「血族の紋章」WEAPON STORY

Last-modified: 2021-10-07 (木) 23:17:40
DORAG-ON DRAGOON

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WEAPON STORY
武芸に秀でた兄弟が治める国があった。剛の武を
持つ兄と、柔の武を持つ弟。兄弟は非常に仲がよ
く、国政はいたって安定していた。
ある日、一人の少女が兄弟に質問をした。
「お二人は戦いで負けたことがないとお伺いしま
した。では、お互いが戦うとどうなるのですか?」
二人は、お互いに自らの優位性を主張し合った。
それは激しい口論になり、末には兄弟同士で殺し
合いをはじめてしまった。
この争いを見かねた神は、天から怒りの槍を降ら
せた。槍は兄弟を貫き、二人は息絶えた。人々は
神の怒りを恐れ、この槍を祭壇に祭ったという。
DORAG-ON DRAGOON 2

DORAG-ON DRAGOON 2

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WEAPON STORY
ある国に大変仲の良い二人の王子がいた。兄は剛の武術を学び、弟は柔の武術を学んでいた。二人は互いの技を高め合うべく、稽古を重ねた。
二人の王子は、その師に質問した。剛の武術と柔の武術、どちらがより優れているのか?と。師は二人に一本の槍を差し出した。
良い槍は、硬く鋭い槍先と、柳のようにしなる柄を備えておる。剛と柔ふたつを競うのではなく、合わせて統べるのだ。と老いた師は語った。
その後、師は老衰により他界した。師が残した槍は、師の亡骸と共に墓へ埋葬し、王子達は生涯互いを支えあって生きると亡き老師に誓った。その後、国は大いに栄えたという。