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Last-modified: 2015-09-23 (水) 11:32:31

サラ   「……だから、どう?」
エフラム「よくわからないが…」
サラ   「将来やりたいことが無かったら、私とロプトのトップに立ってみない?って聞いてるだけじゃない」
エフラム「まだ将来のことは見当がつかないし、そもそも俺にそういうのは向いてないと思うぞ」
サラ   「将来私と一緒に働くことに何か不満があるの?……ね、いいでしょ?兄様ぁ…」
エフラム「だからまだわからんと……というか少し離れろ、おい…」

 
 

ガラッ

 
 

セリカ 「そこまでよ!」
サラ   「……誰?」
エフラム「セリカか、どうした?」
セリカ 「家の中に異教の気配がしたから来てみれば……そこの悪魔!エフラム兄さんから離れなさい!」
サラ   「あら、随分な言われようね…」
セリカ 「エフラム兄さんを誘惑する異教の悪魔は私が成敗します!覚悟なさい!」
サラ   「……何かうるさくなってきたから帰るわ、じゃあね」

 

セリカ 「……リワープ…!逃げられた…」
エフラム「おいセリカ、信仰のことはわからないが、あまり過激な言動は…」
セリカ 「そうだ!エフラム兄さんもミラ神の教えを受けましょう!そうすればローティーン以下の女の子と妹にしか向かない
      歪んだ性欲も正されて、悪魔の誘惑も跳ね除けることができるようになるわ!」
エフラム「お、おい……何を言って…」
セリカ 「善は急げよ!早速私の部屋で共にミラ神への祈りを捧げましょう!」
エフラム「ま、待て!俺はそういうには向かないと……セリカ、ちょっと待…」

 
 

ヘクトル「……エフラムが凄い勢いでセリカの部屋に引きずり込まれてったが…いいのか?」
アルム 「いいというか……ああなったらもう止められないからね」

 
 

セリカと聞いて突発的に思いついてしまった、そういやロプトも一応宗教だったんだなと
紋章町は神様たくさんいて混沌としてるよね

 

エフラム「しかし、悪魔というのは言い過ぎじゃないか?せめて異教徒とか」
セリカ「何を言っているの?エフラム兄さんはあの娘に振り回されてるんだからわかるでしょう?
    神出鬼没で、怪しげな術を使い、策謀を巡らせて、色香で人心を惑わす…まさに悪魔じゃない」
エフラム(…まずい、反論できん)
セリカ「その上、エフラム兄さんを異教の道に誘導しようとするなんて…許し難いわ」
エフラム(俺は別にミラ教徒になった覚えは無いんだが…)
サラ「…ずいぶん言ってくれるじゃない」
エフラム「おっと、サラか…いつからいたんだ?」
セリカ「出たわね悪魔!さあ、観念して成敗されなさい!」
サラ「ひどい…私は何も悪くないのに…グス」
エフラム「いや、セリカは普段はこうじゃないんだ。泣くな、大丈夫だから。ほら、こっちに来い」
サラ「兄様…兄様にぎゅってされると安心する…」
セリカ(う…言い過ぎたかな…)
サラ「………………………ニヤリ」
セリカ「……!!?兄さん!その悪魔を渡して!私のライナロックで浄化してやるわ!」
エフラム「いや、セリカ待て、落ち着け。物騒な魔法を使うのは止めろ」
セリカ「止めないで!兄さんはその悪魔に騙されてるのよ!」
エフラム「だから落ち着けって……全く…なんでこうなるんだ…」