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Last-modified: 2014-01-13 (月) 15:24:48

ラトナ様がみてる

 

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ラーチェルは早速選挙活動を開始した。
当選枠が3つ、立候補者も3人なら信任投票になる。
レナックに徹夜で作らせたポスターを張り出し、クラスメイトや下級生を運動員に引き入れる。
こういう時帰宅部は不利なものだが、破天荒なラーチェルは意外と皆に愛されていた。

一方ターナはもはや開き直った。天馬部の皆のバックアップで選挙に乗り出す。
ターナ「こうなったらやってやるわよ!天馬部ここにありと皆に知らしめてやるわ!」
ヴァネッサ「その意気です!ターナ様!」

エイリークだけが一人些細な事を気にして、いまだ選挙活動に手をつけていなかった。
エイリーク「歴代会長一の貧乳はいやです……とはいえ…部やクラスの皆の期待を思うと、
      エントリーを取り消すのも心苦しいですし…ああ、どうすれば…」
悩み苦しむエイリーク。今日も部活動を終える。
部の後輩たちの期待に輝く視線が痛い。

帰り支度を終え、昇降口に向かうエイリーク。途中で生徒会室の前を通る。
その時生徒会室からアテナが出てきた。
「ム?えいりーくカ?こんな遅くまで熱心だナ」
「あ…ロサ・メリクル…」
「来年には・おマエがろさ・じーくりんでダ」
「いえ…ですが…私などに勤まるのでしょうか?」
エイリークの視線はアテナの胸に注がれている。大きくて羨ましい。

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「ナンダ?自信ないノカ?」
「ええ…」
自分の胸を見てため息をつくエイリーク。
だがアテナは別の解釈をしたようだ。
「心配するナ・おマエは・よく演劇部を纏めてイル・会長だっテ・やっていけル」
そう言ってアテナはエイリークを生徒会室に招き入れた。
「見ロ・歴代会長の・肖像画ダ」
生徒会室の壁には歴代会長の肖像画がかけられている。
伝統あるルネスの生徒会だけあってかなりの数だ。
「諸先輩方ノ・後を継げル者は・お前ノ様な・皆のためニ働ける・人間ダ」
アテナは激励してくれているのだが、エイリークが気にしてるのは、
歴代会長に自分以下の貧乳がいるかどうかである。
エイリーク(百年近い歴史のあるルネスの歴代会長なら相当の人数!
      1人2人くらい私より胸の無い方もいるはず!)
まだ自分が会長になったわけでもないのに、もはやその事しか頭に無い。
もっとも1人でも自分より貧乳がいれば、会長になったとて貧乳会長NO1の座は免れるのである。
ビリと下から2番の差は大きい。気持ち的に…

熱心に肖像画を眺めるエイリークに、アテナは自分の言いたい事が通じたものと勘違いして、
一人頷くと部屋を出るのだった。

数時間後…1人落胆するエイリーク…いなかった…1人も…
そりゃこれだけ人数がいれば、貧乳も相応にいた。エイリークに近いレベルの者もいた。
だがエイリークと同等の者はいなかった…
エイリーク「ああ…なんて神様は残酷な…こんな私に、皆は会長になれというのですか…orz」

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翌朝、始業前の教室でラーチェルがエイリークに詰め寄っている。

ラーチェル「もう!まだ踏ん切りがつきませんの!」
エイリーク「だって…ラーチェルはまだAはあるじゃないですか…私なんて…(´;ω;`)」
ラーチェル「貧乳がなんですの!わたくしだって…人より少しだけ控えめですけど…
      だからといってそこまで凹んでいませんわ!」
エイリーク「私の胸が平らどころか凹んでいると言うんですかぁぁ!」
ラーチェル「ちょ…言葉のアヤですわ!」
ヘザー「そうよ!女の子のお胸は大きいだけが能じゃないわ!これはこれで!」
いきなり現れエイリークに抱きつくヘザー。
エイリーク「きゃあ!?ヘザー先生なにをなさるのですか!?」
ヘザー「なにって教師と生徒のスキンシップじゃない♪…ああ、エイリークちゃんの髪、いい香り…」
エイリークの髪に顔をうずめて匂いをかぐヘザー。息が荒い。
その姿にラーチェルはプッツンした。
ラーチェル「ヘザー先生!わたくしのエイリークになにをなさるんですかぁ!」
つ イーヴァルディ
ヘザー「いや~ん、イケズ!ラーチェルちゃんも可愛がってあげるのに~!」

ふっとんでいくヘザー。

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ラーチェル「まったく!なんであんな変態が教師なのかしら?」
エイリーク「あの…今わたくしのエイリークって…?」
ラーチェル「はわぁ!?」
(つ…ついとんでもないことを口走ってしまいましたわ!?)

ラーチェル「細かいこと気にしたら負けですわ!それより選挙の件ですわ、いい加減覚悟をお決めなさい!」
力技で押し切るラーチェル。
エイリーク「でも…」
ラーチェル「でも、とか、しかし、とかに続くのは負け犬の言葉ですわ!
      貧乳がなんですの!いっそ会長として貧乳の地位向上に努めるくらいの覚悟を持つべきですわ!」
勝手にエントリーさせといて、えらい言い草だ。ようは一緒に生徒会活動をしたいのだ。
しかしラーチェルの言葉はエイリークの心の琴線に触れた。
エイリーク「……そうでした……ルネスで貧乳に苦しんでいるのは私だけではないのでした…
      貧乳が暮らしやすい学校をつくるのが私の使命なのですね!
      ありがとうラーチェル!私、目が覚めました!」
感動に震えてエイリークはラーチェルの手を取った。
ラーチェル「も…もうエイリークったら…大胆なんですから//////」

こうしてエイリークは演劇部、および全校の貧乳たちの圧倒的支持を背景に選挙戦に乗り出したのである。

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ヘザー「あいたたた…なんのこれしき!」
起き上がるヘザー。イーヴァルディで随分吹き飛ばされたようだ。
ヘザー「私は教師!女生徒達に愛について教えてあげるのよ!…ところでここはどこかしら?」

ヘザーの視界に入ったものは、着替え中のガチムチ男ばかり…
ここはドズル大学付属男子高校の相撲部部室であった…

ブリアン「きゃあああああ恥女が飛び込んできたー!」
男子生徒A「わしらの着替えを覗く気だなぁ!」
男子生徒B「ぎゃあ!おいどんのフンドシをはやくよこして!全部見られちゃう!」
男子生徒C「どすこいどすこいどすこいちゃんこごっつぁん!」
男子生徒D「くんずほぐれつ男のさばおり!」
レックス「女なんかに見られても嬉しくないぜ」

ヘザー「オエーーーーーー!!!!!」

……ヘザーはかろうじて地獄から抜け出した……

ヘザー「はぁ…はぁ…えらい目にあったわ…でもルネスを百合の園にする日はもうすぐなのよ…
    ああ♪なんて楽しみな♪」
ヘザーは妄想に耽るとヨダレをぬぐうのだった。

続く