
早朝6時、青森県青森港。
その港に、荘厳ともいえる巨躯を誇る学園艦が停泊していた。
キエフ級重航空巡洋艦に近似したそのフォルムは、美しい港と相まって一枚の絵のようだった。
プラウダ高校。
戦車道にかけては日本国内でも有数の強豪校である。
その高校の主力所有車両「IS-2」について、副隊長であるノンナさんに話を聞いた。
Q.朝早いですね?
ノンナ「当然です。カチューシャが目を覚ます前にあらゆる準備をしておくのが副隊長の責務ですから。」
Q.準備とは?
ノンナ「カチューシャの着替え、歯磨き、ヘアセット、スケジュール、ボルシチの仕込み、教練の資料などです。」