『リヴァーモートの戦い』プレイヤーズガイド

Last-modified: 2024-08-18 (日) 06:33:50

ダンジョンズ&ドラゴンズ 5版(D&D)シナリオを遊ぶ際のプレイヤー向け情報ページです。
このシナリオは戦記物の冒険をテーマにしています。

 

  • 使用ルール: ダンジョンズ&ドラゴンズ 5版(D&D5版)
  • シナリオ: 『リヴァーモートの戦い』
     

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  • レギュレーション:
    • レベル: 5レベル
    • 想定プレイヤー:D&D5版で戦争ものシナリオを遊んでみたい方
    • 使用可能ルール:D&Dの日本語ルールブックまたはベーシックルール
    • 使用する選択ルール:能力値のカスタマイズ、ヒューマンの特徴、特技、グリッド・マップを使った戦闘
    • 能力値は規定値割り振りか27ポイントバイのどちらか
    • 装備品:以下のどちらかを選択して用意してください。
      • 「クラスと背景からの装備+350gpで購入+魔法のアイテム(アンコモン一つ」
      • 「450gpで購入+魔法のアイテム(アンコモン一つ」
    • 魔法の品の価格:
      • コモン:消耗品(一回使い切り)=50gp、装備品=100gp
      • アンコモン:消耗品(一回使い切り)=100gp、装備品=500gp
      • 呪文の巻物(消耗品):1Lv呪文=50gp、2Lv呪文=100gp、3Lv呪文=200gp
      • 鎧を魔法のアイテムにするときには、元の鎧の価格+魔法の品の価格
    • 冒険の舞台はフォーゴトンレルム、1491DR年、“シルヴァーマーチ”地域です(特に前情報は必要ないです)。
    • プレイ人数: 4~6人(標準4人;PC数がこれに満たない時はNPCを1名まで追加)
       
  • キャラクターは事前に作成したキャラクターで遊びましょう。
     以下の作成済キャラクターも用意しておきます。
    • 人間のファイター
    • ハーフリングのローグ
    • ドワーフのクレリック
    • エルフのウィザード
    • ハーフオークのバーバリアン
    • エルフのレンジャー
      dd5_5Lv_fr9a_SamplePC_1.pdf
       
  • 補足
    • 移動と呪文の範囲は斜めも1マス(斜め1.5マスは選択ルールとなり採用してません)
    • 手に持った物を落とすのはフリー・アクション(ちゃんと鞘に納めるのは'周囲の物体と関わる')
    • 神格は厳密に決めなくて構いません、必要であればルール記載の神格などを使用してください。
    • 追加ルール:ポーション類はボーナス・アクションでも飲むことができる。
       
  • シナリオの概要
     川辺の町リヴァーモートに危機が迫る。
     町に逃げ込む難民たちが、口々に恐ろしい怪物の軍勢の襲来を告げる。
     野蛮なオークたちと恐ろしい巨人の群れが軍旗を掲げて町に迫る。
     脱出は間に合わない。戦いのときだ。
     君たちは町の人々と力を合わせ、この戦いに打ち勝てるだろうか?
     

[図0a]リヴァーモート周辺図
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【リヴァーモートの町】

  • 所属:シルヴァーマーチ同盟(構成都市の一員)
  • 指導者:マルティン・メレネス代表
  • 人口:3,200
     リヴァーモートの町は“世界の背骨山脈”のふもとにある川沿いの町です。シルヴァーマーチ同盟の一員で、北の山脈からやってくる巨人やオーク達を襲撃をしぶとく防ぎながら発展してきました。襲撃を避けるため南北の河岸への居住を避け、また春の雪解けの増水を避けられる高台に重要な建物が建築されています。それ以外の人々は増水しても大丈夫な高い柱に支えられた建物に住みます。
     町の発展に伴って北岸に居住者が増え、彼らを守るために防壁が増設されました。1484DRに西方のネスメの町がオーク達に滅ぼされたことで、その難民が流入し、北岸に貧困地区をなしています。
     

[図0b]リヴァーモートの町
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  • 各所と組織(主な所属NPC)
    • 〇北岸地区:
      • [A]北門(ダルグレン衛兵長): 北方と西方へと行きかう人々が使用する門で、東門と10日ごとの交代で門前市が立ちます。門を管理する衛兵隊の本部が併設されており、警備計画や犯罪捜査の管理も行っています。
      • [B]東門(しろがね隊 リンデル分隊長): 東方への旅人が使用する門で、衛兵としろがね隊が共同で管理しています。しろがね隊は街道巡視を主な任務とし、シルヴァーマーチ同盟の町々を結ぶ街道を少人数で巡回し、危険や陰謀などを調査・対応にあたる精鋭部隊です。
      • [C]ミスラルホール出張所(バレンド・ハンマーハンド所長): 北にあるドワーフ都市ミスラルホールの出張所です。多くのドワーフや関係者はここに暮らします。取引の窓口になるほか、施設や荷物の運送を護衛するための兵士を常駐させています。施設内には様々な工房や鍛冶場が設置されています。
      • [D]逆吊り橋(“長兄”ゲルハルド): 逆吊り橋の上と北岸側には元ネスメの町からの難民などの貧民の小屋が並びます。違法建築と密輸を請け負おう「カワウソ兄弟社」がこの地域を牛耳っています。通行は無料ですが、ときに兄弟社が橋を通りがかる者に通行料を請求します。しばしば町の法律で処刑された者や抗争で殺された者の死体が橋の支柱塔に吊るされます。
      • [E]東サードリン橋: 商売の女神ワキーン神殿の出資で建築された橋です。町の住人やギルドに参加しているものの通行は無料ですが、それ以外は銀貨1枚を取られます。橋げたには通行料の投入口を備えたワキーン像が立ち、“コイン乙女の橋”とも呼ばれます。
    • 〇はしけ横丁:
      • [F]宿&酒場“船漕ぎの宿”(女将マリールイス): 東サードリン橋のたもとに建つ宿と酒の店です。河川運輸の船乗りたちの利用客が多いため荒っぽく、安酒で暴飲暴食をして喧嘩騒ぎを起します。壁に仕事の斡旋や怪しげなメモが張り付けられています。ここでは喧騒に隠れて後ろ暗い密談が行われていると言われています。
      • [G]船乗り組合(組合長・カッセル親方): ハシケ横丁の一角に面した集会所です。リヴァーモートの船着き場の利用を整理し、荷物と荷船を商工会議を調整しています。ここでのやり取りは、それぞれの生活にかかっているうえに荒くれ者が多く、しばしば大規模な喧嘩が発生して衛兵などが呼ばれます。
    • 〇うねり通り:
      • [H]中央灯台(灯台守カリスタ): いつも灯り続ける灯台は、川の合流での船の衝突を事故を防ぎ、朝夕や霧の多い日の船乗りの助けとなります。灯台は監獄を兼ねており、灯台の稼働やその他の運営に囚人の労働力が活用されています。様々な施設とともに法と贖罪の神アスモデウスの祠があります。
    • 〇市場通り:
      • [I]“フィネス旅装店”(店主フィネス): 旅や冒険に役立つ様々な道具や消耗品、一般的な武器や軽装の鎧が売られており、掲示板には護衛などの依頼が張り出されています。フィネスはかつて街道巡視員であり、周辺の地理と住人に詳しいです。
      • [J]中央市場(“金貨の司祭”ティルダ・ヴァルグレーン司祭): 大きなホールに様々な店が並び、いつも賑わう市場通りの中心施設です。商売の女神ワキーンの神殿を中心に増築された建物で、大倉庫や商工会議所、競売所なども併設されています。
    • 〇カエル通り:
      • [K]歌う塔(“歌の守り手”マデレーネ): さまざまな様式の塔や講堂がデタラメに組み合わさった不思議な建物です。風の強い日は中央の塔から不思議な音色が響き渡ります。ここは各種の学校と大劇場、魔法研究所が組み合わさった複合施設です。知識と芸術の神オグマなどの寺院もあります。周辺は若い魔術師や芸術家が住み着き、関連したお店や飲食店が軒を連ねます。
      • [L]“ウーネラの不思議の店”(“輝くケムリの”ウーネラ): 魔法の品が所狭しと棚に並べられた店です。ほとんどは店主の作成した奇妙なガラクタや由来不明の珍品ですが、中にはまともな品もあります。
      • [M]宿&酒場“踊るアオシギ亭”(亭主ギャレット・リードフェロー): 吹き抜けのホールに舞台が設けられた大衆酒場です。舞台では芸が演じられ、学生や駆け出しの芸術家たちが良く食べに来ます。掲示板には、様々な伝言やこまごまとした依頼が張り出されています。店主の老ハーフリングは腕利きの演奏家です。若い人々や同族たちの世話を楽しんでいます。
    • 〇日向ヶ丘:
      • [N]朝日の寺院 (太陽神の寺院、スタニス司祭): 太陽神ラサンダーを祀る寺院で、町で最も高い丘陵に建てられています。寺院は朝日が町を照らすのを遮らず、ステンドグラスから院内に朝日を取り入れます。敷地内には農業の女神チョーンティーアなど、友好的な神々の祠も併設されています。祭りの日には屋上が解放され、町の人々が日の出を拝みます。
      • [O]ブナの砦(マルティン・メルネス代表、リヴァーモート軍:ロスヴァルト兵長): 高台に作られた古い砦です。かつては町の近くたくさん生えていたブナの木で建てられていたことからこの名で呼ばれています。現在は多くの部分が石造に作り直されています。町の領主であるメルネス代表が暮らし、町の行政が執り行われます。
         町の代表者は数年に一度、有力者会議で選出されます。現在のメルネス代表は温厚な老人です。ミスラルホールとの交易を進めるなどで町に利益をもたらしました。一方で1484DRのネスメ難民の受け入れや、対ネザリル戦役への処理で批判を受けています。
      • [P]エルク部族の野営地(戦士長アルガル): 北部ソードコーストを中心に広がるエルク族の野営地です。エヴァームーアにある彼らの聖地への訪問などにしばしば訪れます。
    • 〇南岸地区:
      • [Q]ラウビン橋(民兵団 ドローテア団長): この橋の通行は、住人やギルド員の通行は無料ですが、それ以外は銀貨1枚です。町の住民の有志からなる民兵隊がこの橋はを管理しています。民兵隊は町のけんかっ早い連中が交代で活動しています。隊員の装備も経歴も様々ですが勇敢です。
      • [R]鉄工所(グレーゲル親方): 大きな作業場を備えた鍛冶工房です。材料仕入れと出荷に多くの人が出入りし、いつも騒々しく煙突からは煤を吐きだしています。主な製品は船や建物などの金具ですが、日用品や武具を主に担当する職人もいます。夜は職人の一人が南岸の小灯台の番をします。
      • [S]墓地(墓守のモルテン): さびれた森外れに墓石が並び、地下墓地のへの入り口や、死の神々の祠が散在しています。墓守と家族が暮らす屋敷が傍に建ちます。訪問客への態度は対応する家族によってまちまちです。
      • [T]静けさの泉(世捨て人のカリーネ): 森の中にある静かな泉です。湧き出た水は森の小川に流れます。泉の傍に平和の女神エルダスや他の自然の神々の祠があり、関係者がいることがあります。町の人々は心を鎮めたいときにこの泉を訪れます。
      • [U]黒トサカ族の荷下ろし場( 若衆頭シュスルサ): エヴァームーアに住むリザードフォーク“黒トサカ族”の野営地です。木造の集積所に交易品を積み上げ、リザードフォークの人足と戦士が周辺を警戒しています。