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Last-modified: 2014-01-22 (水) 18:03:44

勢いで書いた。なんかよくわからないことになったが気にしない

「できました。さすが私です」
「今度は何を作ったんですかルーテさん?」
「幼児退行する薬です」
「…何故かはともかくよく作れましたね」
「優秀ですから。さて、早速ですが兄弟さん家に持って行きましょう」

「という訳で持ってきました」
兄弟家の居間では自慢げに胸を張るルーテと申し訳なさそうなアスレイが座っていた。
また、たまたま家にいたロイとリーフが2人の話を聞いている。
「いや、どういう訳かわからないんだけど。っていうか幼児退行って何!?」
まったく意味がわからないロイがとりあえずツッコミを入れる。
「幼児退行というのは耐えきれない時に心を守るために…」
「いや、そんな本格的に説明しないでいいから」
「簡単に言えば精神が幼稚園児並になってしまうことです」
本格的に説明しようとしたルーテの代わりにアスレイが簡潔に説明した。
「うわあ…エフラム兄さんやセシリア先生が歓喜しそうな…」
思わずリーフが呟く。表情は呆れ半分苦笑半分である。
「とりあえずこれがその薬です」
ルーテが懐から天然水のペットボトルを取り出し、テーブルに置いた。
「どっからどう見ても市販している天然水にしか見えないんですけど…」
「はい、誰かが誤って飲んでしまいやすいようにしました」
平然と言うルーテに呆れて何も言えない3人。
そんな時、ミカヤが人数分+自分のお茶を持って居間に現れた。
「はーい、皆にお茶よ。どうぞ」
慣れた手つきで全員にお茶を配り、ミカヤもテーブルに着席する。
「あ、今茶請け持ってくるよ」
ロイが気を利かせ、台所へと茶請けを探しに向かう。
「あ、なら右上の棚に…行っちゃった。リーフちゃん、悪いけど伝えてきてくれないかしら?」
「はいはい、わかったよ」
ミカヤに頼まれてリーフも台所へと向かっていく。残されたのは3人だけである。
「あら?その水はどうしたのかしら?」
2人が行ってからミカヤがルーテの近くに天然水のペットボトルがあることに気づいた。
「バレンシアの涌き水を汲んできました。飲みますか?」
「あら、悪いわね。いただくわ」
ルーテがペットボトルを開け、ミカヤに差し出す。
「いい煎餅があっ…ってミカヤ姉さんその水は!?」
ロイが慌てて制止したが時既に遅し。ミカヤはルーテの薬を飲んでしまった。
「うえ…なんだか変なあ………」
急に意識を失い、テーブルに突っ伏すミカヤ。
ロイがルーテの方を見るとルーテは不思議そうにミカヤを見ていた。
「…おかしいですね。気絶するはずはないのですが」
「え…ちょっとミカヤ姉さん大丈夫!?」
ルーテの言葉に慌てたロイがミカヤを揺さぶる。
「………う、うーん…」
「あ、よかった。気がついたみたい。ミカヤ姉さん大丈夫?」
「…ふぇ?おにいちゃんはだれですか?」
「という訳で今のミカヤ姉さんは4歳ぐらいみたい…」
帰ってきた兄弟達は全員ミカヤを見て絶句していた。
その都度ロイは律儀に説明し、兄弟達も呆れながらミカヤを再び見るのである。
「あー!そのほんはわたしのよ!」
「ごめんなさい。はい、どうぞ」
現在はエイリークがミカヤの面倒を見ていた。
それまで世話をしていたリーフは誤って読んだセイニーを喰らい、気絶している。
「…しかし、こうして見るとリンやセリカが子供の頃を思い出すな」
仲良さそうに絵本を読むミカヤとエイリークを見てシグルドが呟く。
「ええ、昔はセリカちゃんもアルムちゃんよりもリンディスちゃんとよくいましたわね」
「へー、てっきりセリカ姉さんはアルム兄さんと一緒だったと思ってたよ」
「ああ、アルムにべったりになる前はリンかエイリークと一緒の時が多かったぞ」
「ふふ、リンディスちゃんはヘクトルちゃん達と遊ぶ時以外はみんなのお姉ちゃんだったわね」
昔話をしているシグルドやエリンシア。それを楽しそうに聞くセリス。

「わたしはみんなのおねえちゃんやく!」
ままごとを始めたミカヤがそう宣言する。一同は思わず笑い出す。
「結局姉貴は姉貴ってことだな」
「うむ、例え4歳の頃でもみんなの姉上として…ん?そもそも姉上は…」
「ああ、少なくとも僕達が生まれた頃には20歳は過ぎてるはずだね…」
「…つーか姉貴って今何歳なんだろうな」
「…気になるけど聞いたらダメだよヘクトル」
「女性に歳を聞くのはタブーだぞピザ」
「うっせー!わかってるつーの!っていうかピザ言うな!」
「おにーちゃんのお腹やわらかーい!ぷよぷよー」
「うぉ!?いつの間に!?」
ミカヤがいつの間にかヘクトルの前に来て、腹を触りはじめた。
それを見て必死に笑いを堪えるエリウッドやエフラム。
結局ミカヤが飽きるまでヘクトルのお腹はミカヤの遊び道具にされ続けたのだった。

「まったく、ルーテさんも相変わらず変な発明ばかりするね」
「本当だね…で、マルス兄さんは何してるの?」
携帯電話に何かをつけているマルスを見てアルムが尋ねる。
「決まってるじゃない。漆黒さんとサザさんとペレアスさんを呼んでるの」
「いや、わかんないよ…」
「あ、もしもし騎士様?ちょっとお願いがあるので来てくれませんか?」
「え!?何でミカヤ姉さんの声が!?」
「ふふふ…ボイスチェンジャーって偉大だね」
「ちょ!!どこでそんなもん入手したの!?」
アルムがボイスチェンジャーに驚いた時、居間から漆黒の騎士の泣き声と飛び出して行く音が聞こえてきた。
エリウッドが蝶サイコー!と叫んだことから壁を突き破ったのだろう。
「ふふ、大方ミカヤ姉さんが怖がって逃げたんだろうね。さ、どんどん行こう」
「マールースー!!死ぬ覚悟はできたかしら?」
その後、マルスの部屋からマルスの叫び声が聞こえてきたが誰も気にしないのだった。
「ところで…いつになったら元に戻るのかしら?」
「うん、ルーテさんが明日までには治りますって言ってたけど…」
「残念、今のうちにミラ様の素晴らしさを伝えようと思ったのに」
「…セリカ姉さん自重して。あとそんなことしたら怒られるよ」

「さて、そろそろあね…ミカヤちゃんはお休みの時間ですわね」
「はーい、おやすみなさい」
エリンシアが眠そうなミカヤを自分の部屋へと連れて行く。
その時、居間にいた兄弟達は男女に分かれて談話をしていた。
「…ふう、やっと寝たか」
「ずいぶん疲れてるねアイク兄さん」
「…やはりミカヤ姉さんは俺達の姉さんじゃないとな」
「確かに…みんなを優しく包み込んでくれる感じがな」
「うん、やっぱりミカヤ姉さんは大事なんだね。改めて実感したよ」
「…たまにはみんなで親孝行しないとな」
「ミカヤ姉さんは親じゃないのに親孝行ですか?似合うけど」
「たまには私にもそういう言葉を聞かせてほしいが…」
「シグルド兄さんは出世したらだね」
「ぐふっ…」
と、まあ野郎共はミカヤの有り難みを語り合っていた。一方女性陣はというと…
「いやー、この服も似合ってたわね」
「あ、このワンピースもなかなか…」
「普段はオシャレしないけどミカヤ姉さんって可愛い服が似合うわよね」
昼間、幼児退行していたミカヤにいろいろ服を着せて写真を撮影していた。
その時の写真を見てはかしましくガールズトークを展開していた。
後日、この写真を見てミカヤが驚いたり、サザや漆黒が高く購入したのは別の話である。

「で、結局あの薬は何のために作ったんですか?」
「元々はとある方々の依頼だったんです。もちろん納入しました」
「では兄弟さん家に持って行ったのは…」
「はい、実験です。ミカヤさんが飲んでも問題ないのは驚きでしたが」
「はあ…で、依頼者は誰だったんですか?」

「ねえ、おねえちゃんたちはなんでぼくをかこんでるの?うれしいけど」
「リ、リーフ様にお姉ちゃんって呼ばれてる」
「べ、別にリーフを守るためにいるわけじゃないのよ」
「クスッ…やっぱりリーフの精神年齢を下げれば私達もストライクゾーンになるのね」
「さすがサラさん、私達にはできないことを(ry」
後日、幼児化したリーフを可愛がる4人娘の姿が紋章町で目撃された。
だが元に戻った途端コノヒトデナシー!!という声が町中に響き渡ったそうな…

終わる
つーか、幼児になったミカヤが全然想像できなかった…orz