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Last-modified: 2014-01-22 (水) 18:18:52

ミランダ「あたしって、原作じゃアルスター王国のお姫様よね」
サラ「一行目からメタ発言? まぁ、肩書きは確かにそうね」
ミランダ「ナンナはレンスター王国の王女様で、ティニーはフリージ公国だから……公女様っていうのかしら」
ティニー「ええ、どっちも合ってますよ」
ミランダ「サラも暗黒教団とはいえ、最高司祭令嬢なんだから相当なお嬢様だわ」
ナンナ「ええと……ミランダ、話がよく見えてこないんですが」
サラ「そうよ、一体何が言いたいのよ?」
ミランダ「つまり! あたしが言いたいのは……
     あたし達四人、みんな揃ってお姫様やお嬢様なのに、なんであたしだけちっともチヤホヤされないのよー!! ていうか、女の子扱いすらされないのよ!?」
ティニー「…………」
ナンナ「それは、その……まあ、な、何というか」
ミランダ「なによその目は! その言い方は!」
ティニー「いや、だってそれは……普段の行いが行いというか」
サラ「がさつだしわがままだし、おてんばだし意地っ張りだし、喧嘩っ早いし声大きいし、何かというと怒りトロンだし、ティアラを黄色いリボンに替えたらまんまハルヒだし、二号さんだし」
ミランダ「…………。ごめん、他は百歩譲って認めてもいいから……二号さんだけは撤回させてくんない? 素で今グサってきたから……
     じゃ、じゃなくて! メタ発言引きずって悪いんだけど、一応あたしだって悲劇のヒロインなのよ!?
     敵国との間の人質としてお城から引き離されて、人里離れたカビ臭い僧院での監禁生活! 孤独と不安に泣き暮らす日々!
     白馬に乗った王子様が助けに来るのを、はかない希望と知りつつも唯一の心の支えとして……これ王道でしょ? 正統派お姫様じゃないの?」
ティニー「……正統派なお姫様は、王子様に助けられた時に『あんたのせいで捕まったのよ責任取んなさいよ(意訳)』とか言わないと思います」
ミランダ「んで救出された後、母国の危機を知って王子様に救援をお願いするの! 一国の姫として当然の行動よね? ね?」
サラ「その王子様も自分の国の解放戦争やってたのに、それがやっと叶ったその日にさあ行け今行けってのも横暴よね。それに応じたリーフもリーフだけど」
ミランダ「で、で……戦場で敵国に寝返ってた自分の国の将軍を見つけて、お姫様らしくビシっと説教するのよ! あなたは何をしているのって!」
ナンナ「確かその人が敵についたのって、ミランダが人質にされてたから仕方なくじゃありませんでしたっけ……?」
ティニー「『何ってあんたのせいだろ』とは言えませんよね……身分的に」
ミランダ「 ぐ ぬ ぬ 」
サラ「いや『ぐぬぬ』じゃないでしょうに」
ナンナ「そもそもミランダって、普通に結構もててるように見えたんですけど。クラスの男子からもよく声かけられてますし」
ミランダ「確かに声はかけられるけど……問題は内容よ。
     『野球のメンバー足りないから入れ』とかはまだいい方よ。『給食の早食いで勝負だ』とか『部活の先輩がいじめるから一発シメて』とか、『ヴェルダン中にカチ込みかけるんで助っ人お願いできますか』とか! あたしを何だと思ってんのよ!?」
ティニー「あ、あぁー……確かに、聞いてるとそんなの多いですよね」
サラ「完全に女扱いされてないわね。むしろ漢と見られてるというか」
ミランダ「とにかくっ! あたしは女なの、女の子でお姫様なの! それ相応の応対ってのをしてほしいのされたいのよ当然でしょ!?」
ナンナ「つまり、お姫様らしい立ち振る舞いが出来るようになりたいと」
ミランダ「え……えっとま、まぁ……そっちでもいいけど」
サラ「面倒臭いわね……そういうのは親がやることだと思うんだけど」
ナンナ「まあ、いいじゃないですか。ミランダの頼みですし協力してあげましょうよ」
ティニー「そうですよ! 女の子に生まれたからには、お姫様に憧れるのは誰もが通る必然の道ですっ!」
サラ「ま、たまにはいいわね。リーフやにいさま以外の人をいじってみるのも」
ミランダ「……なんか今、ものすごく不穏当な発言が聞こえたんだけど」
ミランダ「というわけなんだけど、とりあえず何から始めればいいのよ?」
ナンナ「そうですね……やっぱり最初は、見た目から入ってみましょうか」
ティニー「となると服装ですね。そう言えばミランダって、あんまりかわいい系の服って着ませんよね」
サラ「ちなみに私達の着てる物だけど、ミランダとナンナ、私のは http://www.nintendo.co.jp/n02/shvc/bfej/data/chara/index.html ここで見れるわ。
   ティニーのは http://www.nintendo.co.jp/fe/fe_museum/seisen/character/character2_03.html ここからね。
   前三人は他にもイラストが見れる場所はあるけど、筆者が小屋絵より広田絵派なんだとか何とか……ま、あまり気にしないことね」
ミランダ「これも実は不満なのよ……他のみんなはかわいかったり品とか華があったりするのに、なんであたしだけこんなシンプルな衣装なのよ」
ナンナ「ミランダのはかわいさよりも、格好よさ重視って感じじゃないですか? これはこれでアリだと思いますけど」
サラ「というかデザイナーさんのせいにしないで、自分で好きなの着たらいいじゃないの」
ミランダ「い、いや……それは……その」
ナンナ「?」
ミランダ「だってさ、その……そういうの自分で選んで着るのは、ちょっと……」
ティニー「恥ずかしいんですね、要するに」
ミランダ「……///」コクン
ナンナ「それならなおさら、かわいいのを着てみる必要がありそうですね。苦手意識を克服するためにも!」
サラ「そう来ると思って、こんなのを用意してみたわ。
   ベルン署署長の妹さんなんだけど、中学生の頃に演劇部で主演女優をやったらしいのよ。
   その時の舞台衣装が今も家にしまってあるって聞いたから、ちょっとお借りしてきたの」
ティニー「うわすごーい! 素敵なドレスじゃないですか!」
ナンナ「これかなりいい作りですよ……布地も上等なものですし、縫製ひとつ見ても相当腕利きの職人さんがこしらえたはずです」
ティニー「普通にパーティーとか出れますよこれ! こんないい物、よく貸してくれましたね!」
サラ「え、えぇそれは、まぁ……ゴニョゴニョと」
ミランダ「あー分かった、リワープして盗んできたのね……道理で持ってくるのが早過ぎると思ったわ」
ティニー「警察署長さんの家から泥棒だなんて、サラも大概いい度胸してますよね……」
サラ「ゴホン……と、とにかく! ちょっと着てみなさいミランダ、きっと似合うから」
ミランダ「こ、これ着るの? いくらなんでも、あたしにこんないいドレスなんか……」
ナンナ「大丈夫ですよ! ほらほら、お姫様への第一歩ですよ」
ミランダ「分かったわよ……じゃあちょっと着替えてくるから、みんな笑わないでよ?」
ティニー「笑ったりしませんよー。着付けとか手伝いましょうか?」
ミランダ「一人で着れますっ! 子供じゃないんだからもう!」バタン
ガラガラガラッ
ミランダ「み、みんな……着てみたわよ///」
ティニー「わぁきれーい! いいじゃないですかー!」
ナンナ「とっても似合ってますよ! どこから見ても立派なお姫様です」
ミランダ「そ、そう……? 正直すごく落ち着かないんだけど……///」
ティニー(やっぱりミランダも良家の子ですから、それ相応の物を着るとちゃんと様になるんですよね)ヒソヒソ
サラ(着こなしもそうだけど、この恥じらいの表情がいいわね。こういう仕草に男は弱いと)ヒソヒソ
ティニー(顔真っ赤ですもんね……よっぽど着慣れてないんでしょうね)
ミランダ「そんなに似合ってるのかな……あーでもやっぱムズムズする、早く着替えたいな……///」
ナンナ「それではほら、ちょっとこちらまで歩いてみてくださいよ。こう、気品を意識するような感じで」
ミランダ「えぇと気品、気品……こうかしrふぎゃっ!?」ズデンッ!
ティニー「ミランダ!? だ、大丈夫ですか?」
ナンナ「ダメですよそのままでは、丈が長いんですから裾をつまんで歩かないと!」
ミランダ「そ、そういうのは着替える前に言っtのわっっ!!」ドズンッ
ナンナ「ストップストップ!! それ以上転んだら布地が痛んじゃいます!」
サラ「あぁもう、顔から落ちたから鼻の頭が腫れちゃってるわ……
   ……もしかして、さっきから顔が赤いのって」
ミランダ「えーそうよ! こっち戻ってくるまで何度も転んだから恥ずかしいのよ笑ってよ笑いなさいよ!
     こんなカッコじゃろくに歩けないし走れないし、着てらんないわよこんなのー! うがぁー!!」

ティニー「あ~あ……ヘソ曲げちゃいました」
ナンナ「服装のことは後回しですね……それにしても、ドレスどうしましょう?
    布地は伸びてますし糸は所々ほつれちゃってますし、こんなのを返したら絶対に怒られますよ……」
ティニー「ただでさえ泥棒ですし、相手は回転署長さんですしね……」
サラ「仕方ない、リーフにでも返しに行かせましょ。おねいさんとお近付きになるチャンスとでも言えば飛びつくでしょ」

ブルブルブルッ
ヘクトル「どしたリーフ、トイレなら我慢すんなよ」
リーフ「なんで家の中で我慢する必要があるのさ……急に寒気がしたんだ、何か嫌なことが起きそうな……」
リン「それなら急いで外に出て! 家が巻き込まれてエリウッドが蝶サイコーになる前に!」
リーフ「僕より家の心配なの!? ていうか外、風ビュンビュン吹いてるんだけど……」
ティニー「そしたら、次は何しましょうか?」
ナンナ「もう少し簡単なところからやってみましょうか? 例えば言葉遣いとか」
ミランダ「言葉遣いっていうと……『おはよう』じゃなくて『ごきげんよう』みたいな?」
ティニー「そうですそうです、『ご機嫌麗しゅうございますお姉様』とか」
サラ「……ティニー、でたらめを吹き込むのは止めないけど、逃げる準備をしてからの方がいいわよ。
   それはともかく、私はそういうのはあまりおすすめ出来ないわね。
   言葉は内面が出やすいし、外面だけ取り繕っても肝心な時にボロが出るものだから」
ティニー「それなら肝心な時用のレクチャーってのはどうです? どっちにしても本番のための練習ですから」
ミランダ「って言うけど、具体的にはどんな時よ?」
ティニー「例えば……悪漢に襲われた時とか! そういう時にいかにそれらしく振舞えるかです!
     ちょっと実践してみますね。講師は我らがカリスマリーダー・ナンナさんでーす!」
ナンナ「えっ? わ、私ですか? というより、私ってリーダーなんですか?」
ティニー「一番ぴったりじゃないですか。私が悪漢の役やりますから、ナンナなりにアドリブで反応してみてくださいね」
ナンナ「はぁ……まあ、やってみますけど」
ティニー「それじゃいきますよ、アクションスタート!
     『げっへっへ、隠し撮り大成功ー! 女子中学生の生着替え写真ゲットだぜぇブヒヒ』」
ナンナ「『嫌ッ! 何するんですか、フィルム出してください! 警察呼びますよ!』」
ティニー「カーット! いいですねー、さすがナンナです」
ミランダ「なるほどねぇ……何となく分かる気がするわ」
サラ「相手が下品な輩だからと怯んだりせず、凛とした態度で正面から対応する。でも口調に女らしさも忘れない。これぞ高貴な女性ね」
ナンナ「そこまで深く考えたわけじゃないんですけどね。私ならこう返すだろうなってのを即興でやってみただけで」
ミランダ「つまりナンナは、息をするがごとくお姫様やってるわけね……それに比べると、どーせあたしなんか」
ティニー「いじけないいじけない、ミランダもそうなるために今頑張ってるんですから。
     それじゃ今度はミランダですね。こっちはさっきと同じ役しますから、ミランダはナンナと同じ台詞言っちゃダメですよ」
ミランダ「う、うん……やってみるわ」ドキドキ
ティニー「ではいきますよ、よーいアクション!
     『げっへっへ、女子中学生の生着替え写真ゲットだぜぇブヒヒ』」
ミランダ「(ピキーン!)そこかああああああ!! 食らえ怒りサンダストーーム!!」

ビシャゴローーン!! シュウウウ・・・・・・
ゴメン オシショウサマ・・・ボク・・・

ナンナ「…………」
ミランダ「はぁ、はぁ……ど、どう!?」
ティニー「いや……どうって言われても」
サラ「『面白いツッコミを入れてくれ』って意味じゃないわよね……少なくとも」

ティニー(ところで今のサンダストームって、一体どこに落ちたんでしょうか……)
ナンナ(私は男の子の断末魔が聞こえた気がするんですけど……)
サラ(忘れなさい。これ以上ややこしくなったら身が持たないわ)
サラ「というより、その怒りスキルはどうにかならないの? それがイメージの大元だと思うんだけど」
ミランダ「どうにかって言われてどうにかできたら苦労しないわよ。テリウスの人じゃあるまいし」
サザ「そうなんよ! 俺だってシュンコロ外して滅殺付けられたらフォルカごとk」
サラ「っワープ  毎回しっこくハウス行きも芸がないわね……次はビラクの寝室のベッドの中にでも送ろうかしら」
ミランダ「っていうか、怒りスキルならサラやティニーにだってあるじゃないのよ。なんで二人のは全然発動しないのよ」
ティニー「それは、まぁ……やっぱり性格じゃないでしょうか」
ミランダ「それ一番身も蓋もない結論なんだけど……結局スキルじゃなくてあたしの性格が悪いってことじゃない……」
サラ「ま、私も怒る時は怒るわよ。たまにお爺様や教団連中を焼いたりするし」
ナンナ「サラは見ないこともないですけど……そう言えばティニーが怒っているところは私も見たことがありませんね」
サラ「ティニーは私も知らないけど、お母さんの方なら偶然見たことがあるわ。こんな感じだったわよ」

ホメロス「ねぇちょっと! 君かわいいねー、食事どう?」
ティルテュ「ごめんねー、今から子供たちと吉野家でデートなのだー☆」
ホメロス「なんだ子持ちか、なら用はねぇや」
ティルテュ「あ゛? 何ナマぶっこいとんじゃガキゃ、(ピー)潰すぞ」

サラ「って言って、本当に握り潰しちゃったのよね。何をとは言わないけど」
ナンナ「ティニーのお母様が……『あの』ティニーのお母様がそんなことを……」
ティニー「ああ、そう言えば……私も一度だけ本気で怒ったことがありましたね。
     あれはあるコミケの日が押し迫った頃……うちで一人、アシスタントを雇ったんですよ。
     うちはそういうのは使わない主義なんですけど、『勉強したい』『タダでいいから』と
     押し切られてつい……追い込みで忙しかったですし……
     なのにその人は……私がやっと描き上げた原稿の上に、真っ黒なインクをいっぱいにこぼしてしまって……
     その日はコミケのまさに前日で、描き直す時間はもうありません……
     やってくれましたよ、よくも私のライフワークを見事に打ち砕いてくれました……」
ミランダ「…………」ガクガク
ティニー「それにしてもあと一息、残るは印刷製本というところで原稿が紙くずになってしまうとは……
     その人は顔面蒼白でしたが、私はもっとでしょうか……初めてでしたよ……
     この私をあそこまでコケにしたおバカさんは……まさかあんな結果になろうとは思いませんでした……
     思い出しただけでもう、怒りが……ゆ、ゆるさん……」
サラ「…………」ブルブル
ティニー「泣く泣く私の本の出展はあきらめて……急遽、汚い花火大会を開催しました。
     私も力いっぱい怒りトローンを撃ったのですが……やはりヒルダおばさまのメティオにはかないませんでしたね……
     皆さんにもご覧に入れたかったです、あれは……綺麗な花火でしたよ……」
ナンナ「これがティニーの『怒り』……じわじわとなぶり殺しにされるかと思いましたよ……」
サラ「汚いのか綺麗なのかよく分からないけど……私も正直、体がすくんで動かなかったわ。
   これが怒りスキルの大家……コミケの帝王フリージ様の本性なのね……」
ミランダ「も、もうやめよこの話題! ていうか、完全にあたし置いてけぼりだし……」

ゾ ゾ ゾ
シグルド「……ぐっ」
アルヴィス「どうしたシグルド、変な顔をして」
シグルド「何故だろう……急に胸苦しくなったんだ、まるで身も心も炎で焼き尽くされたかのような」
アルヴィス「訳の分からんことを……会議中だぞ、しっかりしろ」
シグルド「ぬぅ、アルヴィス! 何故だか貴様に、無性に復讐がしたくなってきたぞ!」
アルヴィス「お、おい馬鹿やめろ! 剣を納めろ、会長も社長も見ていr」
シグルド「問答無用! 食らえ正義のティルフィィィィング!!」
アルヴィス「私が何をしたアッーー!!」
ティニー「でも……そんなにこだわることでもないんじゃないでしょうか? お姫様に」
ミランダ「えー、なんでよ?」
ティニー「今はむしろ、勝気で活発でツンデレな女の子の方がウケるんですよ。男の子を尻に敷くくらいどんどん前に出てくタイプが。
     同人名門フリージ家のホープ、年間読書数500冊(ただし漫画とラノベに限る)の私が言うんだから間違いありません!」
ナンナ「確かに……例えば私みたいなタイプは、今はちょっと流行を外しているかも知れませんね。自分で言うのもなんですけど」
サラ「慎ましく男性主人公に添えるようなヒロインはね。まぁクラシックも王道のうちだし、安定した人気はあると思うけど」
ティニー「ですが時代は、元気でイケイケな子に向いてるのは間違いありません!
     ミランダにも今追い風が吹いてるんです、せっかく乗ってる波から下りる手はありませんよっ!」
ナンナ「そうですよ、ミランダは今だって充分素敵な子なんですから!」
ミランダ「そっか……そうなんだ! あたし、このままでもいいのかな……」

ティニー「というわけで、まずは足でお城の壁を蹴破る練習です!」
ミランダ「できるわけないでしょ!! いくら何でもそこまでおてんば姫じゃないわよ!」
ティニー「閉鎖空間作りの方がよかったですか?」
ミランダ「もっと無理よ!! あたしを何だと思ってんのよ!?」

ナンナ「そもそもどうして、急にお姫様になりたいなんて言い出したんですか?」
サラ「私もそれが気になってたのよ。普段はそんな素振りすら見せたことないのに」
ミランダ「う……それは」
ティニー「さっきの話ですけど、給食の早食いだってノリノリで挑戦受けたりしてますしね。
     不良抗争の助っ人だって騎馬乗って駆けつけるほどですし」
サラ「かといって勢いよく先陣でも切るのかと思いきや、後ろの方でちょこまか走り回りながら
   サンダストーム&アウェイなんて姑息な戦い方してるし。あなたのキャラがよく分からないわ」
ミランダ「いや、あれは! あたしだってそりゃカッコよく突貫かましたかったけど、
     それじゃ男連中のメンツが潰れるとか何とかグダグダ言われて仕方なく……」
ナンナ「な、なんか脱線してますけど……何かきっかけとか、今のままじゃダメって思った理由があるんでしょうか?」
ミランダ「それは……やっぱ、言わなきゃダメ?」
サラ「出来ればね。原因が分かれば解決の糸口になるかも知れないじゃない」
ミランダ「……わ、分かったわよ。実は……
     昨日大通りでナンパされて、興味ないし急ぎの用があったから早々に振り切ったのよ。『邪魔だから失せろコラ』って。
     んでその時に、後ろから『やべぇ男に声かけちまった』とかボソッって言ったのが聞こえて……
     急ぎだったしその場じゃ無視して立ち去ったんだけど……後になったら、なんか……なんか、ヘコんできちゃったから……
     あたしって女の子としてどうなのかなぁって……」
ナンナ「そんなことがあったんですか……辛かったですね」
ティニー「ていうかその人、失礼にも程があります! 私だってそんなこと言われたら傷付きますよ」
サラ「(失せろコラまで言ったらそういう反応も来そうなものだけど……ま、落ち込んでる子にそれを言うのは酷ね)
   まぁともかく、そういうことなら解決は早そうね」
ミランダ「? なんで?」
ナンナ「さん、はい」
ティニー「いーまかーらそいつをー♪」
サラ「これからーそいつをー♪」
三人「なーぐりーにゆこうかー♪」
ミランダ「あ、そっかっ!」

ホメロス「嫌ぁぁぁぁっ!! 嫌、嫌ぁぁ嫌っ! 嫌嫌嫌ああああああ!!」
ミランダ「あー、スッキリしたっ♪」
サラ「やれやれ、やっといつものミランダに戻ったみたいね」
ティニー「ミランダも水臭いですよー。始めからちゃんと相談してくれたら、こんなあれこれ回り道しないですんだんですよ?」
ナンナ「そうですよ、友達なんですから遠慮なく言ってくださいよ」
ミランダ「ごめんごめん。あーなんか、ホントどうでもいいことでくよくよ悩んじゃってたわ。
     それじゃ、なんか食べて帰ろっか? みんなには付き合わせちゃったし、今日はあたしのオゴリでいいk」

子供A「⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン」
子供B「⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン」ドカッ

ミランダ「痛ッ! ちょっと何すんのよ、前見ないで走ったら危ないでしょ!」
子供B「うわーこえー、『父ちゃん』みてーだ」
ミランダ「!」
サラ「人にぶつかっておいてその態度? なかなかご立派なガキじゃないの」怒り発動
ナンナ「どんって当たったら痛いでしょう? ほら、お姉さんにごめんなさいしましょうね」カリスマ発動
子供B「……ごめんなさい。もうしません」
子供A「おこられちゃったな……公園いってブーンしようぜ!」
子供B「うん!」タッタッタッ
サラ「まったく……こんな人通りのある所で何やってるんだか」
ティニー「でもいい子じゃないですか、ちゃんとあやまってくれましたし」
ナンナ「ですよね。それでは、どのお店に行きましょうか? 向こうのクレープ屋さんがおいしいって聞いたんですけど……
    ……ミランダ? ミランダ……」

ポロ・・・ポロ・・・
ミランダ「う……ぅっ」

ナンナ「ミランダ!? な、泣いてるんですか……?」
ミランダ「お父さんって言われた……なんで、なんでお母さんじゃなくてお父さん……
     あたしって、そんなに女に見えないの……? そんな……」
ティニー「ミランダ……泣いちゃダメですよミランダ……」
サラ「あの子の家では叱り役はお父さんで、お母さんはなだめる方なのよ! そうよきっと、別にミランダがどうこうって訳j」
ミランダ「ひぐっ、ぐすっ……ぅ、ぅぁ、ぁ……
     うわあああああああああああああああああああん!!」

ティニー「ま、待ってミランダっ!」
サラ「人込みの中突っ切ってっちゃった……どうしよう、あれじゃ探しても見つからないわ」
ナンナ「そんなこと言ってないで、早く追いかけないと! ミランダ、待ってミランダーーっ!!」
~大衆酒場『青まむし』~

ミランダ「えぐっ、えぐっ……うぇぇぇぇん……」

エキドナ「まだ泣いてるのかい? あの子は」
ワード「ええ、わーわー泣いてますよ。
    あの様子じゃ、自分が今どこにいるかも分かってねえみてえですぜ。こんな酒場にあんな女の子、全然場違いだし。
    全くどうすりゃいいんですかね、何か注文するでもねえし」

ロット「お、お客様……ご注文はお決まr」
ミランダ「あんたなんかに何が分かんのよー!! トローン!!」ビシャーン!
ロット「あびびびびびびびびbb」

ワード「あーあ、感電しちまってバカなやつだ」
ロット「いてて……酷い目にあった。店長、特効薬使っていいですか?」
エキドナ「そんな高いもん使うんじゃないよ、傷薬だ傷薬。
     それにしても困ったね……悩みとかなら相談くらい乗ってあげるんだけど、取り付く島もないってんじゃお手上げだ」
ララム「お、お料理です! おいしい物を口にすれば頑なな心も開くはず、その大任あたしに」
エキドナ「ハイそこまで。ったく何ヶ月も営業停止処分食らって、まだ懲りないのかねあんたは……
     今度衛生局の世話になったら十中八九廃業だ、あんた達もみんな路頭に迷うんだからね」
ロット「大体お前は厨房じゃなくて注文取りが仕事だろう。ほら、もう一度行ってこい」
ララム「あの子の所にですか? いやですよ、あたしに死ねって言ってるんですか!?」
ワード「それはおめえの料理に対して言いてえよ」

???「ねぇ、あの子じゃない?」
????「ですね、間違いありません」
???「はぁ……それにしても、なんて声かければいいのよ。
    大体なんであたし達が、あのエロガキの尻拭いしなきゃなんないわけ? ったく、とばっちりもいいとこよ」
????「しょうがないじゃないですか、人手少ないんですし……これも仕事なんですから、やらないと会社帰れませんよ」
???「あ~あ、看板キャスターの名が泣くわ……」

????「あ、あのー。ミランダさん、でよろしいでしょうか?」
ミランダ「ぐすん……そ、そうですけど……?」
ドロシー「あの、私達……FETVの者でございます。
     この度はうちの者がご迷惑をかけてしまい、大変申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます」
ミランダ「…………」
セーラ「ユアンは今頃留置所でクサい飯食べてるはずですので……これ菓子折りです、駅前で買った安物ですがよければ」
ドロシー「ちょセーラさん、なに安物とか言ってるんですか!」
セーラ「しょうがないじゃないのよ、あたしが自腹で買ったやつなんだから! タコ社長が経費で落としてくんないのが悪いの!
    大体、隠し事したって始まらないじゃない。こーゆー時は誠意が大事なのよ誠意が」
ドロシー「誠意とバカ正直は全然意味が違いますっ! そういう見当違いが積もり積もってですね……」
ミランダ「…………。あ、あの」
ドロシー「あ、ご、ごめんなさい! ほったらかしにしてしまって……」
ミランダ「いや、そうじゃなくて……なんで謝ってるんですか? あたし、テレビ局に何かされた覚えないんですけど」
ドロシー「…………へ?」
セーラ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。もしかしてあんた、ユアンに盗撮されたのがショックで泣いてたんじゃないわけ……?」
ミランダ「盗撮って、何のことですか?」
ドロシー「…………」
セーラ「ヤブヘビだったわ……あたし達、ここまで頭下げに来る必要なかった……?」
ドロシー「いや、そういう訳にはいかないでしょう? 仮にも犯罪ですし……」