28-481

Last-modified: 2014-01-28 (火) 17:39:42

夏だ!海だ!兄弟家だ! 2日目(深夜 前編)

 

ヘクトルと談話しているファリナはお酒を飲ませようとしていた
ファリナ「ね、ねえヘクトル…ここにスポーツドリンクがあるんだけどいる?」
ヘクトル「お、悪いな。遠慮なくいただくぜ」ゴクゴク
ファリナ(計画通り…)ニヤリ

5分後、少し顔が紅潮して虚ろな目になったヘクトル
ファリナはその隙に自分のことについて切り込みはじめた
ファリナ「ねえ、ヘクトルって好きな人はいるの?」
ヘクトル「…兄弟はみんな好きだぞ」
ファリナ「そういうのじゃなくて彼女にしたい人とかよ」
ヘクトル「……う、うーむ…よくわからん」
ファリナ「じゃあ私はどう?」
ヘクトル「………嫌いじゃないぞ…」
ファリナ「そう。じゃあフロリーナは?」
ヘクトル「………嫌いじゃない…」
ファリナ(どうやら私もフロリーナも同じ位置にいるみたいね)
ヘクトル「……なあ、お前は好きな人とかいるのか?」
ファリナ「わ、私!?」
ヘクトル「俺だけ答えたら不公平じゃねえか」
ファリナ「私は…い、いるわよ」
ヘクトル「ほう…誰だ?」
ファリナ「………………ひ、秘密よ」
ヘクトル「おいこら、隠すなよ。誰にも言わねえからさ」
ファリナ(ここでいつもなら殴るけど…今日こそ頑張って言わなきゃ…)
ヘクトル「さ、言ってみ」
ファリナ「私が好きなのは……ヘ、ヘk…」
ファリナが意を決してヘクトルと言いかけた瞬間、突然窓が破られた
ビラク「やっと追いついたよへっきゅん!さあ夜明けのコーヒーを飲もうぜ!」
ヘクトル「な、ビラク!?てめえ鮫に喰われたんじゃなかったのか!?」
ビラク「たまたま喰われる寸前に銛を見つけて倒したよ!」
ヘクトル「しまった…縄梯子に捕まるときに置いてきたやつか…」
ビラク「ようやく泳いで帰ってきたんだ!さあ、や ら な い か」
ヘクトル「だぁぁぁ!?こっち来るな!!わぁぁぁぁ!!」ドタタタタ
ビラク「あ、待ってよへっきゅん!!」パカラパカラ

後には粉砕したガラスの破片と放心状態のファリナが残された
ファリナ「………ふふ…抜け駆けしようとした罰かしら……orz」

ソフィーヤはスポーツドリンクを置いてロイの寝顔を観察していた
ソフィーヤ「ふふ…ロイ様の寝顔は可愛いですね」
そして横で観察しているうちにそのまま眠ってしまうのであった

ミルラはエフラムの話を静かに聞いていた
エフラム「…がな。あそこでこうやって…って大丈夫か?」
ミルラ「……はっ!?つ、続けてください(危ない、一瞬寝ていたわ)」
エフラム「そ、そうか…」
ミルラは長期戦に持ち込むと危険と判断し短期決戦に持ち込んだ
ミルラ「お兄ちゃん、この飲み物あげる。話してばかりじゃ大変でしょ?」
これがサラからだったらエフラムも多少は疑うだろうがミルラである
よもやそんなことはするはずがないと思ったエフラムは
エフラム「すまないな。いただこう」ゴクゴク
ミルラ(…あとは効果を待つだけ…)

10分後、エフラムの話すペースが少しずつゆっくりになりはじめる
ミルラ「お兄ちゃん、大丈夫?」
エフラム「う、うむ…ちょっと頭がボーっとしただけだ」
ミルラ「(効き始めましたね)ところでお兄ちゃんは好きな人はいますか?」
エフラム「兄弟、それにミルラやチキ、ファと幼女達だな」
ミルラ「(今のは守りたい対象ですね)なら私のことはどう思いますか?」
エフラム「ん?今言ったじゃないか?」
ミルラ「質問の仕方が悪かったですね。私のことをどう思いますか?」
エフラム「どうって…真面目で一生懸命な守ってあげたい子だと思うが…」
ミルラ「そうではなくて…女としてはどう思いますか?」
エフラム「……俺はロリコンとは違うからな」
ミルラ「じゃ、じゃあ大きくなったらお兄ちゃんと結婚したいです」
エフラム「ははは、大きくなったらな。楽しみにしてるぞ」
ミルラ「むぅ…やっぱりお兄ちゃんには子供扱いされます」
エフラム「ミルラ…お前はまだ子供だぞ。無理して背伸びしなくてもいいさ」
ミルラ「…はい。ところでターナさんやラーチェルさんはどう思いますか?」
エフラム「ターナとラーチェル…か。どっちもエイリークのいい友人だな」
ミルラ「わかりました。ありがとうございます」
エフラム「ああ、言い忘れたが、ターナは俺と幼女を守る同志だな」
ミルラ「はぁ…」
エフラム「む、気がつけばこんな時間か。早く寝ろよ」
ミルラ「…お兄ちゃん、一緒に寝てくれますか?」
エフラム「ん?ああ、構わんぞ」
ミルラ「…おやすみなさい」
エフラム「ああ…おやすみ」

ナンナがあのお酒を飲んだ頃、ミランダはサラの部屋に戻っていた
サラ「え?既にナンナがいた?」
ミランダ「はい…私…遅かったのね…」
サラ「ナンナが抜け駆けねぇ…一応確認してみようかしら」
そう言いながら用意していたウォッチの杖を使うサラ
サラ(ついでにみんなも見てみたけど…やっぱりうまくいかなかったか)
ビラクに邪魔されたファリナ、寝顔で満足したソフィーヤ
そしてまだ仲の良い兄と妹的な関係のミルラは失敗に終わっていた
サラ(さて…リーフとナンナはどうかしら?)

さてさて、手違いで例のお酒を飲んだナンナはリーフと話していた
リーフ「…大丈夫?何だか顔も赤いし息も荒いよ?」
ナンナ「へ、平気です…」
ナンナ(さ、さっきから身体は熱いしリーフを見てるとドキドキする…
   や、やっぱり私リーフとそういうことをしたいの…?)
リーフ「本当?…どれ…?」
リーフはナンナのおでこに手を当てて熱を計ろうとする
当然ナンナは驚きやら興奮やらで顔が真っ赤になるので…
リーフ「やっぱり熱があるみたいだね…大丈夫?」
ナンナ(リ、リーフの顔があんなところに……)
ナンナ「だ、大丈夫です!そ、それより話の続きを」
リーフ「そう…わかったよ。まあお互いビーチのことは忘れよう。
   ナンナも僕に見られたのは嫌だろうけど…」
ナンナ「い、嫌じゃないです!」
リーフ「…え?」
ナンナ「リーフになら…別に見られても嫌じゃないの」
リーフ「ちょ、ちょっとナ、ナンナ。何言ってるの!?」
ナンナ「私…リーフのことが好きなんです!リーフになら…」
リーフ「ストーップ!!君は熱があるからおかしいんだ。落ち着くんだ!」
ナンナ「おかしくなんかないです!私は…私はリーフが好きなんです!」
リーフ「な、何を言ってるんだ…ってちょ!?何してるのナンナ!?」
ナンナ「ほら…私の心臓の鼓動…リーフを見てるだけでドキドキするの」
リーフ(ど、どうしたんだ今日のナンナは!?ど、どこか色っぽいし…)
ナンナ「…リーフ…責任取ってくれますか…?」
リーフ(どうしよう…このままだとやばい展開になる予感が…
   メタ発言だとこのスレに書けない展開になるよ!?)
ナンナ「…リーフ…お願い……」
リーフ(くっ!?これ以上は僕の理性が限界だ!だ、誰か助けて!)

サラ(あらあら…ナンナもお酒のせいで随分積極的じゃない…)
ミランダ「サラ…ナンナはどんな感じ?」
サラ「うーん…あのお酒を何故かナンナが飲んだわね」
ミランダ「あ…そういえば置いてきちゃった」
サラ「このままだとナンナがリーフを押し倒すわね」
ミランダ「え!?」
サラ「…あら?…どうやら大丈夫そうね…」

リーフ「ナ、ナンナ!ちょっと待ってくれ」
ナンナ「…やっぱり私のことが嫌いなの?そうよねいつもいじめてるもんね…」

今にも泣きそうな顔でリーフを見つめるナンナ
リーフはそんなナンナの目を見つめ、真剣な表情で向き合った
リーフ「そうじゃない。ナンナのことは好きだよ。けど…まだ早いと思うんだ」
ナンナ「…早い?」
リーフ「そういうことをするには僕達はまだお互いを理解してない。
   それに…ミランダやサラ、ティニーだっているんだ。
   今この状況でナンナだけを愛せるかは僕には自信がない。
   だから…せめて僕が…きちんと向き合えるようになるまで待ってほしい」
ナンナ「………」
リーフ「僕は…まだ君を幸せにできるほど自立できてない。だから…ごめん」
ナンナ「………」
リーフ「けど君のことは好きだよ。だから…今日はこれで我慢してくれ」
そう言ってリーフは泣きそうな顔をしたナンナの唇に口づけをする
リーフ「はは…初めてだからうまくないかもしれないな」
ナンナ「…リーフ…ありがとう…」
リーフ「さ、熱もあるみたいだし部屋まで送るよ」

サラ(……リーフも意外と真面目ね。さて、ナンナが来るわ)
ミランダ「サラ…リーフはどうなったの?」
サラ「大丈夫、まだナンナだけのリーフではないわ」
ミランダ「そう…」
サラ「でも…少しナンナがリードしているかしら。キスしたわ」
ミランダ「え………」
サラ「ま、どこかでリーフに近づくことね。じゃあおやすみ」
サラがおやすみと言って布団に入った直後にドアがノックされる
リーフ「誰か起きてる?ナンナを部屋に入れて欲しいんだけど…」
ミランダ「リーフ…今開けます」ガチャ
リーフ「やあミランダ。すまないけどナンナを布団まで運んでくれない?」
ミランダ「あ…はい。わかりましたわ」
リーフ「じゃあ僕はこれで」
ミランダ「あ、あの!少し私とお話しませんか?」
リーフ「別にいいけど…(何だか今日はナンナもミランダも変だなぁ…)」
ミランダ「じゃ、じゃあ砂浜に行きましょう(こ、これがチャンスね)」
リーフ「わかった…ならちょっと着替えてくるよ。5分後に玄関で合流しよう」
ミランダ「わかったわ。じゃあ5分後にね」

リーフが部屋に戻った後、素早く着替えたミランダはサラにあるお願いをした
ミランダ「サラ、まだ起きてるんでしょ?あのお酒を私にちょうだい」
サラ「…クス…いいわ。冷蔵庫の下の引き出しにあるわ」
ミランダ「ありがとう」
ミランダは冷蔵庫から水に偽装されたお酒を手に取ると迷わず一気のみする
ミランダ「ナンナがお酒を飲んで話したなら私だって…」
サラ「ま、頑張ってね」

2日目(深夜 後編)に続く