「骨砕き」WEAPON STORY

Last-modified: 2021-10-07 (木) 23:41:09
骨砕き.jpg
WEAPON STORY
どこにでもあるような木材から削りだした持ち手と、
使い道のなかったあまりの銑鉄からできている。
どこにでもいるような年老いた鍛冶屋が
年の初め、ずっと開けていなかった小屋の扉を開
けるためにこしらえた。
どこにでもあるようなその扉の向こうは、見たこ
とのない数の人骨で埋め尽くされていたが、年老
いた鍛冶屋は誰にも言わなかった。
どこにでもいるような年老いた鍛冶屋の
どこにでもあるようなその道具は
骨砕きといわれるようになった。