SCP-T2

Last-modified: 2016-03-21 (月) 11:57:55
 

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アイテム番号: SCP-T2:
オブジェクトクラス: Safe

 

特別収容プロトコル:現在、SCP-T2はエチゴヤ城地下機密セクション「清姫の間」にて6m×6mの部屋に収容されています。
SCP-T2は今日まで家具や娯楽の要求を一切行っていません。
五感は正常な男性と同一レベルであり、コミュニケーション能力を保持し、発声も可能です。
気分がいいときは歌を歌う時もあります。
歌唱内容は華美ですが特異なものではなく、致死性、催眠性、破壊性などは持ち合わせていません。

 

壁面、天井、床を覆うように無影灯を設置しています。
全ての無影灯は部屋の中心に対して照射するよう設置されています。
これらは24時間稼働及び安全性及び生存性を考慮し、部屋の外部から交換できるよう設計されています(発光ダイオードを用いたLED照明に限る)。

 

各照明の寿命は30cm×30cmのブロックごとに管理されており、1時間前、30分前、10分前、5分前、3分前、1分前、30秒前、10秒前になるにしたがって交換人員に連絡されます。
時間が来るごとに人員はお互いの目に視線を合わせ、寿命刻限告知が近いことを認識、確認します。
交換人員はDクラス以上、3人以上を最低人員とし、全身を純白のラバースーツの着用(ポケット、縫い目がないもの)を義務付けます。

 

10分前の刻限告知ののち、専用ハンガーにより交換箇所に移動、3分前の告知が来る前に該当交換照明を視認、1分前までに交換照明の換装準備を行います。
以前はロボット制御による交換を実行しましたが、微細なモーター音を聞きつけたのか興奮状態に陥ってしまい取りやめられました。
よって人力による換装が必要なのですが、五指による換装は危険を伴う(一瞬とはいえ彼から指が見えてしまう)ため、特殊な方法を取らざるを得ませんでした。
特殊な方法とはグレール・ディーナ博士によって考案された[削除済み]によるものです。これにより人員の生存性確率が現在92.7%に上昇しました。

 

説明:彼が影を視認すると、影はその形どおりに周りの物質を削り取ります。
分子レベルで切断されており、彼が視認をやめない限り切削は終わりません。
逆に言えば視線を逸らすことで止めることができるため、不測の事態に陥った場合アラームなど音響効果で注意をひきつけることで半強制的に中断させることが可能です。

 

グレール博士の見解:グレール博士はかねてより彼を聖遺物として見ておらず、度々クランマスターに外出許可を求めていました。(のちの調査により21回に渡る上申書のうち12回分の文書は悪魔によりシュレッダーされ、6回分は悪魔により他の部署に誤送され有耶無耶になり、3回分は悪魔により焼却されていたことが判明。)

グレール博士の手記(抜粋)
「私は、あの眼を恐れていると同時に、畏れている。一度だけ直視されたことがあるが、生きた心地はしなかった。
あれは人類が所持していいものではない。だが、あの眼を所持している青年は人間なのだ。」
 

影の魔眼:ある日、グレール博士は周囲の静止も聞かず部屋に単体で侵入。
身体の71%(右腕、腹部全般、下半身全般)を失いました。
但し切断面があまりに鋭利な為か即死には至らず、博士は残った左腕で彼の右腕に触れ、影は[削除済み]。
その日以降、SCP-T2が影による浸食を行うことはなくなり、クランマスターによる承認を経て戦車の搭乗を許されています。

 

彼は常に眼鏡をかけるようになりました。
彼は人に歌を聞かせるようになりました。
彼は少し笑うようになりました。

 

博士は青年を見上げ、眼鏡を渡し、一言囁いたそうです。

 

魔眼殺し、と。