竜虜・アンヌ

Last-modified: 2013-10-12 (土) 15:31:12
竜虜・アンヌ(SSR)竜虜・アンヌ+(SSR)竜虜・アンヌ++(SSR)[魔王令嬢は魂がお好き]竜虜・アンヌ(DR)[魔王令嬢は魂がお好き]竜虜・アンヌ[極](DR)
竜虜・アンヌ.jpg竜虜・アンヌ+.jpg竜虜・アンヌ++.jpg[魔王令嬢は魂がお好き]竜虜・アンヌ.jpg[魔王令嬢は魂がお好き]竜虜・アンヌ[極].jpg
攻撃力:2081~攻撃力:2268~攻撃力:2351~攻撃力:2445~攻撃力:2445~
防御力:4419~防御力:4816~防御力:4993~防御力:5192~防御力:5192~
コスト:35 売却価格:6500コスト:35 売却価格:7084コスト:35 売却価格:7344コスト:35 売却価格:7637コスト:35 売却価格:7637
スキル:お食事の時間 
(太陽属性の防御 特大アップ)
スキル:お食事の時間 
(太陽属性の防御 特大アップ)
スキル:お食事の時間 
(太陽属性の防御 特大アップ)
スキル:お食事の時間 
(太陽属性の防御 特大アップ)
スキル:お食事の時間 
(太陽属性の防御 特大アップ)
「ごきげんよう♪」彼女はそう声をかけた。黒い長い髪がサラサラと流れ、ひらり、とスカートが舞う。穏やかにして上品な表情。深窓の令嬢を絵に描けば、まさにこの通りだろうその少女はスカートの裾を摘むと軽く身をかがめる。お嬢様のごさいさつ。一般的にはただのマナーのよい行為であるが、これがこのお屋敷の中では全く別の意味を持つ。「…それでは、いただきますわ」続く彼女の言葉がその全て。それはつまり、お嬢様の食事の挨拶に他ならなかった。「ごきげんよう♪」彼女は今日もそう声をかける。黒く艷やかな長い髪をサラサラと流し、ひらり、とスカートが舞わせ食事の挨拶を告げる。穏やかにして上品な表情で、彼女は食事の名の下に魂を喰らう。少女はスカートの裾を摘み軽く身をかがめ、これから食される魂と、その元の宿主に対して礼を払う。それは、食事という儀式に込められた礼儀であると同時に、圧倒的なる上位の者により下位の者へ課せられた屈服、服従、従属のそれに対する一抹の感謝なのであろう。「…ごちそうさまでした」最上級の感謝は、ついには宿主には聞こえぬとしても。「ごきげんよう♪」彼女は今日もそう声をかける。それはある少し肌寒い日のことであったと記憶している。黒く艷やかな長い髪をサラサラと流し、ひらり、とスカートが舞わせ彼女は食事の挨拶を告げた。「…お父様には内緒よ?」食事を終えて彼女は私にそう言った。何のことはない、いつもの食事ではあったが、それは確かにいつもの時間とは違った。規則正しいお嬢様の生活におけるイレギュラーは殆ど存在せず、それこそ、長く付き合った私であってもこれが初めてであった。「久々にお父さまにお会いできると思うと、気分が高揚ってしまって…はしたない所を見せてしまったわね、早乙女」お察し申し上げます、と私は答えたことだけ記憶している。それ以上にその時は、廊下に並んだ数々の魂の抜け殻をどう処理するかばかりを考えていたからだ…。そう、彼女のお父様、魔王様のご帰還より前に。「待たせたわね、早乙女、どうかしら?」そう言って部屋から出てきた少女はたいそう美しく、艶々なる様はまるで亡き大奥様の面影を思わせた。お綺麗ですお嬢様。お食事のご準備ができましてございます。私はそう告げる。「ありがとう早乙女、今日の魂はどんな味付けかしら?」そういってペロリと舌を口元から見せ茶目く目配せをする。長い黒い髪がサラサラとなびく…青いドレスがヒラリと舞う。あの瞳…食事をする際に一瞬だけ見せる魔王の瞳…。やはり血筋なのだ。彼女は、あの魔王の娘であり、圧倒的上層の存在であり、命を奪う側に立っているのだ。本日の魂は英霊揃いでございます。滅多にお目にかかれない1000年モノまでご用意しております。「あらそう、それは楽しみね」私は彼女の第一執事として、おそらくこの身朽ちるまで尽くすのでしょう。「待たせたわね、早乙女、どうかしら」そう言って部屋から出てきた少女は、あの日、目に焼き付いた青いドレスの出で立ちだった。お綺麗ですお嬢様。…お食事のご準備ができましてございます。私はそう告げる。「ふふ、お前はこのドレスが一番似合うと言ってくれたわね、本当にありがとう早乙女。…今日の魂はどんな味付けかしら?」そういってペロリと舌を口元から見せ茶目く目配せをする。長い黒い髪がサラサラとなびく…青いドレスがヒラリと舞う。そして、あの瞳で私を見つめる。魔王のような…いや、今や魔王当主となったお嬢様が儚げな瞳で私の命を奪わんと見つめている。「私をお嬢様と呼ぶのはもうお前くらいになったのね、早乙女…」私は深く一礼をし、告げる。…本日の魂はとある執事のそれで揃いでございます。滅多にお目にかかれない逸品でございます。「…そう、それは楽しみね」彼女は、魔王となった彼女はスカートの裾を摘み軽く身をかがめこう言った。「…いただきます」