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| 【ゲーム内での武器説明】 |
| 大獣の角を混ぜて鍛えられた大剣。重くて破壊力がある。 その刀身は深く静かな迷宮へ誘うかの様に鈍く光り人々を惑わせる。 |
| 【WEAPON STORY】 |
| それは洞窟の奥深くに住まうケモノ。 巨大な角。鋼の様な体躯。灼熱の吐息。 牛の頭と人の体を持つ魔獣は、平和を愛する村人達から憎まれていた。恐れられていた。 やがて魔獣は「迷宮のミノタウロス」と呼ばれる事になる。 |
| その恐ろしげな見た目とは裏腹に、魔獣はとても優しかった。 他の生き物を殺す事もなかったし、花があれば無骨な指で踏まないように気をつけた。 洞窟の奥深くに住んだのも、出来るだけ村人を怖がらせない為だった。 |
| ある日、洞窟の奥に少女が迷いこんできた。 少女は魔獣を見ると泣き叫び続け、とうとう疲れて気を失ってしまう。 魔獣は困惑した。どうしようどうしよう。この子を村まで送り届けなきゃ。 お父さんとお母さんが心配しているから……村まで送り届けなきゃ。 |
| 少女が居なくなった二日後の朝、憔悴しきった両親の家の前に少女が倒れていた。 少女には傷一つ無く眠っているだけ。 駆け寄る母があるモノに気付き小さな悲鳴を上げる。 少し離れた所に転がっていたのは魔獣の死体だった。 その死体には何本もの剣が突き刺さり、薄気味悪い血をまき散らしている。 だが、少女を襲ったような痕跡は無かった。 むしろ離れる事を望んでいるかのような姿だった。 まるで、その血で少女が汚れる事を嫌うかのように。 まるで、少女がこわがらないように。 その魔獣は体を小さく小さくして死んでいた。 |
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