![]() | 【WEAPON STORY】 |
| 鍛冶屋は完全な剣を求めていた。 斬れば、肉を断ち、尽きぬ痛みが襲い、 突けば五臓を貫き、無限の苦悶を被害者に与える剣。 | |
| 究極の痛みを目指し、鍛冶屋は寝食を忘れ、夢中で槌を振るった。 そして、ついにその剣は完成した。 あらゆる痛みを超えた痛みを与えることができる剣。 鍛冶屋はその成果を試したくて仕方がなかった。 | |
| そこで鍛冶屋はある王にその剣を以てすれば、 どのような豪傑もすべてを白状すると売り込んだ。 王が罪人に試してみると、言葉どおり、どんな罪人もすぐに口を割った。 | |
| 喜んだ王は、その剣の製法を鍛冶屋に尋ねたが、 鍛冶屋は秘密の製法を喋ることを拒んだ。 結果、鍛冶屋は自らの身を以てその成果を知ることとなり、 その素晴らしさに涙したという。 |
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