リーフ「アーダンさん急に集合をかけてどうしたんだろうね?」
ヒーニアス「さあな、ところで弟よ。私は思い立ったのだ」
リーフ「なにを?」
ヒーニアス「私は寝るときエイリークの抱き枕を抱きしめて、彼女への愛を深めているのだが、
よく考えたらエイリークも寝るとき寂しい想いをしてると思ってな。
そこでヒーニアス抱き枕を作ってみた。
抱きしめたり頬擦りしたり、朝のキッスをしたり幅広い使い道がある。
これを彼女に送ろうと思うのだ。
それで弟の貴様の意見が聞きたいのだが…」
リーフ「……………ヒーニアスさん…さっき言ったこと全部姉さんの抱き枕にしてるんだね…
でも、おねいさんが僕の抱き枕にそれをしてくれたらと妄想すると、ヒーニアスさんを責める気になれない」
アーダン「集まってるな、それじゃはじめるか」
セティ「………」
アーダン「今日、皆に集まってもらったのは【彼女なき男達の集い】に新たな仲間が加わったためだ。
紹介しよう、クレイン君だ」
クレイン「…………みな…さん、クレインです…よろしく…」
リーフ(……顔色真っ青だよ…たしかセティさんが連れてきたんだよね? なんかあったの?)
セティ(察してやってくれ…)
アーダン「すでにセティ君から聞いていると思うが、我らは彼女をつくるために相互協力する組織だ。
君もともに頑張って恋人をゲットしよう!」
クレイン「……ううっ…ぐす…少し前まではいたんですけどね…」
セティ(´;ω;`)
ヒーニアス「ほう」
アーダン「な、なにぃぃぃ~~~! 君は年齢=彼女いない暦ではないのかっ!?
素晴らしい、なんと有望な男なんだ! 是非どんないきさつだったのか聞かせてくれ!」
セティ「ちょっ!? アーダンさん、そんな無神経なこと聞いちゃいけませんよ!」
アーダン「何を言う! 例え短い間でも彼女がいたなんて幸せ極まりないじゃないか!?
俺なんか25年一瞬たりとも彼女がいたことはない!
フラれた女は星の数、もはや人数を覚えていないほどだ。
それからすればなんと恵まれた事か……」
リーフ「(´;ω;`) ……そうだよ…同志なんだから毎日毎日フラれ続ける僕らに、
たとえ短期間でも彼女をGETできたいきさつを参考に話してほしい…」
セティ「しかしだね…」
(私からすれば貴様がうらやま…憎い)
クレイン「いいんだ……人に話せば少しは気も晴れるだろうし、僕らは仲間なんだから…」
セティ(´;ω;`)
クレイン「彼女は派遣社員でね…ウチの会社と短期契約して働いてもらったのがきっかけなんだ…
初めは単なる雇い主と派遣社員だったけど…気が合って仲良くなってね…」
ヒーニアス「ふむふむ、だがなんの仕事をさせてたのかが気になるぞ。
ウェイトレスか? メイド喫茶? 巫女喫茶も乙なものだ」
リーフ「あそこの姉妹ならユーノさんがいいなぁ…ハァハァ」
アーダン「お…オフィスラブかっ!? お…俺も会社の娘たちとそんな間柄になりたい…orz
同僚の遠慮からか え~アーダンさん? そういう対象ってわけじゃないけどいい人ですよ?
とか言われるのもうやだ…」
セティ「はい皆、黙って聞く!」
クレイン「そしてね…思い切って告白して…ティトもOKしてくれてね。
ああ……2人で時間作って買い物行ったり……食事したり……手なんか繋いだ時の…
ああ…ティトのはにかんだ顔が忘れられない……」
セティ(´;ω;`)
リーフ「な…なんて言って告白したのさっ!? 是非教えてよ、ティトさんに効いたなら
ユーノさんにもそれでいけるかもっ!」
アーダン「うらやましい…そこまで到達できただけでもうらやましい…」
ヒーニアス「もうすぐ私とエイリークもそうなるとも」
クレイン「彼女できそうなんだ…いいね…だけどさ…
妹に付き合いがバレてから色々あって…電話にも出てくれなくなって…
そんでアレンがティトと最近仲がいいって…」
リーフ「そ…それは…でも…」
アーダン「破局できるだけいいじゃないか…俺なんか破局する相手もいない…orz」
セティ(´;ω;`)
ヒーニアス「まさかその程度で諦めたワケではあるまいな」
クレイン「…まさか…でも、会ってもくれなくなって…だから思い切って彼女の家を訪ねてみたんだ」
(以下回想シーン)
クレイン「ティトの家はここだね…今日こそ君に会って二人の仲を取り戻すんだ!」
ピンポーン!
ゼロット「はいはいどちらさま?」
クレイン「突然お邪魔してすみません…僕はクレインと申します。ティトはご在宅でしょうか?」
ゼロット「ふむ、素直にワビにきたのかね。だが義妹はもし君が来ても会いたくないと言っていてね」
クレイン「えっワビって?」
ゼロット「いやね…なんでも、仕事を妨害されたとか、メールで待ち合わせを連絡された先に行ってみたら
フレイボムが埋まってたとか、あげくに靴に画鋲をいれられたなんて話してる」
クレイン「ぼ…僕は何一つ見覚えがないんですが!」
ゼロット「んむ…君がやったという証拠はないと私も言ってみたんだがね…
なんでもそういったことがあると、君の服を着た金髪の男が逃げるのを毎回目撃してるそうだ。
こうも回数が重なると君に違いないと…」
クレイン「!?」
(そ…そういえば最近時々箪笥から服が無くなってた…クラリーネがフラリと出かける時に限って…)
ゼロット「…折角縁があって付き合うようになったのだから、一度よく話してみてはと
言ってみたんだが…あの娘も頑固でね…すまないが引き取ってもらえるかな?
それともし君がきたら渡してほしいと手紙を預かってる」
クレイン「いえ…急に押しかけてすみませんでした」
(回想終わり)
ヒーニアス「それでその手紙にはなんとあったのだ?」
クレイン「別れましょう…これ以上付きまとわないで、もう2度と会いたくない…うわーん!」
セティ(´;ω;`) (´;ω;`) (´;ω;`)
リーフ「今だけは思いっきり泣いていいんだよ…ここにいる仲間達はフラれる辛さをよく知ってるからね」
アーダン「別れる相手がいるだけいいじゃないか…orz」
ヒーニアス「ふむ、君がフラれたと思うならそうなのだろうな…だが仮に私が同じ事態になったとしたら、
私は違う判断をするぞ?」
クレイン「え?」
ヒーニアス「ふふふ…私ならこれは、嫌いになった振りをして私の気を引こうとしていると考える。
いわゆるツンデレというわけだな…まぁ私がフラれるなど天地が逆さまになってもありえんというわけだ」
クレイン「な…なんてポジティブなんだ…」
リーフ「単に思い込みが激しいだけだよ」
アーダン「だが君になりすまして破壊工作をしたのは一体…」
クレイン「僕の妹だと思います…妹はまだ兄離れができてなくて…」
アーダン「な…なにぃ!? ブラコン妹までいるのかっ! この幸せ者め!
君はエロゲの主人公かっ!」
リーフ「エロゲの主人公なら振られたりしない! 選択肢を間違ったに違いない!
…それにしてもうらやましい…僕がエロゲの世界にいっても脇役にしかなれない気がするよ…」
ヒーニアス「ふむ、ブラコン妹の妨害とな……はっ!?
まさかターナがこの完璧すぎる兄に惚れてブラコンになってはいまいなっ!?
あ…ありえる…エフラムばかりが邪魔者と思っていたが、意外な伏兵かもしれん…
しかもターナとエイリークは仲がいい…
その立場を利用して、この兄を取り戻そうとエイリークにあることないこと吹き込んだりしたら…
こ…これはいかん!」
クレイン「なぜだろう…ちょっと前まで自分は不幸だと思ってたけど…この人たちを見てると幸せな気がしてきた…」
セティ「少しでも君の慰めになったならよかったよ…」
アーダン「そうだ! 一度振られたくらいなんだ!
失恋の悔しさをバネにいていい男になってやるんだ!
振った女が、あの時振らないでおけば…と思うくらいのな!
その時になっても遅いってことを思い知らせてやれ!」
リーフ「あ…アーダンさんいい事言うね!
そーだ、僕をフリまくったおねいさん達が悔しがるような男になってやるー!」
ヒーニアス「ふ…まぁ君たちがどんなに頑張っても私の千分の一にもおよばんだろうが、せいぜいがんばるとよい」
セティ「じゃあ今夜は皆で飲もうか、カリルさんの店を取ってあるんだ」
クレイン「あ…ありがとう…僕にはこんなにいい友達が…仲間がいるんだ…」
終わり
彼女もいいけど、男友達や男同士の仲間関係の方が好きな自分がいるっす。
そんでこんなネタを書いてしまった…
クレティト好きな方はスマン…