ジョー、いつかあの人に出会うため・・・
南条先輩が今でも楽しそうに話す「ジョー」について俺はほとんど知らない。
あの頃まだガキだった俺は、遠くから四人を見るだけだった。
三人に囲まれていたあの人の、やけに大きな背中を今はぼんやり覚えているだけだ。
いつか、真っ向から出会う日がくるのだろうか。
今あの人は俺の生まれ故郷、ロサンゼルスに居ると聞く。
司がどうしても行きたいってんなら、つきあってやってもいいか・・・
近衛家に来て、もう六年。「近衛竜也」。
この名前にも、この家の次男と呼ばれる事もやっと受け入れられるようになった竜也。
互いの存在を認めあい、今を共に生きる。
そんな家族や友人に巡り会った悲しくも美しい少年の「今」。
東京少年物語。新たな主人公を迎え、東京で出会った少年達の「今」が遂に動き出します。