Last-modified: 2025-03-12 (水) 17:09:53

彼とは、作中に出てくるヨハンナの思い人、ディアナの父。しかし、名前は一切明かされず、最終階級は(2階級特進により)少佐。メディオス大陸の出身で、難民の1人として母親と共に5歳頃にケスト大陸に入国。2人で貧しい生活を行っている最中、兵の募集があったことから母を養うために、10歳で軍の幼年学校へと入隊。その後も優秀な成績を残して士官学校へと繰り上げ編入。しかし、母親は病気になり死んでしまい、その最中でヨハンナと出会う。女性でありながら男性と同じ教育を受けるヨハンナの様子を見て、裏から彼女をサポートし続け、士官学校卒業時に彼はヨハンナの子を授け、20年戦争に出兵しディアナが生まれる4か月前に戦死した。
これらを作中では、本編ではカールからの話で外伝では連隊長へ預けた手記に記載されていたという形で回想するシーンを描く。

物語

彼は、ヨハンナのために多くを尽くした人物である。
難民でしかも異国出身である事から、周りからは忌み嫌われ、同じく女性であり皇帝の子供として周りから浮いていたヨハンナとは似た境遇同士仲を深めた。士官学校を卒業する前に、ヨハンナの父カールに会いに行くが、そこでは結婚を認められなかった。ヨハンナは激怒し帰ってしまうが、彼はカールを説得する。この時、カールが自身と関わることで君にも影響を受けると心配し、戦争中である事からも今の結婚はやめておけと本音を言われる。しかし、彼はヨハンナと子供を作ってはどうかと提案した。これは、ヨハンナが妊娠することで前線から一時的に離れることができ、安全になり、尚且つ今彼女を守れるのは父親であるカールであるということを分かった上で言った。
そして、父はそれを了承し、戦争が終わり、君が帰ってきたら結婚を認めようと約束する。そして、その目的のため卒業する前にヨハンナと夜を共にし、子を授けた。彼は、卒業すると激戦区の最前線部隊である先遣隊の指揮官となることが分かり、自分が死ぬことを悟り、再度カールに会いに行く。そして、カールにそのことを報告し、冗談を交えながらヨハンナとその子供を任せ、任務に就いた。それから、半年後に彼は戦死し、ヨハンナがそれを知るのはディアナを出産してから2か月後にカールから直接話される。
ヨハンナは彼の予想通り逆上し、復讐を誓う。それと同時に父の制止を振り切って現役へとすぐさま復帰するが、彼女が元々配備される予定の部隊の連隊長より軍大学への推薦状が手交される。つまりは、軍大学へ行くために後方へ下がれと命令された。これにヨハンナは抗議するが、連隊長は彼にヨハンナの事を話された唯一の人であり、その他の頼みを聞き入れたうえでそれをヨハンナに話した。彼の願いである事、連隊長の立場上の問題、及び上官からの命令ということで軍大学へと入学し、そこで教育を受けることとなった。

これらから分かるように、彼はヨハンナを生かすために多くの根回しをしているのが分かる。
まずは、ヨハンナと子供を設ける事。そして、カールに自分が死ぬことを話、そこからヨハンナの連隊長に頼み込んで軍大学への推薦をさせた。これで彼の見込んだ通り激戦期は乗り越え、両国の沈静期にヨハンナが指揮官として復帰、両者ともに息切れ間近の時に、ヨハンナの指揮する部隊が敵部隊を殲滅したことで戦争に勝利した。

また、ヨハンナとは結婚はしておらず、ディアナの父であるだけの存在である。
彼が戦地に行く前にカールに会いに行った際には、今までの事は秘密にしておき、彼がカールに会いに来たことは伝える。ヨハンナの子をカールが預かる(保護・育成をする)形でヨハンナには一度連隊長に会いに行ってもらう。そして、連隊長より軍大学への入学を推薦されて、後方へと戻ってくる。そして、ヨハンナが軍大学に通っている間カールがヨハンナの子の面倒を見る。彼はここまで想定していた。そのことから分かるように、かなり先見の明があった人物で、ヨハンナに多大な影響を与え、ヨハンナの書いた論文の殆どが彼の語った構想をまとめたものであり、魔導銃を用いた兵科の導入も彼の案の一つである。

カールとの最後の会話
「第4軍団長より命ずる。必ず帰投せよ」

「はいカール大将閣下、いいえ、ヴァルハラにて先にお待ちしております。では」

そういって私に向かって敬礼し、去ってしまった。

私は、彼が上官である私に向かってさえも帰ってくるとの確約を取らなかった。つまりは、上官の命令に背くかもしれないと思って断りを入れたのだ。