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Last-modified: 2014-01-26 (日) 22:59:10

心の安らぎを求めて

 

~ 社長室 ~

セティ「ティニー…ティニー…ぐす…」
ホーク「それはよろしいのですがこの案件について」
セティ「ああ…それはね…」

~ 昼休み ~

ホーク「…ほんとになんとかならないのか…毎回宥めるのもさすがに疲れるぞ…
    脈なしってわかりきってるんだから、いい加減諦めればいいのに…」
ミーシャ「いやあの…ほら…一途な方ですし…」
ホーク「あそこまでいくと女々しいというか未練がましいというか…はぁ…」
ミーシャ「セティ様には内緒でセティ様を救え!プロジェクトを動かしていますが…
     結局は本人の心の問題ですからねぇ…」

~ 夜道 ~

セティ「ああ…今日もやっと仕事が終わった…
    私の青春は家と会社の往復で終わっていくんだ…疲れた…」
???「そこのお方」
セティ「へ?」
???「とても疲れた顔をなさっていますね。よろしければお話を伺いたいのですが…」
セティ「ええと…どちらさまで?」
セリカ「あ、これは失礼。私は皆様の心の問題の相談に乗らせてもらっているセリカという者です」
セティ(普段なら相手にしないとこだけど…なんだか…正直まいってるし話くらい聞いてみるか)
セリカ「貴方のお顔から疲れ…悲しみ…苦痛…あらゆる負のオーラを感じたものですから声をかせさせてもらいました。
    貴方のように疲れ、打ちひしがれた人々が集うセミナーを開催しております。
    参加は無料ですので是非おいでください」
セティ「はぁ……仕事明けにティニーと約束があるわけでもないし…それに…話を聞いてもらえるなら…」

~ ボロいビルの一室 ~

セティ「あ、クレイン、君も来てたのか?」
クレイン「やあセティ!ちょうどこれから携帯に電話して呼ぼうと思ってたんだ♪
     僕も前回このセミナーに参加してね。ティトに振られて以来落ち込んでたけど気持ちが楽になったよ」
セティ「そうなのかい?
    それはよかった。心配してたんだよ」
クレイン「ここは僕たちみたいに、辛い目にあった人々が心のやすらぎを得ることができるんだ。
     あ、始まるよ」

セリカ「みなさんこんばんわ。今の社会は合理化に追われ、大切なものを見失っています。
    そんな中で仕事や日常に追われ疲れ果てたこともあるかと思います。
    さぁ胸に溜め込んだものを吐き出し、新たな気持ちで明日に向かいましょう!」
クレイン「僕はティトに振られてからずっと塞ぎこんでいました…
     でもここに来て多くの苦しみに負けずに頑張っている皆さんと語り合って気力が沸いてきました!」
サザ「俺は涙目なんかじゃないんよ。ちょっと戦闘向きじゃないってだけで、シーフの能力もあるし役に立つんよ」
ジェイガン「ジェイガンポジションは世に必要とされているのですな…
      ハードモード万歳!」
セリカ「さぁ新しい仲間のセティさんもどうぞ!」
セティ「え…ええと…私は…好きな娘が全然こちらを振り向いてくれない上、来る日も来る日も仕事ばかり…
    正直参ってしまって…」
セリカ「その苦しみに対する癒しはここにあります。同じ苦痛を分かち合って元気になりましょう。
    貴方のために私は恋敵のリーフを燃やします。
    それでも振り向いてもらえなければ私が彼女を紹介してあげます。
    仕事はそれだけ貴方が世の中に必要とされているということなのです。
    元気を出して…貴方はなくてはならない人間なのです」
セティ「ううっ…こんなに親身になってもらったのは初めてだ…ありがとうありがとう…うわぁぁぁぁぁん!」
セリカ「さあ涙を拭いて…」

クレイン「ね、よかっただろ?」
セティ「ああ、気持ちが楽になったよ!
    セリカさんすばらしい人だね。休憩のあとはどんな話を聞かせてくれるのかなぁ?」

~ 控え室 ~

ジェニー「あのーセリカ様、セティさんに彼女を紹介するってのは…」
セリカ「もちろんあなたかメイの事よ。
    あらたな信者ゲットのためにセティが振られて打ちひしがれた所に優しい言葉でもかけて幸福感を目一杯与えてあげてね?
    あ、ほんとに恋人になれとまでは言わないから。あなたにはセーバーがいるしフリだけでいいわ」
メイ「い…いいんですかねぇ」
セリカ「もちろん嘘はいけないわ…でもミラの信徒を増やし、世の中の人々を幸福と救済に導くには必要なことなのよ…
    いや…それが人に生きる希望や勇気を与える嘘ならそれはもはや真実なのよ…」
ジェニー「そ…そういうものでしょうか?」
セリカ「もちろんよ!
    腐れ新興宗教みたいに怪しい壷を売ったりお布施を強要するようなことしてるわけじゃないもの。
    後ろめたいことは何もないわ!
    さぁ不幸な人々をミラ教団に導いて幸福にしてあげましょう!」

~ セミナー室 ~

セリカ「…であるから皆さんは世の中から必要とされているのです。
    頑張って生きていけば皆さんを愛する人、必要とする人はきっと現れます」
クレイン「ううぅグスッ」
セティ「ああ…セリカさんいいこと言うなぁ…こんなに優しくされたのは初めてだ…この人の言葉なら信じられる」
セリカ「そして心の幸福を得るには神の愛を感じることが最も重要なのです。
    信仰は道徳と結びつき、清く生きる皆さんは世界の人から愛し愛されることでしょう…
    さぁ正しき神の教えを得るためにもミラ教団に入信を…」
ジェイガン「あああ…わし入信しようかの」
サザ「なんだかそれがいい気がしてくるんよ」
クレイン「セリカさんがそう言うなら…きっと間違いないよね…」
セティ「この苦しみから逃れられるなら…」

ユンヌ「というわけでやって来ましたミラの女神様です。セリカちゃーん手伝いにきたわよっ!
    ところでお茶とケーキは出ないの?」
セリカ「ちょ…」
セティ「……これがミラの神様?」
ジェイガン「なんちゅーか…なんの威厳もありがたみもないのう…」
サザ「おれやっぱ入信やめるんよ」
クレイン「…なんだかがっかりだなぁ…」

ユンヌ「あれ?おっかしーわね。この女神の神々しい姿を見ればみんなこぞって入信すると思ったのに」
セリカ「何邪魔しくさってんのよこの邪神!
    みんな帰っちゃったじゃないの!」
ユンヌ「いやーセリカちゃんを手伝ってあげよーっちゅう善意でしたことなんだもんいいじゃないっ
    それより羊羹はまだー?」
セリカ「貴様に食わすお茶菓子はないわあぁああああああああ!」
ユンヌ「なによーバーカバーカポンポコピー!」
セリカ「ぬがあああああああああああああ!!!!!!!!!
    まてやコラー!」
メイ「あーあ、こんな落ちだろーと思った」
ジェニー「やっぱり地道に布教するのがいちばんですね」

終わり