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Last-modified: 2014-01-12 (日) 16:22:31

――紋章町商店街――

ロイ「こんにちわー」
ボーレ「お、アイクのところの。今日はどうした?」
ロイ「お使いです。お豆腐5丁ください」
ボーレ「あいよ!」
つ豆腐5丁
ロイ「どうもありがとうございます」
ボーレ「そういやこの前兄貴とヨファが家に来たんだって?」
ロイ「はい。オスカーさんのお鍋、美味しかったです」
ボーレ「そりゃそうだ。兄貴の作る料理は天下一品よ! …いろいろあったしな」
ロイ「それって…」
ボーレ「今でこそ俺もこうして豆腐の店開けてるけどよ、小さい頃は大変でな。
    親父が病気、母親は失踪。兄貴が働きながら俺とヨファの面倒見てくれてたんだ。
    グレイル工務店に拾われてから、やっと生活も安定して…俺も一人立ちできるようになった」
ロイ「そう、だったんですか……」
ボーレ「まあ、気にすんな。俺ら兄弟、うまくやってるしよ。兄貴も工務店以外にもいろいろ助っ人やってて忙しいし」
ロイ「ベグニオングループへの料理講座やってるって話聞きましたけど」
ボーレ「それ以外にも、テリウス地区警察署に知り合いがいて、たまにそっちの助っ人やってるとか」
ロイ「大変ですね…」
ボーレ「体は壊さないでほしいぜ、あ、そうだこれ」
つ豆腐料理レシピブック
ロイ「これって」
ボーレ「この商店街もでかいデパートとかに押されがちだから生き残りかけていろいろやってるんだよ。
    兄貴に協力してもらって作ってもらったんだ。美味いから姉さんに渡して、作ってもらえ」
???「ボーレ、いるー?」
ロイ「あ、ヨファ!」
ヨファ「こんにちわ、ロイさん。あ、いたいた」
ボーレ「なんだチビ、来たのか」
ヨファ「チビ言うな!! お使いに来たの。お豆腐切れたから」
ボーレ「そう言うことか。じゃあ好きに持ってけよ。代金いらねえから」
????「いくら兄弟でも、そのあたりは線引きしないとだめだろう」
ロイ「オスカーさん」
オスカー「やあこんにちわ。で、ボーレ。いくら兄弟でも、代金は支払うよ。でないとお前が生活大変だろう」
ボーレ「いいってのに。兄貴には迷惑かけっぱなしなんだしよ…」
オスカー「だと思うなら、ちゃんと商売はやることだ」
ボーレ「わーったよ」
ロイ「あ、この前は夕食ありがとうございました」
オスカー「いや、こちらこそ。お礼に畑の野菜をたくさんいただいて、申し訳ないよ」
ヨファ「お野菜でまたお鍋作ったんだよね。美味しかったよ!」
ロイ「アルム兄さんの野菜、美味しいからね」
ビーッ! ビーッ! ビーッ!

ロイ「いきなりマスコットのお豆腐ちゃんから、パトランプと警報が!?」
グローメル「うぬ、これはルーテ殿協力の元お豆腐ちゃんに設置した『敵意センサー』が反応しておる!!」
ロイ「いきなりどこから現れてるんですかグローメルさん!!」
ボーレ「おいおい、これが鳴るってことはこの近くに敵意を抱いてるやつが…」

ラナ「ここね…セリス様に夕食を作ったという不届き者がいる場所は…!!」
ユリア「ふふふ…竜王家の力、見せてあげるわ…!!」

一同『最凶コンビ来たーーーーー!?』

オスカー「えっと、あのお二人は…」
ロイ「えっとね、ユングヴィ家のラナオウことラナさんと、竜王家のユリアさん。
   二人ともセリス兄さんのことが好きみたい…」
ラナ「愛しのセリス様に夕食を作ったという、糸目の不届き者はあなたね…!!」
ユリア「…まだ私たちもそんなことできたためしがないのに…!!」
ボーレ「おい、あんたら…って、え、セリスって、あの長い青い髪の――」
ロイ「うん、そのセリス兄さん。女の子に間違えられやすいけど」
ボーレ「そうだったのか……」(汗)
ヨファ「ねえ、すごいんだけど……殺気が……兄さんに、だよね?」

ラナ「さあ、裁きのユングヴィ神拳を受けるがよい!」(覇王の顔)
ユリア「それともナーガの方が好み?」(黒笑み)

オスカー「…原因は、この前の夕食の一件だね?」
ロイ「十中八九そうですね」
オスカー「なんとか説得するしかないかな…」
ロイ「え、説得って。この二人に説得が通用――」
ボーレ「やばい!」(スイッチオン)

ウィーン、ウィーン、ウィーン!!

ロイ「ボーレさんのスイッチでまたお豆腐ちゃんから別の警報が!?」
お豆腐ちゃん「緊急警報発令。繰り返す、緊急警報発令。ただちに、周辺住民は退避するように」
グローメル「うぬ! 今度はスイッチによるエマージェンシー警報か!」
ロイ「どういう用途で設置したんですか!?」
ヨファ「に、兄さん、もしかして…」(怯え)
ボーレ「もしかしなくても、だろ。ロイ、お豆腐ちゃんの後ろに隠れとけ」
ロイ「え? ええ?」

ラナ「いい度胸! さあ怒りの神拳を――」
ユリア「怒りの魔法を――」

オスカー「乱 暴 は や め な さ い」(カッ!!)

二人『!?!?!?!?!?』(バタッ)

ロイ「ええ!? 紋章町でも有数の二人が一瞬で倒れた!?」
ボーレ「ああ…兄貴の最終奥義『開眼』が…!!」
ロイ「なんですかそれ!?」
ヨファ「…兄さんの目が開かれるとき、真の力が発揮されるんだ…」
ボーレ「その時の戦闘能力は異常。だれも敵わねえ。工務店でも兄貴を本気で怒らせるのはタブーとして、暗黙の了解」
グローメル「うぬ…初めて見たが、恐ろしいものよ…」
ロイ「……」(唖然)

オスカー「いいかい。二人とも、私がうらやましかったのだろうけれど、
    そのような手段に持ち込むのは、女の子としてどうかと思うよ。
    セリス君に振り向いてもらいたいなら、まず料理の腕を磨いてみたらどうだい。
    教えてほしいというなら、私が教えてあげるから」
二人(正座)『……はい』
オスカー「じゃあ、もうそんなことはしないようにね」(笑顔)

ロイ「…オスカーさんって、すごかったんですね…」
オスカー「そんなことはないよ。アイクの方がもっとすごいって」
ロイ(いやいやいや。あの状態のオスカーさんなら、アイク兄さんともいい勝負だって!!)

 ――デイン家――

アシュナード「フハハハハ…!! 実に心地よい闘気よ、今行くぞ…!!」
ラジャイオン(誰が行くかー! でも逆らえん……!!)
ペレアス「父上、止めてください! 町に被害出ますって!!」
アムリタ「好きにさせなさい! この戦闘狂!!」
セネリオ「酷い有様です」