力が宿り、
力のないものが振るおうとするとたちまち紅蓮の
炎にその身が包まれてしまうという。
DORAG-ON DRAGOON 2

DORAG-ON DRAGOON 2

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WEAPON STORY
その竜は死を前に後悔していた。
なぜ卑しい人間の子を助けようなど思ってしまったのか…。
しかも…それが竜狩りの罠とは情けない…。
意識が朦朧とする中、何者かが目の前で戦っている…。
次に目を覚ますと竜は手当てを受けていた…。
竜の命を救ったのは人間だった。その人間は王を目指していた。
竜には興味のない話だが、この男なら相応しいのだろうと思った。
その時、男の胸に矢が突き刺さる。竜狩りの連中が仲間を呼んだのだ。
不意打ちを受け、倒れる男……。
応戦するも矢を受けた身体。次第に男の動きも鈍くなる。
そこへ……肉の裂ける音……
なんと!竜は己の舌をその爪で引きちぎっていた。
男はその舌を剣に突き刺すと、剣先から灼熱の炎が吹き出した。
辺りの竜狩りどもは一瞬で灰となる。
『人間ごときに我が命を捧げるのは我慢ならぬが、
おぬしを死なせてまで生きようとは思わん……。』
竜は…その場で目を閉じた……。
僅かな時間であったが竜と男の間に種族を超えた友情があった。
後に…男は“焔の簧”を手に王となった。