funfun工房

Last-modified: 2011-04-12 (火) 22:14:18

funfun工房/渡辺 祥智

473 :マロン名無しさん:2011/04/10(日) 03:06:05.32 ID:???
funfun工房 渡辺祥智 全四巻

※タイトルはファンファンファクトリーと読みます。

主人公の望月みちるは親友の千夜にfunfun工房という喫茶店で16歳の誕生日を祝われる。
その店のスペシャルメニュー「とってもマジカルパフェ( 副題:魔女ベリーの誘惑と和三盆ケーキの逆襲)」を食べたことで、みちるは魔女マルベリーに取り憑かれ、呪いにかかってしまう。
このfunfun工房のチーフ・香坂苑央が、錬金術師だったという祖父から受け継いだ魔導書を使い、魔界から
食材を取り寄せそれをお店のメニューに入れていたのだ。しかも怪しいメニュー名をつけて。
みちると同じく、その日店にいて「呪い・DE・アラモード」に入っていた星ブドウを食べた十人の男達にも
星の従者の呪いがかかってしまう。
そして一方で、仕掛け人の香坂も、魔界の食材である一口大のプリンスメロンをうっかり食べたことで
魔界の王子・ピスターシュに取り憑かれてしまうことに。


呪いはきっかけ(引き金)がなければ発生しない。
みちるの場合は香坂が口ずさんでいた♪ぴりっとぱれっと~という曲をきっかけに呪いが発動。
みちるの呪いは、ひたすらみちるに向かってケーキや甘いものが飛んでくるという地味に嫌な呪いであった。
(部屋中ケーキまみれとかになる)
それを聞いた千夜は面白がり、きっかけとなる歌を歌ってと唆す。
しかし歌っても呪いは降りかからなかった。
代わりに、その引き金により、昨日偶然一緒の店にいたクラスメイトの塚本左京が
「星の従者」のひとりであることが確定し、全身が甘くなってしまうという呪いにかかる。
従者は当然クラスメイトだけではなかった。
あるインディーズバンドのメンバーや、霊感少年、ある会社の社長、アルバイトの店員と面子は様々で、
呪いの内容も「甘いものを食べるとしばらく怪力になる」だの「甘いものを消してしまう」だの
「呪いに取り付かれている人以外カボチャに見える」などなど。


474 :マロン名無しさん:2011/04/10(日) 03:07:42.91 ID:???
こうやって歌により十人の星の従者が揃ったとき、みちるはふっと意識を失い、
気がつくと身体を魔女に乗っ取られ意識だけが浮遊した状態になってしまった。
従者が揃ったことで魔力が溜まり、いよいよ魔女が復活したのである。
それに気付いた左京が、まるで古いテレビを直すかのごとくみちるを殴り、みちるは一時的に身体を取り戻す。

魔女マルベリーは魔界の王子ピスターシュとの対決のために力を備えていた。
よくよく聞いてみると、星の従者はもともとマルベリーの従者ではなく、ピスターシュの従者であった。
マルベリーが王子に会いに行くのを防ごうとする従者を邪魔に思い魔法をかけてしまったのだ。
どうやらマルベリーと王子は両想いらしいのだが、お互い意地っ張りでライバルとして立ちはだかっているのだ。
みちるはマルベリーに「自分だったら、好きな相手には自分から告白したい」と言う。
実際には恋する相手は残念ながらいないのだが…。

香坂苑央を乗っ取ったピスターシュも、従者が揃った後不穏な動きを見せ始めていた。マルベリーとの対決に
完全勝利するために従者の魔力の吸収を目論んだのだ。従者も様々で、魔力の強さも従者によりマチマチな
ため、ピスターシュは魔力が強く、自覚の薄い左京から魔力を奪い、左京は目覚めない眠りについてしまう。
左京は以前中学受験に失敗し、兄に見捨てられてから劣等感が強かった。偶然最近また兄に会ったことで
精神が不安定になっているところだったのだ。

魔力を与えても、本人に起きる気がないから意識は戻らないとマルベリーは言う。
みちるは懸命に語りかける。左京は今のままでいいのだと。天真爛漫で優しい左京に皆救われている。
従者達やみちるの必死の願いが通じ、左京は目覚める。
魔法や魔力なしに目覚めたことに、たま目覚めさせたみちる達にマルベリーは驚く。



475 :マロン名無しさん:2011/04/10(日) 03:09:11.51 ID:???
その頃従者の中でもっとも魔力の強い折原がピスターシュと対峙していた。
左京と違い、魔力の操作に長ける折原は応戦し、しばらくは持ちこたえるがピンチに陥っていた。
暴走するピスターシュを止めるにはどうしたらいい?
ピスターシュが左京の力を奪った以上、マルベリーにはピスターシュを上回る力はない。
他の従者たちの魔力をかき集め、マルベリーに渡したらどうかという提案がなされ、
マルベリーは正気か?とあっけにとられる。
マルベリーはその提案を拒否する。奥の手があるのだ。

マルベリーはみちるの身体を使い、香坂苑央の身体のピスターシュの前に立ちはだかる。
身体の乗っ取りは本人の精神を蝕む危険な行為。
暴走するピスターシュに身体を乗っ取られている香坂苑央は生命の危機に陥っていた。
が、普段の行いが悪すぎて特に誰も心配していなかった。

マルベリーはピスターシュに思い切り抱きついた。
傍目にはみちるが香坂苑央に抱きついているように見えるので、みちるの精神はぎゃーっと思うが、
その間に香坂苑央の精神を助ける。
マルベリーは言う。「私の勝ちよ」と。自分のほうが沢山好きだから勝ちということらしい。
いやいや僕のほうが、とピスターシュが言い返したりしてツンデレラブで収束。

結局ピスターシュもマルベリーも従者ももうとっくの昔に死んでいて、
想いの欠片が魔導書によって蘇り発動してしまったものらしい。実際には結ばれなかった二人だそうで。

平和を取り戻して時は経ち…あの誕生日から一年後。またみちるはfunfun工房で誕生日を祝われていた。
かつての従者達は新たな道を歩み始めている。
出されたケーキを見て、みちるが「今度は何も入ってませんよね?」と疑い、
香坂苑央がニヤリと笑うところでおしまい☆



476 :マロン名無しさん:2011/04/10(日) 03:37:31.86 ID:???
リク主 じゃないけど乙です

香坂苑央っていう店主?がそんなへんなもんをメニューに入れてた動機は何なんすか?


477 :マロン名無しさん:2011/04/10(日) 11:31:38.27 ID:???
>>473-475
ありがとうございました
ちゃんと読んでみたくなりました


478 :マロン名無しさん:2011/04/10(日) 13:50:36.55 ID:???
>>476
魔導書に書かれてるのが本当なのか人体実け(ry
もとい、好奇心です
ちなみに店主は苑央の姉です

>>477
誤字脱字だらけでひどい文章ですが満足してもらえたなら幸い…
略しまくりましたが、個性的な十人の従者の話だとか、その周りの人達とか
呪い発動の歌のヒミツだとか、色々あるので、興味もったら是非